冒険に異世界を求めるのは間違っているだろうか   作:その辺の人

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何も考えずに書くのがつらくなりました。



7話 不穏

パーティーに出たヘスティアを見送ったバッツとベルは、翌日無遠慮に開かれたドアの音に飛び起きた。

強盗かと警戒する二人の目には燃えるような銀髪の雄神が映っていた。

 

「今日から少し世話になるシヴァだ。始めまして、よろしくベル・クラネル。ヘスティアはしばらくかえって来ない。」

 

驚愕に固まるベルをよそに冷静さを取り戻したバッツはシヴァに挨拶を返し、シヴァはここに来た本題である昨晩ロキから頼まれた用事を告げた。

 

「ロキからだ。バッツ、お前と仲良くなりたいからこの後昼食を共にしてほしいと。」

「ロキファミリアが!? バッツ、何したの!?」

 

バッツは少し前に店で喧嘩してしまったことをベルに話した。その原因と内容は伏せて。

特に変なことはしていないはずだと首をかくバッツを見ながら、ベルは自身を落ち着かせるためにも少ない知識と想像力を働かせ状況を見直すことにした。

 

基本的にファミリア間のいざこざで、その長が出るほどの事態は大概緊急か大事のはずだってエイナさんからもヘスティア様からも聞いた。

特に大きなファミリアはその傾向が顕著らしく、ロキ・ファミリアほど有名で大きなファミリアならよほどのことがない限り神ロキ自身が動くことはなさそうだ。飲酒しての喧嘩など見向きもしないように思える。

でなければヘスティア様が何かしたその仕返しのきっかけにバッツが目を付けられた?

小さな小さなこのヘスティア・ファミリアをつぶされたくなかったら…といった感じで脅される?

あるいはバッツの喧嘩を見て、いい冒険者だとバッツに目を付け青田買いするため?

 

ベルはただ仲良くしたいという言葉を信じられるに至るほど良い内容を想像できなかった。

バッツも同じような考えに至ったようで表情は明るくなかった。しかし断ることはしなかった。

バッツは、ベルに今日は一人でダンジョンへ潜るよう伝えて、夕方には戻る約束をした後シヴァとともにホームを出ていった。

ベルはこの前の衝動的一晩耐久武者修行で武器をなくしていたため、バッツの短剣を借りてダンジョンへ向かった。

この街で出来た唯一の人間の家族を心配せずにはいられなかったが、気付けば潜っていたダンジョンで体を動かせば気はまぎれた。

ふと、ホームからここまでの道も随分短くなったことを思った。

バッツに鍛えられ、ヘスティアに見守られるのもすっかり当たり前になった。

ベルは久しぶりに訪れた家族のいない寂しさに、誰にも聞こえない声で独りごちた。

 

「僕さえドジ踏まなきゃ、二人は凄いんだからこのまま上手くやっていけるよね?」




逆に少しだけ話しの先を考えてから書くのは楽しくなりました。
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