ワンダリング・テンペスト   作:負け狐

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いつぞやの伏線を回収したんだとか言うと絶対怒られる


その4

 刺客のメイジは何が起こったのかを理解するのに時間がかかった。え、と振り返ると、吹き飛んだキメラドラゴンが背後の崖に激突し埋もれているのが見える。

 視線を戻した。いぇい、とハイタッチしている二人の少女が見えた。

 

「な、何が!? 何が起きた!?」

 

 周囲の部下達を見渡すが、皆一様に呆気に取られており事態の説明が出来る者など一人もおらず。そのことでメイジは半ばパニック状態のままルイズ達へと声を張り上げた。

 

「わたしの竜巻で舞い上げて」

「わたしが殴り飛ばしたわ」

 

 簡潔であった。そしてその言葉に意味の分からない部分は無かった。無かったが、だからといってそれが理解出来るかは別問題である。そんなことがあるはずはない。彼の中の常識によりそう結論付け、ふざけるなと叫んだ。

 

「そう言われても。実際吹っ飛んだでしょ?」

 

 ほれ、と土砂に埋もれているキメラドラゴンを指差す。そこから這い出てくる様子は見られず、ともすればそれで勝負ありのようにも見えた。

 メイジは尚も叫ぶ。杖を振り、キメラドラゴンへと指示を出した。土砂を呪文で吹き飛ばし、起き上がらせ。奴らを殺せと杖でルイズ達を指し示す。

 複数の頭部が二人を睨んだ。咆哮を上げ、竜の頭部ががばりと口を開ける。何かブレスでも吐くのか、そんなことを思ったが、予想に反してそこからは火も氷も生み出されなかった。

 

「って、うぉ!」

「きゃ」

 

 何だそれ、と拍子抜けしたその瞬間、直線上に風の塊が走り抜ける。地面をえぐる勢いで生まれたそれは、ルイズ達のいた場所を纏めて吹き飛ばした。

 騙したな、と着地したルイズが文句を述べるが、メイジは取り合わない。騙される方が悪いのだと鼻で笑いつつ、しかし別のメイジが何故あれで死んでいないのだと呟くのを聞いて冷や汗を垂らす。

 

「いや、しかし背後の婦人方は跡形も――」

「ごめんねカリン、重くない?」

「そう思うなら自分で防ぎなさいよ……」

 

 シャジャルを肩に担いだカリーヌが片手で杖を構えた状態のままそこに立っていた。ルイズ達と違い、彼女はそもそも吹き飛ぶということすらなかったらしい。ぽい、とシャジャルを地面に落とすと、前に立っている二人に助太刀は必要かと問い掛ける。

 いらない、と二人揃って全力でお断りした。

 

「さて、向こうの反撃もあったし、今度はこっちの――って何呆けてるのよ」

 

 キメラドラゴンのブレスを受けて無傷の二人とかすり傷の二人を見て、メイジ達は後ずさった。何なのだこいつらは、そんなことを呟きながら、キメラドラゴンをけしかけ、自分達は杖から呪文を放つ。ブレスを防ぐことが出来る程度ならばキメラドラゴンの直接攻撃を当たればいい。こちらで魔法を撃つことで相手の体勢を崩せれば勝率は更に上る。本来ならば騎士団が出てきた時の対処法であったが、そんなことを気にしている場合でもない。

 複数の頭が獲物を仕留めんと鋭い眼光を放ち、咆哮を上げながら二人に突っ込む。メイジ達は向こうの動きを封じるため風や土の範囲呪文を唱えている。目論見は成功したのか、二人共回避が出来ないようでその場で立ったままキメラドラゴンの振り上げる爪を眺めている。

 見た目は美しい少女であるあの二人がぐちゃぐちゃの肉塊に変わるのはいささか惜しいが、今はそんなことを言ってはいられない。自分達の仕事は公爵領を荒らし王家に関われなくさせることなのだ。

 

