マクロスΔ 新生のメサイア   作:イマジナリ

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はい、第9話です。

更新スピードが遅いとは思いますが、気長に待って頂ければ幸いです。

では第9話です。


第9話 ラグナの帰路・支える思いと女神達の変化

第9話

 

ラグナの帰路・支える思いと女神達の変化

 

 

アイテールのシャワー室。

艦内のクルー達が任務の合間や1日の仕事終わりに入り汗を洗い流す何処にでもある普通のシャワー室。当然男性用・女性用としっかりと分けられて設置されてあるし入り口にも表記されて居る。

だが今、男性1人用シャワー室のスペースにはメシアス以外に居るはずの無い美雲がいる上に裸でメシアスを抱きしめている。

その状態に気付いたメシアスは顔から火が出る勢いで真っ赤になっている。

 

メシアス

「み、みみみ・・・美雲さん。なな、何でここに居るんですか?」

美雲

「貴方を部屋に連れて行ってくれと艦長に頼まれたからよ。」

メシアス

「そそそ、それは分かりましたから美雲さん抱きしめるのを辞めて服を着て下さい。」

美雲

「敬語は使わないで後、美雲と呼んでくれないとダメ。」

メシアス

「いや。それよりも美雲さん早く服を。」

美雲

「み・く・も。」

メシアス

「み、み、み・・・美雲。」

美雲

「それで良いわ。私もメシアスのことをメシアって呼ばせてもらうわ。」

メシアス

「分かったから、とにかく早く服を着てくれ。恥ずかしいから。」

美雲

「こんなに顔を赤くしてやっぱり可愛い。・・・メシア、何故あんなに不安そうな表情をしていたの?」

メシアス

「!そんなこと無いよ。俺には不安何て。」

美雲

「嘘ね。さっきの貴方は不安に押しつぶされそうな顔をしてたわ。それに何を言ってたかは分からなかったけど、貴方の心は今泣いてるのが分かる。」

メシアス

「・・・・・」

美雲

「貴方が何を思い抱えているのかは今は聞かない。だけどこれだけは言わせて、貴方は今確かにここに居る。私達がいるこの世界のこの宇宙の中に確かに存在して生きているわ。」

メシアス

「存在している・・・。」

美雲

「ええ。だから1人で抱え込んではダメ。抱え込みすぎると人は何れ立てなくなってしまうし心が折れてしまう。でもそうならないように支えてくれる人が必ずいる。私やカナメ、マキナにレイナ、アラド達デルタ小隊にアーネスト艦長達が、貴方を支えるわ。」

メシアス

「美雲・・・分かった。話せる時が来たら話す。必ず。」

美雲

「待ってるわ。貴方から話してくれる日を。」

メシアス

「ありがとう。・・・そ、その、そろそろ離れてくれないか流石に刺激が強すぎて、やっぱり恥ずかしい!」

美雲

「分かった。もう少し可愛いメシアみたかったけれど、これ以上すると風邪を引いてしまうかもしれ無いから此処で辞めておくわ。」

 

そう言うと美雲はシャワーの仕切りに掛けてあったバスタオルに体を巻き付けて入り口に向かって行った。

 

美雲

「シャワー室の前で待ってるいるから、温まってから出て来てちょうだい。」

メシアス

「分かった。・・・きっと俺を励ますためにしてくれたんだろうけど、まさか裸でとは思わなかった。・・・まだ顔が熱い。」

 

そしてメシアスは火照った頭と顔を冷やすために水を浴びてから再び温かいシャワーを浴びてシャワー室を出た。そこで壁に背中を預けた美雲と合流した。

 

