図書室から去って、今度はアヤカのところに行った。
「また今日も勉強してるの?」
アヤカは毎日家の机で勉強をしている。
「ああ。することがないからな。」
「レイナと遊んでやればいいじゃん。毎日勉強で飽きないの?」
「俺はガキが嫌いだ。だから無理だ。勉強は別に辛いってわけでもない。暇つぶしにやっているだけだ。」
僕は勉強が嫌いだから、アヤカはすごい人なんだなぁと度々思う。
「そっか。じゃあ頑張ってね!」
「おう。」
僕はアヤカの家を出た。
僕の一日は、こんなふうにどこかで暇を潰して、ご飯を食べて、という面白くなさそうな一日だ。でも不満なわけではない。なぜなら、みんながいるから。みんながいたら、飽きる気がしないから――――
ある日、図書館にアヤカがいた。
「アヤカ珍しいね。図書室にいるなんて。なんか調べもの?」
「ああ。ちょっとな。」
と言いながら、1冊の本を凝視している。
「そっか。ちょっと僕も本持っていこうかな。」
と言って、面白そうな本を取って立ち去ろうとした。その時、僕の耳に声が入ってきた。
「どうやったら抜け出せるんだ。」
次の日、目が覚めて時間を確認すると、いつも起きている時間と同じ時間だった。
時間は同じだが、いつもと違う――――
――――レイが呼びに来ない――――
毎日起こしに来てるはずだ。体調崩したのかなと思いながら村の食堂に行った。
「おはよーアツヤ。」
「おはよう。レイナ。今日ってレイ風邪引いたの?」
「さあ?今アヤ姉がレイ姉の部屋行ってるけど…」
「アヤカは何か知ってる?」
「残念ながら俺も知らない。」
いつも元気なレイが珍しい…なにかあったのかな…
しばらくして、アヤが戻ってきた。
「あの…皆さん。」
「アヤ。どうだった?」
「アツヤさん…他の皆さんも、落ち着いて聞いてください…」
…嫌な予感がした。
「いないんですよ…」
「…え?」
この場にいる3人の表情が固まった。
「レイが…いないんですよ。」
は?
「ちょっと何言ってるのアヤ姉。冗談はやめてよ…」
「冗談でもなんでもないのです…」
そんな馬鹿な。と思い僕はレイの家に全速力で駆け抜けた。
レイの家に着いて、ドアを開けた瞬間、
思考が停止した。
なぜならそこには、
「嘘だろ…」
本当にレイがいなかった。
僕はそこに立ち尽くしていた。死刑囚に死刑の日時が言い渡されたかのように。
しばらくすると、アヤ、アヤカ、レイナの三人が来た。
「アツヤ…やっぱりいなかったんだね…」
「ああ…」
僕はずっと下をむいていた。
まさかこんなことが起こるなんて思いもしなかった。
どうすればいい。
わからない。
わからない。
わからない。
わからない。
わかラない。
「…」
「ずっと無言のままでも意味がない。早いとこレイを探そう。」
「…あぁ。ありがとう。アヤカ。」
この調子で行くとpart15くらいで終わりそう()