今回から原作4話に突入しました。
インフルエンザが私の周りに増えて来ました。読んで下さっている方々は体調管理に気をつけ下さい。
では、第20話をどうぞ。
第20話 歓迎会での2つのサプライズ・メシアスの調べ
第20話
深雪が広がる降り積もった広大な大地に切り立った山々がまるで雪庇の様に見える鋭い山脈地帯、そして所々に見受けられる荒廃した土地。全土を雪に覆われた純白な惑星・・・《ウィンダミア》
その惑星中央にあるウィンダミア王国の中世ヨーロッパの佇まいをした立派な宮殿に向けて編隊を組み飛行する機影、それは以前にアル・シャハルでのヴァール発生の際にデルタ小隊並びにメシアスと交戦したアンノウン達の機体。
アンノウンの編隊は隊列を組み直しながら宮殿の下に設けられた格納庫に向け機体からランディングギアを展開しながら、滑り込ませる様に次々着陸して行く。
着陸した機体の中で他の機体とはカラーリングが違う指揮官機と思われる先頭の機体から金髪で何処か騎士を彷彿させる雰囲気を出した男の青いルーンの髪が冷たい風に揺られ靡く。
キース
「・・・いい風だ。」
彼の名は《キース・エアロ・ウィンダミア》
ウィンダミア王国が擁する直属の精鋭部隊の《空中騎士団》のリーダーであり《ダーウェントの白騎士》と呼ばれているエースでもある。
騎士道精神を尊び19歳とは思えない程に、孤高の戦士を彷彿とさせる雰囲気を纏った男。
ボーグ
「今日も素晴らしかったですキース様!あの流れる様な動き・・・感銘を受けました!」
ヘルマン
「ボーグ。感情の昂りを抑えぬか。ルーンが乱れているぞ。」
ボーグ
「え?・・・わっ!申し訳ありません!マスターヘルマン!」
ヘルマン
「もうマスターでは無い。その呼び方はよせ。」
キースに対して憧れと感銘を合わさせた瞳と黄色いルーンを輝かせながら話しかけた若い男は《ボーグ・コンファールト》
空中騎士団の一員の中で15歳で最年少の彼はウィンダミアの名門貴族コンファールト家の長男であるが、少し血気盛んな性格の為に度々ルーンを昂ぶらせてしまう。
その彼をたしなめマスターと呼ばれる事を否定した人物は空中騎士団の最年長のメンバーでルーンがオレンジの《ヘルマン・クロース》
彼は騎士学校の教官を務めていたが現在は33歳で騎士団の一員として空を飛び大らかな性格と誠意ある行動に相まって、騎士道に憧れるボーグがマスターと呼ぶ癖を如何にかしたいと長年思っている。
テオ
「相変わらずですね。」
ザオ
「仕方ないさテオ。ですよねカシム様?」
カシム
「そうだな・・・何時もの光景だ。」
瓜二つの姿をした2人の16歳の男のうち青髪は兄の《テオ・ユッシラ》、紫色の髪の方は弟の《ザオ・ユッシラ》。
双子である2人は共に空中騎士団に入団し兄弟ならではの連携を得意としている。因みにテオは理性的、ザオは好戦的な性格をしていてルーンは2人共アメジストカラーである。
そして騎士団の中で1番の巨漢の存在で赤いルーンの男の名は《カシム・エーベルハルト》23歳。
以前は地元でリンゴ農家を営んでいたが現在は騎士団の一員となっている。6歳の息子のアレクがおり、たしなめられているボーグを見る目は何処か父親の様にも見える。
其々が機体から降りて話をする中で話題を変える発言をしたのは最年少のボーグだった。
ボーグ
「次の作戦でいよいよ我々の本当の戦いが始まる。テオ!ザオ!その時には・・・あの忌々しい2本ツノの機体を必ず葬るぞ!!」
テオ
「ええ!あの様な機体など私達に掛かれば!」
ザオ
「アッという間に・・・ですね!」
血気盛んの若い3人は妥当メシアスを目標に燃え上がっているが、対して冷静沈着な残りの3人はと言うと・・・
カシム
「ヘルマン様。あの2本ツノは今でもデルタ小隊やワルキューレ達と行動を共にしているでしょうか?」
ヘルマン
