緋弾のアリア~Barbaric 'em~   作:トライグルー

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今回タイトル通りやり過ぎかんがあります!


Over kill(破)

 羽牙side

「武藤お客だ、俺達でオモテナシするぞ!」

 

「具体的には!?」

 

「近づいてブッ放す!これに限る!」

 

 アリア達をバスに降ろした羽牙は入れ替わりに車輌科の武藤を乗り込ませ運転を代わらせる。そしてタイミング悪くアリアの通信が入り二台目の無人車輌が近づいて来ていると知った羽牙はその対処のためオートマグ3を引き抜いた。

 

「それにしても相手はルノーとかちょっと勿体無い気もするな」

 

「ルノー?あの車のことしってんのか!?」

 

「ど、どうしたんだ?そんなに必死になって」 

 

「こっちにとっちゃ重要な事なんだよ!何時どこで知った!?」

 

「お、おう……偶然人が見ている雑誌に載っててな?読んでるヤツは確か……うおォォ!?」

 

 羽牙は武藤が無人車輌の名前を知っておりその経緯を聞こうとしたのだが後方から迫ってきたルノーからの追撃に対応せざるを得なかった。

 

「羽牙!悪いがこの話は後だ。いくらこの車に防弾性能を付けたとはいえいつまでも持つ訳じゃねぇ!」

 

「チッ!仕方ねぇ!!あとで詳しく教えろよ!」

 

 そう言い羽牙は屋根から身を乗りだしルノーのタイヤやエンジンを狙って発砲しコントロールが利かなくなったルノーは火花を散らしながらクラッシュした。

 

「あと何台くるんだかまったく…!こっちの弾数も気にして欲しいぜ」

 

「悪人がこっちの都合に合わせて悪事を働いてくれたらそれは悪事じゃなくて出来レースだろうが!」

 

「そうだな!っともう一匹か次から次へと!」

 

 そう言い羽牙はマガジン内部に残っている弾丸を背後から新たに接近する車輌に叩き込む。だが先ほどとは違う車種なの大破はせず徐々にその距離を縮めてくるのだった。

 

「おい、今俺の見間違えじゃなけりゃマグナムを弾かなかったか?!」

 

「その通りだ武藤…!あの車マグナムが効かねぇ!」

 

「防弾でも装甲厚すぎるだろあの車!?このままじゃ追い付かれるぞ!?」

 

 そして羽牙達はなんとか撃破を試みるも横に並走するまでに近づかれてしまい武藤はその車が助手席以外を装甲で固めたカマロだと判ったが。

 

「ヨク聞ケデスペラード(命知らず)ドモ。オ前達ハコチラノ計画ヲコトゴトク潰シヤガリマシタノデ。報復ヲ受ケヤガレデス」

 

「はぁ?計画だ!?テメェの都合なんざ知るか武偵殺し!此方だってテメェに恨みがあるんだ!それを考えたらお前の報復なんざ赤子のヒステリー並みに下らねぇんだよ!」

 

 カマロは羽牙達の車を追い抜こうとはせず突如括り付けられているメガホンから武偵殺し特有の機械音声が聞こえ羽牙達に報復を行うと宣言したのだが。

 

「この車はお前らのおかげで用意できたお前らの為の車だ。だから教えてやるよ私に刃向かうとどうなるかって」

 

「どういう意味だ?っておい嘘だろ…待て待て待て!神崎聞こえるか!車輌の前へ逃げろ今すぐに!あと白音聞こえてるならそこのカッコつけようとしている後ろの馬鹿共を前の方へ引きずり下ろせ!」

 

『どういうこと!また敵の増援!?』

 

「助手席に()()()()を乗っけた防弾車輌だ!マグナムがきかねぇからとりあえず前の方へ逃げろ!」

 

『ケイ?どう――の?ノイズで――聞こ―ない!』

 

「テメェら全員伏せろオォォォォォ!」

 

 先ほどまでの片言とは違い同じ機械音声で自分に刃向かえばどうなるかと言いカマロはスピードを上げていく。

 そして羽牙は一瞬窓の隙間から見えた助手席の銃を見るや慌てて神崎達に連絡を送るがノイズが走り伝わらずカマロに搭載された軽機関銃から弾丸が吐き出される中羽牙は叫ぶしかなかった。

 

白音side

 

 

「痛ッ…!み、みんな大丈夫!?」

 

「なんとかね…白音君の指示がなければ危ない所だったよ」

 

 軽機関銃による銃撃が終わり白音が体を起こし車内の状況を確認する。まず白音の無線の音を拾っていた不知火は車輌後方にいた強襲科の生徒を前方へ引きずり込もうとして右腕を負傷、その他の生徒も少なからず傷を負ったのだが唯一幸いだったのは機関銃の狙いが車輌上部だったため空の見通しが良くなった程度と言うことだった。

 

「良かった…ってそうだ!アリアさん!キンジ!そっちは大丈夫!?応答して!」

 

『白音!キンジ!誰でもいい状況を教えろ!みんな無事なのか!?』

 

「ケイ!こっちはなんとか大丈夫!だけど屋根に登っていた二人からまだ返事がないんだ!」

 

 

『こちらキンジ!アリアが負傷した!血を流して意識がない!だから今車内に連れてくから応急処置を頼む!』

 

