尋問が始まり4日経つが有力な情報は手に入らない。
「捕虜を上層部に送ることになった。」
「しかし、まだ情報は...。」
「私たちがこのまま行なっても成果は得られないだろう。残念だが...。」
「いえ、少しお待ちください少佐。僕は上が信用できなくてね、ただ自らの戦果が欲しいだけでしょう。ああいう連中は、私たち兵士の目線で戦場を見る事ができていない、目先の利益にしか目がいっていないんですよ。」
「気が合うが、これは決まったことだ。上層部にお前が同行するように頼みかけてみるからここは退いてもらえるか?」
「了解です、少佐。何か情報があったら報告します。」
「わかった、任せたぞ。ザインベルグ少尉。」
上層部に引き渡しか、嫌なんだよね上層部。信用ならないし、ほんと僕達を駒のように使っといて大きな手柄は横取りだからね。いいものさ、安住できる場所でのうのうとできる連中ってのは。こうして翌日に上層部へと引き渡すことになった訳だけど、どうしようか。
基地の外に出て気分転換でもしようとしていると、ストライカーユニットを装着したウィッチが二名いた。
「いい?リトヴャクちゃん。ネウロイが出ても焦らずしっかりと報告すること。」
「はい...、シャフノフスキー大尉。」
「よし、それじゃあ飛行訓練といきましょうか。生憎射撃訓練にあの武器は使えないからねぇ...。」
「どうしてですか?」
「そりゃもう、資金だったりの問題さね。あまり下手に使いすぎるといざという時に無くなったら困るだろう?使える時には使っていいけど今のような状況だと実戦以外では使わないほうがいいものさ。」
もう一人はシャフノフスキー大尉か、ベテランに目をかけてもらえるなんて凄いな。
「私に続いて旋回して?もし偵察中実戦になったら私の援護ができるようしっかり突いてきて?」
「はい...。」
「何、心配しなさんな。お姉さんに任せとけばコアなんてすぐ見つけてドカーンさ。怖がらずにお姉さんの後ろについてきなさい。」
「はい。」
2人は並ぶように飛行を行い、連携をとる訓練をしていた。それを見学していると後ろから俺を呼ぶ声がする。
「こんなところでどうした?ザインベルグ少尉。」
「あれ?どうしたんですかリフナスカヤ少佐。さっきまで部屋でしたよね?」
「それはこちらの台詞だ。で、どうした?見物か?」
「ま、そんなとこです。それにしても、サーニャちゃんは凄いですよね。」
「あぁ、あいつは凄いよ...。だが、それ故に酷な仕事を押し付けてしまっている。本当に申し訳ないよ、私は。」
「あんまり自分を責めないでくださいな、少佐。」
「もうじき私もあがりを向かえるが、出来る限りの事はしたい。そして、少しでも多くの部下を強く育てあげて早急に終わらせたいんだ。この戦いを、もう誰も悲しませたくはないのだ。」
「まぁ...そうですよね。僕もはやく、この戦い終わらせたいですよ。安心してネウロイを倒せるように一刻もはやく奴らを倒さないと...。」
「明日から何か動きがあるはずだ、そうなれば上層部からも応援が来るはずだ。そうなった時は頼んだぞ?」
「わかりました、ウィッチ達の安全は私が守ります。」
そんな時であった、基地から警報が鳴り響く。
「ネウロイ出現、ネウロイ出現!方角は基地より北東に10キロ。」
「何!?何故そこまで侵入を許した!」
「申し訳ありません、レーダーに反応しないネウロイでして。」
「仕方あるまい...私が出る!そして出られる者は私に続け。サーニャ訓練兵、君は訓練を中止し基地に帰還しろ。そしてシャフノフスキー大尉は私とともに先行せよ。」
「了解、んじゃお姉さんいってくるわ。」
「はい、無事に帰ってきてくださいね?」
「おうよ、任せな。」
こうして2人は先行し、サーニャは帰還した。
「おつかれさん、期待の新人さん。」
「そんな、私なんて...。」
「何いってんのさ、ベテラン2人が目をかけてるんだ。凄いことだと僕は思うけどな。」
それでもサーニャは自信の無さそうな表情であった。