特別S級隊員比企谷八幡 真説   作:ケンシシ

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ある日の訓練

およそ三年前……奴らは突如現れた。今ではゲートと呼ばれるものをくぐりやってくる異形の怪物たち。それはネイバー(近界民)と呼ばれた。

 

「こいつらの事は任せてほしい。我々はこの日の為に鍛えてきた」

 

異形の侵略者が人々を蹂躙する中、突如現れた一団はネイバーを駆除していき、その後、界境防衛機関「ボーダー」と呼ばれる組織が結成された。

 

ボーダー結成の事件は『ネイバー大侵攻』として人々の記憶に刻まれた。

 

 

 

そしてネイバー大侵攻から2年ほどたったある日の訓練室、その中の仮想空間で2人の人物が戦っていた

 

ガキン!ガキン!ガキン!

 

「どうしたんすか?太刀川さん、いつもの威勢がないですよ?」

 

「いやぁ、少しは近づいたと思ったんだがなぁ」

 

目が腐った少年と太刀川と呼ばれた青年はお互い二刀流の刀で激しい応酬を繰り広げていた。2人が使っているのは孤月という近接トリガーである。他の近接トリガーには形などを自在に変えられるスコーピオン、シールドモードとスラスター機能をもつブレードトリガー、レイガストがある。

 

「これならどうだ?『旋空孤月』」

 

太刀川は地形を利用し、一瞬、距離を離し必殺の一撃を叩き込もうとする。旋空とは孤月専用のオプショントリガーで簡単に言うと伸びる刃である。

 

「『旋空孤月』」

 

少年の全く同じ技で相殺されてしまった。

 

「旋空には自信あんだけどなぁ、自信無くしちまいそうだ。」

 

「威力なら忍田さんにも劣らないと思いますよ?ただ……」

 

居合の要領で少年の刀が抜き放たれた。

 

「まだ速さがたりないですね」

 

一閃は太刀川だけでなく、その後ろ30メートルくらいまで切り裂いていた。そして切り裂かれた太刀川は彼らが使うトリガーと呼ばれるものに備えられている脱出機能、ベイルアウトで飛んでいった。

 

「ようやく終わったか?」

 

そこにスーツ姿の男が現れた。太刀川と少年の戦いが終わるのを待っていたようだ。

 

「二宮さん、俺はいつでもいいですよ」

 

「ふん…『アステロイド』」

 

二宮と呼ばれた男はキューブ状の光の塊を出現させると細かく分割し少年に向かって打ち出した。アステロイドと呼ばれる射撃トリガーである。他に誘導弾のハウンド、自在に軌道を設定できるバイパー、爆発するメテオラが射撃トリガーには存在する。

 

「『シールド』『アステロイド』」

 

少年は本来なら一枚の板のようなもので攻撃を防ぐシールドを細かく分割して、二宮のアステロイドを相殺。そして二宮以上の大きさのキューブを出現させると分割し、撃ちだした。

 

「っち」

 

二宮は最低限をシールドで防ぎながら少年のアステロイドをかわし凌いだが

 

「『ハウンド』」

 

さらに少年から弾が撃ち出され、二宮の逃げ道を限定するように降り注ぎ

 

「面白いものを見せてあげますよ、アステロイド+アステロイド……『徹甲榴弾(ギムレット)』」

 

二宮がある程度離れるよう誘導し、離れた場所に向け2つのキューブを合体させ撃ち出した。

 

「シールド!!……なっ!?」

 

普段なら全部とはいかなくとも致命傷だけは避けられるように防げるシールドがあっさりくだかれ、弾丸は二宮の体を打ち砕いた。

 

 

これはとある日に行われたボーダーの戦闘力2トップに対しての特別な訓練の一部始終である。これを機に太刀川は孤月の腕をより磨き、二宮は出水という天才射手の存在を教えられ、少年が使った攻撃を教えてもらうため師事しさらに力をつけたのだった。

 

ボーダー2トップと平然と渡り合う少年の名は『比企谷八幡』現ボーダー最強の戦力と言われている少年である。

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