「ルイズ、大丈夫?」

「まあね。わたしはサイトとかと違ってか弱いんだからこういうのやめて欲しいわ」

「え?」

「テファ、後で殴るから」

「酷い!?」

 

 事実タクト型の杖でキメラドラゴンの爪を受け止めているのだからティファニアの反応は極々普通である。比較するならば、モンモランシーやギーシュは杖ごと吹っ飛ぶ。吹っ飛ぶだけなのはご愛嬌だ。

 ちなみにティファニアは素手で受け止めている。眼の前の光景が現実であるのかメイジは一瞬疑った。

 

「んー。やっぱデルフじゃないと勢い出ないわ」

「了解。じゃあわたしがやるわ」

 

 ギリギリと杖で押し返そうとするが、ルイズはどうにもうまく行かない様子である。そのことを受け、ティファニアが受け止めていた爪をぐいと押した。キメラドラゴンの巨体が浮き上がり、小石を投げるように放物線を描いて地面に落ちる。

 土煙を上げながら倒れたキメラドラゴンを思わず目で追い、メイジ達は何度目か分からない忘我の境地に陥った。

 

「さて、いい加減勝負あったと思うんだけど」

 

 ひゅん、と杖をメイジ達に突き付ける。短く悲鳴を上げながら、ならず者は逃げ出そうとした。

 そんな男達をメイジは無理矢理押し止める。見ていないで、奴らを殺せと命令する。キメラドラゴンと、メイジの呪文と、そしてお前達の攻撃であいつらをどうにかするのだと口泡を飛ばした。

 メイジのリーダー格の目は本気である。ここで逃げ出せば、向こうをどうにかする前にこちらが殺される。そんなことを思ったならず者達は、半ば自棄になってルイズ達へと向かっていった。

 当たり前のように片手間に吹き飛ばされたならず者達の隠れ蓑に、体勢を整えたキメラドラゴンとメイジの呪文による波状攻撃が突き刺さる。が、所詮先程の焼き増しに毛が生えた程度でしかないそれをルイズ達が食らう道理もない。意に介さず、こうなったら仕方ないと呪文を相殺しながらキメラドラゴンを見上げた。

 

「操ってるとか言っていたから、こうやって暴れるのは本意じゃないかもしれないのよね」

「アトレが普通の合成獣(キメラ)は基本暴れるだけの脳無しだって言ってたわよ」

 

 ほんの少し躊躇ったティファニアに、ルイズが軽い調子でそう述べる。どのみちこいつこの山のヒポグリフ食ってるのだから、見逃す理由はどこにもない。そんなことを続け、彼女は杖に風を纏わせた。

 

「これを流石にこの山の野生動物にするわけにもいかないし」

「……そうね。うん、ごめんなさい」

 

 腰を落とし、拳を構えた。準備はいいぞと言わんばかりのティファニアのその格好を見て、よし来たとルイズは杖を振るう。

 生み出された真空の刃が、キメラドラゴンを切り刻んだ。複数の首が次々と切断され、様々な生物の断末魔が木霊する。それでも相手は死ぬ様子はなく、尚もこちらに攻撃を加えようと竜の口が開かれていた。

 その時には既にティファニアはキメラドラゴンの顎を撃ち抜かんと跳び上がっていた。城壁に容易く穴を開けるその拳が、ブレスを吐こうとしている竜の頭部へと叩き込まれる。

 顎を砕き、ついでに頭部を砕く。まるで爆弾でも投げ込まれたかのように、キメラドラゴンの頭部は四散した。

 

 

 

 

 

 

 もはやメイジ達は抵抗する気を失っていた。キメラドラゴンは、腕の立つ騎士ならば倒せる化け物ではある。だがそれは一応そうであるというだけであり、実際に討伐した者がどれだけいるかと問われても答えることが出来ない。大量にいるという意味ではなく、いなさ過ぎて、という意味でだ。

