新大陸の白き暴風   作:エゴ

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ネルギガンテと言うおやつをつまみながら
ヴァルハザクと言うごはんを食べる毎日?



Prologue

 古龍渡り、と言う物をご存知だろうか?

 古くから起こっていた奇妙な現象の事を指すのだが、およそ百年に一度起こる古龍たちが“どこか”へ向かう現象のことだ。

 近年はその周期が狭まり、十年に一度のスパンで移動が始まることが分かってきた。

 

 目的地は“新大陸”。海路、空路の不安定さから調査が行われてこなかった、文字通りの『未開の地』

 その後、様々な技術の向上により海路による移動が可能になったため、人々は古龍渡りの謎を解き明かすべく、四十年前から新大陸へ四度調査団を派遣している。

 

 

 さて、話は変わるがここは五度目の派遣を行う船着場だ。

 様々な装備を身につけたハンター達が、出発の時を今か今かと待っている。

 

 

「この船に乗船したら、後戻りはできない。その覚悟のある者のみ、乗り込んでくれ」

 

 その声を聞いたハンター達は、待ってましたとばかりに船へと向かう。

 金を稼ぐため、調査に貢献するため、自信の夢のため……乗船する理由は様々であるが、皆一様に各々の覚悟を持ってこの船に乗り込む。

 

 やがて全員が乗り込んだ船は、新大陸へ向けて舵を切る。昇る朝日は、ハンターたちを祝福するかの如く照らしていた。

 

 

 ・

 

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「よーしよしよしよし! おーなんだ! 楽しいか! そうかそうか!」

 

「グギャアアアアアアアアア!!!!(特別意訳:なんだコイツは!!!!)」

 

「お、嬉しいか! こんなに風を起こして……! 俺も負けてられないな! うおおおおおお!!!!」

 

「ギャ?(特別意訳:は?)」

 

 真っ白な部屋に、龍と人間の男が一匹と一人。

 人間は龍の頭を抱き着きながら撫でている真っ只中であり、それを振り落とそうと龍が首を右へ左へと振っている。

 

 龍はその躰を金属質の甲殻で覆っており、それは威厳を以て鈍く輝いている。龍は人間の言葉が癪に障ったのか、常人が聞けば恐れ戦くような甲高い咆哮と共に暴風雨を巻き起こした。

 

 対する人間は身に纏う純白の羽衣を風に靡かせ、龍に負けじと雄叫びを上げている。

 

 この光景を見たあなたはこう思うだろう。

 

 “訳が分からない”と。

 さっきのはなんだったのかと、いきなり真っ白な部屋から始まるし、突然龍と人が出てくるし、何より抱きついてるし……と。

 

 一体こんな光景はどこに広がっているというのか、ただの妄想か、はたまたどこぞの集落で実際に行われているのか。

 

 これは、あ──

 

 

 

「……あ?」

 

「あぁ、ご主人起きたかニャ。気分はどうニャ?」

 

「いや……なんか、夢の中でハイテンションな俺がクシャに抱きついてた」

 

「問題ないニャ、いつもの御主人だニャ」

 

「どういうこと……うぅッ!?」

 

「……ご主人、船酔いでぶっ倒れた事も覚えてないのかニャ……ほら、出すんなら海にニャ、間違ってもオレにかけ……なんでこっち向いてるニャ!? あっち! あっちニャアアアアアアアア!?」

 

「おろろろろろろ……」

 

「ご主人んんんんんん! こっち向くニャア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!」

 

 

 ──これは、五期団に所属する後に呼ばれる二つ名的な名前も付かず、特別活躍するわけでもないハンターとそのオトモの話。

 

 




シビレガスガエルくっそ可愛い
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