少し長くなりましたが次からフレイアのワルキューレオーディションに突入しまのでよろしくお願い致します。
では第10話をどうぞ。
第10話
ラグナへの帰還・救世主の新たな始まり
シャハルシティでの任務完了後にワルキューレとデルタ小隊、更にメシアスを収容したアイテールは惑星ラグナに帰還する為に《超空間移動・フォールド》を用いて移動していた。
後わずかでフォールドを抜け通常空間に戻ろうとしている艦内を1人で歩いているのは、ワルキューレのリーダーのカナメである。
カナメは昨日アラドに頼まれたメシアスの案内の為にメシアスの部屋に向かっていたが、その顔は何処か少し落ち着きがなかった。
カナメSIDE
今私はメシアス君を迎えに行く為に艦内を歩いているが何故か落ち着かない。彼には何処か不思議な感覚がする。あの時、ヴァールが発生する前に感じた感覚と同じ感じを発する彼 、きっとあの時感じた感覚は彼の物だと思う。
意志を宿した強い瞳、優しくもハッキリとした覚悟、そんな中にもある少し可愛らしい部分。
色々と彼のことを考えると理由が何故か分からないが気になっている自分がいる。
カナメ
「しっかりしないと駄目よ私。メシアス君はまだ此方の事はまだ分から無いんだから。」
私はそう自分に言い聞かせると、ちょうど彼の部屋の前に来ていた。
カナメSIDE OUT
カナメはメシアスの部屋に到着すると中にいるメシアスに声を掛けた。
カナメ
「メシアス君、おはよう。私、カナメだけど起きてるかしら。」
メシアス
「・・・・・。」
カナメ
「メシアス君?・・・入るけど、ごめんなさい。」
メシアスから返事が無い事が気になったカナメが部屋のドアを開けると、中のベッドで横になっているメシアスがいた。近づいてみる。
メシアス
「ス〜〜フ〜〜、ス〜〜フ〜〜。」
カナメ
「あら、まだ眠ってたのね。きっと昨日は疲れてしまったのね。」
其処には寝息を立てて眠っているメシアスがいた。
カナメ
「知らない世界に来てイキナリ戦闘したもの無理ないわ。・・・ふふ、可愛い寝顔♡」
そう言うとカナメはメシアスの頬っぺたを軽く押しながら優しい微笑みながらメシアスを起こし始めた。
カナメ
「メシアス君。そろそろ朝だしもう直ぐラグナに到着よ。起きなさい。」
メシアス
「う〜〜〜〜〜〜ん。後、もう少しだけ寝かせて姉さん。」
カナメ
「駄目よ。早く起きなさい。それと私はお姉さんじゃ無いわよ。」
メシアス
「う〜〜〜ん。ん?・・・はっ、カナメさん!あ〜〜〜すいません。」
カナメ
「大丈夫よ。昨日アラド隊長に頼まれて私が艦内を案内することなったから迎えに来たの、そしたら返事が無いから部屋に入ったら可愛い寝顔でメシアス君が寝ていたから。」
メシアス
「本当にすいませんでした。迎えに来て貰ったのに起こして貰って、本当にありがとうございます。直ぐに準備しますから。」
カナメ
「そんな畏まらなくていいから大丈夫よ。まだ時間はあるから。」
メシアスはベッドから起き上がると壁に掛けていた自分の上着を羽織り装備を身に付けて準備を始めた。
メシアス
「コレは入れたし、アレは装備した。良し、カナメさん準備出来ましたから行きますか?」
カナメ
「あっ!待ってメシアス君。髪が乱れてるから椅子に座って、私が整えてあげるから。」
メシアス
「あっ。その・・・お願いします。」
カナメ
「恥ずかしながらも素直に私の好意を受け取ってくれたわね。」
メシアス
「昨日美雲と話しましたから。カナメさんに怒られるって言ったら”そうね"って言ってましたから。」
カナメ
「美雲まで。まあ良いわ、さあ座って。」
カナメの前にある椅子にメシアスが座ると、カナメは懐から小さなヘアーブラシを取り出すとメシアスの白く長い髪にブラシをかけ始めた。
カナメ
「綺麗な髪をしているんだから、しっかりとケアしないと髪が傷んじゃうわよ。」
メシアス
「・・・・・。」
カナメ
「メシアス君どうしたの、もしかして痛かった?」
メシアス
「いえ大丈夫ですよ。ただカナメさんが姉さん見たいに見えて。」
カナメ
「話してくれたお姉さんのこと。」
メシアス
「はい。よく俺を起こしに来てくれて、姉さんもそう言って俺の髪をよくブラッシングしてくれたんです。それにカナメさんの雰囲気やブラッシングの感覚も姉さんによく似ているからつい。」
カナメ
「そうなのね。・・・〔メシアス君が気になるのはもしかして、お姉さんが弟を心配するみたいな感覚と同じなのかしら?・・・うん。そうかもしれない、メシアス君みたいな弟がいるとこんな感じなのね。〕だからさっき私が起こした時に”もう少し寝かせて姉さん“て言ってたのね。」
