すいません( ;∀;)
???side
彼女の失敗を一言で言えばリサーチ不足といえよう。なぜなら彼女は彼らが邪魔することを視野にいれ念入りに準備したからだ。
まずキンジの時計をずらしバスに乗り遅れさせ、バスなかの連中が動けないように二台の無人ルノーを配置する。更に対
「お前らはソ連の残党か何かなのか!?なんで武偵が対戦車ライフルなんて持ってるんだよ!しかもあんな旧式の銃なんて一体何処から仕入れた!?」
完璧だった、コイツらが来ることすら予想した計画だったのだがそれでも敵わなかった事にうがー!と彼女はヒステリーを起こした。そして未だに切れていないパソコンのモニターから声がしそちらに視線をを向けると今はみたくもない映像がうつり顔をしかめた。
『よう、武偵殺し聞こえてるか?多分聞こえてるよな?おーい!……あら?おい尋耶ホントにこれ音声拾うタイプだよな?あちらさん無反応なんだけど…』
『間違いないと思うぞ?確かそれ最近広告で見た最新機種だし』
『ホントかよ?そうじゃねぇとめっさ恥ずかしいことしてるんだからな?信じるぞ?コホン、アーアー、ではでは武偵殺しさんお待たせしました!結果報告のお時間です』
そんなふざけた雰囲気で羽牙はカメラに向かって話始め尋耶もニコニコしながらその様子をみていた。
『さて!あなたが何処まで計画していたかは知りませんが見事あなたの計画を阻止させていただきました!』
『そして残念ながら神崎さんが負傷してしまいこちらも大変になりましたが神崎さんの命に別状はないみたいです!』
だが次第に羽牙の額には青筋が浮かび上がっていき。
『だからこそテメェさんの作戦は半ばで失敗したざまぁ見やがれと称賛を送ってやります。あと…』
『よくもやってくれたな!?こちとら色々とテメェに振り回されたりクライアントを傷付けたりと大損なんだよ!だから次会うときはブタ箱中に入っているテメェと檻の前でご対面だ覚悟しとけ武偵殺し!』
最後には態度をぐるりとかえ羽牙は中指を立てながら搭載されているカメラに向かって怒号をあびせ仕上げとばかりに蹴り抜こうとしたときに映像がプツリと切れる。
その理由は画面には数センチほどの穴が3つ空いており肩で息をし怒りで顔を赤くしながら彼女は画面に向かって銃を発砲したからだった。
「上等だよ…!オルメス共々お前らも葬ってやる!」
三人称side
「オラッ!っと、挑発としてはこんなもんか?」
「上々だろ?これほど煽られて正気でいられるほど向こうも余裕ないと思うしな」
「そりゃまたなんで?」
「ああ、それはな…ってちょっと待てなんかさっきから嫌な音が聞こえるんだが?」
「そうか、奇遇だな尋耶俺もだ」
尋耶が相手が余裕が無くなってきてる理由を説明しようとしたときふと防弾車輌から一定の間隔でなる電子音に気づき話を中断する。だがこんな電子音を流すモノなど1つしか二人には心当たりがなく。
「「逃げるっきゃねぇ!?」」
大急ぎでヘリの方へと走り出しその数十秒後防弾車輌は大爆発を起こしたのだった。
アリアside
所変わってここは学園島にある武偵病院そこには昼間武偵殺しによるバスジャックを阻止しようとし負傷してしまったアリアがおり、被弾した額の傷を鏡で見ながらも先ほどの事を思い出していた。
「ごめんなさい…アタシがもう少し早く屋根に登れていたら」
「気にするな、それに何かあったときの保険の為に羽牙たちを呼んだんだろ?だったらそれでいいじゃないか」
「それでも!アタシのせいで…爆弾の処理をジンヤ達に任せてしまったのは事実よ…」
そんな会話をし二人の間に沈黙が流れる。そしてキンジはアリアの額に巻かれている包帯に気づき先ほど医者から聞いた事を思い出してしまった。
