緋弾のアリア~Barbaric 'em~   作:トライグルー

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今回は日常回です!


アリアの秘密と戦妹

キンジside

 

「武偵殺しか…」

 

「うへへぇ…ももまん食べ放題~」

 

「ハァ、起きているとあれだけ騒ぐコイツも寝てれば大人なしいな」

 

 あの後尋耶達との会話を終え、あとは寝るだけとなったキンジはベッドの上に寝転がり一枚のメモ用紙を見つめながらに言う。

 

「全く、恨むぞ兄貴…」

 

 そして今は亡き兄への愚痴をこぼしながらそのメモ用紙を生徒手帳に大事にしまい就寝するのだった。

 

尋耶Side

 

「ハァ…なんで俺がこんなことしなきゃいけねぇかなぁ。依頼したのは羽牙だろうに」

 

 次の日、五時限目以降の時間帯に尋耶はため息を吐きながら探偵科のある建物へと向かっていた。

 

「アイツの相手は疲れるんだよなぁ…主に精神面で」

 

 そうしてブツブツと文句を言いつつ昨日の事を思い出す。それはアリアから依頼を受け解散したあとの出来事だった。

 

 

「さて、これから忙しくなるが一つ気になることでも調べるか」

 

「武偵殺しの事か?それならヤツがやらかした事件と言えば今のところシージャックとキンジのチャリジャックだけだろ?」

 

「いいや違うぞ尋耶。アイツ、神崎アリアのことだ」

 

『はーい!みんなのアイドルりこりんだよ~今ちょっと取り込み中で電話にでれませ~ん!なので後々かけ直してね♪バイビー!』

 

 そう言い羽牙は探偵科の理子へと電話をかける、しかし留守番電話なのかメッセージを聞いたとたん羽牙は顔をしかめながらに続けた。

 

「そうか、ならお前恥ずかしい情報ワースト3を武偵校のホームページへ掲載しといてやるよ」

 

『それは人権侵害というやつじゃないかな!?』

 

「やっぱりホラ吹きメッセージじゃねぇか、それにお前の恥ずかしい情報なんて一つも持ってねぇよ」

 

『むぅ!騙したな!乙女は美容のためにもうねる時間なんだぞ~。それにもしお肌がガサガサになったらはっくんが責任取れるの?』

 

「そんときはコンパウンド(研磨剤)でツルツルに磨いてやんよ」

 

『理子は乙女は乙女でも鋼鉄の乙女じゃないんだよ!?』

 

「まぁいいさ、それよにお前に依頼したいことがあるんだがお前って確か探偵科Aランクだったよな?」

 

『うげ~!はっくんがランクを聞く辺り嫌な予感がするんだけど~?もしかして危ない依頼?』

 

「よくわかったな褒美として依頼料に少しオマケしといてやるよ」

 

『うわぁーい!嬉しくも悲しい情報だぁ!ところで命に関わる仕事じゃないよね?』

 

「安心しろグレーゾーンギリギリの調査にはなると思うがある人物について調べて欲しい」

 

『何一つ安心できないんですがそれは!?』

 

「最後まで聞けよ?神崎アリアについての情報が欲しいんだ()()()()()()()()

 

『ふーん?でもなんで急に?あっ!もしかして犯人逮捕を手伝えー!とか依頼された?』

 

「そのまさかだよ。だからビジネス相手の情報くらい持っとこうと思ってな」

 

クソッ…オルメスのやつ!厄介な事を

 

「なんか言ったか?」

 

『なんでもないよー!』

 

「別にそこまで大変な仕事でもないから頼もうと思ったんだが…まさか面倒とか思ってないよな?」

 

『い、いいや~!ソンナコトナイヨ?』

 

「んじゃ、そう言うわけだから明日の昼までに頼むな~!」

 

『ちょっと待ってはっくん!明日の昼まで!?それは無理だよぉ!それとも理子に徹夜しろと冗談だよね?嘘だと言ってy』ブツッ

 

「まぁそう言うわけだから尋耶ちょっと頼み事きいてくんね?」

 

「ふざけんなよてめぇ…」

 