美雲

「それじゃ案内するから付いてきて。」

メシアス

「分かりました。美雲さん。」

美雲

「また元の口調になってるわよ。メシア。」

メシアス

「あっ!ごめん美雲。まだ慣れなくて。」

美雲

「ふふふ。良いわ少しずつでいいから慣れてちょうだい。そう言えばメシアに聞きたいことがあるのだけど?」

メシアス

「聞きたいこと?一体何を。」

美雲

「メシアが戦っていた時の歌の事を教えて欲しいの。あの歌が頭から離れないの、優しさの中に強い意志も感じるそんな歌だった。」

メシアス

「あの歌は母さんが歌っていて俺に教えてくれた歌なんだ。未来を明日を切り開く力、人だけが持つ可能性という名の希望を生み出す心。その心を繋ぎ人の思いを広げる歌。それがあの歌、永世のクレイドルだよ。」

美雲

「人の可能性と思いを広げる歌。・・・そんな願いが籠もった歌だったのね、とても素敵だわ。その歌も貴方の母親も、そしてメシア貴方の歌声もね。」

メシアス

「そんな事は無い。俺はあくまでも母さんの歌を歌っているだけ、母さんの本当の歌や歌声と比べたら俺の何て。」

美雲

「そこに込められた思いを理解しその気持ちを乗せて歌えれば、その歌も歌声もメシアの母親の歌でもあるしメシア貴方の歌と歌声にもなるわ。少なくとも私は、あの時のメシアの歌声の中に聞こえてきた。貴方の心と思いを。」

メシアス

「美雲。ありがとう。そう言ってくれて嬉しい。」

美雲

「今回は素直に言えたわね。感謝の言葉。」

メシアス

「素直に言わないと、またカナメさんに怒られるからな。」

美雲

「そうね。”そこは素直に受け取りなさい!”ってね。」

 

2人で話し・笑い合いながら歩いているといつの間にかメシアスに用意された部屋の前に着いていた。

 

美雲

「あっ。いつの間にか部屋に着いてしまったわね。もう少しメシアと楽しい話がしたかったけど、今日は此処までみたいね。」

メシアス

「ありがとう美雲。俺も楽しかった。」

美雲

「メシア。機会があれば貴方の知っている歌や私が知らないことを色々教えてちょうだい。私はもっと貴方の事が知りたいから。」

メシアス

「分かった。俺で良ければいつでも構わないから。」

美雲

「ありがとう。その時はまた歌って欲しいわ。」

メシアス

「見られながらだと恥ずかしいけど分かった。約束する。」

美雲

「約束したわよ。それじゃゆっくり休んでちょうだいメシア。」

メシアス

「ああ。お休み美雲。」

美雲

「お休みメシア。」

 

互いにお休みの言葉を掛け合ってから美雲は自分の部屋に戻った。

そしてメシアスも疲労と疲れからか、ベッドに横になると睡魔に身をまかせる様にして眠りについた。

 

 

メシアスが眠りにつく少し前。

アイテールのブリーフィングルームにアラド・メッサーが集まりシャハルシティでの調査や戦闘中に現れたアンノウン達の情報整理と解析をしていた。

 

メッサー

「やはり全ての映像データにジャミングが掛けられていますね。該当するデータに一致する物はありませんでした。」

アラド

「そうか。取り敢えずアンノウンに付いては不明か。」

 

2人がアンノウンの映像データを見ながら手元のディスプレイに表示されている様々なデータを見ながら話しているとカナメが入って来た。

 

アラド

「おう、カナメさん。アンノウンやメシアスで色々あったがお疲れさん。どうだ、バレッタクラゲのスルメ。」

 

そう言うとアラドは懐から小さな袋に入ったスルメを取り出した。

 

カナメ

「ご遠慮しておきます。メッサー君、さっきの戦闘の時はありがとう。」

メッサー

「いえ。任務ですから。」

アラド

「で、見せたいものってのは何だ?」

カナメ

「先ずはコレです。」

 

カナメが手元のデバイスを操作するとディスプレイの映像が切り替わり、シャハルシティでの戦闘中にワルキューレと一緒に歌っていたフレイアの姿が映し出された。その中でルーンを光らせている映像を見ていたメッサー。

 

