「そのままの方が面白いことになるのでは?」
「ほらやっぱり」
謁見の予定を取り付け、そのくせいつものように執務室でお茶を飲みながら今回のことを相談した結果がこれである。アンリエッタの言葉に、ルイズは予想通りだと溜息を吐いた。
が、彼女は彼女で心外ですねと口角を上げる。何もただ面白がってそう言っているわけではない、と言葉を続けた。
「今面白いことになるから放置って言いましたよね?」
「ええ。それが?」
「面白がって言ってますよね?」
「ルイズ、わたくしの話を聞いていたの? わたくしは、ただ面白がって言っているわけではないと、そう言ったのよ?」
「つまり面白がって言ってるんですよね?」
「そこはそれ以外の理由を聞くところでは?」
聞いても無駄ですし、とルイズは言い放つ。あらそう、とそれを流したアンリエッタは、視線を残りの二人に向けた。何を意味するかはギーシュもモンモランシーも分かっている。が、それを聞いて何になるのか。二人の意見はそれであった。ルイズと同じである。
はぁ、とアンリエッタは呆れたように息を吐く。わざわざここまで来ておいてそんな反応をする意味がどこにあるのか。わざとらしくそんなことを言いながら、彼女は視線をギーシュに向けた。
「ミスタ・グラモン」
「はい?」
「貴方は現状をどう思っているのかしら?」
「え? ……正直に言ってしまえば、面倒だ、と」
成程、とアンリエッタは笑う。それならば益々もって現状維持が最適解だろうと言葉を続けた。今の答えでどうしてそれが最適解なのか、という疑問は、彼女の笑顔の前では恐らく無意味であろう。
「ミス・モンモランシ」
「は、はい!?」
「ミスタのケアを、よろしくお願いします」
「はい。それはもう、言われずとも」
唐突に話題を振られたことでびくりと震えたモンモランシーであったが、アンリエッタの言葉には迷うことなくそう述べる。ではこれで問題なしですね、と話を締めにかかったアンリエッタは、謁見の残り時間は雑談でもしましょうと紅茶に口を付けた。
「そもそも謁見のはずが普通に執務室でお茶会してる時点で」
「いつものことでしょう? それにわたくしは所詮王位も継いでいない小娘、空位の王座を誰かが奪えばあっさりと蹴落とされる程度のか弱い存在です」
「その奪った誰か、糸で操られていませんかね……」
「怖いことをおっしゃるのね。わたくし震え上がってしまいますわ」
喜びでですか? と口に出来るほどギーシュもモンモランシーも命知らずではない。そういうのはルイズの役目だ、と視線を彼女へと向けた。知るか、と視線を逸らされた。
「それで、姫さま。何か面白い話題でもあったんですか?」
「あら、聞いてくれるの? 実はフォンティーヌ領に新しい住人が増えたのだけど」
「知ってますよ! 自分の故郷なんですから! あいつは何でまた」
「……ルイズ、何がどうしたんだい?」
ギーシュの問い掛けに、アンリエッタは笑顔で、ルイズは呆れたように肩を竦めた。自身の故郷、ヴァリエール公爵領の一部、姉の治める地に増えた存在を口にする。
「
「もはや魔物の軍勢ね……」
インテリジェンスナイフ、吸血鬼、
「はぁ……」
疲れ切っていた。具体的には、周囲の視線の変化にダメージを追っていた。
あの後、アンリエッタの意見と言えるのかどうか分からないそれにより経過観察となったギーシュであったが、日が経つにつれ視線の種類が増えていくことに気付いた。三日もせずに、彼は色々と苦労を背負い込むことになる。
まずはキュルケがフラフラしていることによる嫉妬の視線。これは彼女の取り巻き、ないしは限定恋人からのやっかみなので最初から別段変わることなく、ちまちまと文句を言われるという程度で済んでいる。これだけならば別段問題ない、とはいえずとも気にしないでおく程度には出来た。
