地獄の義兄弟(仮)   作:マクレイド

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with in the dark

よう、矢車蒼真だ、さっきまでバカ(縦ロール)が名演説(笑)をして面倒だったから相棒に頼んだんだが・・・どうしてこうなった?

 

状況を説明しよう、まず相棒に起こされてすげえ申し訳なさそうな顔で

「ごめん兄貴、しくじった」

とだけ言った、相棒に限ってそんなことは無いと思ったが、そんなことはあった

 

矢車vs影山vsオルコットvs織斑

代表者選抜戦メンバー

 

とでかでかと黒板に書かれていたのだ思わずナジェダ!?ナジェダ!?と叫びたくなったが必死に堪えた

 

俺が起きたのに気づいて山田先生が小走りで近づいてきた、おお・・・揺れる揺れる、すっげえ涙目で

「矢車くんすみません、こんなことになってしまって」

「いいですよ、推測ですけど織斑先生が提案したんでしょ?こんなバカな事、全く江戸時代じゃねえだから・・・」

「まあ、代表者選抜戦を提案したのは織斑先生だけど、決闘しようって言ったのはあの縦ロールだぜ?兄貴」

 

それを聞いて俺はもっと頭が痛くなった

 

「とりあえず、相棒、特訓でもするか?アイツは頭はアレだが代表候補生、ってやつなんだろ?山田先生?」

「は、はい!オルコットさんはイギリスの代表候補生で、BT武装を搭載した中距離型のISであるブルーティアーズを使っています」

 

と、聞いてもいないのに説明をしてくれた、非常に助かる、それにしてもブルーティアーズ・・・蒼い雫か、イギリスも洒落た名前を付けるもんだ

 

「山田先生、助かりました、これでアイツを堕とせる」

「アッ・・・つい癖で言ってしまいました、生徒は平等に扱わないといけないのに・・・」

「考えてみてもくださいよ山田先生、素人とプロじゃ平等もクソもありませんよ」

 

相棒がそう言うと山田先生は

「そうですね・・・そういうことにしておきましょう」

 

と言ってまたいつものような幼い笑顔に戻った

 

 

放課後になり、俺たちは特訓をするためにアリーナへと向かった、何だか申請書?みたいなのがあったが山田先生が引き受けてくれた、うん、今度飯でも奢ろうそうしよう

 

「なあ、兄貴」

「何だ?相棒」

「今日はどんなメニューで行く?」

「ああ、今日はとにかく回避だ、山田先生情報だったら相手はビット装備、オールレンジアタックを仕掛けてくるはずだ、だったら、徹底的に避けてエネルギー切れを狙うか隙を逃さずに重い一撃を叩き込むかどちらかだ、さしづめ今日は、C-12番だ」

 

今俺が言ったのは特訓メニューの番号だ、俺たちは日頃から特訓をしているから、番号を振ってある、A,B,Cの順番にキツく、難しくなっている

 

 

Aは基礎練、基本的に筋トレや走り込みが中心でBは戦術、Cは模擬戦といった形だ

 

今回俺がチョイスしたのはC-12番これは相手が遠距離武装型を想定して、回避に全振りしたメニューだ、基本的に攻撃はせず、一人が攻撃するのをもう一人が避け続ける、制限時間は10分、それまでに攻撃する側は相手に一撃を叩き込めれば攻撃する側の勝利、10分間逃げきれば、逃げきった方の勝ち、そんなルールだ

 

「わかったよ、今俺って兄貴に何勝だったっけ?」

 

相棒が首を傾げる、ゲームやアニメだったら頭の上に?マークが出ていると思われるくらいに

 

「俺が35338勝3158敗、お前が35148勝3348敗だ」

 

俺は一切口ごもることなく勝敗数を言う、勝負事に対しては結構根にもつタイプなのだ

 

相棒は周りからしたら俺より劣っている、そんな印象を持たれがちだが、それは大間違いで、実際、成長率は俺より上だ、後少しで、俺を越すだろう

 

そうこうしているうちに、アリーナの更衣室に着いた、俺たちはISスーツの代わりのボロボロの服を着る

 

服に袖を通すと、安心感に包まれる、まるで恋人の寝顔のような、そんな安心感、そういえばアイツは元気にやっているだろうか

 

俺の恋人・・・布仏本音と更織簪は、あの家で上手くやっているのだろうか?