「分からん?だが可能性は高いだろうな。しかし問題はそれ以上に、あの機体の性能とパイロットの技量の高さだろうな・・・白騎士はあの機体をどう見た?」
キース
「30機送り込まれた此方の戦力をたった1機で圧倒した力・・・そして15機を一瞬で焼き尽くした技を放った際の姿、まるで不死鳥・・・いや、フェニックスと言ったところか?」
帰投した後にキースはその後のアル・シャハルでの別働隊による作戦の戦闘の映像を見たのだが、メシアスとフェニックスゼロ・ガンダムの戦闘に驚きを通り越して驚嘆した。
VFより一回り大きいガンダムを手足の様に扱い30機を物ともせずに次々と撃破若しくは行動不能にしていき、下にいた一般市民やワルキューレ達に全く被害を与えずに無力化する実力に・・・
キース
「だが・・・あの機体は本当に何なんだ?」
ロイド
「あの機体に関しては色々と調べて見たが、今のところの成果は無しだ。」
キース
「ロイド。」
キースに浸しげに声をかけたのはウィンダミア王国宰相にして空中騎士団の聖騎士長でもある《ロイド・ブレーム》20歳。
キースとは騎士学校からの友人であり、荒廃した祖国を復興させる事誓い合った同士である。
因みにルーンはグリーンで、眼鏡に関しては並々ならぬ拘りがあり自室には大量のコレクションがある。
ロイド
「白騎士!其れに空中騎士団諸君!!・・・次の作戦で我々は遂に本格的に打って出る時だ!よろしく頼む。」
キース
「分かっている・・・作戦に備えて休ませて貰う。ロイド、あまり無理はさせる様な事は。」
ロイド
「分かっているさ・・・キース。」
言葉にせずとも理解して頷くロイドの隣を空中騎士団のメンバーを連れて通り過ぎるキース。
暫くして他の者達と別れた自室に向かう中で、空を見上げながら呟いた。
キース
「死神に2本ツノ・・・見せてもらおうか貴様達の・・・風を!」
次の作戦に向けて動き出す空中騎士団とウィンダミアの目的を知るものは、まだ誰もいない・・・
一方・・・場所は変わり惑星ラグナのアイテールの格納庫内。
マキナ
「どう〜メシメシ?」
メシアス
「・・・駄目だ。やっぱりアルゴスシステムにリンク出来ない。」
レイナ
「システム及びフェニックスのOSに異常無し・・・何でだろう?」
メシアス
「アルゴスシステムとリンク出来れば。フェニックスをより稼働させることが出来るに・・・やっぱり俺のコア損傷が原因か。」
フェニックスのコックピット内でアルゴスシステムとの再リンクの為のテストをしているメシアス。
機体を固定しているハンガーには今日まで機体整備や構造などを1番把握しているマキナと、同じくOSやシステム関連の知識や技術を持っているレイナがサポートとして協力してくれているのだが。
正式に入隊してから何度もテストを行い様々な原因を考えて今日まで色々と試行錯誤したが全く成果は出ずにいた。
マキナ
「ゴメンねメシメシ。力になって上げられなくて。」
レイナ
「私自身が不甲斐ない。」
メシアス
「そんな事ないさマキナ、レイナ。アルゴスシステムに関しては恐らくは俺に原因があるから気に病まないでくれ。むしろ先にトランスガンとIIの調整と整備の方で2人の協力があったからこそ予定より早く直ったんだ。2人には本当に感謝してる・・・ありがとう。」
マキナ
「そ、そんな事無いよ〜♪メシメシの為だったら何でもしちゃうよ♡」
レイナ
「うん♪もっと頼って欲しい・・・メシアス♡」
レバーから2つのガンを取り外しハッチを閉めて出てきたメシアスに頭を撫でられながら感謝される2人。
表面上は普通な態度で少し照れながら笑っているだけだが、内心では心臓がバクバクと高鳴りドキドキしている。
マキナ
「(ああ〜〜メシメシ♡駄目だよ〜〜〜!そんな事言われながら頭撫で撫でされたら・・・嬉しくて胸がきゃわわ♡に、なっちゃうよ〜〜〜♪)」
レイナ
「(もっと私に触れてメシアス♡大好きなメシアスに触れられると・・・胸がチクチクして、触れられてる所からメシアスの温もりが伝わって・・・幸せな気持ちになる♡)」