だが問題はもう一つだ。男女問わず、何やら妙な、それでいて鋭い視線を感じるのである。その原因を探ろうにも、何故か皆揃ってそのことについては彼に語ることはない。ただ、好意からくるものではないのだけは確かであった。
「大丈夫? ギーシュ」
「一応ね。もう一つの方の理由さえ分かればどうにでもなるんだけど」
うーむ、と彼は首を捻る。モンモランシーはそんなギーシュを見て苦笑し、とりあえずこれを、と小瓶を差し出した。
「疲労回復効果のあるアロマよ。頭が回らないと碌な答えも出せないでしょう?」
「ああ、ありがとうモンモランシー。君のその思いさえあれば僕は一個師団にも突入してみせるさ」
「大袈裟よ。あ、後役に立つかは分からないのだけど」
さっき妙なことを言われた、とモンモランシーは眉を顰めた。ギーシュが続きを促すと、彼女は顎に手を当て視線を上に向ける。どうにも意味が分からないのだけど、と言葉を続けた。
「負けちゃ駄目よ、って」
「……誰に?」
「クラスメイトに言われたわ」
「いや、そうじゃなくて。誰に負けるなという応援なんだい?」
「分かってたらこんな顔してないわよ」
まあそうか、とギーシュは頬を掻く。何故そんな会話になったのかを尋ねると、モンモランシーは彼の持っている小瓶を指差し、それを渡しに行くと言ったらと話した。
そのことから予想するに、ギーシュに絡んでいるのは間違いない。だからこそ彼女がここで話したのであろうし、相手はともかく対象が誰なのかは凡そ予想が付けられる。
「僕絡みで、誰かに負ける可能性のある何か?」
「……順当に考えれば、ミス・ツェルプストー、かしらね」
自分で言って少し恥ずかしかったのかモンモランシーはそっぽを向く。その名前を出し、勝ち負けという意味合いで考えた場合、つまりはそういうことになるからだ。早い話、ギーシュを恋人にするか否か。
「……僕は、君を愛しているよ」
「ここでそう言うのはズルいわ。それに、説得力も薄くなる」
「そうか、それは残念だ」
「ついでに言うなら」
ルイズのいる場所で宣言しなければ駄目だ。そう言ってモンモランシーは彼の口に人差し指をちょんと付けた。む、とその言葉に苦い顔を浮かべたギーシュは、まだそこを拘っているのかと肩を落とす。
そんな彼に、当たり前でしょと彼女は口角を上げた。
「あなたの初恋、今のギーシュになったきっかけ。それらを全部吹っ切ってくれなきゃ、わたしは応えられないわ」
「自分ではもうとっくに振り切ったつもりだけどね」
「わたしが納得するまでは、だーめ。どのみち幼馴染だもの、いくらでも待ってあげるわよ」
「愛しているから?」
「自分で考えなさいな」
残念、とギーシュは肩を竦める。ふん、と鼻で笑ったモンモランシーは、それじゃあまた後でと手をひらひらさせ去っていった。その後ろ姿からでも彼女の耳がほんのり赤くなっているのが見え、ギーシュは思わず破顔する。ああやっぱりモンモランシーは可愛いな、そんなことを思いつつ、では授業にでも行こうと足を進めた。
流石に講義中に何かをされることもなく、滞りなく昼食までの時間は過ぎていく。さてでは、と食堂に向かったギーシュは、そこで友人三人と合流し食事を済ませデザートを食べていた。
その最中、そういえば、と三人の内の一人、レイナールがギーシュに問い掛ける。噂は本当なのかい、というその言葉に、ギーシュは何のことやらと首を傾げた。
「何だお前、知らないのか? 自分のことなのに」
