最近体調崩し気味のけしです。
ぶっちゃけ辛い。執筆が進まない…。すまない、本当にすまない……。
ここら辺からくだりだすので、お気をつけください(・∀・)
酔い潰れ事件()から数日後の早朝。どこで○ドアの使用ができるようになったので帰ることになったメリオダス。メリオダス曰く、
「そろそろエリザベス成分の補給が必要になってきた」
との事。アザゼルが「このリア充め…!」と少し殺気を放ってきたが無視したのはご愛嬌。
さて、現在のメリオダスの立ち位置についてだが、あのヴァーリを軽く退けた実力者として認知されている。会談前ならば、それこそ三代間で取り合いになったかもしれないが、和平が成立している現在の状況であれば、そんな心配もない。まあ、取り合いがあったとしてもメリオダスは無視するだろうが。
とは言え、三大勢力のどれかに所属しているかをはっきりさせておかないと、三大勢力以外のところに持っていかれる可能性が否定できないので、アザゼルやサーゼクスから堕天使側に来いだの悪魔に転生しろだの言われてはいたのだが、あくまでメリオダスは酒場のマスターである事を主張し、最終的にはどの勢力にも属さないことを約束した。結果的にではあるが、メリオダスはどの勢力にも属さないことははっきりしたことになる。
彼が一体何者なのか、という疑問はアザゼルやサーゼクスも含めた全員が思ったことだが、メリオダスは決してそれを語ることはしなかった。
また、メリオダスはどの勢力にも属さないことを約束する代わりに、冥界、天界、人間界で『豚の帽子亭』を営業することの許可を取り付けた。人員さえいればチェーン店を出せそうな勢いだが、あくまで「『豚の帽子亭』は移動酒場」というスタンスを維持するらしく、というかメリオダスのこだわりなので、ホークママと共にその場に赴く形になるだろう。あの会談で、天界の第3天に繋がる転移魔法陣と堕天使領に繋がる転移魔法陣、冥界の首都リリスの外れに繋がる転移魔法陣をゲットしたので、冥界、天界、人間界の行き来とか余裕しゃくしゃくである。
「さてと、世話になったなアザゼル。今度サービスしてやるから、またウチに来いよ」
「ああ。暇見つけてから行くことにするぜ」
互いに手を軽く振って、メリオダスはドアを開けた。開けた先は……。
「きゃっ!め、メリオダス様!?」
たまたま外にいたエリザベスを何故か押し倒す形になっていた。
(ア、アザゼルのやつ……)
一瞬内心でそう思ったが、ふと周りを見渡すと誰もいない。目の前に佇む『豚の帽子亭』以外には何もない。ならば、とそのままエリザベスの顔に手を添える。そのまま2人の距離は近づいていき──。
「コラァァァっ!メリオダス!テメェ何してやがんだ!!?」
瞬間、上からホークが落下。華麗な着地を決め、すぐさま耳と前足で器用にメリオダスを縛った。ちなみにホークの耳には、かつての仲間である『七つの大罪』〈
「久々のスキンシップってやつだ!」
「悪びれもなくいうんじゃねぇ!」
「ほ、ホークちゃん!!?」
「エリザベスちゃんは先に戻ってろ!こいつは、このっ!」
どや顔で縛られるメリオダスから、名残惜しそうに離れたエリザベスは、そのまま『豚の帽子亭』に戻っていった。それを見たメリオダスは何事もなかったかのように腕力だけで縄を千切る。
「そういや、今まで何してんだよ?」
「そうだな…、アザゼルの奴と飲んだり、買い物したり…とかか?」
「遊んでんじゃねえか!」
「落ち着けってホーク。ちゃんと新商品買ってきて………」
「?…どうしたんだメリオダス?」
「悪りぃ、買ってきたやつ向こうに置いてきちまった」
はははと笑いながらそう言うメリオダス。その後、ホークから必殺の『ローリング・ハム・アタック』を食らって何故か頭から地面に埋まったメリオダスがいたとかいないとか。
◆◇◆◇◆◇◆◇
「ったく、何しやがんだホーク」
「うるせえ豚野郎!必死こいて店をやってた俺たちの気も知らずに!」
「悪かったって言ってるじゃねえか」
ぷんぷんと全身真っ赤にして怒るホークを、「どうどう」と言いながら宥めるメリオダス。その行動が余計にホークの癪に触るので余計に悪循環になっている。こんな光景も、いつものことだ。
