生きる事は悩むこと   作:天海つづみ

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今さらブレイブヘビィにハマり、
更新遅れてます(笑)


化け物

 

 「ここがドンドルマ…」

 広い道、左右に切り立った崖、

 そして行き交う人の多いこと

 

 「いえ、正確には街の入り口でして、

 この奥5キロメートルほどに

 街はあります」

 ギルドナイトは指を指す

 

 ゼニスは「近道がある」というと

 横の洞窟のような通路に入る

 

 「ここは?」

 

 「ハンター専用、戦闘時の通路になります」

 

 クロフはキョロキョロしている

 

 (はぁ…こっちの道のほうが気楽です)

 

 クロフはベッドやバリスタの弾を見る

 

 (田舎者丸出しで警戒心がない、

 ここに来るまで何度スリに盗られたか…

 本人に悪意がない分、人に悪意が

 有るとは考えないんでしょうか)

 

 ジャンボ村を出てから約7日、

 風に恵まれ早く着いたが、

 その間荷物を狙われたり財布を

 スラれたりしたが、任務ではないのに

 全部ゼニスが取り返したのだ。

 

 もちろんクロフは知らない

 

 

 

 「戦闘時って…言ってたラオと?」

 

 「はい、ラオシャンロンとの戦闘ですが?」

 

 「何でそんな所に街が?」

 

 「最新の学説で推論に過ぎませんが…」

 

 「先程の大きな道、谷のようになって

 ますが水が流れた形跡がありません、

 つまり、あの道は何者かが

 何度も通って出来た…と」

 

 「もしかして…ラオの通り道?」

 

 「過去数回ドンドルマはラオの

 襲撃に会ってます」

 

 「そんな所に……」

 

 「ラオの時間と人の時間は違い過ぎる

 のでしょう、ラオにとっては頻繁に

 通ってるつもりでも、人間側からすれば

 数年から数十年かもしれません」

 

 高い門の上まで出る。

 

 「さ、これがドンドルマの門です」

 

 「うわぁ!!高い」

 何メートル有るのか、心地良い風…

 遠くまで見渡せる…と、

 

 地面を見る、こんなに高い物なのに

 石造りの人工物…って事は

 

 「これって古代の遺物?」

 

 「いえ、ドンドルマが湧き水の発見以降に

 出来たことは?」

 

 「師匠に聞きました」

 

 「その湧き水の周りに建物を立て、

 広げる過程で岩山を削り、

 その石材で造られたんですよ、

 街は今でも拡大中です」

 

 下まで降りる

 

 デッカイ鉄の扉…鉄鉱石を何個使えば

 こんなものが…

 

 「さ、行きましょう」

 

 「あの…」

 

 「なんでしょう…」

 物珍しいのはいいですが、

 こうも質問ばかりだと…………

 

 

 

 

 

 「ゼニスさんって男?女?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 今さらかい!!!

 

 「ど、どちらでも良いのです、

 任務に関係ありませんから」

 (天然………?)

 

 「さ、行きますよ」

 

 門をくぐり、大勢の人達の間を歩く、

 ジャンボ村の何倍の人数だろう。

 大きな建物の中へ入る

 

 

 ムワッとする、ビール、料理、ハンターの体臭、

 慣れない人にはキツイかもしれない

 

 クロフは匂いはともかく、こんな大勢と

 同じ空間に入ったのは初めてだ…

 …緊張する……

 

 誰もクロフを気にかける事もなく

 騒ぎ、飲み、楽器を鳴らす者もいる。

 

 入り口で固まってしまうクロフ。

 

 ゼニスが奥のカウンターから手招きする、

 ビクビクしながらそこまで行くと

 

 「では私は王都へ向かいますので、

 ここで失礼します」

 

 クロフに一礼するとゼニスは

 ギルドから出て行った、

 大勢の人の間をすり抜けながら。

 

 お礼一つも言う暇が無かった…

 

 「ホッ?お前がクロフか…うむ」

 カウンターの上に座った小さな竜人が

 クロフを見ながらキセルを吹かす。

 