メシアス
「マキナ?レイナ?如何したボーっとして、大丈夫か?」
マキナ
「えっ?!あっ〜〜〜大丈夫!問題無しだよメシアス。ねぇ〜レイレイ♪」
レイナ
「う、うん!?心配しなくても大丈夫!ありがとうメシアス。」
気取らせない為に必死で誤魔化す2人。その言葉で敢えて深くは追求しない事にしたメシアス。
メシアス
「ん?まあ〜2人がそう言うなら・・・さて。そろそろ時間になるから娘娘に向かうか。」
マキナ
「そうだね。今日はフレフレとハヤハヤの歓迎会だから急がないとね。」
メシアス
「そうだな。しかし・・・俺も歓迎会の準備を手伝おうとしたのに、何でチャック達は”何もしなくていい”なんて言ったんだ?」
レイナ
「フッフッフッ・・・其れは着いてからのお楽しみ!」
メシアス
「・・・??」
レイナの含んだような言葉に首を傾げながら格納庫を出た3人はメシアスが運転するバッシャーで娘娘に向かう事になったが、何方がサイドカーかメシアスの背後に乗るかを決める事になり話し合いの末マキナが背後に乗る事になった。
至極ご満悦状態でバッシャーに跨るメシアスに抱き付き頬擦りするマキナとは対照的に少し残念そうなレイナではあったが、次に乗せて貰う事があったら今度は自分が背後に乗る事をメシアスに約束して貰い笑顔に戻った。
そしてバッシャーを走らせること数分・・・何事も無く娘娘前に到着した3人が店内に入ると。
アラド
「オッ!本日の最後の主役の登場だな。」
メシアス
「何を言ってるんですか隊長。今日の主役はハヤテとフレイアであって俺じゃ無いですよ。」
チャック
「何言ってんだよメシアス。ほら!あれ見てみろよ。」
メシアス
「あれって?一体何・・・え!こ、此れって!」
チャックが指差した場所に掲げられていた垂れ幕には”ハヤテ&フレイア!初ライブ決定とケイオス入隊おめでとう!!メシアス兄ちゃん!ケイオス入隊おめでとう!!“と書かれたものが貼られていた。
マリアンヌ
「弟達が如何しても書いて貼りたいと言って、一生懸命作ったのよメシアス。」
メシアス
「そうだったのか・・・ありがとうな。ハック!ザック!エリザベス!」
ハック
「此れぐらい当然だぜ!」
ザック
「メシアス兄ちゃん。何時も俺達に優しくしてくれるから。」
エリザベス
「だから、何かお礼がしたかったんだ。」
メシアス
「本当にありがとうな3人共!」
駆け寄って来た3人を抱き締めてお礼を言うメシアスを見て微笑む一同。
カナメ
「本当ならメシアス君がスカウトを了承した次の日にしたかったんだけどオーディションなど色々あって遅くなってしまったの、だから今日をメシアス君の歓迎会にしょうと全員に相談して決めたの。」
美雲
「数奇な運命が引き寄せた此の出会いに感謝しないとね。改めて・・・ウェル・カム・トゥー・ケイオス!メシア♡」
メシアス
「ありがとうございますカナメさん。其れに美雲も・・・此方こそ改めて・・・よろしく!」
その後。準備などを終わらせテーブルには沢山の料理や飲み物などが所狭しと並べられ3人の歓迎会を開始するかと思ってたら、しっかりとした私服に袖を通したアーネストの堅っ苦しい長い話が始まりゲンナリする中。
アーネスト
「ええ〜思い起こせばワルキューレ結成の協力を依頼されて・・・」
ニナ
「と、言う訳で!」
マキナ
「フレフレとハヤハヤ!其れに遅れてしまいましたがメシメシを歓迎して!」
ニナ・マキナ
「「乾杯!!」」
ガイ・ハリー・ミズキ・ベス・整備班達
「「「「「ようこそ!ケイオスへ!!」」」」」
カナメ
「ようこそ!」
メッサー
「・・・」
ミラージュ
「乾杯。」
レイナ
「うん!」
アーネストの話を遮る様にシンプルに纏めたニナとマキナの和気藹々とした乾杯コールで歓迎会が開始された。
