アニメに趙公明の出番が!
しかし出番は95%カットされたままだし、話の整合性をとる為に仕方なく登場させた感が強かったりする。
回想での登場だし、ちょい役だし、活躍している場面じゃないチョイスに遺憾の意を表明します。
そして、新規で見た人だと、いきなり出てきて誰?って感じになったと思う。
もう少し、丁寧に説明してくれても良いんですよ?
まあ、個人的には登場は良い演出だったから、趙公明攻略もカットせずに入れてくれたら良かったのにと思ったり。
あたり一面にガレキが山のように散乱している。
その光景が、戦闘の激しさを物語るかのように、かつて建物で有った物は見る影もなく倒壊していた。
その周辺は、うっそうとした森なのだが野生の動物達の気配もなく、ただ静寂と木々のさざめく音が交互に訪れ一層の不気味さを感じさせる。
そんな雰囲気を破るかのように声が聞こえてきた。
「あー、死ぬかと思った」
思ったより間抜けた台詞しか出ない自分に脱力しそうになったが、すぐに気合を入れ直した。
なぜならば、まだ俺はガレキの山に埋もれているからだ。
炎が突然消えてくれたおかげで、植物の防壁が間に合ってガレキに潰される事は避けられたのだが、けっこう消耗しているらしくガレキの雨が降り終わった後も脱出できないでいた。
いわゆる救助待ちの状態だな。
俺としては、兄様が無事なのは疑ってはいないのだが、あの火力を見るとちょっとだけ心配になってくる。
なぜ疑ってないかと言うと、そうじゃないと俺が詰むから。
兄様になんとかして貰わないと、今この場所を白礼に放火されたら逃げようがないからね。
あ、思ったより不味い?
救助待ちとか消極的な事言ってないで、少しでも回復したら力を振り絞ってここから脱出しよう。
そう決心すると、外から声が聞こえてきた。
兄様か、白礼か判断する為に、俺は声をひそめて耳を澄ました。
「ふう。少しばかり本気を出したから、お腹がすいてしまった。しかし、手元の食料はこのタッパーに入った物だけか。まあ、正大には悪いが姿が見えないから頂いてしまおう」
ちょっと待って!
それ俺の分だよ!
兄様は、さっき食べてましたよね?
などと声を出すが、兄様には聞こえていない様子だ。
うがった目で見ると、聞こえていないフリの可能性も有るけど。
これはもう、回復待ちだとか救助待ちだとか言ってられない。
持てる力を振り絞り、このガレキを払い除けねば。
俺は、軽く瞑想して周囲からエネルギーを集めて、植物が成長するように力を入れた。
するとガレキの重さよりも、植物の成長による押し上げる力が勝り、ガレキの山が崩れる音を辺りに響かせた。
「やあ、正大。遅かったね」
ええ、本当に遅かった。
見事にタッパーは空であり、俺は両手を地に付けてへたり込む。
そして、抗議の声を上げようと兄様を睨んだが、言葉が出る事はなかった。
なぜならいつもなら、優雅さに気を遣っている兄様の服装が所々に焦げが目立ち、相手の攻撃を受けたのか複数の穴が開いたり破れてる場所が目立つ。
そして、極め付けは、いつもセットしている髪型が見事にチリチリになっていた。
ここまで色々と台無しと言うか、こんなにダメージを受けている兄様を初めて見るため驚く。
「相手はそんなに強敵だったのですか?」
「ああ、少しばかり油断していて最初の術を防ぐのが間に合わなかったからね。そして何か失礼な事を考えてるみたいだけど、チリチリになっているのは君も同じだよ」
その言葉に、俺は髪を触ると見事にダメージヘアーの手触りを感じる。
おのれ白礼。
御馳走を食べ損なったのも、ガレキに潰されそうになったのも、チリチリになってしまったのも、全部お前のせいだ!
そう思うと、彼らの所在が気になってくる。
「そして彼らは、どうしました?」
「ああ、眠っているよ。とりあえず、なかなか有望だから金鰲島に連れ帰る予定だよ。実力の差も見せつけたし、複数の仙人を相手取ってまで逆らう事はないと思う」
少しばかり倒してくれてないかと期待したけど、やっぱり兄様の実力だと生け捕りは余裕でしたか。
うーん、こうなってくると俺に手出し可能な案件では無いんだよね。
仕方ない、こうなったら過労者続出の宝貝部門にでも推しておくか。
「そうなってくると、金鰲島の為に働かせるんですよね?とりあえず、人手が足りてない宝貝部門に回しては?」
「うーん。僕としては、今回の領域と言うか陣地と言うか結界と言うか、その辺りが興味深かったから、まずはそっちの尋問が先かもしれないね。そして彼らは調理班に回したい所だね。まあ、人事に関しては通天教主様とゆっくり話し合ってみるよ」
そうか!
そういえば、料理ができるんだった。
うん。普通に適材適所で良いんじゃないかな?
金光さんには悪いけど、食べ物の質が上がるのは大事だからね。
まだまだ激務をこなして貰おう。
「さてと、ここで話しててもしょうがないね。正大も見つかったし、さっさと帰ろうか。僕としては、急いで身だしなみを整えたいから帰りの修行は無しだ」
それは普通に嬉しいです。
ここまで散々だったからね。
帰りくらいは、ゆっくりしたいものだ。
そして無事に金鰲島にたどり着く。
何か有るかもしれないと、少し身構えていたのが馬鹿だった。
普通に休んでおけば良かったよ。
そして、白礼も途中で起きたのだが、空の上だと知ると大人しかった。
やっぱり、ここから落ちたらひとたまりも無いから仕方ないよね。
後日聞いた話だけど、白礼は宝貝部門の補助要員に据えられる事になったらしい。
金光さんは喜んでいたけど、食事の質が上がらない事から素直に祝えなかった。
また、謎肉の日々が続くと思うと少し憂鬱である。
兄様も、また仕事が忙しいらしく、狩りに行く機会もお預けだ。
つまり、俺の御馳走は、まだまだ先の話になりそうで泣ける。
次の行先は、空だろうか?
海だろうか?
できれば山が良いのだけど、またとんでもない相手が出てくる可能性も有って悩ましい。
え?どれを選んでもハズレなら行かなかければ良いじゃないかって?
たぶん、その時は、その選択がハズレになるのだろうと考えて憂鬱になった。
張紹さんに運を向上させる術とかないかと真剣に相談する事にしよう。
もしくは、宝貝を作るなら、そういう方向の物を作ると心に決めるのだった。
【どうでも良いかもしれない趙正大との現在の関係】
趙公明:超友好的
雲霄三姉妹:超友好的
通天教主:ニュートラル
張紹:友好的
姚斌:やや友好的
金光:普通
白礼:険悪
七怪:険悪(どちらかと言えば恐怖)
同期:ドン引き(修行の内容が頭おかしい)
先輩:同情と感謝(趙正大は生贄になったのだ)
まあ、ちょっとしたメモみたいな物かな。後で消すかも?
とりあえず、次書くのは趙公明の閑話かな。