 「あらぁ!こんにちは!私はベッキー、

 このドンドルマギルドのマネージャー

 兼スタッフです」

 

 カウンター越しに美人のスタッフに

 声をかけられ緊張する

 (胸…大きい…)

 

 「こちらはギルドマスター」

 

 「四大英雄の…」この人が…

 なんか…ちっちゃい

 

 「あ…あのっ…ギルドカードですよね……」

 

 あたふたしながらギルドカードを渡す、

 どうしても目線が胸に行きそうになり、

 目を伏せ耳まで赤くなる。

 

 

 「あらぁ、クロフ君は姉さんの弟子なのね?」

 

 ピタッと周りの喧騒が止まる

 

 ………え?………

 

 「アルトの弟子ぃ?」

 「おお!良く来たな!」

 「何だ?頼りねぇ奴だな!」

 「ガハハ細いな!肉食え肉!!」

 

 ゾロゾロと山賊のような雰囲気が来る、

 若手ではない、見ただけで解るほどの

 歴戦の傷、太い腕、肩、装備も凄い

 恐らくG級ハンター達が数十人で取り囲む

 

 アイツはなぁ俺らドンドルマハンターの妹よ!!

 サッパリしてるだろぉ!!!いい奴だろぉ!!!

 酒も強いし気っ風もいいだろ!!

 ガハハと笑い飲みながら話し、

 ヨロシクな小僧!!と背中をバンバン

 叩かれる

 

 ついていけない、怖い怖い怖い!!

 

 「コラ、皆ぁ、クロフ君怖がってるじゃない」

 

 ベッキーに言われ離れていく、

 怖かった…

 

 「どぉら!そう言うことなら」

 痩せてヒョロッとした老人が立つ、

 インナーだけで背中に太刀を背負っている

 少し腰が曲がっているのか猫背だ、

 髪が後頭部に残るだけで白髪、

 

 直立すれば180センチ位ありそうだが

 

 「ホッ?なんじゃ、ロクス、「見る」のか?」

 ギルドマスターが声をかける

 

 「あぁ、アルトの弟子なら見てみたいわい、

 ベッキー!」

 

 「はいはい、森と丘の採取ね!」

 

 「行くぞ小僧」

 眼力がある、刺すような目。

 

 「え?あの?」

 

 「荷物はその辺に置いとけば良いから、

 行ってらっしゃい」

 ベッキーは手を振りニコニコと

 送り出す

 

 

 

 

 

 

 

 ドンドルマ管轄、複数ある

 下位、森と丘の一つ

 

 凄い、ほとんど同じだ……

 

 「小僧、まず好きに採取してみろ」

 

 

 言われて採取をはじめる、カラの実は

 中身を取り出し地面に刺す。

 

 キノコ類は笠から胞子を払い落として、

 すぐに生えてくるようにする。

 

 薬草は葉っぱだけ取り、

 茎や根は傷付けないように…

 

 

 「ほう、誰に習った?」

 

 「村の人達と村長に…」

 

 「良い村だな、感謝しろ」

 

 「あ…あの…上手く出来てます?」

 怖い……

 

 「ふん!文句ないわい!」

 

 

 

 8番へ

 

 「小僧、隣のエリア見てきな」

 7番を指差す

 

 ハチミツなどを採取して戻ると

 

 

 

 

 「そこにいろ!」

 

 見るとランポスが3頭、ロクスの前にいる

 

 マズイ!インナーだけだし年寄りだし…

 …あれ…今こっち見て無いのに…

 

 一歩前に出る、と

 「動くな!!」

 

 気配だけで分かってる!?

 お陰でクロフはランポスに気付かれない

 

 

 ロクスは太刀を構えている、

 ランポスは距離を測るように小刻みに

 動く、

 

 1頭が跳び掛かる、その瞬間

 太刀をランポスに向けた

 串刺し!!!

 

 

 

 

 そう思ったが……

 

 

 

 

 

 

 ロクスの横に着地したランポス…

 首だけボトリと落ち、体も倒れる

 

 

 

 何だ!!?今何した!!?何が起きた!!?

 太刀を振ってさえいないのに!!?

