おばあの水晶玉   作:coltysolty

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さぁてGW真っ只中
人それぞれに連休をお楽しみ(お仕事)中かな?


GWスペシャル

「ねえ、おばあ、なにやってんの?」

 

「お、太郎、ひさしぶりじゃの?」

 

「え?たった2週間程でしょ?おばあの長い人生からみたら

ほんのコンマ数秒ぐらいなもんでしょ」

 

「おいしくできだぞ~」

 

「(え?無視?)・・・・あ!桜餅?でも、時期ずれてね?」

 

「だって、大好きなんだも~ん。これはマコに持ってってくれ。

あの子、つぶあんはNGだけど、こしあんなら好きなんだって」

 

「え~、僕、つぶあん好きなんだけどな~」

 

「そういうと思って、ほれ、こっちは粒あんバージョン」

 

「ひゃっほーーーーーー!!!さすがおばあ」

 

「今年はゆっくりできそうじゃからの~。料理したり

片づけしたり、まったりしとったところじゃ」

 

「あ、ほんとだ~。広くなってる」

 

「いらんもん、ぜーーーーんぶ捨てたし、おもちゃ類は

孤児院に寄付して、本は欲しい人にあげた」

 

「へ~いつの時代の?」

 

「教えない」

 

「いじわるっ!ま、いいことしたんだからいいよね」

 

「いいことといえばいいのかな・・・わしの部屋がすっきりして

助かったと思うておるんじゃが・・・」

 

「おばあにとっても良いことで、もらった人達も

喜んだんだからいいんじゃない?」

 

「まあね・・・でさ、太郎、まだみたくないけど、GWあけの

案件ってどんなの?」

 

「えっとねー・・・・ありゃ。おばあがいやがるヤツだわ。

『連続殺人事件』だって」

 

「え~やだぁ~。きっと西洋とかでしょ?ピストルもって

バンバンバーーン!!系の?」

 

「それって、鉄砲もってバンバンバンって

ど~れ~にし~ようかな?・・・れれれのれ、じゃないの?」

 

「え?そうなの?うちはね、『ぶーとこいてぶーとこいてぶっぶっぶっ

もーひーとーつおまけにぶーっとこいてぶーっとこいてぶっぶっぶ』

だったよ?」

 

「おばあ、関西人なの?」

 

「ううん。でも、それ流行ったとき、京都からの転校生がいて

その子が流行らせたの」

 

「いつの時代?」

 

「おしえない」

 

「はいはい、わかりました。でね、おふざけはこのぐらいにして

案件だけどさ、お察しのとおり、西洋のすっぺいんだそーです」

 

「いやだいやだいやだ~。バルセロナで

サグラダファミリア教会だけみて、帰ってくるぅ~」

 

「おばあ、時代遡ったら、まだそんなに出来てないんじゃ?」

 

「いつの時代?」

 

「おしえなーい」

 

「じゃ、いかなーい」

 

「おばあ!いい加減にして!」

 

「・・・・わかりました・・・・せめて

桜餅全部食べてからでいいでしょ?」

 

「いいよ。てか、GWあけでいいんだから」

 

「わかりました・・・・なんとかします」

 

「新茶買ってきてあげるからさ。準備してて。

僕はマコちゃんが電子辞書欲しいって言うから、

今から届けるよ。おばあの桜餅も間違いなく渡すから」

 

「へぇい・・・ありがと」

 

「じゃ、行ってきます!」

 

 

 

 

 

しばらくしてキジムナーが戻ってきた

 

「おば~。桜餅絶品だったぁ~。おいしかったよ。

マコちゃんも喜んでた」

 

「そうか・・・それはよかった」

 

「なぁ、太郎、この案件さ、最初にかたづけて

それからGWゆっくりしない?」

 

「ん?いいよ。やなこと最初にやっちゃおうよ」

 

「うん。。。そうする」

 

「やけに素直だな・・・」

 

「では、いきませう」

 

「早っ!」

 

びゅん!ぐたぐた言っていた割には

やけに行動が早かったおばあ。

案件先のすっぺいんに着いた。

 

「太郎、どろぼーが多いから、気を付けるんだぞ」

 

「あいよっ」

 

「しかし、連続殺人しといて

悔い改めようって気持ち、ほんとにあるのかね・・・」

 

「うん・・・・連続っていっても子供だからね・・・残忍すぎるよ」

 

「はぁ・・・会うのやだけど、しゃーないな」

 

おばあとキジムナーの2人は

闘牛場の裏を通って、細い路地を入っていった。

路地を抜けると、煉瓦の大きな家が見えた。

 

「おばあ、ここ」

 

