おばあの水晶玉   作:coltysolty

23 / 24
※タイトルは本文とは一切関係ありません。


お盆アカデミア

「いや~。暑いのぉ。それにしても今年は暑い。

こんな中、妖怪ポストマンは朝から走り続けて

いるんじゃなあ。いくら体内変温装置があるにしろ

ぶっ壊れるんじゃないかってぐらい、暑いからなあ。

 

わしは寒さには強いが、蒸し暑いこの国の夏は堪えるのぉ。

妖怪がりんごりんは管理局に体質特性返還申請だしたらしいな。

なかなか賢いな。

 

あい、太郎や、ちゅーちゅーアイス、がっちがっちに凍らせてあるから

適当に休憩入れて、お食べ

 

どうせ、これ見てる人いないんだし、超ゆる更新でいいんじゃね?」

 

「は?なに言ってんの?・・・・あ゛!!!!おばああ!!!!!

ねえねえ、これみて!」

 

「なんじゃ?そんなに驚いて」

 

「五千万両だよ!お札があったよ!

よっれよれになった封筒があって、捨てちゃおうかなって

一応、中身みたら万両札が2枚も入ってたよ!

これでスィーツ1か月分ぐらいにはなるよ!!!」

 

「ほぉ・・・太郎、きれい好きじゃからのぉ。

暇さえあれば、整理整頓してる、その流れでそういうラッキー来たわけね

そういえば、妖怪がりんごりんに麦酒チケットもらってたなぁ。まだ使ってなくて

取ってあるわ。太郎が成人したら飲もうかと思ってたけど、おまえ成人するの?」

 

「どうだろ?妖怪に成人とかあるの?

あ、そうだおばあ、お盆だからさ、これのお札でお花買ったらどう?」

 

「そうじゃなあ。千年単位で見送った妖怪もおるしのぉ。

基本、妖怪って死なないと思ってたけど、とんでもないウィルスとかで

あっさりぽっくり逝っちゃったやつもいるでのぉ。供養しとくか」

 

「じゃ、僕、お花買ってくるね」

 

「暑いから、水分補給忘れずにな。余ったら、なにか好きなもの

買っておいで。お札はきっとお前がいつも頑張って働いている

ご褒美じゃよ。管理局の役人、釈迦シャカーンからの」

 

「うわぁ!冷徹管理人かと思ってたら、意外にやさいいんだね!

じゃ、とにかく行ってくるよ!」

 

「行ってら!気を付けて!」

 

車内温度を低めに設定して、速度もセーブしながら

キジムナーは瞬速移動マシンに乗って、花を買いに出かけた。

 

「じゃ、太郎が出かけているうちに・・・・と。

関西ぐるるーの実写版DVD借りてきたんだ~♪

今しかゆっくり見れないからね~ 楽しみ(はぁと)」

 

おばあは妖怪秋田事変から送られてきた『特製生もろこし』を

ほおばりながら、煎茶を啜った。

 

【次の案件:名声に重きを置き家族を顧みなかった古典俳優】

 

「あー、なんかテーブルに置いてあるこれ、目ざわりじゃな~

映画観終わったらゆっくり目を通すから!!

盆休みぐらいゆっくりさせてくれ」

 

マコはオーソドックスな硬いもろこしが好きだけど

あたしゃ、このしっとりクッキー張りの、生もろこし

大好きなんだよね~ 週末には芋ようかんとアン玉も届くしね!

スイーツ三昧、ぃやっほう!」

 

しばしのお休みを楽しみながら、次の案件を頭の片隅に置いて

映画鑑賞しながら、対策を練ろうとしていたおばあであった。




暑いので、グダグダになってしまいました(あくまで暑さのせいとのたまう)。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。