6月に入り雨が増えてきましたね。ジメジメした時期になりましたが、此れからも頑張りますのでよろしくお願い致します。
今回は娘娘での食事と後半にレイナが中心の話です。
こんな感じのシチュエーションがレイナにあっても良いかと思って書きました。
では第14話をどうぞ。
第14話
ラグナでの夕食・寡黙な女神の赤面
暫くして漸くハヤテのくしゃみも止まり美雲に何があったかを説明したメシアス達は改めて裸喰娘娘に店内に入る事になった。
メシアス
「へぇ〜〜〜店内も中々良い雰囲気してるな。ラグナの海と合わさって景観も最高だ。」
チャック
「お!嬉しい事言ってくれじゃねえかメシアス。このテラスから見えるラグナの海はオススメなんだぜ!」
メシアスが店内の雰囲気をテラスに通じるドアの所でチャックと話しているとテラスに居たマリアンヌ達が店内に入って来たのだが、するとマキナが涙目になりながらメシアスに駆け寄って来て。
マキナ
「メシメシ!私のディナーのお魚、取られちゃった!!!」
フレイア
「あ!あん時咥えてた魚!」
美雲
「あらあら。と言う事は、さっき話してた海猫が食べてしまった魚はマキナのだったのね。」
レイナ
「食べようとした。正にその瞬間に、持って行かれたから。」
カナメ
「マキナ。私がご馳走して上げるから、元気出して。」
メシアス
「泣かないでくれマキナ、あの海猫もお腹が空いて仕方なかったんだ。ちゃんと言い聞かせたから大丈夫だ。何か俺が埋め合わせするから。」
マキナ
「メシメシ、本当!なら今日私とレイレイを家まで送って行って欲しいな。ダメ?」
メシアス
「分かった。それがいいなら、俺が2人を送って行くよ。」
マキナ
「やったーーー!ありがとうメシメシ!」
レイナ
「マキナ。グッジョブ!」
マキナからお願いを了承するとマキナとレイナは嬉しさから2人でハイタッチをして喜んだ。
チャック
「チクショウ!何で俺にはお声が掛から無いんだよ。」
ハヤテ
「おいおい、いじけるなよ。2人はメシアスに送って貰いたいから頼んだんだから、潔く諦めろよチャック。」
チャック
「お、そうだ!なら、カナメさんとフレイアちゃんは、この俺が送って・・・」
カナメ
「チャック君大丈夫よ。私とフレイアはマキナ達の家の途中だから、メシアス君に一緒に送って貰うから。」
フレイア
「そんなんですかカナメさん。ならメシアスにお願いせんとね。」
そう言ってフレイアはマキナとレイナ、3人で話しているメシアスに自分達も一緒に送って貰いたいとお願いしに行ってしまった。
チャック
「・・・・・なら、美雲さん。」
美雲
「私も大丈夫よ。私も一緒に帰る予定だったし、それにメシアが一緒なら心配ないわね。ふふ。」
カナメとフレイア、更には美雲にもあっさりと躱されてしまったチャックの表情は真っ白になっていた。
チャック
「何でメシアスばっかりなんだよ。俺、泣きたくなって来た。」
ハヤテ
「チャック。まぁ〜〜〜何だ。気を落とすなって。な?」
チャックを励ましているハヤテ、そして調理の為に厨房に向かうチャックの後ろ姿に何処か哀愁を感じたのだった。
その間にメシアスはフレイアのお願いを了承した後にマリアンヌ達に挨拶を済ませながらハック達の遊び相手になっていた。
それから暫くして・・・
チャック
「はいよ。本日の夕食いっちょ上がり!」
何時もの調子を取り戻したチャックの見事な腕前を見せ、テーブルにはワルキューレの5人にチャックの家族4人、更にはハヤテとメシアスを含めた11人分の料理が並んでいた。
因みにメシアスの隣にはマキナとレイナが陣取って居た。
ハヤテ
「うっおーーー!美味そう。」
フレイア
「ホンマ、ええ匂いしてお腹がなっとる。」
ハック
「やったーーー。兄ちゃんのご飯だ!」
ザック
「兄ちゃん早く食べよ。早く!」
エリザベス
「お姉ちゃん。お腹すいた。」
マリアンヌ
「そんだね。冷めないうちに早く食べようか。」