 そして時間は現在にもどる尋耶は探偵科の建物の前にいる少しやつれた理子に気付き手をヒラヒラと振るすると向こうも尋耶に気付いたのか近寄ってきたのだった。

 

「や、やぁじんくん今日も元気そうだね…理子はベッドが恋しいよ…」

 

「お、おう互いに災難だったな理子…今回ばかりは同情するわ。ほら、羽牙からの依頼料、ついでにアイツからのオマケと俺からの謝礼もいれてあるから」

 

 尋耶は理子から書類の入った封筒を受け取り中身を確認していく。そして理子は尋耶から依頼料の入った封筒を受け取り中身を確認すると目を見開いた。

 

「じ、じんくんこれはもらいすぎじゃないかな?理子ちょっと怖いんだけどまだ何かあるの?」

 

 理子が封筒を開き10枚ほどのお札が現れるそこには福沢諭吉が全てのお札に描かれており、不安になった理子は思わず尋耶に質問するのであった。

 

「正解だ。話はつけてあるからこれだけキンジに渡しといてくれちなみにだが今日中にな?あとこっちの情報は覚えたから処分するぞ?」

 

 尋耶はアリアに関しての表の情報が書いてある方を封筒に仕舞い理子に渡し裏の情報が書いてある書類を道端に置きゴソゴソとポケットを探るとそこからライターを取り出し燃やし始めるのだった。

 

「嘘でしょ!?しかもせっかく調べた書類をなんで燃やすかなぁ!?もういやだぁ!理子柔らかオフトゥんでふて寝したい!」

 

「頑張れよ理子。先は長いぞ?」

 

 

三人称side

 

「なるほどな、ヨーロッパの武偵で強襲科のSランク、しかも二刀流と二丁拳銃を使いこなすことから双剣双銃(カドラ)のアリアね…あの人とどっちが強いんだか」

 

「まぁ、手段を選ばない点を考えたらあの人のほうがつよいんじゃねぇの?んで次だ」

 

 放課後、羽牙の作業場で尋耶が知り得た情報をホワイトボードに書き込んでいく。しかし羽牙はあらかじめ依頼しておいた裏側の情報を確認し。

 

「なになに?母親がかの武偵殺しの罪で捕まりで様々な容疑が発覚し絶賛服役中しかも刑期か536年か…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バッカじゃねぇの?」

 

 心底あきれた声でそう言った。

 

「あー、やめだやめ!こんなことやってられっかよ!懲役536年?しかも武偵殺しの他にも色々な犯罪を犯してます?本当にバカじゃねぇの!?」

 

「お、落ち着け二度もいうな!羽牙の言いたいこともわかるから!つか俺だってこの情報を見て思わず書類を燃やしちまったよまったく!?」

 

 ガラガラと今まで真剣に考えていたことが音を立てて崩れていき怒りを露にする羽牙に対し理子に会ったときにその事を知り得ていたからこそなんとか落ち着いている尋耶は羽牙に同情するも疲れた表情をしていた。

 

「じゃあなんだ?神崎の“訳あって言えない細かい事”ってやつは母親のためにこの武偵殺しの一味を捕まえて冤罪を晴らすってことか?」

 

「だろうな、しかも人数も不明、組織の大きさも不明な奴らをノーヒントでだ」

 

「おいおい…そんなの砂浜からガラスの粒を見つけるようなもんだぞ?…」

 

「最悪神崎には悪いが断るしかないのかもな…」

 

 

羽牙side

 

「ふっ!やっ!!」

 

 

「うぉっと!?やるねぇ!」

 

 翌日、強襲科の学舎にて体格差の違う男女が近接格闘の練習をしており。ており一人は金髪のポニーテールが特徴的な女子である火野ライカでありもう一人は羽牙であった。

 

 

「ここだっ!」

 

「残念!そっちはフェイク!」

 

「うわぁ!?」

 

 そして数分間における格闘戦の末羽牙のフェイクに引っ掛かり見事に足を払われ尻餅をついたライカは目の前に拳を突きつけられ降参した。

 

「つうわけでお疲れさん火野ちゃん。後で反省点をいつものノートに纏めて尋耶に渡しとけ?そうじゃねぇと次に生かせないからな!」

 

「あ、ありがとうございました!羽牙先輩」  

 

