かなへびさんが舞い込んできた。
「ねえ、おばあ!
これ、ちーちゃんからもらった!」
初夏の早朝、キジムナーが息を切らしながら室内に入ってきた。
「なんじゃ?お!かなへびじゃないか」
おばあは、ちいさいかなへびを掌にのせると
ちゃいろの背中を愛でた。
「おう。。。かわいいのう。なに、これ、ちーちゃんが
つかまえたの?」
「そうみたいだよ。にこにこしながら、僕にくれるからさ。
いいの?って、いったら、おにーちゃんにあげる!って」
「ちーちゃん、もう人間でいえば、小学校ぐらい?」
「そうだね。1年生ぐらいになるんじゃない?」
「大きくなったものよのお~」
「ねえ、このかなへびどうする?飼う?
水がいるし、虫とかつかまえてこないと、飼育できないけど?」
「う~ん。飼いたいなあ~。かわいいからな~。
おばあ、だめ?」
「だめって・・・いいけど。自分んで飼育するなら・・
ただ、留守中どうするの?餌とか水とか」
「んー、まこちゃんにお願いするとか・・・」
「まこは、は虫類苦手じゃなかった?」
「いや、大丈夫みたいだよ。節足動物はちょっと
苦手みたいだけど・・・・」
「それじゃ、餌のクモとか、だめじゃん?」
「んーーーー。おいらが捕まえて、まとめて
おいとくとか・・・」
「まとめちゃいかんだろー」
「んーーーーーーーーーー。結構留守がちだからなぁ・・・」
「かわいそうじゃから、今回は逃がしておやり」
「んにゃ~・・・・・・仕方ない・・・・そうするか・・・」
「かなへびだって、恋のひとつぐらいしたいやろ?」
「うぐっ・・・そっか・・・愛しいひとと離れちゃったかも
しれないもんね・・・・」
「そうそう。なんでも、つかまえてこっちの勝手にするのは
かわいそうなんじゃ。
ところで、太郎や。泥かけばばあから梅もらったんだけど
おまえ、梅酒作れる?」
「梅酒?カリン酒なら作ったことあるけど・・・・」
「同じ要領じゃね?」
「そうかなあ?ちょっとぐぐってみる?」
「そうしてくれ。たくさんあるから、もったいないんでね。
すぐにとりかかってくれたらうれしいよ。
作業のあとの梅酒はおいしいぞ~。梅干しはじかんかかるから
梅酒がいいかと思うたんじゃ」
「そうだね。おいらも梅酒なら飲めるからね」
「ん?おまえR-15じゃないの?」
「妖怪にR-15とかあるの?」
「しらん・・・でも、アルコールは摂取したら
なんか、よくなくね?」
「焼酎なら大丈夫でしょ。泡盛でもつくれるけど
度数が高いからな・・・・ま、ちょびちょび飲むなら
大丈夫だとおもいまーす!」
「わしら治外法権じゃからな・・・健康面だけ
管理すればいいてことか・・・・」
「そうそう、そういうこと!じゃ、そろそろ
案件の整理でもしようかな・・・涼しいうちに
やっとこーっと。依頼中の案件もなかなかだからな・・・・
体力温存だ!」
なんでも、トカゲって神の使いらしいですよ?