メシアス
「大した腕前だなチャック。此れは俺が料理する時は腕を振るわないとな!」
チャック
「おう!その時はメシアスの腕を拝見しないとな。」
カナメ
「チャック君の料理も美味しいけど、メシアス君がどんな料理を作るのか楽しみにしてるわね。」
メシアス
「え?ち、ちょっと待って下さ・・・」
美雲
「ならその時は私も頂こうかしら。メシアの料理、期待して待ってるわ。」
マキナ
「はい。はい〜〜〜!ならメシメシ。私とレイレイも一緒によろしくね。」
レイナ
「メシアスの料理、私も食べたい。」
フレイア
「ウチもウチも!メシアス、ウチも食べたい!」
ハック・ザック・エリザベス
「「「メシアス兄ちゃんの料理、食べたい!」」」
マリアンヌ
「そうだ!それ次第ではメシアスも店でチャック兄ちゃんと一緒に料理を出してもらうのはどうかしから、チャック兄ちゃん。」
チャック
「お!いい考えだなマリアンヌ。メシアス、尚の事期待してるぜ!」
ハヤテ
「ならその時は、此処に居ない人も呼んで食べて貰わないとな。」
メシアス
「え〜〜〜。唯チャックにラグナの料理を教えて貰うはずが、何だか物凄い事に発展しちまったが、・・・分かった。俺が作れる物の中から得意料理を出すよ。」
チャックと出会った直後に格納庫でした約束がいつの間にかワルキューレやデルタ小隊、更には裸喰娘娘に経営に関わるかも知れない程に大きくなった事に少し戸惑ってしまったメシアスだが。この楽しい日常になりつつある生活に笑顔を浮かべながら、チャックの料理を食べ始めた。
メシアス
「さて俺の料理はまた今度にして、今はチャックの料理を食べ・・・・・ん?」
マキナ
「メシメシ、どうしたの?」
メシアス
「いや。此れは一体何なのかと思って?何かの刺身にしては、透き通ってるし形も魚に見えないから。」
カナメ
「ああ。それは、バレッタクラゲのお刺身よ。娘娘の看板メニューの1つなの。」
メシアス
「ク、クラゲ!ラグナではクラゲを食べるのか。」
美雲
「ええ、そうよ。ラグナでは、クラゲは信仰の対象になっているし観光名物にもなっているのよ。」
マキナ
「それにお土産にはラグナのバレッタクラゲのスルメがよく売られているし、他にもクラゲ饅とかクラゲの料理も色々あるんだよ。」
マリアンヌ
「それにラグナには海神様に感謝する。クラゲ祭りがあるのよメシアス。」
メシアス
「クラゲ祭り?」
ハック
「そうだよ。メシアス兄ちゃん。」
ザック
「皆んなでクラゲが空に上がっていくのを見るんだぜ。」
エリザベス
「そして夜空のクラゲの下で愛を誓い合った恋人同士は、永遠に結ばれる伝説があるって言われているの。」
メシアス
「へぇ〜〜〜そんなのか。結構ロマンチック祭りなんだな。ラグナに来て色々と知ってきたつもりだったけど、まだまだ知らない事がいっぱいだな。」
ハヤテ
「それを言うなら俺も同じだぜ。俺もラグナは初めてだから知らない事だらけだぜ。」
フレイア
「海猫がいっぱいおるんわ、もう分かっとるやんハヤテ。最初に来た時も、さっき海猫に叩かれた時も。」
ハヤテ
「フレイア!お前な、嫌な事思い出させるなよ。クソ!あの海猫、今度会った時はおぼえてろよ。」
メシアス
「まあ、ハヤテ。そんなに怒るなって、アイツもきっと反省してるから。しかしクラゲを食べるのは驚いたけど。どれも美味しそうだな。どれから食べるか悩むな?。」
メシアスがラグナの事を改めて聞き色々と知らなかった事を皆んなに教えて貰いながら、目の前に並ぶ沢山のクラゲ料理の中からどれを食べるか悩んでいると・・・
レイナ
「メシアス!」
メシアス
「ど、どうした。レイナ?」
今まで普段に食べていたレイナがメシアスの肩を掴んで自分の方を向かせた。普段あまり見開かない目を大きく見開きながらメシアスの顔を見つめて言った。
レイナ
「・・・丸呑み。」
メシアス
「・・・え?」
レイナ
「クラゲは生で丸呑み!これが1番美味しい!」
