「ねえ、おばあ、最近さ、アクセス速度が遅いんだけど、光通信の速度あげてくれって
上にいってくんない?」
キーボードらしきツールをたたきながらキジムナーがおばあに声をかけた。
「これ以上上って?足りないの?1Gbpsぐらいじゃなかったっけ?」
キジムナーがくるまでは、おばあがひとりでデータ管理をしていた。
「ベストエフォートだから、1GBなんてでないんだよ。回線増やしてもらえないかなー
あとマシンのスペックアップもしたいんだよね。」
「ほぉ・・・わしらの頃はpentiumでも、すごい~って、自慢してたのに、最近じゃデュアルコアとかいうんじゃろ?」
「おばあ、それももう古いよ。てか、わしらの頃って、いつの頃の話?おばあなにやってたの?」
「ひえ~時代進みすぎ。3000年近く生きてるからのぉ、いつと言われても・・・何やってたって、こんだけ生きてるもん、いろいろやってきたわ(遠い目)」
「とにかく、上に言ってね」
「上って、上様(かみさま)とかいて、うえさまと読む、それ?」
「それ以外、どこに言うの?とにかく予算つけてって言っておいてね。交渉係はおばあなんだから」
「ほんじゃ、お気に入りのきんつば持参していこうかねぇ~」
「おばあ、付け届けなんて邪じゃね?」
「きじむなー、なにを言う!お茶請けに持っていくだけじゃ。しゃべってると喉がかわくじゃろ?お茶をのんでたら、なんかつまみたくなるじゃろ?上様へのご配慮じゃ」
「ほんとかなー・・・おばあ最近ちょっと楽しようとしてない?その邪精神あるから世の中から、悪が消えないんじゃないの?浄化作業が不十分なんじゃね?」
「な、なにを言うか!!よ、邪なんてないぞ!!ストレートで見事な縦縞ストライプ模様で、心はまっすぐなんじゃ!」
「つまんないこと言ってないで、さっさと行ってきてね。もう作業時間が多くて、プライベートの時間がとれないんだよ。えん・まこちゃんとデートしたいのに~」
「なに???閻魔大王の娘とデートじゃと?」
「まこちゃんったら、かわいいんだよねー。ジムさんのためにお弁当つくってあげるから
今度ピクニックしよう!
って誘われてさ~でもさ、浄化作業過酷すぎて、寝る暇ナッシング、デートする暇なんかもちろんナッシングなんだっ!」
「ふん・・・わしもしたことないのに・・・」
「え?おばあ、いまさらデートとかしたいの?
まさか・・・・罪人の中に、ぽっ、ってなった人いたとか?
あ・・・レパン4世?人の心を盗んじゃってすいませんでした!ってやつ???」
「ち、ちゃうわい!わしの目当てはレパンじゃなくて、六右衛門じゃ・・・
あっ!・・・う・・・・」
「はぁ・・・斬鉄剣ね・・・・確かにかっこいいわ・・・
って、おばあ!だめじゃん!そんな邪!!!」
「邪なんかじゃなかと!純愛じゃ!!!」
「・・・・わかったよ。そんなむきになんないでよ。
とにかく、アクセススピード上げてもらわないと、浄化作業遅れまくりだからね。
たのんだよ。」
「あい、なんでかね?
であるよ
だからよー」
「おばあ?ぼけまわしてる暇、ないんだからね?」
「わかりました・・・キジムナー様っ」
「おばあ、急に女子ぶったら気持ちわるいから
たのむからやめてくれ。」
「ところで、キジムナーって長いから呼びづらいんだけど。おまえの名前はなんて言うの?」
「は?妖怪だから名前なんかないよ。」
「それじゃ、キジムナー・太郎ってどう?」
「えーーーーなんか、ずっと全敗の負け確定レスラーみたいじゃん・・・」
「よいではないか。相手に勝利の美酒を捧げて、喜びを与える幸せ運搬人ってことで」
「いいよ・・・なんでも。てか、ちなみに、おばあの名前は?」
「わし?わしは、紫・ばばあじゃ。」
「ばばあってファーストネームなの?」
「ん~、よくわからん。ま、どうでもよかろうが。じゃ、太郎行ってくるぞい。いいこいいこ~」
「オレは犬か・・・・」
「次の案件だけきいといて、出発しようかの?」
「次の案件は・・・・あ、いじめ、だね」
「え~、それ現代じゃん。あたしそれ苦手ぇ~。他のにして?」
「おばあ!だめ!!!優先順位ってのがあるんだから!!!」
「・・・・わかりました・・・・現代は複雑怪奇に入り組んでいるから、いろいろ資料をお願いいたします。太郎D様」
「はいはい、いってらっしゃい。車に気を付けてね」
「ふぇ~い」
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全世界津津津々浦々、時代も場所も飛び越えて、おばあとキジムナーの旅は続く。
次は現代へ。
その大昔、ルパンのファンクラブに入ってました...会員特典としてセル画が送られてきて大喜びしたことを覚えています。友達に自慢しまくりました。
友達はみんなルパン派でしたが、私は五右衛門でした。山田さん亡きあとは、くりかんさんがルパンの声やってるんですよね。ちょっとまじめっぽさが出てるのがまたおもしろいです。
さてさて、おばあの浄化作業、今度はどんな悪を洗い流しちゃうんでしょうか?