ストライクウィッチーズ 魔女狩りを穿つ魔弾   作:クー

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最終話 スオムス防衛戦線

あれから少し時間が経ち、俺もスオムスでの生活が慣れてきた。ここの基地の人達はものすごく家族のように仲が良い。俺も時々走り込みなどの訓練に参加していたりする。

そして、変わったことといえば。あのイッルと呼ばれるエイラ・I・ユーティライネンが少尉に昇格し、そして前々から噂にはあった501統合戦闘航空団に招集されたことだ。それ以来、その友達であるニパはスオムスのために頑張っている。

 

「今日はいい天気だな。」

 

「そうですね、姐さん。んで、今日はどうするんで?」

 

「まあまあ、とりあえず一杯でも...。」

 

その時であった、警報が鳴りネウロイが襲来してきたのである。

 

「ちっ、この一杯は後でお預けだ。いけるか?」

 

「あいよ、いつも通り準備万端ですよ。」

 

俺はウィッチ達が魔法力を込めた銃弾と対物ライフル、ロケットランチャーを持ちトラックに乗り込む。

 

「私はニパや他のやつらと一緒に先に行っているぞ。」

 

「おうよ、任せなさいな。」

 

アウロラ大尉はそう言うとユニットを装着し、出撃する。

俺もそれを追ってトラックを発進させ、ネウロイ出現場所に向かう。

 

「さてと、今回も楽だと嬉しいんだけどね。」

 

「くるぞ、気を引き締めろ!」

 

俺はトラックを止めてから武装し、木陰に隠れる。ウィッチ達は既に交戦しているらしい。

俺は邪魔にならぬように木陰から陸戦型ネウロイを狙撃し、援護をする。

 

「今回も楽勝だね。」

 

「油断するのはよくないよ、ニパ。」

 

「ハッセ、私たちでスオムスを守ろうね?」

 

「ああ、イッルの分まで頑張ろう。」

 

陸戦型ネウロイをある程度片付けた時である。

 

「何!?別方角で大型ネウロイ!?」

 

「いくぞ、ニパ、ハッセ。」

 

「了解。」

 

「ここにウィッチ数人を残らせるか?」

 

「いいや、私とあの男だけで十分だ。」

 

「だが...。」

 

「何言ってるんだ。私と生身でネウロイを倒す化け物がいれば釣りがくる。」

 

「聞こえてんぞ姐さん。」

 

「褒めてるんだよ、悪いか?ということでここは私とあいつが食い止める。お前らは大型ネウロイを。」

 

「了解!」

 

「さてと、それでどうするんだい姐さん。」

 

「お前は遠くから援護射撃して奴らを牽制。それで私がやつらをぶっ潰す。」

 

「いつものやつでOKってこと?」

 

「その通り。」

 

「はいよ、任せなさいな。」

 

「期待してるぞ、魔弾。」

 

「かいかぶりすぎないでくださいよ、モロッコの脅威。」

 

こうして俺は遠くからネウロイを何体も狙撃していく。そして気を引きつけると同時に今度は姐さんがネウロイを倒す。この倒し方が恐ろしいんだ、スコップで切って銃または手榴弾で倒すんだ。ほんと、どっちが化け物だっての。

戦闘が始まってからどれくらいが経っただろう。戦場を転々とし、何体もの陸戦型ネウロイを倒しては回り、両者ともボロボロになっていた。

 

「ったくキリがない...。」

 

「やっぱり呼び戻しますか?何人か。」

 

「いや、まだやれる...お前もそうだろ?」

 

「ま、ここで弱音吐いて変わるものとかありませんしね...。」

 

「おう、その意気だ。行くぞ!」

 

疲弊はしていたがそんな弱音は吐けない、ここは俺達で食い止めなければならない。そんな思いでたくさんだった。

 

「わりぃ、弾切れだわ...。」

 

「私のほうも、そろそろまずいかもな...。なんならユニット無しで。」

 

「やめとけって姐さん...流石にこの数は...。」

 

「ちっ...ここまでか。」

 

そんな時であった。

 

「大丈夫ですか?お二人とも!」

 

「お前は確か...。」

 

「はい、私は新たに配属されたジャンヌ・ドゥ・シャントゥール大尉です。ご指導ご鞭撻よろしくお願いします。」

 

「お前一人じゃ流石に...。」

 

「いえ、守りだけなら私一人でも十分ですよ。はぁぁっ!」

 

攻撃をシールドで防いだかと思うと、その攻撃を跳ね返しネウロイを破壊していく。それに続くように、大型ネウロイ討伐へ向かったウィッチ達が援護に来る。

 

「あいつら...遅いぞまったく。」

 

「悪いな、少しばかり手こずった。だがもう安心しろ。」

 

こうして、スオムスは守られた。ものの、俺達はズタボロだな。

 

「ったく...か弱い乙女に何てことしやがる。おかげさまで服ボロボロじゃないか。」

 

「何がか弱い乙女なんすか、ネウロイ叩き割って手榴弾ぶち込んでた人が。」

 

「お?何の話かなぁ?少し詳しく聞かせてもらおうかな?ん?」

 

姐さんは俺の首をがっちりと腕で締め上げる。

 

「い、いや...そうですね、か弱い乙女なりに可愛く叫んでまし...いや、ほんと勘弁してくださいよ姐さん!」

 

「さてと、悪い子は仕置きが必要だな?後で覚悟しとけよ?」

 

ほんと勘弁してくれ、姐さん...。

 

そんなこともあり、その後ニパは502統合戦闘航空団に招集され、その少し後にアウロラ大尉と共に俺もそこに引き抜かれた。そこでの俺達の仕事はストライカーユニットの回収、及びその他。緊急時の戦闘もしてたっけな、俺だけな。姐さんはあがりを迎えてウィッチは引退したもののニパが心配だからと回収班として仕事を続けている。オラーシャ奪還も、夢じゃあないかもな...。

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