「ひぇ~えらい金持ちじゃね」

 

「うん。表からじゃなくて、裏からきてください

だって」

 

「どこが裏か表かわからんな」

 

「ナビあるから大丈夫だよ。おばあついてきて」

 

2人は屋敷に入っていった。

キジムナーのナビに表示されている通りに進むと

部屋の前でセンサーが光った。

 

「あ、この部屋みたい。入ってみよう」

 

コンコン。

 

「Adelante]

 

「入れってか?」

 

「あ、失礼。魂で話しかけます」

 

「そなたが、連続殺人犯かの?」

 

「そうです。」

 

「まだ若いのに。学生か?」

 

「そうです。理学部の大学院で研究中でした」

 

「なぜに罪もない子供を殺めたのじゃ?」

 

「はい・・・博士論文が通らず、むしゃくしゃしました」

 

「だからといって、なぜ子供が犠牲にならねば

ならんのじゃ!!!」

 

めずらしく声を荒らげるおばあ

 

「もう、これ以上不孝な人達を増やしたく

なかったのです。私のように、親の言うなりになって

自由が全くなく勉強の日々で、進学しても楽しいことなどなく

日々研究を強いられる毎日でした。

 

人によっては研究が大好きで夢中になってる事もあるようですが

私の場合は絵描きになりたかったのです。

芸大に進みたかったのに、親に猛反対され、仕方なく

理学部に進みました。

 

私のような不孝な人を少しでも減らしたいと思ったため

子供に手をかけました」

 

「思考発想が稚拙じゃな。関係ない人を殺めて

お主の欲求が満たされるのか?」

 

「申し訳ありません・・・そこまで思考が及ばず

心神喪失状態のまま、行為に及んでしまいました・・・

 

しかし、最後に殺めた一人が『おにいちゃん、これあげる』

と言って、折り鶴をくれたんです。彼は日本人とスペイン人のハーフで

日本にいた頃、おりがみをしていたらしく、それを私にくれたんです。

 

その時に、自分のしたことの罪の大きさを知ったのです」

 

「気づくのが遅いんじゃ!お主の魂など救いたくない!」

 

「おばあ・・・気持ちはわかるけど、仕事しないと・・・」

 

「わしにだって拒否権はある!自分だけが被害者ずらして

純粋無垢な子供に手を出すなんてゆるさん!!!

おまえなんか、ずっと地獄をさまよっとけ!!!」

 

「おばあ!」

 

「はい・・・私のようなものは天国に行けるなど

決して思っておりません・・・ただ、大学院に進む前に

薬学部時代開発した、この薬で、花粉症を減らすことができるのです。

日本では花粉症が酷いと聞きました。

 

最後に私に悔い改めるきっかけをくれた子がいた日本の子供達が

花粉症に苦しまずに元気に遊べるように。

 

私のような人間にならずに、のびのびと精一杯遊んでほしいと・・・

そんな願いをきいていただきたくて、依頼状を出しました。

 

私の魂は浄化できなくても結構です。この薬だけ

お渡しください」

 

「・・・・・・・・・・生まれ変わったら何になるつもりじゃ」

 

「私のようなものは生まれ変わる資格などございません。」

 

「わしもそうしてほしいが、規則じゃからな。心から悔い改めている者には

救いを与えるという。」

 

「それでは、修道士になれましたら幸いです。一生、奉仕と祈りをささげ

困った人々を助けます」

 

「わかった。そなたの願いが叶うよう、しっかりと魂の修行をするとよい」

 

「ありがとうございます・・・・恩に着ます」

 

 

ぽっ        ちゃん

 

 

殺人を犯した男は、警察がくる前に劇薬を飲んで自室で自らの命を絶っていた。

 

「おばあ、やっぱりさ、啓蒙プランも同時進行したほうが

よさそうだね」

 

「そうじゃな・・・わしらの力でどうにもならないことばかりじゃけど

わしらでできることもあるからのぅ」

 

「うん。マコちゃんもできる事があったら、協力したいって」

 

「そうか・・・マコには現場に行かずに、事務処理を頼もうかのぉ」

 

「それがいいね!遠隔操作でデータ送信とかしてもらえるし。

場合によっては、武器の調達もお願いできるからね」

 

「そうじゃな。温泉浸かってから帰ろうか」

 

「らじゃ!」

 

おばあとキジムナーの浄化紀行はまだまだ続く。

近日、新しいメンバーが加わりそうだ。

 




今年のGWはあまりお天気も崩れないようで、よい感じですね~

私もおばあを見習って、いらないもの捨ててお部屋の
お掃除でもしましょかね?
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