メシアス
「えっ!俺そんな事言ってたんですか。恥ずかしい。」
カナメ
「ふふふ。可愛い寝顔をして言ってたわよ。」
メシアス
「ちょっ!カナメさん、本当似てますよ。姉さんもそう言って俺をからかうんですから。」
カナメ
「ごめんなさい。メシアス君の反応が可愛いくてつい。それとさっき私に怒られると、言った。お・か・え・し。」
メシアス
「カナメさん。謝りますから許して下さい。」
カナメに姉のアメリアスの様な感じがしたメシアスと、メシアスへの意識が弟を見守る姉の様な感覚だと思うカナメ。互いに思うとこがある中カナメのブラッシングによってメシアスの髪は綺麗に仕上がって行った。
カナメ
「はい、コレで大丈夫。」
メシアス
「ありがとうございますカナメさん。じゃあ今度こそ行きますか?」
カナメ
「ええ、先ずは朝食も兼ねて食堂に行きましょう。」
メシアス
「はい。」
そう言って2人で部屋を出て食堂に向かって歩いて行く。しばらく歩くと食堂が見えて来たので中に入ると、各部署のクルーが朝食をとっていた。その中にチャック・ミラージュ・マキナ・レイナの4人が食事をしてしているテーブルを見つけた。するとメシアス達に気づいたチャック達が手招きをして呼んでくれたので2人はそのテーブルに向かった。
メシアス
「おはよう。チャック、ミラージュ、マキナ、レイナ。」
チャック
「おっす。おはようメシアス。」
ミラージュ
「おはようございます。メシアス。」
マキナ
「おはよう。メシメシ。」
メシアス
「やっぱり、それは決定なんだ。」
マキナ
「うん。ねぇ〜〜〜レイレイ」
レイナ
「おはようメシアス。メシメシ決定。」
メシアス
「分かった。それで決定ね。」
カナメ
「ふふふ。おはよう皆んな。」
マキナ
「おはようカナカナ。そう言えばなんでメシメシと一緒に来たの?」
カナメ
「アラド隊長に案内を頼まれたからメシアス君を迎えに行ってきたの。そしたらなかなか出てこないから中に入ったら彼が・・・」
メシアス
「わあ〜〜〜〜〜〜〜〜!」
ミラージュ
「メシアスどうしたんですか急に大声を出して?」
メシアス
「何でもないから大丈夫だ。ミラージュ。」
チャック
「怪しいな。メシアス、部屋でカナメさんと2人っきりで何をしていたんだ。怒ってないから俺に話してみな。」
レイナ
「私も気になる。メシアスの様子が明らかに変。」
メシアス
「そんな事ないからレイナ。チャック、そんな怖い顔して睨まないでくれ。」
ミラージュ
「チャック、あまりメシアスに詰め寄るのはやめた方が。」
マキナ
「カナカナ、本当は何かあったんでしょう。教えてよ。」
カナメ
「秘密。」
マキナ
「そう言われると、気になってしょうがないよ。」
レイナ
「コレは絶対何かあった。メシアスに聞き出さないと。」
カナメ
「はい、はい、そこまで。早く朝食を食べないと時間が勿体無いわよ。」
カナメの一言でこの話は終わりメシアスとカナメも朝食をチャック達と一緒に取ることになった。その間に何気ない会話をしたり、チャックとレイナからの追求などがあったが楽しい朝食をとったメシアスは再びカナメに案内されながら艦内を歩いていた。
カナメ
「ここがアイテール一押しの展望デッキよ。」
メシアス
「凄い!広いし周りを一望ですね。」
メシアスが展望デッキに驚いていると中にいた美雲が声をかけてきた。
美雲
「あら、メシアおはよう。昨日はよく眠れた?」
メシアス
「ああ。バッチリと、おかげでスッキリして起きれたよ。」
カナメ
「私が来て起こすまで可愛いく寝てたのは誰かな?」
美雲
「あら、そうなのね。」
メシアス
「カナメさん!」
カナメ
「ごめんなさい。そう言えば美雲は何故ここに?」
美雲
「何故かしら、此処にいればメシアと会えると思っていたら。本当に会えるとは嬉しいわ。」
メシアス
「そうなんだ。・・・そう言えばカナメさん。惑星ラグナって、どんな感じの惑星なんですか?」
カナメ
「惑星ラグナは先住民のラグナ人が中心に生活している海洋惑星よ。その中で《バレッタシティ》を拠点に私達は活動しているの。」
メシアス
「ラグナ人?」
美雲
「首にえら、肘にヒレや指の間に水掻きがあるのが特徴よ。デルタ小隊のチャックもラグナ人よ。」
メシアス
「えっ!あの腕に付いてたのってヒレだったんですか。」
カナメ
「ええ。少し驚いたかしら?」
メシアス
「少しですけどね。でも早く見たいなどんな惑星なのか。」
美雲
「それならほら、外を見てみてメシア。」
美雲に言われて外を見てると其処には。