三人の内の一人、ギムリが呆れたような表情で彼に述べた。そう言われてもと頬を掻くギーシュに向かい、もう一人、マリコルヌが明らかに侮蔑の表情で彼を睨んでくる。どうでもいいがマリコルヌがこの顔をするのはいつものことなので、誰も気にしていない。
「あーあー、おモテになる人は違いますねぇ。自分の噂は気にもとめないってか?」
「いや、本気で分からないんだけど」
「それが調子乗ってるってことなんだよぉ!」
「マリコルヌ、落ち着け」
ギムリに窘められ、ふーふーと鼻息を荒くしながらも彼はとりあえず席に座り直した。それを横目で見ながら、ギムリはギムリでまあこいつの言うことも間違いじゃないとギーシュを睨む。
「お前、あれだけ騒がれてるんだから知ってなきゃおかしいだろ」
「そう言われても……ひょっとして僕が城下町に行っている間に何かあったのかな?」
「そうだね……それが原因といえば、そうかもね」
レイナールが苦笑し、これはつまりそういうことかと何となく察した。そもそも当事者にそのことを話す人物がいない限り伝わらないものなのかもしれない、と同時に思った。
「ギーシュ、ミス・ヴァリエールと行っただろう?」
「それはそうさ。そうでなければ僕が姫殿下に会う用事なんか出来るわけないだろう?」
「理由や内容はこの際置いておくけれど。まあつまりそういうわけだよ」
どういうわけだ、とギーシュは眉を顰める。レイナールの口振りからするとこれだけでもう全てが分かるだろうと言わんばかりなのだが、生憎ギーシュにはよく分からない。
その表情で何か察したレイナールは身近だと分からないものなのかな、と呟き、ギムリは羨ましいなとぼやく。マリコルヌは問答無用で殴りかかった。
「何をする!?」
「うるさい全世界の敵! お前が深窓の令嬢と城下町にデートに行ったから皆が嫉妬に燃えてるんだ!」
「は?」
落ち着け、とギムリが彼の肩を押さえ、レイナールが座らせる。手慣れた動きでマリコルヌを黙らせると、まあつまりそういうわけだと二人はギーシュを見た。
そういうわけだ、と言われても。一瞬そう思ったが、しかしこれまでの行動と今回の騒動を組み合わせれば何となく理由は見えてくる。モンモランシーが負けるなと応援されたのもつまりはそういうわけだと予想も出来た。
「君達がこの間言ってたね、そういえば」
深窓の令嬢と微熱の美女が取り合っている。この三人との馬鹿話の戯言であったはずのそれが、いつの間にか噂の『真実』であると他の皆にも広まったのだろう。成程そう考えれば視線が増えたのも納得がいく。キュルケから好意を向けられたことによる嫉妬の視線と、ルイズから好意を向けられていると思った連中による嫉妬の視線。そして双方からの好意を受けてデレデレしていると受け取った者達の嫉妬あるいは侮蔑の視線だ。
「何でそんなことに」
何が現状維持が最適解だ、余計酷くなってるぞ。自国の主君をさり気なく罵倒しながら、ギーシュは痛む頭を押さえつつ誤解だと述べる。勿論マリコルヌは嘘つけと返した。
「美女二人からモテモテが誤解だぁ? 何だ嫌味か? 自慢か?」
「そもそもその根底がだね」
駄目だこいつ聞いちゃいねぇ。説明をしながらもそれを覚ったギーシュは、しかしどうにもならないと表情を曇らせていく。朝よりも更に疲れていくような気さえした。
そんな彼を見ていたギムリは、それなら、とマリコルヌの口を塞ぎながら彼に述べる。誤解だというのならば、聞こうじゃないか。そう言ってニヤリと口角を上げた。
「なあギーシュ。お前、今は誰と付き合っているんだ?」
「は?」
二人のどちらかと既に、あるいは別の相手がいて、更に。そんなことを思いつつ、ギムリはギーシュに言葉を投げかけた。マリコルヌはそれを聞いて一旦黙り、彼の答えを待っている。レイナールはとりあえず様子を見守る方向でいくらしい。
