生きる事は悩むこと   作:天海つづみ

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たまには真面目に狩りの話もしないとね、
モンハンの物語である以上、
人間同士の血生臭い話は無しで
今回は真面目な攻略です。


閃き

 

 「行ったぞぉ!!」

 クロフが叫ぶ、地中を進むディア!

 砂煙が砂漠を走る!

 

 ドンドルマ管轄 下位 砂漠

 中央にキャンプがあり、その地下には

 地底湖がある

 

 

 「とりゃっ!!」

 カンナが音爆弾を投げる

 キィン!!

 

 ザバァッ!!

 地中から体半分飛び出し

 もがく

 

 「うおおっ!!」

 イシズキが狼狽えるが

 

 「ほら!こっちがビックリしない!!」

 マリンの掛け声で

 「せーのっ!!」

 頭に溜め3×3

 

 「バキィッ!!」

 角が吹き飛ぶ、

 ディアは暴れて飛び上がるが

 

 「ほいっ!!」

 今度は閃光玉

 

 一瞬飛び上がったディアは墜落

 

 「よし!!もう一回!!」

 3人で溜め斬り、カンナも斬る

 

 「グゥオァ……」眠った

 「おらぁっ!!もう一回だ!」

 イシズキの掛け声が分かりにくい

 

 頭がヒビだらけになるディア

 

 「よし、怒るぞ!!一旦退く!!」

 ペイントを付けて隣のエリアへ逃げる

 

 

 

 

 

 アイテムの残りを確認

 

 「音爆弾と閃光玉は十分だけど」

 クロフはポーチを確認

 

 「怒ると音が効かねぇのがなぁ」

 ゲリョスの大剣を研ぐ

 

 「閃光中も暴れるよぉ?攻撃しにくい」

 調合する

 

 「咆哮には皆慣れたね」

 マリンは満足そうだ、

 何度もやられてタイミングは覚えた

 

 G級や師匠達に聞いた戦法、

 一方的に攻撃できて安全

 

 「あんたさぁ、戦闘中は男らしく

 喋るのね」

 カンナがクロフの顔を覗き込む

 

 「俺も前から気になっててよ」

 イシズキもニヤケる

 

 「え……?そうなの?」

 

 「自分じゃ気付かないのね…カンナは

 掛け声が面白いよ?」

 マリンが笑う

 

 「そうなのぉっ?!」

 

 「投げる時に変な声出してんぞ」

 イシズキは投げるマネをする

 

 「私そんなんじゃなぁい~」

 

 狩りの最中に笑顔が出る

 

 

 

 

 アルト達四英雄に話を聞いて

 準備万端にして来た、皆余裕がある。

 

 それでも咆哮からの突進に何度か

 辛酸を嘗めた

 

 「カンナ、左手は?」

 

 「まだ楯は持てないかな……」

 突進を正面からガードしてしまい、

 打撲で肘から先が腫れている

 「折れてないけど、左じゃ

 アイテム投げるの無理かな」

 軽く振るが痛みで顔をしかめる

 

 (ガードはムリか)

 

 「イシズキは?」

 

 「もう大丈夫だ、その代わり

 回復薬グレートが減ったがな」

 

 突き上げを食らい吹き飛んだが

 骨折は無いらしい

 

 「ゲリョス装備様々だぜ」

 胸の辺りをバシバシ叩く

 

 「さて、ケガはしてるが気力は十分、

 アイテムもまだある、どうするクロフ?」

 

 「期限まではあと2時間、

 痺れ罠で畳み掛けよう!」

 

 「いょっしゃ!!調合だ!!」

 

 「私がアイテム全部担当するから

 皆は攻撃に集中して」

 手甲を締め直す、腫れてキツイ

 

 

 「……ん?」

 

 「移動したな……」

 

 「南ね……5番だね」

 ペイントの匂いが移動している

 

 「じゃあエリア入ったらすぐに痺れ罠

 置くから、みんなは陽動お願い!」

 

 「心配しなくてもいい

 …カンナの設置は早いよ」

 道具の扱いと調合はクロフ並みに

 なってきている

 「俺達に任せて!!」

 

 皆一斉にクロフを見る!!