 そんな常識を眼の前の二人の少女が覆した。なんてことのないように、極々普通の猛獣退治のように。さらりとキメラドラゴンを仕留めてみせたのだ。

 

「さて、後は残りの連中だけど」

「大人しくしてくれれば、これ以上は何もしませんよ」

 

 ジロリとルイズが睨み、苦笑しながらティファニアが述べる。ズタボロのならず者は助けてくれと武器を捨て、メイジ達もがくりと膝を付いた。どう頑張っても勝てない、と悟ったらしい。

 じゃあこれでとりあえず終わりだ。そんなことを思いながら、ルイズはならず者やメイジを捕縛していく。生かして捕まえて即死罪、というのも何だか後味が悪いので、背後を振り返り母を呼んだ。

 

「母さま」

「分かってます。殺さず、黒幕を吐かせた後はこちらで鍛えて戦力にでもしましょうか」

 

 それは実質死罪ではなかろうか。そんなことを思ったが、口に出すことは憚られた。余計なことを言って自分が被害を受けるのは御免である。

 

「よし、じゃあ後は」

 

 あのキメラドラゴンの死体だ。とルイズがそこを向こうとしたタイミングで、ティファニアが目を見開いているのが見えた。どうしたのだと怪訝な表情を浮かべつつ、その視線の先を見る。元々見ようと思っていた、キメラドラゴンの死体のある場所だ。

 

「んなっ!?」

 

 頭のないキメラドラゴンが立ち上がっていた。ぼこぼこと音を立てながら、肉塊が盛り上がり新たな頭部を形作っていく。様々な生物を食って取り込んだ合成獣は、その生命力も相当のものらしい。

 

「デタラメね」

「前にアトレも腕と首落とされたって笑ってたから、そんなものなのかも」

「……デタラメね」

 

 尚、同じ頃彼女は王都で腹と胸に風穴を開けられているのだが、二人は知る由もない。

 ともあれ、キメラドラゴンはまだ生きており、なおかつ動ける状態であるということは間違いない。新たな頭の生えたそれを睨み、二人は迎撃せんと杖と拳を構える。

 が、キメラドラゴンは再生した途端、翼を広げ飛び立った。メイジが戦意喪失したからか、はたまた一度頭部を失った後再生したからか。命令を受け付けなくなったようで、本能的にこの場から逃げ出したのだ。

 

「え?」

「あれ?」

 

 山の向こうに消えていくキメラドラゴンを二人はぽかんとした表情のまま見送る。が、すぐに我に返るとこれは不味いと足を踏み出した。ただの野生動物や魔獣ならともかく、生態系をぶち壊すような化け物を野放しには出来ない。

 ナイフとミノタウロスと吸血鬼と自動人形(オートマータ)と改造スキュア、そして自重出来る合成獣(アトレシア)はいいらしい。

 

「母さま! ごめんなさい、その連中頼みます」

 

 はいはい、と手をひらひらさせるカリーヌを背に、ルイズはキメラドラゴンの飛んでいった方向へと飛び上がる。勿論ティファニアを掴むのも忘れない。フライの呪文で空を飛んだルイズは、随分と遠くに見える降り立つ巨体を視界に入れた。

 

「よし、あそこに――」

 

 一気に加速し、そこへ向かう。その最中、悲鳴が空に響いた。一瞬動きを止め、それがキメラドラゴンが消えていった方向からだということに気付くと再度スピードを上げた。

 山を超え、湖も近くなってきた辺り。木々がまだ生い茂っているその場所で、ルイズは一度停止した。巨体が降りたと思われる跡が残っている。ズルズルと続いているその先に、キメラドラゴンがいるのだろう。一度地上に降り、二人は木々がへし折れ出来た道を歩いていった。

 

「……っ!?」

「え……?」

 

 数歩進んだ時点で分かる、猛烈な血の臭い。何かを解体、あるいは捕食しなければこんな臭いは出ないだろう。気を引き締め、二人は尚も足を進める。

 そして、そこに辿り着いた。血溜まりと、骨だけになっているキメラドラゴンだと思われる死体。

 