メシアス
「生で丸呑み?」
レイナ
「うん!それしか無い。」
レイナはどれか悩んでいるメシアスに普段出さない表情をしながらクラゲを生で丸呑みにするのが一番と進めてきたのであった。
メシアス
「分かった。レイナがそう言うなら試してみるかな。えっと・・・」
メシアスがクラゲを探していると。
レイナ
「メシアス。はい、あ〜ん。」
メシアス
「え!え〜〜〜!ちょっレイナ。それはちょっと恥ずかしいから、あ〜んはしなくても。」
レイナ
「あ〜ん。」
メシアス
「だから、それは。」
レイナ
「あ〜〜〜〜〜ん!」
メシアス
「あ、あ〜〜〜ん。」
レイナは自分の箸でクラゲを摘んでメシアスに食べさせようとクラゲを近づけて、あ〜んをして来ていた。皆んなが見ている前でそれをするのが恥ずかしいメシアスが其れを拒もうとする。レイナが表情を変えずにあ〜んを続け来るのを再び止めようとするが、表情が少し崩れ声に怒った雰囲気があるのを感じたメシアスは諦めてレイナからあ〜んをしてクラゲを食べさせて貰った。
レイナ
「メシアス美味しい?クラゲの丸呑みは。」
メシアス
「ん?お、美味しい!クラゲの柔らかさに海の塩気のシンプルな味だけど、凄く美味しい。レイナの言った事が分かる気がする。」
レイナ
「良かった。メシアスならクラゲを丸呑みする美味しさ、分かってくれると思った。」
メシアス
「美味しいのは分かったけど、さっきのはやっぱり恥ずかしいから人前では辞めてくれレイナ。」
レイナ
「分かった?なら人前ではない所でするなら良いと。」
メシアス
「ちょっ!レイナそうじゃなくて。」
レイナ
「赤くなってるメシアス。やっぱり可愛い。」
チャック
「チックショウ!なんでメシアスばっかりなんだよ。アレじゃメシアスとレイナちゃんがまるで恋人同士みたいじゃねぇか!」
チャックのその一言がレイナのペースを乱してしまった。その結果。
レイナ
「そ、そ、そんな事・・・そんな事は・・・!!!」
マキナ
「レイレイ!顔が真っ赤だよ。」
美雲
「あらあら。さっきまでメシアが真っ赤だったのに、今度はレイナの方が慌てて真っ赤になってるわよ。」
レイナ
「美雲!私はそ、そのいつも通りだし。慌ててなんて!」
そう言ってレイナは、それを誤魔化すためにクラゲを丸呑みした。・・・・・メシアスの口に触れた箸を使って。
カナメ
「レイナ今使ってた箸、さっきメシアス君に食べさせていた箸。」
ハヤテ
「って事はまさか!」
フレイア
「か、か、か、か、間接、、、間接キス!」
ハック・ザック・エリザベス
「「「チュウだ〜〜〜〜〜!」」」
マリアンヌ
「こら!あんた達は静かにしてなさい。」
間接キスをしてしまった事に気づいたメシアスとレイナ。2人の顔はどちらもまるで、茹でダコ見たいに真っ赤になったを通り越した勢いで耳まで真っ赤になってしまっていた。
チャック
「メ〜〜シ〜〜ア〜〜ス!!!何レイナちゃんとキスしてんだオラ!!お前ばっかり可愛こちゃんに囲まれてズルいぞーーーーーー!」
メシアス
「チャック落ち着け!なんで間接じゃなくなってるんだよ。危な!オイ、包丁を振り回してこっちに来るな!!」
チャック
「うるせいーーーーーー!間接でもキスしたのには変わりないだろが!このままお前を調理してやる!!!」
メシアス
「うっわーーーーーーーーーー!や、辞めろ!!!」
嫉妬からの怒りを爆発させたチャックに追っかけ回されることになってしまったメシアス。
チャックの怒りが収まるには暫く時間が掛かったそうだ。
はい。第14話如何でしたか?
余り感情を出さないレイナですが、ふっとした時に出るあどけない表情や仕草が可愛いと思う私です。
だからこそ、今回の様な感じのレイナも良いかと思って書きました。
次の話ではハヤテとフレイアにメシアスに付いての話や、試験までの日常を書こうと思っています。
では第15話でお会いしましょう。