「ダメだよ!動かさないで!今からボクが向かうから出血箇所をハンカチとかで圧迫しといて!」

 

『危険だ白音!まだヤツは全弾撃ち尽くしたとは思えないリスクが高すぎる!』

 

『ならその点は心配するなキンジ…俺も久々にキレちまったもう容赦はしねぇ徹底的にブチのめしてやる』

 

 

 そしてトンネルを抜けキンジからアリアが負傷したと通信が入り白音はそちらへ向かうと返事をかえす。だがキンジはまだ装甲車が残っており危険だとつげまさに八方塞がりの状況のように思えたのだが羽牙からの通信が入りその声は確かな怒りを含んでいた。

 

羽牙side

 

 

「心配するなキンジ…徹底的にブチのめしてやる…!」

 

 トンネルを抜け羽牙はバスの惨状を確認するとギリッと歯を食いしばり武偵殺しへの確かな怒りを発する。そして羽牙は後部座席のシートをめくりあげその中に入っているパーツを組み上げ始めた。

 

 

「羽牙!ブチのめすってどうするんだ!?こっちの武器じゃ火力が足りないしそもそも爆弾が!」

 

「火力ならある。あと爆弾はあの二人が何とかするさ…」 

 

 

 そうして羽牙はレインボーブリッジに差し掛かったとき外を見ると一機のヘリコプターが飛んでいるのが見えそこにレキと尋耶が乗っているのを確認すると先ほどから組み立ていたモノが完成し準備が整ったのか尋耶に通信を送った。

 

 

「聞こえるか尋耶!標的はバスの下、中央付近に二つ、性能は先日キンジが仕掛けられた物と同種。仮称としてノンストップと名付けるがそれらが軽くバス一台を吹き飛ばせる量が仕掛けられてる!更に神崎が負傷したらしく時間もねぇ!だから合図を送ったら直ぐに撃ち落とせ!」

 

『まてよテメェ!合図ってまさかアレ使う気か!?マグナムはどうした!』

 

「弾かれたからコイツを使うんだよ!そうじゃねぇとあの装甲は抜けねぇ!」

 

『わかったよクソッタレ!準備しとくから何時でも行け!』

 

「おう!、さぁて武偵殺しィ…今度のは只の弾じゃねえぞ!」

 

 そうして通信を終え羽牙は組み立てたデカブツを構え重々しいコッキングレバーを引くと防弾カマロに照準を合わせ引き金を引くのだった。

 

 

尋耶side

 

 

「わかったよ!クソッタレ!準備しとくから何時でも行け!」

 

『おう!』

 

「というわけだレキ!羽牙の開幕射撃(オープンファイア)に合わせ3秒後にバスの爆弾を狙撃する!」

 

「わかりました。では右の爆弾は任せてください」

 

 そうして尋耶は膝撃ちの姿勢になり羽牙の部屋から取ってきたPSG-1を、レキはヘリの床に伏せた状態で愛銃のドラグノフを構え二人はそれぞれスコープを覗き込んだ。

 

???side

 

 

「この車はお前らのおかげで用意できたお前らの為の車だ。だから教えてやるよ私に刃向かうとどうなるかって」

 

 ここは武偵殺しである彼女が利用しているホテルの一室であり彼女が眺めているパソコンのモニターには先ほど猛威を振るったカマロから送られてくる映像が映っていた。

 

「くふふ♪これであの命知らずどもに報復もできるしオルメスも倒せて一石二鳥だざまぁみろ!アハハハハハ!……は?」

 

 だが突如としてカマロの車体が大きく揺れたあと車は減速し3秒後バスの下に取り付けた爆弾が海へと落ちていくのが見え彼女はそっけない声を上げた。

 

「なんで!?どういうことだよ、あの防弾車輌は二十ミリの鉄板を使った特注品だぞ!?」

 

『お、キレーに抜けてるな~さすがだぜホント!』

 

『逆にそれを使って抜けない車があったらもはや防弾じゃなくて装甲車だよ』

 

 

 そして映像には防弾車輌が停止しヘリから降りてきた尋耶と合流した羽牙映っており彼女に言いたいことがあるのかカメラに向かって話しかけた。

 

 

羽牙side

 

 

「今度のは只の弾じゃねえぞ!」

 

 

 そう言い羽牙は後部座席に分解して隠しておいた物を組み直しカマロに狙いをつける。

 それはシモノフPTRS1941という対戦車セミオートマチックライフルであり、バイポッドをフィアットの屋根に置き固定した後躊躇なく引き金を引き背後からカマロのエンジン部分を撃ち抜く。

 その3秒後二発の銃声がなり海面から二本の水柱が上がったのだった。

 

 

「うおぉ!?今度はなんだ!?って羽牙そのバカデカイライフルはどこから出した!まさか後部座席に収納スペースを作ってくれってそういうことか!?」

 

「わりぃ武藤、ホントは遊び半分で入れてみたんだが実際使うとは思わなくてな?それよりも相手の様子を見に行くから止めてくれ」

 

 そうして羽牙はライフルを方に背負うと車を降り接近してきたヘリの風を浴びながらも停止したカマロに歩いていくのだった。

 

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