「いや~。暑いのぉ。それにしても今年は暑い。
こんな中、妖怪ポストマンは朝から走り続けて
いるんじゃなあ。いくら体内変温装置があるにしろ
ぶっ壊れるんじゃないかってぐらい、暑いからなあ。
わしは寒さには強いが、蒸し暑いこの国の夏は堪えるのぉ。
妖怪がりんごりんは管理局に体質特性返還申請だしたらしいな。
なかなか賢いな。
あい、太郎や、ちゅーちゅーアイス、がっちがっちに凍らせてあるから
適当に休憩入れて、お食べ
どうせ、これ見てる人いないんだし、超ゆる更新でいいんじゃね?」
「は?なに言ってんの?・・・・あ゛!!!!おばああ!!!!!
ねえねえ、これみて!」
「なんじゃ?そんなに驚いて」
「五千万両だよ!お札があったよ!
よっれよれになった封筒があって、捨てちゃおうかなって
一応、中身みたら万両札が2枚も入ってたよ!
これでスィーツ1か月分ぐらいにはなるよ!!!」
「ほぉ・・・太郎、きれい好きじゃからのぉ。
暇さえあれば、整理整頓してる、その流れでそういうラッキー来たわけね
そういえば、妖怪がりんごりんに麦酒チケットもらってたなぁ。まだ使ってなくて
取ってあるわ。太郎が成人したら飲もうかと思ってたけど、おまえ成人するの?」
「どうだろ?妖怪に成人とかあるの?
あ、そうだおばあ、お盆だからさ、これのお札でお花買ったらどう?」
「そうじゃなあ。千年単位で見送った妖怪もおるしのぉ。
基本、妖怪って死なないと思ってたけど、とんでもないウィルスとかで
あっさりぽっくり逝っちゃったやつもいるでのぉ。供養しとくか」
「じゃ、僕、お花買ってくるね」
「暑いから、水分補給忘れずにな。余ったら、なにか好きなもの
買っておいで。お札はきっとお前がいつも頑張って働いている
ご褒美じゃよ。管理局の役人、釈迦シャカーンからの」
「うわぁ!冷徹管理人かと思ってたら、意外にやさいいんだね!
じゃ、とにかく行ってくるよ!」
「行ってら!気を付けて!」
車内温度を低めに設定して、速度もセーブしながら
キジムナーは瞬速移動マシンに乗って、花を買いに出かけた。
「じゃ、太郎が出かけているうちに・・・・と。
関西ぐるるーの実写版DVD借りてきたんだ~♪
今しかゆっくり見れないからね~ 楽しみ(はぁと)」
おばあは妖怪秋田事変から送られてきた『特製生もろこし』を
ほおばりながら、煎茶を啜った。
【次の案件:名声に重きを置き家族を顧みなかった古典俳優】
「あー、なんかテーブルに置いてあるこれ、目ざわりじゃな~
映画観終わったらゆっくり目を通すから!!
盆休みぐらいゆっくりさせてくれ」
マコはオーソドックスな硬いもろこしが好きだけど
あたしゃ、このしっとりクッキー張りの、生もろこし
大好きなんだよね~ 週末には芋ようかんとアン玉も届くしね!
スイーツ三昧、ぃやっほう!」
しばしのお休みを楽しみながら、次の案件を頭の片隅に置いて
映画鑑賞しながら、対策を練ろうとしていたおばあであった。
暑いので、グダグダになってしまいました(あくまで暑さのせいとのたまう)。