 

 「え?!……何?」

 

 「初めてリーダーらしい事言ったな」

 「何かクロフらしくなぁい!」

 「男らしくなって来たんだよ」

 三人が顔を見合わせる

 

 「任せろなんて初めて聞いたぜ」

 

 やっぱりクロフはモジモジしてしまう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ギルドに戻り報告

 

 「はい、ディアブロスの討伐完了!」

 ベッキーがデカイスタンプを押す

 「2回目で狩れるなんて早いわね」

 

 「色々教えてもらって準備して、

 やっとですよ」

 

 「お前が言い出したんだろ?

 『1回目はリタイア前提』って」

 

 「成功率は落ちても、そのあと

 高くなる……良いわコレ!」

 マリンは笑う

 

 「道具の消費が多いけど、

 無理しないから安全だもんね」

 カンナはポーチの中を見る

 

 

 「よし、あと2つだのぉ」

 

 「ロクスさん!

 最近ギルドに居なかったねぇ!」

 カンナは嬉しそうだ

 

 「名実共にジジィになったしのぉ」

 ロクスも笑う

 

 「後の2つは火山での狩りよ?

 グラビモスとアグナコトル……」

 ベッキーは説明するが

 「マリンちゃんは知ってるわね」

 

 マリンは無言で頷く

 眉間に皺が入る

 

 

 

 「マリン?」

 

 「あぁゴメン、思い出したから」

 

 「何をぉ?」

 カンナが首を傾げる

 

 「聞かなくていいだろ?言うときゃ

 自分から言う……だよな?」

 イシズキは何か知ってるらしい

 

 「うん、すまない皆……」

 

 マリンが暗い……

 何だか聞きにくい雰囲気

 

 

 

 

 ………………

 

 

 

 「師匠、グラビモスはどうしたら……」

 

 「腹殴ったりガンナーで貫通弾が

 有効なんだけど……

 アンタ達の中には居ないしなぁ」

 

 「ですが毒の大剣が二人ですから」

 ハインツの話では毒は有効らしい

 

 「問題は防具だな、ゲリョスじゃ

 焼かれるぜ♪」

 ナナキの口調は軽い

 

 「やっぱりそうなるよな」

 自分のゲリョス装備を見るイシズキ

 ……丸い

 

 「うん、レウス装備にしよう」

 

 「私は作り直さないとだめかなぁ」

 カンナは自分の頭に手のひらを乗せる

 身長だけでなく身幅も……

 

 「俺らは毎日見てるから分かんねぇ

 けど、見た目はどうなんです?」

 イシズキがナナキに聞く、

 言葉が荒いのに変に敬語を使うから

 独特

 

 「少し身長伸びてるぞ♪」

 

 「サイズの調整って……出来ますか?」

 アルトにも敬語が出るカンナ

 

 「アッハ!少しならね!」

 

 

 

 

 

 

 

 加工屋

 

 「調整で何とかしてみよう!」

 鉢巻きで色黒のおじさん、

 奥にいる竜人職人の弟子らしい

 

 「ありがと!!おじさん!!」

 

 「よし、採寸と調整だ!」

 

 「あの、こっちは一式お願いします……」

 クロフが言うが誰もこっちを見ていない

 

 何かカンナは気にいられてる?

 

 男と女で対応が違うような……

 道具屋とかでもオマケしてくれたり……

 

 世の中は女の方が得なのか?

 

 

 

 

 

 

 

 カンナとクロフが帰って来た、

 機嫌が良いカンナ

 

 「何かあったの?」

 マリンが飲みながら聞く

 

 「へっへー、背が伸びてた♪」

 

 「おー、何センチよ?」

 イシズキがカンナの前に立ち、

 カンナの頭の上で手を水平に

 

 「143!!」

 カンナはニコニコ

 

 「……たった3センチじゃねえか」

 

 

 

 

 「…………137だったんだよ……」

 ムスッとする

 

 

 

 

 ……

 

 皆無言になる

 色んな言葉が頭に浮かぶ……

 

 

 

 

 「サバ読んで……」

 イシズキが言いかけると

 

 「イシズキ、私は小さめに言ってるぞ?

