Program code: IS   作:音原織那

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今回は説明回のようなものです。……まぁ、就職活動をするために実家に帰ってる所なんで、書く時間がなかったのも原因で一週間放置でしたが……。


閑話:サボってしまえ

「というわけで、一年一組のクラス代表は織斑一夏君に決まりました!あ、一繋がりで語呂が良いですね!」

 

「俺は試合で負けたんですが、あと織斑先生と張本人である暦はどうしたんですか」

 

「フフフフフフ…………織斑先生は昨日の試合の後処理に駆り出されているため本日は欠席です。……森下君が行方不明じゃなければもう少し楽になったんですがネぇ?…………フフフフ」

 

◆◇◆

 

「だって、俺はクラス代表決定戦に出た訳じゃないし。説明めんどくさいし」

 

「気持ちは分からないでもないね、というか束さんも似たような事してるし~」

 

 今俺はIS学園に居ない。まぁ、そこまで離れていない場所にある喫茶店なんだが。

 昨日の試合終了後に目の前にいる災厄ウサギから連絡があって、直にあって話す事になった。んで、話す場所に移動するのは面倒なので近場の喫茶店に来てもらったというわけだ。

 

「それにしても、束さんの技術も結構問題になったけどこよみちゃんの技術の方がヤバイんじゃないかなぁ」

 

「まぁ、視認不可・視点移動可・大量生産可なんていう監視カメラや認識阻害装置なんてのは問題どころのレベルじゃないし」

 

 まぁ、技術を完全に表に出した時点で隠す理由はなくなったし、大っぴらに使っていくつもりだ。誰かに教える気は一切無いが。

 何故ならば、俺の使っている技術は劇薬だ。

 既存の技術をほぼ全て意味の無い物にしてしまうかもしれないIS以上の劇薬。

 そして、その劇薬が俺を守る最後の砦でもあるのだ。

 一夏と違い、ブリュンヒルデの姉がいるわけではない俺は後ろ楯が存在しない、各国から見れば格好の獲物だろう。

 しかも、捕まえた後はモルモットにしてよし、種馬にしてもよし、おまけにISコアまでついてくる。寧ろ、狙われない訳がない。

 この状況で俺が自身の身を守るには、持っている技術を全て見せつけた上で秘匿するといった事だろう。

 誘拐されて自白を強要されるかもしれないが、未知の技術を他の国に渡したくない各国が守ろうとしてくれる筈だ。

 そうなれば、後は自衛するだけで問題はない。

 そのためにも技術の公開を行うことはできないのだ。

 

「何処かの管理団体が勘違いして出しゃばって来そうな気もするが」

 

 管理外世界における魔法の使用は禁止されている!ってな感じに。

 

「ん~、こよみちゃんの技術は私でも解析ができないし、仕方ないんじゃない?」

 

 全体的に基本構造理念の基本骨子そのものが違う物だからな、マテリアルプログラムと現代魔法は。

 因みに、束さんはその団体の事は知らない。というか、知ったら何するか分からん。

 

「ま、解析できて使用ができるようになったと言うのなら仕方ないけどな」

 

「それは束さんも同じかな、コアが作れるようになったんなら文句をいう気もないんだよね。というか、作れる人じゃなくてもコアのプログラムを全部書き換えちゃったような人とその技術にも興味はあるし」

 

「教える気は一切無い」

 

 端から見れば和やかに、実際のところはターゲットを定めた肉食獣のような会話はこうして幕を下ろした。

 災厄ウサギはニンジンに乗り込んで、俺はISと認識阻害、ステルスを展開して、それぞれ別の方向に飛び立った。

 

 

◇◆◇

 

 

 それにしても、ISと現代魔法の相性がこれほど良い物だとは思っていなかった。現代魔法はコンピュータを使用すると柔軟性にかけ、生体を使用すると生体が耐えられなくなるような代物だ。第三世代の技術である『イメージ・インターフェース』の基礎となる思考入力用のプログラムは元々ISに積み込まれており、主にISの武器等を展開収納する時やISをイメージ通りに動かしたりする為に使われている。それをISに接続していない状態であっても使用できるようにするための装置が組み込まれた特殊兵器を搭載しているのが第三世代という訳なんだが。

 実の所、兵器でなくても良いのであれば、全てのISに搭載されているといっても過言ではないだろう。スラスターがその最たる物であるからだ。

 そして、思考入力ができるという事はコードの入力を思考で行う事も可能だという事だ。

 そこで作り上げたのが入力したコードをストックして、使用時にストックしてあったコードを複製して流すシステムだ。これを使えば思考入力でコードの修正をする際に自身の身体にコードを流す事なく修正をできると同時に同じコードを何度も入力する必要がなくなる。

 しかも、射撃管制システムと組み合わせることによって、狙いを定める為のコード修正を行う必要が一気に減った。

 ある意味で、最も完成された現代魔法用の道具になったんじゃなかろうか。『よくわかる現代魔法』に登場したあらゆるコードを焼き付けたアミュレットやケリュケイオンの杖よりも使い勝手が良い上に、コードを使用する際の処理速度もスーパーコンピュータとは比べ物にならない。更にエネルギー効率も良いと来たもんだ。

 ISのコアを渡してくれた束さんには感謝だな。現代魔法は教えないが。

 

「お、着いた着いた」

 

 そんな事を考えている内に目的地に到着。ISを待機状態にして地面におりる。

 まぁ、コードを流すために部分展開はしたままな訳だが。

 

「おっじゃまっしまーす。おやっさん、おすすめランチで」

 

「おい、学校はどうした」

 

「今日は面倒な事になりそうなんで自主休講。旨いもん食いたかったんで五反田食堂に来ました」

 

「あらあら、ちゃんと行かなきゃダメよ?」

 

「まぁ、明日は行きますんで見逃してください」

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