 

そんな事を思いつつ、俺たちは準備体操を始めた

 

 

秋水side

 

やあ、皆、織斑秋水だよさっきはビックリしたさ、急に決闘だなんてね?笑っちゃうよ全く、あの出来損ないが余計なことをやらなけりゃこんなことにはなってなかったのにね

 

ところで、山田先生とあの二人が何か話をしてるみたいだ・・・何々?特訓?これは面白い、あの二人の戦いがどんなに無様な物か、見に行ってみよう

 

~秋水移動中~

 

さてと、アリーナに着いたんだけど・・・なんだい?この轟音は?銃撃?それとも剣撃か?まさか、武器もない格闘戦でこんな音が出るわけがないよ・・・ね?

 

観客席に出たとたん、僕の考えは変わる、轟音の正体は銃撃でも剣撃でもなかった、アリーナの中心で半径6m程の円が引かれていて、そこの更に中心、緑と銀の戦士が戦っていた、厳密に言えば緑の男が避けて、銀の男が攻撃している、その銀の男のパンチの度に、アリーナが揺れ、空気が震えている、体の奥底まで伝わってくるほどに

 

「アイツ・・・出来損ないじゃ・・・なかったのかよ!!」

 

僕はとたんに、掴んでいたフェンスを思いっきり叩いてしまった、銀の男のパンチの轟音ほどではなが、それなりの音が響く、その音を聞いてか、二人の戦士がこちらを向いた

 

 

一夏side

 

よう皆、影山一夏だ、今兄貴と特訓してるんだけど、やっぱ兄貴はすげえよ、俺の攻撃なんて一切掠りもしないんだから

 

そんな時間を楽しみながら過ごしてたんだけど

 

「アイツ・・・出来損ないじゃ・・・なかったのかよ!!」

 

ふいに・・・そんな声が聞こえて来る、世界で一番聞きたくない声の一人だ、俺の元兄、織斑秋水、勉強スポーツ共に優秀、テストは毎回満点近い点数を誇り、運動も何でも出来る、言わば”天才”

 

そんな兄に比べられた幼少期、本当に嫌だった

 

何かをしたいと言えば、「才能を溝に捨てる気か!!この恥さらしめ!!」と罵られ、テストで高得点を取っても誰にも褒められない、自分の唯一の価値は、家事だけ、そんな生活だった、思えば、兄貴に助けられて救われたんじゃね?俺?

 

とにかく、声の主はやっぱり、俺の元兄、織斑秋水だった

 

「ああ、アイツか・・・」

 

兄貴が気だるそうに織斑の方を見つめる、いや、正確には睨み付けている

 

「一夏!僕と勝負しろ!!」

 

聞きたくもないアイツの声が響く、屋外ならまだマシだったのかもしれないが、生憎ここは屋内アリーナ、かなり響く

 

俺は薄気味悪い笑みを浮かべヤツに挑発する

 

「勝負?ひょっとして今お前俺と勝負したいと言ったか?ハハハ!!こいつは笑えるな!!」

 

「貴様・・・!何が可笑しい!!」

 

俺は笑い終わると言葉を続ける

 

「いいか?勝負ってもんは対等な実力を持った者同士が出来る、神聖なもんだ、お前は今、大きな勘違いをしてる、何時から俺とお前が対等な実力だと勘違いしてたんだ?あ、ひょっとしてそれにさえ気づいてなかったのか?滑稽だな」

 

ハイパーセンサーで織斑の顔を見ると、血管がぴくついてる、いやー本当に滑稽だねww

 

「僕がお前に劣るとでも言うのか?出来損ないに?この僕が?天才のこの僕が!?」

「ソコがテメエの悪いところだ、全ての他人を始めから見下す、自尊心の塊、いやー吐き気がするね」

 

俺は相変わらずヘラヘラと薄気味悪い笑みを浮かべている

 

「貴様・・・!!」

 