「しかしなー、取りに行くのも面倒だなあ」
「まさか、自分だけ楽しんでおいて俺たちにはお土産の一つもないと?」
食い物の恨みは深い。それが横から掻っ攫われた物でなくとも、お土産であろうと、暴食の象徴たる豚のホークには関係ない。ちなみに残飯ならば普通の10倍は恨みが深い。メリオダスは、そんなホークのハイライトの消えた瞳に射抜かれて、ほんの一瞬身体が震えた気がした。頭をがしがしと掻きながらメリオダスは言った。
「仕方ねえ、今日は休業って事にして、取りに行くか」
どこで○ドアではなく、アザゼルに貰った転移魔法陣を懐から取り出し、自分の目の前に翳す。魔法陣から光が漏れ出し、薄気味悪さを覚える冥界の暗さを打ち消して行く。
「『
そう言ってまた、メリオダスは自分のうっかりで人間界に赴くこととなった。
「──っと、ふう。やっぱこの形の転移は慣れねえなあ」
メリオダス的には、そもそも転移魔法の原理すら分かっていない。メリオダスが体験した転移は、アザゼル式転移魔法と、マーリン式転移魔法だが、どっちも身体がふわっと浮かぶ感覚があるらしく、メリオダスと言えどもその感覚には慣れないらしい。とは言え、長年慣れ親しんだマーリン式転移魔法よりも、アザゼル式転移魔法の方が浮かぶ感覚が強い。
「さてさてさーて、ここはリビング…だな。なら、こっちが玄関のはず…」
わずか1週間しか過ごしていないからか、それとも現代的家屋に慣れないのか、部屋の配置を思い出すように口にしながら玄関を目指す。
と、そこで自分がじっとりと汗をかいていることに気づいた。それと言うのも、この駒王町、ないし日本は夏まっただ中であって、学生はもうすぐ夏休みに入る時期だ。エアコンは入ってはいるものの、温度が高めに設定してある。冥界は日差しが少なく、比較的冷涼なので、蒸し蒸しのこの部屋に入ってすぐ汗をかいたのだ。
しかし、ここはメリオダスの家。風呂に入るも彼の自由だ。と言うわけで。
「じゃ、風呂に行こう」
着替えの服は(何故か)アザゼルが買い揃えていたので、その辺りは心配ない。風呂の場所も先ほどと同じく口にしながら進む。風呂の扉は引き戸になっている。し、少し厚めに扉が作られている。理由はアザゼルのみぞ知る。それに、メリオダスも少し疲れていた。だから、気づかなくても仕方ないだろう。メリオダスは引き戸の扉を勢いよく開けた。
「お?なんだ帰ってたのかよ」
「死ねくそオヤジ」
メリオダスは結構手加減抜きでアザゼルの腹を殴る。
「ごぼぉぁっ!!……………っ、こ、のや、ろう……」
喉の奥からくぐもった悲鳴をあげ、どさっとアザゼルが腰にタオルを巻いたまま顔面から倒れる。魔神の力抜きとは言え、素の能力が高いメリオダスの場合、このパンチの威力は
「誰が好き好んで男の、それもオッサンの裸を見たがるかよ」
しかし、このまま放置しておくのも邪魔でしかないので、優に7〜80キロはあるだろうアザゼルの身体を、そのままリビングのソファーに放り投げる。これで2回目だ。というか堕天使総督の扱いが雑ではなかろうか?
当然のことながら、メリオダスには興味も関係もない話なので、アザゼルを放り投げたメリオダスはそのまま風呂に入った。
それから20分後、ちゃちゃっとシャワーを済ませたメリオダスは、置いていた服を着た。緩めの緑色の半ズボンに、オレンジのTシャツ、それにラフな緑色のジャケットを羽織る。
「サイズがぴったりなのがなんかムカつくけど……、まあいいか」
そのまま玄関のドアを出て外に出る。アザゼルには何も言わなかった。外に出たメリオダスは、太陽の眩しさに思わず目を細めた。突き刺さる太陽光線が、メリオダスの肌を焼く。
「あっちぃなあ」
文明のレベルが冥界と人間界でほぼ変わらなかったのが幸いして、メリオダスはこっちでの生活に苦労はしなかった。
「さて、どこにあったっけなー、あの酒場」
目指すは、以前でろんでろんに酔うまで飲んだ居酒屋だ。酔った勢いでそのまま帰ったため、買ってきたものすべて置いてきたらしい。未だ光に慣れない目を凝らして、居酒屋への道を思い出しながら、メリオダスは初めて、1人で人間界の道を歩き出した。
このメリオダスの服装はググったら出てきたやつです。