A級4人組のお話。 作:うにょんぽつ
「なあ、ここでバク宙したらカッコよくね?」
「確かに。やろっか」
「それ隼人に撮っといて貰おうよ」
«えー俺もしたいんだけど»
「じゃあその場でしといてよ」
「うわ、失敗したら痛そ」
«バカ。しねぇわ»
「一応気をつけてね」
「んじゃあ、準備できたら言って」
そう言って軽く体をほぐす
肩を回したり、腰を回したり、手首を回したり。
どれも3種3様で個性が強く出ている。
«ん。準備出来たよ»
「りょーかい。行くぞ」
せーの、の合図で一気に4人が宙に舞う
トリオン体の3名は一階建ての高さまで舞い、さながらそれはイルカのようだ
そしてオペレーター室の隼人も綺麗に成功し、トリオン体の3名には劣るが、かなりの高さを舞った
飛んだ高さのことで翔と悠介が争っているたがこれは遼が上手くまとめ、事無きことを得た
(子どもか…。いや、子どもか。)
どうやら遼と、翔と悠介の間には精神年齢の差があるらしい。
«あ、来るよ»
と、言った直後に翔と悠介の前に大きなゲートが現れる
直前に言ったのは隼人からのイジワルだなと察し、翔の顔から好戦的な笑みが浮かぶ
「こりゃ一本取られたぜ。…行くぞ!」
「あいよ」
翔が孤月を、悠介がアステロイドを出し背中を預けるようにして戦闘を開始する
翔の方にはモールモッド2体で戦闘用が来てくれた嬉しさで自慢しようと悠介をみるとこちらもモールモッド2体とだったらしい。
少し口を尖らせながらトリオン兵に近づき、襲い掛かる足から避けながら弱点を斬る。
鮮やかに二つに割れたモールモッドを見て隼人は思わず口笛をふく
「へへっ」
残りの一体も同様に真っ二つに斬る。
肉眼でモールドモッドのブレードを視るのは難しいと評されているが、個人的には動体視力の問題だと翔は思っている。
後ろを振り返ると悠介がメテオラでネイバーを粉々にしており思わず苦笑する
これを喰らったネイバーはひとたまりもないだろう
「あれ、遼は…?」
遼のことを思い出し居た方向を見ると、
「うざ」
眉間に皺を寄せながら本を片手にネイバーを斬っていた
遼の方もモールモッド2体だったらしく、これもまた硬いと評されている足を飛ばし軽やかに弱点を貫いた
「遼かっこいいんだよなーあれ」
「それな。育ち出てるわ」
「ねぇどういう事それ」
わらわらと3人で集まりどこからともなく会話が始まる
「ていうか!隼人イジワルしたでしょ」
「確かに!!忘れるとこだったわ危ねぇ」
«だって俺らの中ではイジワル及びイタズラは自由化されてんじゃん»
「そうだけど!死ぬかもしれなかったんだよ??」
«お前らが死ぬわけねぇじゃん。バカ»
「まあ…確かに」
口ではこう言ったが隼人からの絶対的な信頼に少し照れる一同。
まあ、ここにいる全員は隊の中の為なら命すら顧みないヤツしかいないからな。
「そういえばなんで遼本持ってんの」
「え?読んでたからだけど」
「いやいや何読んでんの?!訓練中に読むとかバカでしょ」
「それくらい面白いってことだろ。ちょ、見せて」
«あ、それ僕があげた本だ。読んでくれてるんだね»
「おう。めっちゃお気に入り」
「うぇ、文字がいっぱい…」
そうしてあっという間に時が過ぎ、防衛任務終了の時間になった