A級4人組のお話。 作:うにょんぽつ
防衛任務を終え、じゃれ合いながらも歩いて本部に帰る。
一時期は歩くのが面倒だと故意に緊急脱出を起こして帰るのがこの隊で流行ったがそれはもう飽きたらしい
もっともその理由は後付けで本当は仲間の中で戦った方が楽しいから、というらしいが。
「あ、迅さんだ」
「本当だ。なんか近づいてきてるよ」
「やば俺目合っちった」
«はい悠介大戦犯»
「悠介たちじゃん。久しぶり」
こんなことを話していると迅さんが俺らに向かって手を上げる
あーあ。確信犯じゃん
どうせ面倒臭いこと押し付けられるんだろうなと予想し、憂鬱になる。
悪い人じゃないんだけどね。
うちのリーダーはお人好しだから何だかんだ言って迅さんからの面倒事を引き受けるんだろうなと予想してみる
こういう事は外した事がないからほぼ確定だけだど。
ぼんやり考えている間にも話は進んでいるようで今週の水曜日、つまり12月18日だけは戦闘しないでくれとのことだったようだ。
「いいけど…なんで?」
「お前らを巻き込んではいけないと俺のサイドエフェクトがそう言っている」
「出たよそれ。飽きたから違うパターンにしてよ」
「確かに。城戸さんとかも飽きてるよ多分」
「え、ウソ……」
「なんでそこ本気に捉えてんの」
「いや、だってこれ言い過ぎたかなって」
迅さんが頭を掻きながら言うとそれを見た翔と悠介が爆笑する
迅さん意外と天然説。
「あー笑った。んじゃあ、水曜は大人しく遊園地行ってくるわ」
«は?お前学校は?!»
「賛成ー。トリガー使えないとか楽しみないじゃん」
「一理ある。あ、迅さんもどう?」
「行きたいのは山々だけどしなきゃいけないことあるんだよね」
「そっか。じゃあ頑張って」
「夜道気をつけてね」
«なんで遼くん止めてくんないの…»
迅さんと別れた後、隼人から呆れた声が頭の中で響く
声から机に突っ伏している姿が簡単に想像出来て少し笑みがこぼれる
隼人はこの隊の中で1人だけ大学生だから色々あるんだろうけど、今週の水曜日はサボれる講義があるのを俺ら は知っている
おおかた、勉強詰めの隼人の為の気遣いのつもりで言ったんだろう
それに、隼人もそれに気づいているから建前は反対していても心無しか声質が嬉しそうだ
「あ、電話来た」
「誰から?」
「聞いて驚け、俺のスイートハニーだ」
「は?お前出来たの?マジで?!」
«ついにお前も彼女持ちの仲間入りか。歓迎しよう»
「あ、先行ってて。後で追い付くわ」
「おう」
背を向けて歩くと後ろで彼女持ち特有の彼女に掛ける甘い声が聞こえて思わず二人で吐く真似をする
そして二人で目が合う。
同時にニヤリと笑うとやる事はあと一つ。
全速力で基地に帰った。