「そう言えばその…傷の方は大丈夫なのか?額の傷は残るかもしれないって先生が言ってたが…」
「大丈夫よ…医者が大袈裟すぎるだけ。それよりも武偵殺しに通じる情報は何かあったの?」
「あ、ああ。羽牙達の話じゃ車輌は全て爆発してたらしくて恐らく武偵殺しが証拠を残さない為に仕込んだ爆弾じゃないかっていってたな」
「やっぱり…他に報告することは?ないならもういいわ出ていって」
「出ていってどういうことだよ」
だがアリアのどこか素っ気ない態度を不満に思ったのかキンジも言葉使いが強くなり次第に二人の言葉にトゲが生え始める。
「本気を出さなかったくせに…」
「は?本気?」
そしてアリアがこぼした一言にキンジは理解出来なかったのかそっけない声をあげてしまうのだった。
「そうよ本気よ!気づいてないとでも思ったの!?アンタは今回の任務のとき絶対に本気を出してなんかいない!どうして!?なんでアンタはあの時の実力を出さなかったのよ!」
「仕方ないだろ!それにあの時の俺はCランクのたまたま運が良かったただの武偵だったんだよ!」
「運なんかじゃないわ!実力よ!アタシの勘がそう言ってるんだから違いないわ!」
「勘って…!もういい!そんな当てずっぽうな根拠のためにこっちを振り回さないでくれ!」
そう言うとキンジは乱暴に扉をあけ病室を飛び出していく。
「悪かったわね…当てずっぽうで…そうよアンタはアタシの探している人じゃなかったのよ…」
そして誰もいなくなった病室でアリアはポツリと呟いた。
三人称side
――どうしてアンタはあの時の実力をださなかったのよ!?
先ほどのアリアからの言葉が耳に残る中、病室を飛び出したキンジは廊下の曲がり角を過ぎようとしたときに人とぶつかりしりもちをついてしまう。
「痛ッテェ…」
「おろ?ぶつかってすまねぇ大丈夫か?ってキンジかよ。どうしたそんな急いで」
「なんだよ羽牙と尋耶か…どうしたんだ?お前らは怪我とかしてないだろ?」
「病院には怪我人しか来ちゃいけないってルールはねぇだろ?というか
ぶつかってしまったキンジに対し羽牙は「大丈夫か?」と手を差しのべ尋耶は見舞いに来た理由として「ほれ」と言いながら紙袋を見せつけた。
羽牙side
「なるほどね…そんで病室を飛び出してきたと。そうだなキンジたまには嫌なことは忘れてお喋りでもするか!と言うわけですまねぇ尋耶!神崎の見舞い頼んだ!」
「へいへい、ごゆっくり」
そう言うと羽牙は尋耶に神崎の見舞いを任せキンジを連れ屋上へと連れていく。そして備え付けの自販機から適当な飲み物を買ってキンジ渡すと羽牙は口を開いた。
「そんで、神崎と口喧嘩してどう思った?」
「どう思ったって…何をだよ?」
「お前のことだヒスなんたらのこと話してないんだろ?そんで実力を疑われた。アタリか?」
「うぐ…なんでそう的確に当ててくるだよ?まさか見てたのか?」
「そんなわけねぇだろ?それに俺らは
そう言うと羽牙はキンジと会話を続けるのだった。
尋耶side
「失礼しますよっと」
羽牙と別れた尋耶はアリアの病室を見つけたのか軽くノックし部屋へと入る。するとアリアは泣いていたのか少し目を赤くしながらも尋耶に向き直った。
「よぉ、神崎調子はどうだ?って聞くのは野暮か…」
「ふん、余計なお世話よ!それよりなんの用?」
「なぁに、ただの見舞いだよ。ほれ松本屋のももまん好物なんだろ?」
ポンと尋耶は紙袋からアリアの分のももまんを渡すと自分の分を食べながら話始めた。
「まぁ、なんだ?キンジになにかを求めてるのはわかるがそこまで切羽詰まってんのか?」
「ふん、知ってるくせに…アンタのことだからどうせ裏の裏まで調べたんじゃないの?」