カクテルを傾けながら明るく笑うカナメに、無表情だがジュースが注がれたグラスを僅かだが口角を上げるながら傾けるメッサー。
同じくジュースのグラスを持って乾杯をするミラージュと、明らかに他とは違い真っ青な飲み物が入ったグラスを持ち上げるレイナ。
フレイア
「フ、フレイア・ヴィオン!命懸けで頑張ります!!」
ハヤテ
「相変わらず大袈裟だな・・・」
チャック
「よっし!なら期待の新人からも何か一言!」
ハヤテ
「ハァ?!そんな急に!!」
フレイア
「諦めんねハヤテ。男ならビシッと言わないかんばい!」
半分泣き顔になりながらもワルキューレとして頑張る事を軽い敬礼をしながら宣言するフレイアを見ながら苦笑いするハヤテに、イキナリ決意表明するように無茶振りをするチャック。
其れに渋々ながらも了承しデルタ小隊として全力を尽くす事を表明するハヤテ。
メシアス
「改めて俺からも入隊おめでとう。ハヤテ。フレイア。」
ハヤテ
「サンキューなメシアス!其方もおめでとう。」
フレイア
「ありがとうメシアス!此れからもよろしくお願いしますたい!」
メシアス
「まあ〜俺の場合はスカウトされてそのまま入隊だったからな。入隊試験とかも無しだったからな。」
ハヤテ
「マジかよ!まあ〜確かにメシアスの実力なら納得出来るけど。」
フレイア
「ハヤテはまだまだやからね〜!もっと精進せんばいかんばい!」
ハヤテ
「何でフレイアが胸張って言うんだよ!其れはメシアスの台詞だろ!」
メシアス
「あっははは!!まあまあ〜落ち着けハヤテ。ほら、グラスが空だぞ。」
カナメ
「そう言うメシアもね♪」
メシアス
「あっ、美雲。」
本日の主役3人が互いにおめでとうを言い合い何気無い話で盛り上がっていると、自分とメシアスの分の飲み物が入ったグラスを持った美雲がメシアスの隣に座った。
美雲
「メシアもしっかりと楽しまないと駄目よ・・・はいメシア、カクテルで大丈夫かしら?」
メシアス
「頂くよ。ありがとう美雲。」
ハヤテ
「えっ!酒飲んで大丈夫かよメシアス?」
フレイア
「知らんかったとハヤテ?メシアスならもう20歳ばい。」
ハヤテ
「嘘だろ!!俺とあまり差は無いと思ってたのに20歳なのかよ!」
メシアス
「フレイアには20歳以上に見られ、ハヤテから20歳以下と見られていたとは・・・複雑な気分だ。」
フレイア
「あははは・・・あの時は落ち着いている雰囲気とクールな大人なイメージで20歳以上に見えたんやもん。」
チャック
「お待ちい!!でもまあ〜フレイアちゃんの気持ちも分かるぜ。」
ハック
「裸喰娘娘特製!海グモの姿煮だよ!」
美雲が持って来たカクテルを飲みながらフレイアとハヤテが、自分の見た目からの年齢のイメージに差がある事に何とも言え無い複雑な気持ちになるメシアス。
一方でマリアンヌはメッサーと2人で話したいのを弟のザックの横槍によって妨害され2人っきりになるチャンスを失い少し怒っていた。
対して料理を運んで来たチャックにハックはミラージュにマキナとレイナにエリザベス、それにメシアス達3人を加えた9人でテーブルを囲み話をしていた。
フレイア
「ワクチンライブ・・・き、緊張する!」
メシアス
「まだ数日後なのに今から緊張してたら体が保たないぞフレイア。」
マキナ
「ランドール自治政府からの要請・・・最近ヴァールの発生危険率が上がって来たからって。」
ハヤテ
「でも、そもそも何でライブなんだ?録音で放送とかじゃ駄目なのかよ?」
美雲
「ワルキューレである私達が歌うと生体フォールド波が発生し其れが作用してヴァールを鎮静化するのだけど、録音やデータにしてしまうと効力が激減するのよ。」
ハヤテ・フレイア
「「へぇ〜。」」
メシアス
「だから直接の方が良いんだ・・・クラゲは生が1番美味しいのと同じだ。だろレイナ?」
レイナ
「メシアスの言う通り!クラゲも歌も生が1番!」
チャック