織斑が何かこっちをスゲエ眼光で睨んでくる、あー怖い怖いww

 

「(これ以上続けてもムダか・・・もうちょっと遊びたかったけど、まあいいか)」

 

心の中でそう思うとプライベートチャットを開く、相手はもちろん、兄貴だ

 

「「兄貴、ちょっと待たせるけど、いいかな?」」

「「ああ、俺もムカついてたんだ、思う存分やってこい」」

 

俺は兄貴の承諾を得ると、織斑に向かって中指を立てながらこう言った

 

「come on! self proclaimed genius! I'll do it discipline you!(来いよ!自称天才!俺がしつけてやるぜ!)」

「貴様・・・!」

 

中指を立てられてキレたのか、俺の英語に対してキレたのかはわからないが、織斑はそれはもう怒り心頭だった

 

 

三人称side

 

 

その後秋水は打鉄を纏い、アリーナへやって来た

 

「なんだい?そのボロボロのコートは?無様だね!笑えるよ」

 

と、挑発紛いのような発言をしたが、当然俺には何の効果もない

 

次の瞬間に秋水が驚きの行動をした

 

「こんなチャチな銃なんていらない、貴様を倒すにはこれ一本で十分だ」

 

と言って、打鉄の唯一の遠距離武器を捨てた、そして刀を構える

 

「(ああ、やっぱりその構えか・・・)」

 

一夏は心の中でため息をつく、昔自分が捨てた剣道の流派の構えなど、見たくないのだ

 

そして、腰に付いた銀のバックルを開く、するといつものようにホッパーゼクターがやって来る

 

「変身」

 

<HENSHIN>

 

<Change Punch Hopper>

 

ただ一言、そう呟きホッパーゼクターをバックルに差し込む、すると六角形の斑点が一夏の体を包む、そして一夏は先ほど秋水が目撃した、白目と銀色の戦士、仮面ライダーパンチホッパーへと変身した

 

先ほどの嫌悪感の気持ちをまぎらわせるために、一夏は秋水に話かける

 

「なあ、織斑」

 

カウントダウンが始まる

 

 

「何だ?開始直前に話かけるとは随分余裕じゃないか」

 

皮肉が混じった声、だが一夏はそんな言葉も無視して話す

 

2

 

「さっき俺は”勝負ってもんは対等な実力を持った者同士が出来る神聖なもん”って言ったが、”対等じゃない”者同士がすればどうなると思う?」

 

 

「それはな・・・」

 

 

「一方的な蹂躙だ」

 

瞬間、秋水の視界から、”一夏は消えた”

 

「ッ!!??」

 

秋水は瞬間的に悟った、いや、”悟ってしまった”こいつには、一夏には勝てないと

 

「(何処から来るんだ!?)」

 

イグニッションブースト並みの加速、それは運動においても天才と呼ばれた秋水にさえ、見ることが叶わなかった、ただ感じるのは、気配と殺気だけ

 

だが、秋水は知らないが、この加速はイグニッションブーストではなく、一夏の脚力だけで加速している

 

「(それでも!!)」

 

そう思い、気配のする方へ剣を振るうが当たりはしない、代わりにブウウンブウウンと空振った音が聞こえるだけ

 

「(何もかもが甘いんだよ!)」

 

一夏は一気に加速し秋水の懐に潜り込み、渾身の一発を与えようとしたが・・・

 

そこで試合終了を告げるブザーが鳴る、何故だ?と一夏は焦るが秋水は対照的に助かったという安心感で包まれていた

 

「試合は終わりだバカ者ども!!さっさとISを解除して戻れ!!」

 

世界で最も聞きたくない声のヤツが一人増えた、クソが

 

 

______________________________

 

少し、と言うか大分無理矢理な終わらせ方ですみません!

 

あ、あと設定に書き忘れていましたが、一夏は相手を挑発するときに、たまに英語になります(デビルメイクライのダンテミみたいな感じ)

 

感想、高評価、よろしくお願いいたします

 

近々地獄兄弟の設定を少し追加するので良ければ見てください

 

(ちなみに、この時点ではまだ本音と簪はIS学園に通っていません、さあ、何故でしょう?)

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