 気にしてるんだ」

 マリンが諫める、顔が少し怒ってる

 

 「イシズキってさぁ!女に対する

 気遣いってモノがないよね!」

 

 

 

 「じゃ……じゃあ準備に入ろう!」

 ケンカになりそう!!怖い!!

 話題を無理矢理変えるクロフ

 

 

 

 パーティーの雰囲気で分かる、

 お互いを信頼している、

 過去や性格に拘らず……

 「ホッホッ、あの様子なら上位になぁ」

 

 「ですがリオス夫婦のクエストが

 タイミング良くあれば良いですけど」

 依頼書を捲るベッキー

 

 「アッハ、あの子達なら準備が大事

 って解ってるし」

 

 「何でも何とかするぞ♪」

 

 「一つの目標を達成する為には

 多くの準備が必要だからのぉ」

 

 

 「そこをキチンと理解してますね……

 もっと勢いと若さから来る無謀さが

 なく……下位らしくないですね……

 ギルドマスター、何かしましたね?」

 ハインツがギルドマスターを横目で見る

 

 「ホッホッ、調子に乗り始めた時に

 一度キリンで失敗させといてな」

 

 「……流石です」

 気にいられてますね

 

 「まさか考え方がアンタに似るとはね」

 アルトがナナキを見て笑う

 

 「1回目は色々試してリタイア、

 2回目は本番だろ?

 俺のソロのやり方だぜ?

 パーティーじゃ安全策過ぎだよな」

 

 「ホッホッ、もう1回やるかな」

 

 「意地わりぃなぁ♪」

 

 「ホッ?お前達も塔へ行かせたじゃろ?

 あれでハンターの末路を知ったし、

 ……薬が効きすぎたんじゃ」

 

 「期待されてますねぇ」

 

 

 

 ……………………

 

 

 数日後 ドンドルマ管轄 下位

 複数ある火山の一つ

 

 「クーラードリンクは?」

 

 「持てるだけ持ってきてるぜ」

 

 ドンドルマから南へ半日の辺り

 全員レウス装備

 

 地図を頭に叩き込む

 「こりゃ別れた方が良さそうだぜ?」

 キャンプから奥へルートが二つ、

 左の4番はいきなり洞窟

 

 「じゃあ俺とカンナは4番から行く」

 

 「中広いよココ……」

 カンナは4番を覗く

 「暑っ!!」

 

 「私はイシズキと1番からだね」

 

 「こっちはクーラードリンク

 必要なさそうだぜ」

 

 

 「見つけたらペイントだけ?全員揃うまで

 手は出さないでいつも通りね?」

 カンナは準備する、

 出会った頃は調合が苦手で道具は

 全部人任せだった

 

 「今回もリタイア前提、感触と

 パターン覚える事に集中で」

 

 「「「了解♪」」」

 

 

 

 

 ……………………

 

 1番

 

 「一面砂利か、こりゃスベりそうだな」

 イシズキは足踏みする

 

 「大丈夫、グラビモスは溶岩の

 所に出る、もう少し先だ」

 

 「体から出る……あれ……アレに

 気を付けるんだろ?」

 

 「睡眠ガスと燃焼ガス」

 

 「そうソレ!!」

 

 「燃焼ガスはキチンと対応しないと

 回復薬が無くなるぞ」

 

 「クロフの言う通りに体験しねぇと」

 

 「ブレスは体験どころじゃないけどね」

 

 

 過去に何があったのか気になるが

 聞くことはしないイシズキ、

 それを察しているマリン

 

 白々しい空気になるが

 

 「…………」

 

 「………………」

 

 「毎朝墓場に来るのは……

 仲間だよな?」

 

 「……あぁ……」

 

 

 

 奧に進む

 

 

 

 

 

 7番にその巨体はあった

 

 「あれがグラビモスかよ」

 まるで白い巨大な岩

 

 巨体を揺らし軽い地響きをたてて

 突進してくるが……

 

 「マリン!!何か遅くねぇか?!」

 ディアに比べて……鈍重?