「すっかりクラゲに関しては、レイナちゃんに影響されちまってるなメシアスは。」
歓迎会にミラージュが連れ来ていたキュルルも食べているクラゲを生で食べながら頭を撫でやっているメシアスの言葉に、同じくクラゲは生が1番美味しい派のレイナが頷きながら一緒に丸呑みしている様子に苦笑い気味のチャック。
エリザベス
「ねぇ!ハヤテも歌うの?」
ハヤテ
「いや、俺はエアショーに出るんだと。」
ミラージュ
「例のアンノウンが現れる可能性もあります。気を抜かずに私の指示に従うように。」
ハヤテ
「・・・ふっ、ほいなほいな。」
フレイア
「あっ!それってもしかしてウチの真似!」
メシアス
「あまり虐めるなよハヤテ・・・ん?そう言えばカナメさんとライブの打ち合わせは大体したけど・・・俺の役目は何だ?」
マキナ
「ふふふ・・・では此処で重大発表をしたいと思いま〜〜〜す♪」
ライブでの自身の役目をエリザベスの頬に付いたソースを拭いながら説明するハヤテに、念を押して注意するように促すミラージュにフレイアの口調を真似て返すハヤテ。
素早く反応するフレイアをからかうのを諭すメシアスだったが当日の自身の役目が分かっていな事に疑問を持った時、不敵な笑みを浮かべたマキナが立ち上がり娘娘にいる全員に向け重大発表があると言い出した。
殆ど全員が内容に検討がつかずに騒つく中、フレイアと今話しているマキナ以外ののワルキューレ3人とアーネストとアラドだけが笑って聞いていた。
マキナ
「な、な、な、何と!ランドールでのフレフレの初ライブに・・・メシメシも私達と一緒に歌って貰う事が決定しました!きゃわ♡」
フレイア
「うぇぇぇ〜〜〜!!ホンマやのメシアス?」
メシアス
「イヤイヤ!?俺も今聞かされて頭がパニック状態なんだフレイア!!ど、どいう事なんですかカナメさん?」
カナメ
「実はアル・シャハルでの鎮圧ライブの時にガンダムを動かしながら歌を歌っていたでしょうメシアス君。」
美雲
「その映像と歌声がアッと言う間に広がって話題になっているのよ。」
レイナ
「ケイオス本部やラグナ支部にも問い合わせが沢山来てる。これを見てメシアス。」
レイナが出した空中ディスプレイには沢山のメールやニュースの内容が大量に映っていた。
内容には”新たなデルタ小隊メンバー出現!!若しくはワルキューレの隠されたメンバーか?“と、言った内容から”5人のワルキューレ♪フレイア・ヴィオン!!そして未だ見ぬ6人目のメンバーは新型機のパイロットの可能性あり!“と言ったニュースに始まり。
メールの方には”あの美しい女神の調べを奏でるのは新メンバーですか?“だとか”アル・シャハル戦闘に巻き込まれましたが、新型機のパイロットを見ました!女性に見えましたが口調からもしかして男性ですか?“と言った問い合わせから。
中には”あの時に私はあの人の歌声に救われファンになりました!もしケイオス関係者ならまた歌声を聴かせて下さい“若しくは”男性でも綺麗な歌声に感動しました!ケイオス初の男性アーティストとしてワルキューレと共にステージに立って下さい“と言った要望や意見が沢山の送られて来ていた。
オマケにネット上でアル・シャハルでのメシアスの戦闘の様子や歌声更には素顔を録画した動画が広がり、この状況に更に拍車を掛けてしまっているのである。
アラド
「其処で本部や関係各所と協議した結果。物は試しという事でお前さんをライブに出す事が決定したんだ!」
メシアス
「でも・・・だからと言って!ワルキューレのライブに男の俺が出るのはどうかと?其れに次のライブはフレイアのデビューライブ何ですよ!其れなのに・・・」
フレイア
「ウチは・・・メシアスと一緒に歌いたい!其れにメシアスの歌も歌声もムッチャごりごりやも!其れが皆んなに伝わったから皆んなメシアスを歌って欲しくて待っとるんよ!」
メシアス
「フレイア・・・」
フレイア
「なら歌わんば!風に乗れば飛べる!命懸けで飛べば飛べる!だから・・・一緒に飛ぼうメシアス!」