そうは言われても、とギーシュは言葉に詰まった。好きな人はいる、言えと言うならば宣言してやる。が、付き合っているかと言われれば答えは否なのだ。向こうが了承してくれない。
だから、ギーシュとしてはこう答えるしか無い。誰と付き合っているかと言われれば。
「付き合う……。いや、僕にそんな特定の女性はいないよ」
何言ってんだこいつ、と言う目でマリコルヌはギーシュを見た。そんな目をしてもいないものはいないのだからしょうがない。ここで誤魔化すために自分は薔薇だから沢山の人を楽しませるものさ、などと言えば再度襲い掛かってくるのは想像に難くないので自重し、まあそういうわけだからと逃げに徹する。
「本当かよ?」
「本当だよ。僕に恋人はいな――」
ぽろり、と瓶がポケットから転がり落ちた。おっと、とそれを掴んだギーシュは、中身が無事なことを確認し大切そうに仕舞い込む。そうした後、言いかけた言葉を再度述べた。僕に恋人はいないよ、と。
見ていた三人組は結論付けた。あ、こいつ嘘吐いてやがる、と。
「だったら何でその小瓶を愛おしそうに抱えたぁ!」
「は? これは大事なものだから」
「恋人から貰った大事なものなんですね分かりますぅ! はぁ!? 何だお前!?」
「ギムリ、マリコルヌ、落ち着いてくれ。これはただ」
「それ、ミス・モンモランシが香水を入れるのに使っている瓶じゃないかい?」
レイナールがぽつりと呟く。それに反応したギムリとマリコルヌは、ああそうかそういうことかとギーシュを睨んだ。つまりお前はそういうことだったのか、と。全てを理解した、とそんな表情を浮かべながら、思わずその場で身を乗り出す。
「つまりあれか? お前はミス・モンモランシと付き合っていながら、ミス・ヴァリエールと城下町にデートに行った、と」
「何でそうなる!?」
「二股かお前! それでもってミス・ツェルプストーもお前を? はぁ!? 何だお前!?」
「何でそうなる!?」
レイナールどうにかしてくれ、と視線を向けたギーシュは、もうこれは無理だなと匙を投げている彼の姿を見た。孤立無援なのだと理解し、しかしここで認めるわけにはいかないと思考を巡らせる。ここを乗り切るためモンモランシーと付き合っていることにしてもいいが、そうすると確実に彼女に嫌われるので選ばない。
さてどうする、と彼が言葉に詰まっていると、どうやら騒ぎを聞いていたらしい他の男子生徒達がこちらに歩みを進めてきた。その顔は一様にニヤニヤと笑っていて、明らかにこちらを見下しているのが分かる。
「まったく、貴族の集まるこの学院で随分と低俗なやり取りをしているのだね」
その中の一人が小馬鹿にするように肩を竦めながらそう述べた。何だと、とギムリとマリコルヌが反応するが、ギーシュとレイナールはその通りだから仕方ないと肩を落とす。
男子生徒はそんな四人から一人だけに視線を集中させた。この話題の中心はお前だろうと言わんばかりのそれに、まあしかし事実だからとギーシュは頬を掻く。
「申し訳ない。少し自重するよ」
「ああ、そうしてくれたまえよ。二股の噂に、更に尾ひれが付く前にな」
はっはっは、と男子生徒達が笑った。なんだこいつら、という目でギムリ達は見ているが、ギーシュは抑えろと手で告げ、そうだねと短く述べた。
そうした後、ただ、と彼は言葉を続ける。
「僕は別にいいんだ。ただ、ルイズやモンモランシーを巻き込むのはやめてくれないかい?」
「どういう意味かな?」
「二股をかけられている、という噂の相手にされてしまうのは彼女達に申し訳ない。何か小馬鹿にしたいのならば、僕だけにしてくれ」