 

 声を出しそうな口を押さえる。

 

 1頭が音も無く倒されたが

 もう1頭が跳ぶ!!クロフは見る!!

 

 

 ロクスは左足を引き、半身になり

 太刀を斜め上に、ランポスに向ける、

 刃を横にしている。

 

 跳んだランポスは軌道変更出来ない、

 水平の刃で首を斬られながら着地、

 ボトリと首が落ちる。

 

 残ったランポスは逃げていった。

 

 全身総毛立つ…恐怖…あんな細い

 老人なのに………

 

 「い………今の………」

 

 「何か見えたか?」

 ニヤリとする

 

 

 段差から降りて大剣を同じように構え、

 「跳んでくるランポスを…」

 

 半身になり

 「避けながら…」

 

 「首に当てて…」

 刃を横に

 

 「おぉ!!良く見えてるのぉ!!

 アルトに教えてもらったか?」

 笑顔、数本しかない歯を見せながら

 満面の笑み。

 

 

 「いえ、力をまともに受けない…」

 ガードのカッコをする

 

 「あの子はそっちが得意じゃったからのぉ、

 ハンマーばっかりじゃったし」

 

 「あの…今のは?」

 (他にもあったのか!!?)

 

 「ワシは体力がないからの、

 相手の力で倒すんじゃ」

 

 しゃがんでランポスの首を指差すと

 「第三第四頸椎の間が脆くての…」

 

 「あんな一瞬にそんな所まで…」

 背中が寒くなる、

 モンスターを…武器を振らずに倒す…

 

 

 

 

 

 化け物だ…

 

 

 

 

 帰り道

 「あの…歳はおいくつなんですか?」

 

 「今年65になる」

 

 腰が僅かに曲がり、膝と首が少し出て、

 いわゆる老人に見えるが…

 スタスタとクロフと変わらないペースで歩く

 

 

 

 怒るかな……

 「腰が曲がってるのは演技ですか?」

 

 「そんな訳あるかい!!!」

 顔は笑っている

 

 「…G級の方ですよね?」

 

 「ワシか?もう引退しとるよ」

 ニコニコと良く笑う老人…

 

 

 

 

 ギルドへ着くと

 「じいさん!!どうだった!!」

 

 大勢のハンターが聞いてくる、

 どうせダメだろ、とか聞こえるが…

 

 

 

 「合格じゃ!!」

 

 「うおおおぉお!!!負けた奴は金払え!!!」

 「何で合格すんだよぉおまえ!!」

 

 頭をグリグリ撫でる人

 肩や背中を叩く人

 ここはスキンシップの塊の人ばかり

 バシバシ叩かれる。

 

 なんなのココ?

 見た目と違って悪い人達じゃない

 みたいだけど、痛いし怖い…

 

 

 どうやら賭けていたらしい

 

 「あらあら、トラブルの種になるから賭け

 しちゃダメっていつも………」

 

 「ホッホッ勝ちじゃあ!!」

 

 「マスター!!!」

 ギルドマスターまで賭けていたらしい、

 ベッキーが怒る、どこかで見た光景

 

 「なぁなぁ?何で合格なんだ?」

 まだ若い駆け出しのハンター達が

 聞いてくる

 

 「あ…あの…わ…分かんない」

 クロフは状況に着いていけない

 だいたい合格って何が???

 

 

 

 

 

 「ちょっと?なんの騒ぎ?」

 狩りから帰ったばかりの小さいハンター

 

 「おぉ『レウス狩り』帰ってきたか、

 合格がでたんだ!」

 

 「なっ!!?」

 

 ズカズカとクロフの前に出る

 

 「何で合格なのよ!!」

 レウス一式装備のハンター

 

 「え…え…分かんない…」

 誰?小さい、グイグイ来る…

 

 ヒャッヒャッヒャ!!そりゃ解らんじゃろうの

 G級達が笑う

 

 ロクスが説明する

 「まず採取、気に入らんほど完璧

 じゃった」

 

 「次に見る目、既に上位並じゃ!

 ワシが何しとるか見えとる」

 

 おおおお!!歓声が上がる

 

 俺は解らなかったぞ、何してたんだ?

