「まことに申し訳ありません!」
目が覚めると、20代前半位の女性が俺に土下座していた。
「…はっ?いきなりなに??」
当然、起きて目の前で土下座されてれば、普通混乱するよな。
「実はですね、貴方は私のミスで死んでしまったんです」
「……」
「それでですね、貴方と同じく死んだ人がいますので、その方と一緒に転生していただきたいのです」
「はあ…」
転生ねぇ。ま、別に前の世界に未練はないしな。
「別に構わねぇけど」
「ありがとうございます。そして、転生していただきますので、特典を授けます」
「限りはあるのか?後、行く世界はどんな世界だ?」
貰える特典の数と、行く世界によってどんなのを貰うか考えたいしな。
「貴方が行く世界ですが、少し貴方がいた世界と似ています。そして、魔法や魔物が存在します。後、特典は差し上げます」
「魔法か…となると、召喚獣とかもいるのか?」
「そうですね」
「なら特典は…」
そして暫くし、特典が決まったのである。
「それでは、これから転生していただきます。身体能力等は、此方でサービスとして上げておきます。これで、余程の事がない限り死にません。では、向こうで目が覚めれば、一緒に転生した人がいますので」
そして俺の意識はそこで途絶えた。次に目が覚めると、芝生の上で寝転んでいた。
「んん~…」
横から声が聞こえ、見ると見知った格好をした男が寝ていた。歳は俺と同じか少し年下だな。
「あれ?貴方は」
「よう。俺もお前と一緒で、神と名乗る女神から転生させられたんだよ」
「そうだったんですか。俺は望月冬夜って言います」
「冬夜か。俺は谷川飛翔だ」
冬夜「谷川さんですね」
飛翔「あ~、堅苦しいから名前で頼む」
冬夜「分かりました飛翔さん!」
お互い挨拶も終わったし、これからどうすっかな。
飛翔「とにかく、こんな場所にいるより人がいる場所に行かなきゃな」
冬夜「そうですね」
すると、どこからか着信音が聞こえてくる。冬夜を見ると、ポケットからスマホを取り出していた。
飛翔(この世界でスマホ?使えるのか?)
電話が終わり、スマホの事を冬夜に聞く。
冬夜「ああ、これは神様からの特典でお願いしたんですよ」
飛翔「特典でスマホって、欲がねぇんだな」
冬夜「飛翔さんは、何を貰ったんですか?」
冬夜は逆に俺が貰った特典を聞く。
飛翔「色々だよ。随分気前のいい女神でな。ま、特典は追々教えてやるよ。で、どうすんだこれから」
冬夜「えっと…ちょっと待ってください」
すると冬夜は、スマホをいじりだす。
冬夜「マップを見た感じ、西の方に町があるみたいです」
飛翔「なら、とにかくその町に向かうとするか」
冬夜「そうですね」
そして俺達は、冬夜のスマホを頼りに歩き始めたのだった。果たしてこれから、どんな事が起きることやら。ま、退屈はしなさそうだな。