その言葉を聞いて言葉を止めた男子生徒は、しかし次の瞬間に笑い出した。これは傑作だ、と笑みを浮かべた。
「……何か僕は変なことを言ったかな?」
「それはもう。取り繕うが上手だな、と感心したのさ。まあ確かに、公爵令嬢ともあろう方が男を取られたとなると名誉に関わるだろうからな」
ギーシュは気付いた。こいつらのターゲットは自分ではない。正確には、自分だけではない。自分を使い、モンモランシーを使い、ルイズを罵倒したいのだ。
「僕の言った言葉が聞こえなかったのかな?」
「聞こえたとも。だから称賛しているのさ。公爵令嬢の恋人を、ゲルマニアの美女が興味を抱いている隙にドットメイジの没落貴族の娘がかっさらっていったという『事実』に、真っ向から立ち向かい罪を被ろうとしている君をね!」
これみよがしに声を張り上げ、男子生徒は食堂に聞こえるようにそう述べる。彼の周囲だけでなく、恐らくグルであったのだろう生徒達が口々にそれに賛同するように声を上げていく。そうして『噂』は、この場で純然たる『真実』に変貌した。
深窓の令嬢は、地位の低い相手に恋人を寝取られた。そんなスキャンダルをその場に振りまいたのだ。
ギーシュは視線を巡らせた。大勢の前で恋人を寝取った貧乏貴族の娘扱いにされたモンモランシーは、周囲の視線を受け居心地の悪そうに縮こまっている。ここで逃げ出せば、完全に固まってしまう。そう判断しているのは間違いないが、平気というわけではないのだろう。
ルイズには視線を向けなかった。ここで文句を言うためにでしゃばってくれば彼女のメッキが剥がれてしまう。今は耐えているが、もし自分が彼女を見たら、それがきっかけになりかねない。だから、向こうがこちらを見ていることを前提に小さく手を上げた。
「……ふう。先程の僕らも決して褒められたものではないが」
「ん?」
「君も、貴族としての礼を知らないようだね」
男子生徒の表情が固まった。どういう意味かな、と笑みを潜め彼に問い掛ける。
その言葉に分からなかったのかと返したギーシュは、やれやれ、と立ち上がるとその男子生徒を真っ直ぐに睨んだ。
「もし分からないであれば。よければ、僕が君に礼儀を教えてあげるよ?」
ちょうどいい腹ごなしだ。そう言って、ギーシュは口角を上げた。あからさまなその挑発は、男子生徒のプライドを傷付けるには十分で。
ドット風情が偉そうに、と男子生徒は彼を睨み返す。いいだろう、と鼻を鳴らすと踵を返した。その礼儀を教えるには、ここは場所が悪いだろうと言い放った。
「そうだね。では、どこでやろうか?」
「ヴェストリの広場が丁度いいだろう」
ついてこい、と言う男子生徒に従い。ギーシュも同じように食堂を出ていく。一連のやり取りを見ていたギムリ、マリコルヌ、レイナールはそれを追うように食堂から飛び出し、それをきっかけに自分達もと目的地に向かう。
それを横目で見ながら、ルイズはこっそりとモンモランシーに近付いた。
「どうするの?」
「行くわよ。ああもう、あのバカ」
そうは言いつつ、モンモランシーの口元は上がっていた。まったくもう、とそんな彼女を見つつ、ルイズも笑みを浮かべながら皆より少し遅れて食堂から広場へ向かう。
それで、どう思う。道すがら、ルイズはモンモランシーに問い掛けた。
「ギーシュは勝つかしら」
「負けないでしょう。だって今回は、これまでと違うもの」
「そうよね。うん、よし」
結果的に思った通りの方向に進んでいることにご満悦のルイズを見ながら、ああつまりそういうことだったのかモンモランシーは溜息を吐いた。まあでも確かに、と王宮の執務室で彼女が言っていたことを思い出す。
「面白いことには、なりそうね」
次回、ギーシュの決闘
おお、何か凄くテンプレっぽい響き