 どこを見たんだ?

 どうやって採取したんだ?

 ジャンボ村よりも大勢が、1度に

 しゃべる。

 

 質問攻め……怖い……

 

 

 

 「けっ!!どうせ四英雄の弟子だから

 贔屓したんだろ」

 ギルドの隅から下位装備の4人が

 態度悪く言う。

 

 それをロクスは一瞥すると

 「ベッキー!クロフのカード、ソロ討伐の数は?」

 

 「はいはい、ドスランポス×7、クック×11

 ガノトトス×1……うわ凄い!!水竜は

 いきなり最大金冠並!!!」

 

 ロクスはギルドの隅を見てニヤリ

 

 「やっぱりの!そのくらい実力あるわい」

 

 「あらぁ!ハンター歴一月半で!?」

 

 ベッキーはカウンターから身を乗り出し

 

 「上位検定の候補まで早そうよ!」

 

 

 

 「レウス狩りといい勝負だ」

 誰かから声が上がる

 

 「誰といい勝負よ!!!」

 甲高い……やっぱり子供?

 

 さっきからいるレウス一式のハンター……

 女性…っていうか女の子

 ………ちっちゃ……

 

 クロフの前で腕組みして胸を張るが…

 

 「あんた今ちっちゃいって思ったでしょ!!!」

 140センチの女の子が威勢良く。

 

 「あ…いや…思ってないよ」

 (思ってます)

 

 「ホッホッ、カンナよ、同じ四英雄の

 弟子同士、仲良くなぁ」

 

 「え!あんたがぁ?誰の?」

 更に寄る

 

 「ホッホッホッ、アルトじゃ」

 

 「ふん!調子乗るんじゃないわよ!」

 

 ロクスが諫める

 「カンナ、お前自分でもわかるじゃろ、

 採取と調合の知識がまだまだじゃ、

 それと狩りも才能はあるが

 それに頼りきりじゃ」

 

 どうやらこの子は不合格だったらしい

 

 「なによ…」

 

 「カンナちゃん、狩りは成功したんでしょ?」

 

 「失敗よ…」

 カンナと呼ばれた娘はクロフから

 離れていく

 

 

 「もう、頑固なんだから…」

 ベッキーは狩猟完了のスタンプを押す。

 

 カンナはテーブルに着き周りと話始める

 

 「あの子は?」

 

 「カンナちゃん、ひと月ほど前に

 此処に来て、既にリオレウスを10頭ほど

 狩ったんだけど…」

 

 「凄い!!」

 

 「でも師匠から出された宿題が達成

 出来なくて悩んでるの」

 

 「宿題?」

 

 「今度会う時までにリオレウスの

 尻尾を斬り落とせ…って」

 

 凄い…あんなのと戦うなんて

 

 「まだハンター初めて2ヶ月よ、

 ナナキも無茶な事を…」

 顎に人指し指を付ける

 

 「ナナキって…まさか最強の…」

 

 「あらぁ知ってたの?あいつが無茶な

 こと言うから……」

 

 「ホッホッ、丁度いいかもなぁ…

 カンナ!!こっちゃ来い」

 笑いながらギルドマスターが手招きする

 

 「なによ…」

 ムスッとしたまま。

 

 「お前達、今日から組め」

 

 「「ええーーっ!!」」

 同時に

 

 「コイツと!!?」

 カンナはこちらを向く

 

 「あんたレウス狩った事は!?」

 

 「無い………」

 

 「絶対無理!!!」

 

 「ホッ?カンナ、ガノトトス狩った事は?」

 

 「………ない…」

 

 「ホッホッお互いに教え合えば良かろ」

 

 カンナはこっちを睨む。

 

 「足引っ張ったら殴るからね!!」

 右手を出す

 

 あ、握手だ

 「よ、よろしく」

 ちっちゃいのに態度はデカイ……

 

 握手。

 

 

 




感想の方に、自己啓発の本みたいだ
と、ありましたが、
私自信が統合失調症みたいな人で、
その失敗や後悔、反省を勢いだけで
書いていたわけです。
そろそろ読みやすく編集しなきゃ。
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