 

 溶岩をものともせずに走るグラビモス

 

 「油断するな!」

 ペイントボールを当てて

 「足元に張り付く時は気を付けて!」

 

 

 

 「おーいこっち向けぇ!」

 6番からクロフとカンナが来る

 「ほいっ!!」

 閃光玉

 

 「グアアアアァァァーーーーー!!!!」

 

 咆哮!皆耳を押さえる……が、

 長い……こちらの態勢が戻っても

 まだ吠えている

 

 「コイツ何だかスキだらけじゃん!」

 カンナは足元に滑り込む

 

 「カンナ!注意して!!」

 マリンが叫ぶ

 

 尻尾が回る……逸らす!!

 「ガシィッ!!」

 

 「アッブねぇ!!」

 クロフに教わってなかったら

 吹っ飛んでるぜ!!

 

 「よし!!」

 体が楽!!真っ直ぐガードしてたのが

 馬鹿馬鹿しくなるわ!

 

 「ぐうっ!!」

 ガノトトスは平手打ちだった、

 ディアはハンマー、コイツは岩だ!!

 

 グラビモスはしゃがむ!!

 

 「カンナ!!退いて!!」

 

 マリンの声に反応してカンナは前転、

 しかし……

 

 「ブシュー!」

 グラビモスの周囲に白いガス

 

 「あにぇえ?」

 フラフラになるカンナ

 眠気でよろける

 

 「カンナ!!」

 マリンが走りカンナの背中を思い切り

 叩く

 

 「バシィッ!!」

 「ひぐぁあ!!」

 

 「あ、ありがと!マリン!」

 

 (俺は師匠に蹴られたなぁ、電気だった

 けど……師匠ヒドくない?)

 

 

 まずいな、前転1回じゃ攻撃範囲から

 出られない、連続攻撃は危険か

 「全員一撃離脱!!」

 クロフが叫ぶ

 

 「「「おう!!」」」

 皆ニヤケながら返事をする

 

 グラビが首を持ち上げる

 

 「ブレス!!」マリンが叫ぶ

 

 「ギィィィーン!!」

 

 よけた!!だけど何だこれ!!?

 

 「今のがブレスかよ!!アブねぇ!!」

 

 レウスともクックとも違う!!

 真っ直ぐ高速!!ガノトトスに近い!!

 

 「軌道は単純だ!!」

 マリンが叫ぶ

 

 当たった岩が真っ赤になってる!

 どんな温度だ?

 

 「まともに当たったらどうなる?!」

 抜刀斬りしながらクロフは聞く

 

 「防具次第じゃ消し炭!!」

 前転から納刀

 

 「こんなヤベェやつなのかよ!!」

 

 グラビモスがしゃがむ……ガス!!

 

 「離れろ!!」

 

 クロフの指示で離れると、今度は

 白くない、熱風!!

 

 「アッじぃいいッ!!!!」

 ガードしたイシズキが転げる

 

 「一旦退くぞ!!」

 

 

 

 ………………

 

 「イシズキ!!ケガは!?」

 

 「かなり熱かったぜ」

 回復薬を飲む

 

 レウス装備は熱に強いが、継ぎ目の

 金属部分が凄い温度に

 

 「マリンはどうやって攻撃してたのぉ?」

 

 「やっぱり一撃離脱だよ」

 遠距離はブレス、接近戦はガス、

 しかも睡眠ガスか熱風かは

 出されないと分からない

 

 「攻守共に強いか……マリンはガスを

 どうやって避けて?」

 

 「ガスは食らったら回復を続けて……」

 

 「消耗戦しかねぇって事かぁ」

 

 「レウスとかよりランクが上なの

 分かったでしょ?」

 

 「甲殻も固かったよぉ?」

 

 

 リオレイアの尻尾の時の……

 囮になってブレスを誘発させるか?

 でもやっぱり

 

 「ブレスとガスの時はしゃがんでる

 気がする……だけど」

 

 「私もそれは分かってるけど、

 接近してると見えないよぉ?」

 カンナが両腕を広げる

 視界を塞ぐ巨体

 

 「離れていれば全体が見えるんだけど」

 (今回で私は三度目、アドバイス

 一つ出来ないとは情けない)

 

 「何かイイ方法ねぇかな?」

 イシズキはグラビモスのマネをする、

 脚を広げてしゃがみ、手を広げる

 まるで鶏

 

 笑いが出るが

 

 

 

 

 

 「あ……膝だ!!」

 

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