大気圏を抜けた先にあったのは。青く澄んだ空が広がり、空と同じぐらい青い海、大きな岩山のふもとに芽吹く緑の木々、バレッタシティの沖合《都市型移民船、アイランド・ジャックポット》を中心に家や店舗を兼ねた様々な船が並び、そのバレッタシティの丘の上にはケイオス・ラグナ支部の拠点となるマクロス・エリシオンが鎮座していた。
メシアス
「・・・此処が惑星ラグナ、綺麗だ。俺の世界の地球と同じぐらい綺麗だ。」
美雲
「ええ、とても素敵な惑星よ。」
カナメ
「そうね。あっ、マクロス・エリシオンが見えて来たわよ。」
カナメがそう言ったので再び外を見ると、アイテールがマクロス・エリシオンとドッキングする準備に入っていた。
カナメ
「じゃあメシアス君、そろそろブリーフィングルームに行きましょうか。そこで正式な手続きをすることになってるから、全員集まって来てる筈よ。」
メシアス
「分かりました。美雲も一緒に行く?」
美雲
「そうね。一緒に行きましょうか。」
3人揃って展望デッキを出てブリーフィングルームに向かってさた。様々が到着する頃には朝に会ってなかった。アラドやメッサーにアーネスト、全員が集まっていた。
アラド
「おう、おはようさん。本日の主役の登場だな。昨日はよく休めたか?」
メシアス
「はい。おかげさまでよく眠れました。」
アラド
「そっか、なら改めて入隊の手続きに入る。アーネスト艦長。」
アーネスト
「うん、メシアス・クロニクル。改めて確認したい。本当に我々に協力してくれるか?」
メシアス
「はい。俺の役目は命の明日、未来を守ることです。それが俺の使命である事に変わりありません。でもそれは同時に俺の願いでもあります。」
アーネスト
「使命であり願いか・・・だがもし今後戦況が厳しくなり、それが困難な事態に陥った時はどうする。助けられる可能性が常に100%とは言え無いぞ。」
メシアス
「例えその可能性がほぼ0だったとした。・・・その可能性が0でない限り俺は諦めません。心が折れない限りどんな運命もきっと変えられる。仮に可能性が0なら俺がその運命も覆してみせる。・・・何より俺は知りたい。」
アラド
「知りたいか。一体何をだメシアス。」
メシアス
「俺がこの世界に来た意味をそして、今の俺が何をしたいのか、今後どう生きて行きたいのかを。此処でなら見つけられ気がするんです。・・・まあ既に1つやりたい事は見つかりましたが。」
アーネスト
「それは一体何かな。」
メシアス
「ワルキューレの・・・彼女達の歌を守りたい。命と心を繋ぐ歌を、あの心に響く歌を歌う彼女達を守りたい。それが今、俺が一番したい事です。」
アラド
「なるほどな。アーネスト。」
アーネスト
「ああ。」
アラドとアーネストが互いに頷き合い周りにいるデルタ小隊やワルキューレの全員を見渡した。誰も何も言葉は発しないが皆頷きアーネスト達に返事をした。
アーネスト
「メシアス・クロニクル。」
メシア
「はい!」
アーネスト
「改めて君をケイオス・ラグナ支部。第3航空団、デルタ小隊の一員として迎え入れる。此れからは共に戦う戦友として、また共に苦難を乗り越える仲間としてよろしく頼む。」
メシアス
「はい。此方こそ改めてよろしくお願いします。アーネスト艦長。」
アーネストが差し出した右手をしっかりと握り返し握手を交わすメシアスを周りの全員が見守っていた。
アラド
「メシアス此れから頼りにさせて貰うからな。ケイオスの制服や住居なんかは此方が用意するから心配するな。」
メシアス
「此れからは正式にデルタ小隊の一員として、よろしくお願いします。アラド隊長。メッサー中尉。チャック。ミラージュ。」
アラド
「おう。」
メッサー
「明日から早速訓練に取り掛かって貰うが。だが頼りにさせて貰う。」
チャック
「よっしゃ!此れでメシアスもケイオスのメンバーだぜ。よろしく頼むぜ。」
ミラージュ
「メシアス改めて入隊おめでとうございます。一緒に頑張りましょうね。」
メシアス
「分かったミラージュ。カナメさん。美雲。マキナ。レイナ。此れからもよろしくお願いします。」
カナメ
「ええ。よろしくお願いねメシアス君。」
美雲
「これからの毎日が楽しくなりそうね。メシア改めてよろしく。」
マキナ
「よろしくね。レイレイ此れからメシメシが側に居てくれると思うと、とってもきゃわわわ。なのは私だけかな?」
レイナ
「そんな事無いマキナ。私も嬉しくて胸がチクチクするから。メシアスよろしくね。」
メシアス
「うん。改めて皆んな、此れからお世話になります。」
こうしてメシアスは正式にケイオスの一員になった。
第10話いかがでしたか?
前書きにも書きましたが次からオーディションです。
メシアスの役割もありますからお楽しみに。
では第11話でお会いしましょう。