「ごちそう。ごちそう。さまでした?」

 

 その中心にぽつんと立っている。場違いなドレスを着た少女のいるその場所に。

 

 

 

 

 

 

「だぁれ?」

「え? えっと、わたしはルイズ」

「ティファニア、です」

 

 ふんふん、とそれを聞き頷いた少女は、ルイズ、ティファニアと二人の名前を反芻する。

 

「ルイズと、ティファニア。アーたんは、アーたん?」

「……それ、あだ名か何かじゃないの?」

「そう。そう? でも、勇者さまが、名乗っちゃだめですって?」

 

 こてん、と少女は首を傾げる。その拍子に長い銀髪が光に反射して輝いた。

 まあいいや、とルイズは少女を見る。髪の色と対になるように金色に輝く瞳はくりくりと動き、無邪気な存在であることを示しているかのようだ。そんな雰囲気とはアンバランスな胸元の大きく開いたドレスと女性らしい肢体が、骨だけになった怪物と相まって一種の不気味さを放っている。

 が、ここで怖気付いていては埒が明かない。聞きたいことがある、とルイズはアーたんと名乗ったのであろう少女に問い掛けた。

 

「そこのキメラドラゴンを殺したのは、貴女?」

「キメラドラゴン? これ。これ?」

 

 ひょい、と地面を指し示す。骨だけしか残っていないが、間違いはないだろうとルイズはこくりと頷いた。

 暫し少女は考え込む。その後、うんうんと頷いた。

 

「ニセモノ。失敗。失敗作? こんなのキメラドラゴンって呼んだらアーたんに失礼です?」

「へ? いやわたし達もそれを使役してた奴らがそう呼んでたから使ってるだけだし」

「それなら仕方ない。仕方ない? どっちみち、キメラドラゴンとはまたちょっと違うし、許してあげるです?」

「そ、そう……」

 

 ふんす、と胸を張った少女は、それで何の話だったかと首を傾げた。そのキメラドラゴンを討伐に来たのだ、と述べたルイズを見て、少女は目をパチクリとさせる。次いでティファニアを見て、うんうんと頷いた。

 

「お姉さん達、これ。これ? 倒せるです?」

「まあ、こいつ程度なら」

「うん。わたしも大丈夫かな」

 

 それを聞いて少女は目をキラキラとさせた。強い強い、とぴょんぴょん跳ね、そのまま二人に駆け寄っていく。

 その途中で、少女の腕がメキメキと音を立てて変貌していった。

 

「テファ!?」

「えぇぇ!?」

 

 振り下ろされたその腕は、彼女達が知る限り竜のものだ。一瞬前まで立っていたその場所に大穴が開くのを横目で見つつ、何しやがるとルイズは叫んだ。

 

「公爵。公爵? そこの強いの、勇者さまの邪魔です?」

「知るかっ! っていうか誰よ勇者さまって!」

「勇者さまは勇者さまです? かっこよくて、強い。アーたんの、大事な人」

 

 だから役に立たなくては。そんなことを言いながら少女は更に攻撃せんと腕を振り上げる。流石にもうやらせるか、とルイズは呪文を唱え杖を振りかぶった。

 が、しかし。

 

「凄い。凄い? アーたんの攻撃、受け止めたです?」

「っの野郎……! 洒落になってないわよ……!」

 

 ルイズの風呪文ごと弾き飛ばされた。彼女自身にはダメージはないが、ぶつかりあった衝撃でタクト型の杖が粉々になっている。デルフリンガーを持っていない以上、今の状態ではルイズは魔法を使えない。

 少女は楽しそうに笑っている。もう一回、と大してダメージを受けた様子もなく追撃を繰り出していた。狙いはルイズ。そして喰らえばただでは済まない。

 

「ルイズ!」

 

