おばあの水晶玉   作:coltysolty

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この世の悪と戦う天下御免な向こう見ず?ほっこりおばあとお茶目なキジムナーの
異次元珍道中のはじまりはじまり・・・


成敗された悪代官

データNo.A63250

最初の案件は・・・・

 

データ管理をしているキジムナーがおばあとの浄化紀行プランを

チェックしている。

 

おばあときじむなーなんて、めっちゃアナログなイメージだが

実は、しっかりデジタル管理されているのである。

 

保存画像も重くならないように、gifか解像度低いjpegで保存してあるし

おばあの水晶画面の編集データって、おそらくMacかも?

キジムナーはフォトショもイラレも使えるようだ。

データに関することは、すべてキジムナーが管理・メンテナしている。

 

まず最初の改心への呻き(うめき)が聞こえたのは

ハポンという国のようだ。

 

ある悪代官が越後屋とつるんで、人気の染物問屋を潰そうとしていた。

染物屋の利益をわがものにしようと、あの手この手で非道の限りを尽くしたところ

暴れん坊なやんちゃ将軍にめっかっちゃって

成敗されてしまった。

 

ところが、成敗される直前に、この悪代官は

改心しようと思ったのであった。

 

しかし、寸での所で間に合わなかったのである。

ああああ、なんということだ・・・

わしの人生に一片の悔いなし

なんて言うてる場合じゃなかと

 

まだ武家屋敷のローンも残っているというのに・・・

せめて極楽浄土で家族への施しを請いたいところなのにぃ

 

おろろーん・・・と、嘆き悲しみながら絶命した。

 

すると

 

ちりりーん

 

紫の鈴の音が響いた。

 

「そなた、罪を悔い改めたいのじゃと?」

おばあが悪代官に問いかけた。

 

「そですそです。わしゃあ悪行三昧してきたが、

罪を悔い改めてから、命をささげたかったのにぃ

 

上様ったら後生だから・・・って言おうとしたら

えええい!成敗いたす!って

いきなり切りつけられちゃったの

 

ばあさま

どうにかならない?」

 

悪代官は手をすりすりしながら、おばあに懇願した。

 

「そうじゃな。そなたの家族を守りたい心はよおくわかった。

しかしのぉ、そなたとそなたの家族だけがよければ

よいのかのお?

 

そなたのおる町民がどなっても

よかと?」

 

「・・・・・」

 

「ほんとうに罪を悔い改めたいなら

すべての財を寄付しましょうねー。お代官ちゃん?」

 

「・・・・・」

 

「あい!あきちゃびよ!

この後に及んで、迷うておるのか?」

 

「・・・・いや・・・・極楽行ってちゃんと生まれ変わりたく候

私の財をすべて町に寄付します・・・・」

悪代官はやっと決心がついたようだった。

 

「でも、あのお、妻と息子は路頭に迷わないよう

なんとか配慮してもらえないでしょうか?」

とりあえず交渉の余地はあるかな?と、悪代官はおばあに頼んでみた。

 

「キジムナー、妻と息子のデータをよこしなさい

 

ふむふむ。

妻は従順で、息子はなかなかの勤勉のようじゃな。

 

それでは、妻と息子が町の人々に溶け込み

困ったときには皆を助けられるような職に

つくようなチャンスを授けよう

 

あとは本人たち次第じゃ」

 

「ああああありがたき幸せ・・・・・

御祖母様、心より感謝申し上げます

 

そして、これこれどれどれそれそれのわたくしの罪

心より悔い改めます。

 

これまで痛みを負わせた人々にお詫びいたします。

もうしわけございませんでした。

 

私の財は、まずこれらの人々にはじめにお渡しください。

そして幸せに暮らせるよう便宜をはかってあげてください。」

悪代官の表情が穏やかになっていくのが見て取れた。

 

「よおし、そなたの魂レベルは

かなりクリーンアップされてきたようじゃ

 

クーラント少し足りないかな?

オーバーヒートおこさんようにな・・・

足しておくわ

 

そなたの魂修行のために

生まれ変わるときは、相当な困難を極める境遇に置かれるが

それでもよいかの?」

 

「はい、なんでも甘んじてお受けいたします・・・」

代官は覚悟を決めたようだ。

 

「よろしい。それでは修行層に入るがよい。

そこで魂を清め、生まれ変わり、現生での修行を行うのじゃ。

生まれ変わった世ではしっかり修行するのだぞ。

 

今世でおこなった悪をすべて洗い流すように

魂をぴっかぴかにして、天寿を全うしなされ」

 

「ばあさま!!!

ありがとうございます。

 

それでは、修行層にまいります。」

 

ぽちゃん

 

悪代官の魂は修行層に入っていった。

 

相当汚れていたらしく、培養液濃度をあげないと

なかなか魂に正しい栄養がゆきとどかないので

調整をキジムナーにまかせ

 

おばあは、次の案件へと移ることにした。

 

「はぁ。。やれやれ、一件落着?

これって、どんだけやってかないとだめなんでしょ」

 

世の中の悪って如何ほど?

あたしゃかなわんよ・・・・おろろーん。

 

ってなわけで、おばあとキジムナーの旅はまだまだ続く・・・・

 

 

 

 

 

 

 




おばあの浄化紀行ってデジタル管理だったんですね?知らなかった・・・いや、途中から思いついたくせに(;'∀')

おばあちゃんっこだったんで、どうしてもばあちゃんを思い出してしまいます。彼女、かなりなデジタルな人で機械ものとかすいすい使っちゃってたんですよ。びっくりしました。

もっと時代遅く生まれていたら、彼女はSEになっていたかもしれません。ちなみにおじいちゃんは鉄道の人でした。今でもSLの模型があって大切な形見としてとってあります。現在、線路近くに住んでいますが、SL祭りのときはここ走るんですよ。めっちゃ萌えますね・・・(そんなに詳しくないのに、喜びすぎる様子から鉄子と呼ばれること多々あり)
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