オレの嫁ポケたちが可愛いすぎて困る! 作:Jimmy0617
「あの、マスター」
「ん?どうかしたの、グレイシアたん」
「…いえ。なんでも在りません」
モジモジと後ろ足を擦り合わせるグレイシアたん。
そう、彼女はおしっこを我慢しているのだ。…僕のせいで。
おい、そこ。最低だな、っていう目で見るなよ。
なに、全て偶然だったんだ。辛口のポケモンフードを出したことも。その後スポーツドリンクを飲ませたのも。そのスポーツドリンクに尿意を促進する成分が含まれていたのも。まあ、端的に纏めると
マサルの悪巧み!グレイシアたんの尿意がぐーんと上がった。
と、いうわけで今に至る。
「あ、あの」
「どうしたの?さっきからオカシイヨ?」
「…~っ。なんでもありません」
顔が赤くなってプルプルしている。大丈夫だろうか?
でもね。僕はグレイシアたんにちゃんと言いたいことを言える娘になって欲しいんだ!だから助け船は出さないぜ。(キリッ)
テクテク
ぷ、る、ぷ、る
どうしても我慢中のグレイシアたんの歩みは遅い。
「グレイシアたん?ホントに大丈夫?」
さあ。そろそろ降参しちゃえよ。グヘヘ僕の勝ちだ。
「ぜん、ぜんっ。大丈夫ですから」
フフーンと小さい胸をはるグレイシアたん。この娘このポーズ好きだなあ。
ていうか見栄っ張りだなあ。
「そもそも、この程度の旅で私が疲れるとでも?」
(おしっこは関係ありませんよ?)
副音声ぇ。
「なんならちょっと休憩でも」
「一刻も早くポケモンセンターを」
…かぶった。
だが、ここで休憩しましょう、と言えばOKさ。
「いえ。マスターお急ぎでしょう?」
………。どこまで意地っ張りなんだ、この娘。
まあ、急いでるのは確かなんだ。明明後日にはコンテストが別の町であるから。早めにジムを済まさなくては。でもそんなに変わんないでしょ。
その後も暫く歩き続けたが遂にグレイシアたんに限界が来てしまった。
「あっ、あそこにポケモンが!私見てきます」
おお、賢い!これで草むらに入って用を足そうと。
「じゃあ捕まえようか」
「「え?」」
何を言ってるんだ、この口は。確かに!信じられないくらい我慢グレイシアたんは萌える!でも可哀想だろ!?
ていうかお前今のメンバー変える気ないだろ?
「そうですね、凍らせましょう」
ほらあ。せっかくグレイシアたんがおしっこに行こうとしてたのに。また意地張っちゃったよ。
これ以上我慢するのは体に良くない。いや僕が我慢させてるんだけど。
「いや。やっぱりいいや。遊んでおいで」
お花でもつんで。
でも、まあ。この草むらはマズい。
何がって野生のポケモンが恐ろしく凶暴なレッドゾーンだ。行くならせめて反対側のにしないと。
だいたい、ここのポケモン達が僕が前来た時の事を覚えていたら間違いなく襲ってくるし。
「じゃ、じゃあ私行ってくるので!」
「あっ!待って!」
そして僕は咄嗟に尻尾を掴んでしまった。グレイシアたんが平常時ですら敏感な尻尾を。ホントのホントに狙っては無かったんだ。
「ひゃあああんっ!」
グレイシアたんはそんな可愛らしい声をあげた。僕の手に少しその生暖かい液体が散った。…あとでおいしくペロペロしなければ。
「ふ、ふわ。し、ぽ、さわら、ない、で」
途切れ途切れだ。まあ尿意は耐え難い。しかも一度止めるなんてゆうのはホントに難しいからな。
「あ、ご、ごめん」
慌てて尻尾から手を放す。
「お願いだからこっち見ないで!」
と、言って、直後─そう、僕が振り向く間もないくらいの刹那だ。いやいや、どうしても見たかったとかじゃない。─シャアアアアっと勢い良く彼女は放尿した。
そして。
「うううっ。うえっ、えぐっ。うわああああっ」
ヤバい。調子に乗りすぎた。ガチで泣いてるよ、どうしよう。
しょっぱい右手をしゃぶりながら悩んでいた。あ、もちろんグレイシアたんにバレないように、だよ。
「ぐ、グレイシアたん」
「うええぇ。うぐっ。うわぁん」
「ご、ごめん。僕の配慮が足りなかった」
「ううっ。違います。私がっ。えぐっ。もっと早くっ。言っておけば。うわぁん」
「いや。僕が悪かったよ」
「ううっ。だって。ますたあ。私のこと、嫌いになったでしょ?」
「そんなわけない!」
怒鳴った僕にビクッとなって泣き止むグレイシアたん。目元が赤くなっていてものすごく可愛い。
「何があっても一緒にいるって言ってくれた相手をそんなことで嫌いになるもんか!グレイシアたんは僕の嫁だ!愛してる!」
「うわああああ。ますたあ。私も好きですうううう!」
ちなみに。この告白のこと─おしっこの事は忘れることにした─でからかうと。
顔と言わず全身真っ赤になって湯気をだしながら、凍らされました。
「な、なんで!?私、そんなこと?ふにゃあああっ」
今回は少し鬼畜でしたか。
次回ちょびっとシリアスが入る…というか過去に触れる。