アラド

「この子は確か。メシアスが気になるって言って話しに行ってた子だな。」

カナメ

「メシアス君が、一体何ででしょうか?。」

アラド

「本人は聞こえて来た歌声の中に彼女の歌声も聞こえて来て、少し気になったから話したいと言ってたな。」

カナメ

「そうだったんですね。」

メッサー

「隊長。頭のアレは一体?」

アラド

「ルーンだ。ウィンダミア人の特長だ。彼女からフォールドレセプター因子が?」

カナメ

「はい。それも異様に高い数値です。彼女の歌声に反応して美雲の数値まで上昇しています。」

アラド

「成る程な。彼女の歌が。」

カナメ

「後それに関係してなんですが、メシアス君にもフォールドレセプター因子の反応を感知し、更に彼の歌声との反応も確認しています。」

メッサー

「美雲さんが、メシアスと彼女の2人に反応していると?」

カナメ

「それはまだ分かっていませんけど、1つ分かっていることがあります。メシアス君の歌声は美雲だけでなく私達と彼女、全員と反応しています。」

アラド

「何だと!美雲さんだけじゃ無くてワルキューレ全員と彼女とか?」

カナメ

「はい。全員の数値がメシアス君の歌声で格段に上がっているんです。」

 

カナメが再びデバイスを操作すると、ディスプレイが切り替わりワルキューレの全員とフレイアのフォールドレセプター因子の数値が上昇したグラフが表示された。

 

メッサー

「確かに、メシアスが歌い初めてからカナメさん達の数値が上昇していまね。しかも凄まじい勢いで。」

アラド

「メシアスは普通の人間とは違うからな。そう言った所かも知れないが、ラグナに戻って精密検査をして見たら何かわかるかも知れないが今はまだ分からんな。」

カナメ

「そうですね。あ!後、隊長ご依頼の件も。」

 

カナメはアラドからの依頼を思い出して手元の端末をアラドに手渡した。

 

アラド

「ハヤテ・インメルマンか・・・すまないなカナメ。」

カナメ

「いいえ。これぐらいお安い御用ですよ。」

メッサー

「隊長・カナメさん。時間が時間ですから休まれたら如何ですか。」

アラド

「そうだな。メッサーお前は。」

メッサー

「自分はもう少しデータを調べてから休みます。」

カナメ

「メッサー君。余り無理はしないようにね。」

アラド

「カナメさんの言うとうり程々に休めよ。メッサー。」

メッサー

「分かりました。隊長・カナメさん、お疲れ様です。」

アラド

「おう。お疲れさん。」

カナメ

「お疲れ様。メッサー君。」

メッサー

「はい。お疲れ様です。」

 

残るメッサーに言葉を掛けるとアラドとカナメは自分の部屋に戻る為に通路に出た。

 

アラド

「しかし、今日は色々とあって大変だったな。」

カナメ

「そうですね。鎮圧ライブにアンノウンの襲撃、メシアス君の参戦やあの数を相手の戦闘。そして、メシアス君の世界の事やメシアス君自身の事。本当に濃密な1日でしたね。」

アラド

「本当だよ。でもメシアスの事は大丈夫だろ。」

カナメ

「アラド隊長の直感ですか?」

アラド

「そんなとこだ。・・・あっ!カナメさん。明日メシアスに艦内を案内してやってくれないか。こう言った事はカナメさんに頼むのが1番だからな。」

カナメ

「褒めても何もありませんからね。分かりましたメシアス君のことは任せて下さい。」

アラド

「よろしく頼む。じゃあカナメさんお疲れさん。」

カナメ

「はい。アラド隊長もお疲れ様です。」

 

メシアスの事を頼んだアラドは自身の部屋に向かい通路でカナメと別れカナメもアラドに頭を少し下げながら返事をすると自身の部屋に戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




はい。第9話いかがでしたから。

今回は解説がありませんが。

少しずつお気に入りして下さる方々に感謝して頑張りますので応援よろしくお願い致します。

では第10話でお会いしましょう。
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