「たろー、啓蒙プランちょっとまっちくり。
相談きちゃったよ」
「え?なに?」
「ほれ、おまえが負傷したときにお粥届けてくれた
人からじゃ」
「ああああ!あの人ね。なんだって?」
「なんでも、大事な日が迫っているのに
なんにもできなくて、どうしたらいいかって相談」
「あー。わかった。僕が森で会った子の
おじさんだね?」
「おそらくそうじゃな。その人の大事な日が迫っていて
本当はお祝いしたいそうなんじゃ。
しかし、どうやってお祝いしたらよいか困っているんじゃと」
「ん~。僕がメッセージ届けてあげてもいいんだけど・・・」
「そうなんじゃが、おまえがいきなりその格好で
行ったら、『はい?』って、訝しげにみられちゃうじゃろ?」
「そうだよね・・・それより、玄関開けてもらえないかも」
「あの格好でもまずいしね?」
「うん。緑のあの格好でもさ、本当の人がきたら
『あんただれぞなもし?』って言われちゃう。
へたしたら逮捕だよ」
「だろ~?ポストに入れたところで、本人に届くかどうか
わからんじゃろ?」
「だよね。直接渡せればいいいけど、かくかくしかじか・・・
【超高速30倍モード】で話さなくちゃいけないけど
そもそも話を聞いてくれるかどうかわからないもの」
「わしがいったら、もっと怪しいしのぉ~」
「おばあ変身できないの?」
「できるけどさぁ・・・なにに変身するの?」
「あの女性」
「えーーー?だって、本人じゃないからだめじゃん!
『あたしは代理です。化けてます』って言ったら
それこそ『はあ~?』だぜ?」
「なんか僕ら、不毛な会話してない?」
「そうなんじゃ・・・わしらが持っているのは、
罪を悔い改め魂を浄化させることに特化した能力じゃからのぉ・・・
良き人にも手をさしのべてあげたいんじゃが・・・
何か良い手だてはないのかのぉ?」
「過去に飛んで、行ってみるとか?」
「いつの過去だよ?」
「・・・・・だよね・・・・・ふぅ・・・」
「こうなったら孫ろっ空にでも頼むかのぉ?」
「ええええ?あいつ、ひとの助けとかする?」
「・・・・しない。買収しないとなんにもしない」
「でしょ?そんな予算ないよ。うちには」
「だよなあ~。なんとかしてあげたいなあ」
「ピンポンダッシュは?」
「で、どうするの?」
「ピンポンして、出てきたら、おばあが声色かえて
あの女の人の声で、おめでとう!って言う」
「太郎・・・だったらさ、それ、本人がやれば
良くない?」
「・・・・・確かに・・・・・」
「しかも、それ怪しいし。ヘタしたらいたずら!って
通報されちゃうし」
「だよねええ!!!僕を助けてくれた人だから
僕もなんとかしたいんだよね・・・・」
「そうだ。おまえ、少年の方に会ったらどうなの?」
「あ!そうだね。あの子に伝えてもらったらいいんだよね?」
「探し出して、手紙渡したら?」
「そうだね・・・あの子は子供だから、僕をみても
びっくりしないし、森で会ったときも、道案内したら
喜んでくれた」
「とりあえずその方向でがんばってみぃや」
「よっし。じゃあ、おばあの相談案件、僕が
引き受けるよ!」
「うまくいくように、祈ってるよ。和菓子作っておくから。
つぶあんじゃなくて、こしあんがいいんだっけ?」
「逆~。まこちゃんがこしあん。あ、でも、僕も最近
どっちでも大丈夫になった!」
「健闘を祈る!」
「らじゃ!」
ほのぼのデコボココンビ。人助け、がんばれ~