「さあな?神崎はどう思ってんだ?」
「当然黒よ!アンタはハガと違って抜かりがない。いいえ、むしろ仲間の為なら味方だって疑って利用するタイプだわ」
そうしてももまんを食べ終わりつつもアリアは自分の考えを尋耶にぶつける。だがその答えを聞いた尋耶は自分の食べている分を全て飲み込むと口の端をつり上げた。
「味方すら疑って利用するタイプね…クククッ!よくわかってんじゃねぇか神崎・ホームズ・アリア。流石は名探偵の子孫ってか?そうさ俺はそういう男だ!確かに俺が興味のない人間なんざ名前も気にならねぇただの有象無象だと思っている。だがな…!」
「っ!?」
尋耶はアリアへ向かい自らの
「てめえが消えねぇ額の傷を気にしている間にも俺みたいな奴らは生きようと必死に地べたを這いずり回ってんだ!時間がない?あぁそうだろうな!日本の法律ってのは厄介だお前の母親に猶予がないのも判る!だがな、なぜそこまで悪化するまで放置した?何故だれにも頼るということをしなかった?答えてくれよ神崎アリア」
羽牙side
「ハハハッ!まぁ、そんなこともあるさ。それにネタバレするとさっきの推理だって尋耶にヒントをもらえたこら出来たことなんだぜ?」
何気ない会話をしながらも先ほどの事を話したキンジは羽牙の言葉を聞いて目を見開く。そしてキンジはふと思ったことを羽牙に聞いた。
「なぁ…羽牙はどうしてそこまで頑張れるんだ?武偵なんて例え活躍してもそうじゃなくても後ろ指差されるものなのに…」
そして羽牙は「ふむ…」と考え込んだがなにかを思い付いたのかニカッと笑いながら語る。
「そうだな~?とりあえずはキンジが俺の事を勘違いしてるってことをまず訂正しないといけないな」
「勘違い?」
「あぁ、俺は別に頑張っちゃいない競ってるだけさアイツとな」
「アイツって尋耶のことか?」
羽牙は「その通り」と言いながら飲んでいたエナジードリンクを飲み干すと空き缶をゴミ箱に放り投げる。すると空き缶は弧を描きながら大口をあけたゴミ箱に見事に入りそれを見た羽牙は満足げに言った。
「
「互いに高め合い努力するだったか?」
「そんなとこだ。前にも話したと思うが俺らには姉がいてな?まぁ、すげえ人たちな訳よ!おまけに家も御隣さん同士だからすんげぇコンビネーションもバッチリでさ!俺らが通ってた武偵校じゃwild-sistersなんて二つ名持っててまるで高嶺の花だ!」
その時ふとキンジが見たのは自分の姉を自慢げに話し目を輝かせる羽牙だった。
「んで!その人たちに追い付くには?と考えた結果いわば競争の形になったわけだ」
「競争?」
「おう!どっちが自分の姉を先に追い越すかってな!」
だが羽牙は「まぁ、そううまくはいかないけどな…」と苦笑いしながら自分の頬を掻く。しかしキンジはそれがとあるキッカケで話してもらった過去の事だということがわかった。
「あの…事か?でも仕方なかったんだろ?」
「そうなんだけどなキンジ。いいか?失敗に仕方なかったってことはないんだよ、だから一度失敗した俺らは『次失敗しないように努力しなきゃいけないんだ』」
「次に失敗しないように努力?」
「そうだぜ?それに人生に失敗なんて幾つもある。だから
「絶対に失敗しないことなんてないか…」
その言葉を聞きキンジは胸に手を当て深呼吸する。ソレを見た羽牙は満足げに笑い屋上をあとにしようとするしかし入り口に向かう途中ピタリと歩みを止め最後にこう言った。
「その様子だとなんか理解したっぽいな?ならあとは自分で考えて行動しろよー!」
今さらですがよろしければ感想評価よろしくお願いします!
というかもう少しで総UA1000!?