 それに割り込んだティファニアが少女の竜の腕を受け止めた。衝撃で帽子が吹き飛びエルフの耳が顕になるが、そんなことは気にせんと拳を握り込む。お返しだ、とそれを少女の腹へと打ち込んだ。少女の体は『く』の字に曲がり、猛烈な勢いで木々を薙ぎ倒し吹き飛んでいく。

 

「……わぁお」

「そこそこ力込めたんだけど……」

 

 やったか、と二人が少女の吹き飛んだ方向を見やると、楽しそうな笑い声とともにこちらへ戻ってくる少女の姿が見えた。竜の腕に加え、背中には竜の翼が生えていた。

 

「強い。強い! ルイズ。ティファニア。アーたん覚えた! 久しぶりに楽しいです!?」

 

 バサバサと音を立てて少女が着地する。その瞳、瞳孔が明らかに人のそれではなかった。そもそもティファニアの攻撃を食らって無事な時点で人外かベアトリスかの二択である。後者ではありえない上に腕や翼で一目瞭然、これは中々に厄介だと二人の表情が強張った。

 

「あ。何か凄い人が来るです?」

 

 ピクリと少女が反応した。これはちょっとマズいかもしれない。そんなことを呟くと、今日は帰ると頭を下げた。再度翼を広げると、またねと手を振りながら空へと消えていく。

 そうして少女がいなくなるのと同時に、カリーヌとシャジャルが駆けてきた。

 

「ルイズ、無事ですか?」

「あ、母さま」

 

 凄い人ってこのことか。そんなことを思いながら、ルイズは疲れたとへたり込む。その隣では、本当にね、と細かい擦り傷だらけのティファニアが同じようにへたり込んで笑っていた。

 

「その様子だと、随分と厄介なものがいたようね」

「……まあ、少なくとも母さまよりは怖くないんで大丈夫ですよ」

「そう。ルイズがそれでいいのなら、わたしは何も言わないわ」

 

 確かにカリーヌは何も言わなかった。無言でルイズにチョップを叩き込んだ。

 

 

 

 

 

 

「勇者さま。勇者さま。ただいまです?」

 

 ばさばさと少女は一人の少年のもとへと降りる。少女の姿を見た金髪の少年は、安堵の表情を浮かべると彼女を抱きしめた。

 

「一体どこに行っていたんだい?」

「ニセモノ。偽物? キメラドラゴン、いただいてきたです?」

「そういう時は僕も連れて行ってくれ。君一人だけでは心配だ」

 

 はぁ、と少年が溜息を吐く。そんな少年を見て、少女はしょぼんと肩を落とした。

 そんな少女を少年は優しく撫でる。無事で良かった、と笑みを見せる。

 

「僕には君が必要なんだ。無茶はあまりしないでくれよ」

「必要。必要? 分かったです? 勇者さまの傍に、いるです?」

「ああ、そうしてくれ」

 

 さて、と少年は視線を動かす。どうやら自分達の出る幕はなさそうだ。そんなことを思いつつ、彼は少女に声を掛けた。

 

「よし、帰ろうか。アズーロ」

「了解。了解? アーたん。ドラゴン・キメラ。アズーロ、行くです?」

 

 瞬間、少女の体がメキメキと音を立て変貌していく。美しく華奢の四肢は竜のそれになり、豊かな乳房の胴体は鋼のような魔獣になる。太くしなやかな尾も生え、翼も二対。そして少女の小さな口は耳を超えるほど裂け、あっという間に竜の形をした何かになった。

 少年はそれの背中に飛び乗る。四つの翼を広げ、アズーロは空へと舞い上がる。

 

「まあ、後始末という意味では、間違ってないからいいか」

「勇者さま、なにか言ったです?」

「なんでもないよ」

 

 いななく竜の背に乗って笑うその少年の右手には、何者かの使い魔を示すルーンが輝いていた。




右手にルーンを持つアズーロを従える謎の少年の正体は一体……

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