趙公明がアンニュイな訳がない   作:シアス

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閑話 アンニュイは終わらない

side趙公明

 

アンニュイは終わったのだ。

外伝を読み終わった時に、僕はそう思った。

外伝での暴れっぷりを見ると、アニメで受けた暗く重いガッカリした思いをぬぐいさるには十分な満足感を与えてくれる。

あんな大勢の強敵と乱戦できるなんて、外伝が少し羨ましく感じたりはするけれど。

本音を言えば、そこ代わってよ。

 

まあ、そうやって心の整理を付けたはずだったのに。

外伝が終わっても続いていたアニメを最終回まで見た結果。

外伝が与えてくれた満足感を覆すには十分な酷さだった。

つまりアニメは終わったけど、内容が内容なだけにアンニュイを解消する手段を失った。

まさに、アンニュイは終わらない状態に突入である。

 

これなら途中で、僕がアニメを打ち切って国立アンニュイ学園を放送しても別に問題なかったと思うのだけど?

たぶん何人かは期待してくれてたんじゃないかな?

 

ふう。過ぎ去ってしまった事は諦めよう。

次のアニメ化に期待するとして、気持ちを切り替えるべきだね。

 

とりあえず、気持ちを上向きにする為に最近有った良い事を思い出そう。

弟の趙正大が人化を完成させて妖怪になったのだ。

パーティでも開こうかと思ったけれども、僕が貰って嬉しいプレゼントを贈る事にした。

そう、強い敵や危険と隣り合わせで自身の力を思う存分に振るえる修行や任務を準備したのだ。

まあ、そのせいでダメージを受け過ぎてしばらく修行を付けられなくて、退屈な日々が続いたのは反省しないといけないね。

 

他には、雲霄が愛用していた調理器具が妖精になった事だろうか。

なかなかに見所がありそうだったので力が付いたら、僕が直々に修行を付ける事にしよう。

本人達には、月光を浴びたり瞑想したりと力を蓄えるようにと指示を出しておいたから、将来が楽しみだ。

 

そういえば、正大が前の修行で受けたダメージも、そろそろ癒えている頃だろう。

そして、何か作ってるくらいだし余裕も出て来たと思うから、修行を再開しても問題ないよね。

しかし、前の修行の場所は大変良かったのだけど、実に惜しい結果になってしまった。

なぜなら危険の解除が任務だった為に、その場所が永遠に失われてしまった事だろうか。

正大が限界を超えてしまって、ウッカリ砂漠化してしまったなんて事は無いのだ。

無事に無力化に成功したと明言しておこう。

 

そんな言い訳を誰かにしながら歩いていると、正大の自室に着いた。

しかし、留守のようだね。

たぶん、例の作っていた物が完成したのだろう。

きっと、親しくしている張紹あたりに評価して貰いに行っている可能性が高そうだ。

良し、その品評会には僕も参加させて貰うとしよう。

どんな面白い物を作ったのだろうかと、好奇心の期待を膨らませながら術部門の場所へと向かったのであった。

 

術部門にたどり着くと、丁度作った物の検分をしている所だ。

後ろから様子を眺めていると、何かが光っているのが見えた。

これは、僕の方針を破って宝貝でも作っていたのかな?

そう見当をつけて、正大に声をかける。

すると言い訳と取れなくもないけど、宝貝を作ったつもりは無いけれど、完成した物が宝貝かもしれないとの事だ。

僕も実際に使ってみるが、エネルギーを込める事により奇跡に類する効果が起こる。

うん。これは宝貝だね。

しかも、エネルギーの種類を要求しない無属性の宝貝と来たか。

色々と、送るエネルギーや力加減を変えたりすると、点滅したりシマシマ模様になったり色が変わったりと意外と楽しい。

思わず遊んでしまったけれども、発掘品の中でも珍しい部類に入る無属性の宝貝を作ったとなると、通天教主様に報告しない訳にはいかないな。

もしかすると、正大への修行は、もう出来ないかもしれない。

そんな予感を感じながら、正大達を引き連れて通天教主様の所に向かう。

ちょっとだけアンニュイだ。

 

 

まあ、大方予想通りになったとだけ言っておこう。

通天教主様は、これにより宝貝技術の発展に力を入れるおつもりのようなので、正大に仙人の地位を与える事で、作った宝貝の量産を命じる事ができた。

これで、やはり正大は僕から卒業と言う訳だね。

まさかこんなにも雛鳥が巣立つのが早いとは思わなかったよ。

さてと、感涙に浸るのはここまでとして、仙人になったからには本格的に仕事をして貰おうとしよう。

今の指令が終わるまでに、通天教主様との会議でどのような仕事を割り振るか話し合う必要が出てきた。

金鰲島は修行中の道士は多数在籍しているけど、組織運営ができる仙人の数が不足しており仕事は山のようにあるから、正大の仙人昇格は本当に喜ばしい。

とりあえず、色々と仕事をさせた後に僕の補佐になって貰おうかな。

たぶん、しばらくは色々な手が足りてない部門や機関に助っ人として動員されると思う。

まあ、経験を積むのは大事だけど、その分自身の修行がおろそかになっては困るので仕事と銘打たれた修行の指示書を書いておくとするかな。

 

そして、通天教主様と会議を重ねた結果、術部門の廃止が決定し、新たに第二宝貝部門が立ち上がる事が決まった。

まあ、宝貝技術の発展を推進するなら妥当な判断だと思う。

しかし、術をそのまま放棄するのは勿体無くもあるので、独自で修行や研究を出来るようにする環境を整える方向に話が進んだ。

僕は、図書館を推したのだけど、そんな大規模には作れないそうなので、図書室に落ち着く事になった。

そこにいつか僕の漫画が所狭しと並べられている事を想像すると、まさに背景に華が咲く思いだ。

まあ、埋め尽くすなと釘を刺されてしまったけど、目立つ場所に置くには問題ないよね?

あとは、せっかくの図書室なのに蔵書が少ないのは、なんとも寂しさを感じるので、僕が発掘したコレクションをいくつか寄贈する事にしよう。

そんな訳で、色々と手付かずだった自身のコレクションを整理しているのだけど、意外と読んでなかった物が多い。

なんとなく手に取った、皆が無価値や無駄だと言う過去の文化や行事が記された書物も読んでみるとなかなかに面白い。

今度何か試してみるとしよう。

 

しかし、本ばかり読んでいると体が鈍ってしまうな。

どれ、正大の修行が忙しくて最近やっていなかったけど、久しぶりに金鰲島に所属する仙道の実力を測る抜き打ちテストみたいな物を実施してみるか。

本気を出して貰う為に、まずは大事な物を差し押さえないとね。

 

しばらく、金鰲島内で怪人Cの被害が続出したらしい。

 




うーん。頑張ったけど、金曜日になってしまったか。
まあ、次の話はある程度考えてあるので、たぶん大丈夫だと思いたい。
しかし、時間が問題かな。
最近は、働く眠る・働く眠るの繰り返しだから。

あと、活動報告での気遣いありがとうございます。
冬は、けっこう余裕あるのですが、今は書き入れ時なので、ここが頑張り時ですね。
皆さんも、無理のないように!
この世界も、RPGの宿屋みたいに寝たら全回復するシステムだった良かったのに思ったりします。
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