メシアス
「仕方ないか・・・分かった!なら一緒に飛んでくれフレイア!」
フレイア
「うん!勿論たい!!」
アラド
「決まりだな。」
フレイアの熱意を込めた説得にライブに出る事を渋っていたメシアスも迷いを吹っ切り一緒に歌う事を了承したのであった。
アーネスト
「今度のライブでの様子次第で良いのだが、もし中尉が問題無ければ今後正式にアーティストとしても活動してくれる事を考えて置いて欲しい。」
メシアス
「分かりました艦長。どうなるか分かりませんが・・・考えておきます。」
アーティスト
「感謝するメシアス中尉。」
チャック
「では皆さん!今ここでメシアスの歌声を改めて披露して貰いたいと思います!!」
メシアス
「はぁ?!何でそう言う展開になるんだチャック!!」
アーネストの言葉を頭の片隅に留めながら頷くメシアスの肩に腕を回しながら突然の無茶振りを言い放つチャックに驚くメシアスだが、其れを尻目に何故か着々と歌う為の準備を進める美雲。
メシアス
「美雲?何を準備しているんだ?」
美雲
「前に約束したじゃない。貴方が正体を明かした後に、機会があればまた歌って欲しいって。」
メシアス
「確かに言ったが何も今じゃなくても!」
美雲
「あの時の約束を守ってくれないの?2人で話したじゃない・・・シャワー室の中で・・・」
メシアス
「わぁっ!?ちょっと待った美雲!!其れはシャワー室を出た後の話で!」
チャック
「シャワー室が何だってメシアス?」
メシアス
「何でも無い!何でも無いからチャック!」
正体を明かした後にシャワー室の中で裸の美雲に抱き締められた事がチャックに知れたら、何時ぞやの如く怒り出し包丁が飛んでくるかも知れないので気が気では無いメシアス。
美雲
「チャック少尉。実はメシアスが正体を明かした時に貴方が格納庫に行った後に私とメシアスは・・・」
メシアス
「分かった!分かったから!その話は2人だけの秘密にしてくれ美雲。」
美雲
「何でも無いは少尉・・・此れは2人だけのひ・み・つ・ね。メシア♡」
チャック
「美雲さんがそう言うなら分かりました?」
慌てて誤魔化しながら皆んなの前で歌う事に頷くのを確認すると、最後の部分をメシアスだけに聞こえる様にして何も無かったと言う美雲。
疑問が残るが美雲本人が言った事なので首を傾げながらも納得したチャックと、2人の会話で何かあったと察知する残りのワルキューレ達。
マキナ
「メシメシとクモクモ・・・絶対に何かあった!」
レイナ
「後で確認しないといけないね。マキナ!」
カナメ
「2人にも色々とあるんだから、あまり追求し過ぎるの駄目よ。」
フレイア
「怪しい〜!絶対に何か隠しとるメシアスは!」
メシアス
「美雲!何もこんな方法を使わなくても!」
美雲
「ごめんなさいメシア。唯・・・貴方の慌てる可愛い姿が見たかったの♡」
メシアス
「可愛いは止めてくれ・・・でも、歌うって約束したからな。」
各々が様々な思考を巡らせる中・・・メシアスの端末からメロディを流す為のスピーカーやマイクの準備を終えた美雲が、彼の前に手を差し出して言う。
美雲
「さあ〜聴かせてメシア!貴方の音を!貴方の歌を!」
メシアス
「ああ・・・聞いてくれ。今日の歌は誰でもない・・・俺自身の歌だ!」
そう言って端末を操作するとメシアスが作曲した歌、こころはタマゴのメロディが流れ始めた。
今宵の歓迎会は未だ始まったばかりだ。
はい!第20話は如何でしたか?
今回は空中騎士団のキャラ達を大体出しましたが、残りのウィンダミア側のキャラはもう少し先に出します。
そして今回の他作品の曲は鳥人戦隊ジェットマンのエンディングのこころはタマゴです。
戦隊エンディングの中でも1番好きなのと、落ち着いたメロディが好きなので作中ではメシアス作曲の歌として出しました。
では、次回第21話でお会いしましょう!