「いいってことよ。それに尋耶のやつは自由履修で強襲科に入ってるからな、どうしても来れない時くらいは相棒の戦妹の面倒くらい余裕で見てやるさ」

 

「でも、やっぱり申し訳ないと思うんですよ…先輩にだって戦妹は居ますしアタシみたいな後輩のために…「ちょっと違うぞ火野ちゃん」え?」

 

「第一そんな色眼鏡で見てもらうほど俺はマトモなやつじゃねえよ。それに俺は尋耶のためにやってる訳じゃねえ、最低限俺のスパークリングに合わせられる後輩が火野ちゃんしか居ないってだけで特に意味はないんだよ」

 

 

 羽牙は「俺知り合い少ないからさ」と苦笑いしながら続けライカに手を差しのべ起き上がらせる。そしてライカは「あはは…」と同じく苦笑いしポリポリと頬を掻いた。

 

「それに尋耶が言ってたぜ『ライカは見込みがあるから戦妹にしたんだ。そうじゃなけりゃ単位獲得のために適当な後輩を選んでたさ』ってな」

 

「ほ、本当ですか!」

 

「おう、だから自信をもて!あと、ついでと言っちゃなんだが俺の戦妹とも仲良くしてやってくれないか?アイツは気が弱いから」

 

 そう言い羽牙は「そんじゃまた今度」といいシャワールームへ向かいライカは「ありがとうございました!

任せてください!」と頭を下げ羽牙を見送るのだった。

 

尋耶side

 

 ここは学園島にある狙撃科の学舎。

 

 「ふむ。右に少しずれたか…」 

 

 尋耶はそうつぶやきスコープを調節し再度標的に狙いを定め引き金を引く。すると弾丸は吸い込まれるように的のど真ん中にあたり風穴をあけた。

 

 

「よくメンテできてるな、流石に最後のスコープなどの調整は人によって変わるし実際撃って見なけりゃわからないから合格点だろう」

 

「あ、ありがとう…ございます!じ、尋耶先輩!」

 

「そう堅くなるな。お前は狙撃科じゃなくて整備科なんだから弾が真っ直ぐ飛ぶ代物にすればいいんだよ、そこんとこわかってるか?藤咲」

 

 

 そうして尋耶は持っていたスナイパーライフルを自分の横で見ていた気弱そうな後輩藤咲志麻(ふじさきしま)に渡す。そして藤咲は「は、はひ!」と言いながら受け取ったライフルを抱え込みながら頷いた。

 

「え、えっと尋耶先輩、違和感とかありましたか?い、いえ!別に尋耶先輩の感覚を疑ってる訳ではないんです!ただ羽牙先輩からこちらのミスを無くすにはまず撃ち手の感覚を第一にと言われてまして!」

 

「そうだな、今回使ったのはレミントンのM700だが俺が使ってるモノより幾分か引き金の遊びが広かったな。まぁ俺は用途に応じて銃を使い分けてるからそこまで苦でもなかったが…」

 

「で、では!人によってその感覚が違うということですね?」

 

「そうだな。人によって指の長さが違ってくるもだから特にスナイパーライフルなどの精密射撃を行う銃に限っては重要になってくるかもな?」

 

 

 藤咲はメモ帳に尋耶の意見を「な、なるほど…!」と事細かに書き込んでいくと尋耶はその様子を見てコイツらしいなと微笑むのであった。

 

「さすが整備科泣かせの羽牙の戦妹なだけあるな。普通の整備科連中なら悪いところがないかちょちょいとメンテして微調整はは二の次ってのによ」

 

「た、たとえランクがBだとしても『自分が徹底していれば後は使い手の問題だから心配する必要ないと』は、羽牙先輩が言ってましたから…!」

 

「なーるほど、だから羽牙のやつ俺に藤咲の整備したライフルを見てくれなんて頼んだのか…」

 

 藤咲は弱々しく「は、はい…」と返事をし尋耶は羽牙から渡すよう頼まれたガンケースを藤咲に見せる。

 

 

「まぁ整備の方は合格だから次の課題だなんでも「待ってください!」は?」

 

 だが尋耶が課題の内容を言おうとした瞬間聞き覚えのない第三者の声がするのだった。

 

 

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