殺意があればなんでもできる   作:眠り人

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短いし、つたないですが、読んで続きが気になったら何かアクションをください。


よくある最初に人が殺される回

「あぁ俺だ。仕事は終わった」

 

クライアントにそう一言携帯で伝えて、通話を終了する。

 

そこは薄暗い部屋の中央で、周りを見渡せば生活臭の溢れている部屋だった。木製のタンスに可愛いぬいぐるみ、男女二人が仲良く写っている写真も飾ってある。一見するとそこは幸せな未来が待っているだろう女性の部屋なのだが、居るのは首を斬られ横たわっている部屋の持ち主と、彼女の首を斬ったナイフを持つ男性だけ。

 

彼は別に彼女の彼氏でもなければ、元カレでもない。普通に過ごしているならばまず、会うことのない存在だった。

 

「せめて安らかに眠り、第二の人生を謳歌してくれ」

 

それが、彼に出来る唯一の願い。決して交わることのない彼女の人生と交わってしまったのは彼女からすれば本当に不運だったとしか言いようがない。

 

俺は快楽殺人者ではない。

 

「恨むなら、文字通りカミサマを恨んでくれ」

 

ただの殺意を持った者だ。

 

 

 

家に帰り、着替えもそこそこにソファーに身を委ねる。

いくら深夜でも、人が居ないわけではない、人目につかないように帰るのはとても神経が疲れる。

 

「はぁぁ」

 

男は脱力した状態でゆっくりと右手を眼前に掲げる。

その右手の甲に"殺意"の二文字がうっすらと書かれている。

男はゆっくり立ち上がると、着ていた服を全て脱ぎ、ごみ袋に突っ込む。そのままの足で風呂場に向かう。

 

全身をくまなく洗う。今日の殺しは、至近距離からの首の動脈を斬ったので帰り血がこびりついている。不自然に紅い所がないか全身をチェックする。

 

彼を見たものは、全員彼をイケメンと称するだろう。整った目や鼻筋、170cmを越える身長に見せ筋ではなく、実用的で効率よく鍛えてる細身の筋肉。

しかし、全身には大小様々な切り傷、縫われた跡等が目立つ。

だが、一番はその雰囲気であろう。精鋭の軍人のような、歴戦猛者のようなオーラは否応なく彼の凶悪性を物語っている。

 

人を殺すことに躊躇はない。昨日まで関係なかった人を殺すことに罪悪感がないこともない。ただ、殺さなければならない。俺が、カミから貰った能力で、同じようにカミから能力を貰った人類を一人残らず殺すだけ。能力者は人間ではない。人を超越したナニかだ。

 

そう自分を納得させ、体を拭いて風呂場からでる。その右手の甲に書かれていた"殺意"の二文字は、いつまにか消えてしまっていた。

そのまま、ベットのある寝室まで移動する。

 

殺しは慣れたが、疲れることには変わりはない。

人々が起き始める時間になったが、俺には関係がない。

 

ベットに体を押し付け、精神的な疲れを回復するべく彼は眠る。




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