???side
「こちらα、そっちの様子はどう?」
私は冷たい無線に向かって話しかける、程なくして無線から砂嵐の様な音が鳴り、向こうの声の主が答える
「「こっちらβ~相変わらず異常なしだよ~」」
大分府抜けた、だけど元気な声が聞こえ、私は少し笑ってしまう、此処は敵陣のど真ん中だというのに、彼女の声を聞くと安心して、笑ってしまう
「(貴女は無能でいなさいな)」
昔姉に言われた言葉が脳裏に浮かぶ、汗が滲み出る、手が震え、手に握られている銃がカタカタと鳴る、だがそれと同時にある男の子の顔が浮かぶ、私と、無線からの声の主が好きになった男の子が
彼はとても世界を憎んでいてひねくれている、だけど凄く優しいし、頼りになってくれる、そんな人
その男の子は、無能と言われた私を救ってくれた、私だけじゃない、無線の向こうの声の主もだ
「(アンタらは無能なんかじゃない、人は何かをして、何かを夢に見る、それを笑うやつがいたら、もうそいつは人間じゃねえ、だからさ、こんな腐った世界を笑え、笑えよ、笑ったら、人間なんとかなる、笑えなくなったときが、一番怖い、だから笑って、明日を生きろ)」
彼の言葉が頭をよぎる、彼はあそこで、IS学園で上手くやっているだろうか?そんな思いを滲ませながら、私は今日も、”笑って”戦場を駆ける
蒼真side
「へっくしゅ!!」
授業中、盛大なくしゃみを俺はしてしまった、皆の視線がやたら痛い・・・正直なところ、メッチャ恥ずかしい、顔から火が出そうなくらい
ツンツン
隣の席の相棒が俺の腕をつつき、紙を渡してくる、その紙には
兄貴、風邪か?
とでかでかと書かれていた、俺は紙の裏を使って
大丈夫だ、問題ない
とだけ書き、相棒に投げる、すると相棒が見事なグッジョブサインをして授業に集中した
しかし、誰か俺の噂でもしてんのか?
それが悪評では無いことを祈りつつ、俺は授業に戻った
三人称side
「(負けた負けた負けた負けた負けた負けた負けた負けた負けた!!!!)」
秋水は授業にロクに集中せずにただ"負けた"というワードだけを頭の中で繰り返し、そしてノートに呪いのように二人の名前を・・・矢車蒼真と影山一夏の名前を書いていた
秋水は自分から挑んだ勝負に負けた、しかも自分より格下と思っていた元弟、一夏にだ、圧倒的差をつけられ、一方的に、それは、一夏が言っていた"蹂躙"に他ならなかった、そして秋水はプライドが他人より倍高い、そのプライドが、秋水自身を狂わせていた、秋水は今まで、姉意外には負けたことがなかったのだ
「(影山一夏!!矢車蒼真!!必ず潰す!!)」
そんな狂気にも似た殺意に駆られ、秋水は狂っていく
「(貴様があんな無能に負けるなど、恥を知れ!)」
姉に、織斑千冬に言われた事が一切途切れることなく頭に流れ続けている、それはまるで呪いのようだ
余談だが、授業中、山田先生はずっと涙目で授業をしていたとさ
蒼真side
時は過ぎて放課後、俺は寮には帰らず、屋上でケータイを片手にコーヒーを飲んでいる、もちろん、ブラックでだ
ケータイの時計が午後5時を指す
「そろそろか」
俺が孤独に呟くとケータイが振動する、その画面には”束”とだけ表示されていた
俺が電話の受話器が上がっている方のアイコンをタッチすると、いつもの元気で明るい声が聞こえた
「「やあやあそうくん!!元気にしてたかな!?束さんはそうくんといっくんがいないせいで寂しいよ~」」
「心配しなくても、クロエがいるだろ?迷惑かけてねえだろうな?あと、相棒のほうが寂しさの倍率高いだろ、絶対」
「「え~?そうくん妬いてるのかな~かわいいやつめ~!でも生活は大丈夫だよ!?ちょっと実験でヘマしちゃって床が真っ黒焦げになっただけだから!!安心して!?」」
声の主は篠ノ之束、俺の命の恩人であり、家族でもある(ついでに言うと相棒の彼女その1だ)
俺は頭を抱えてうなだれる、束に生活力とかその他もろもろが無いことがわかってはいたが、これ程とは・・・(床が真っ黒焦げについては、常軌を逸している)
俺が頭を抱えていると、声の主が変わる、クロエだ
クロエは相棒がクソみたいなドイツの実験場から助け出した試験管ベビー、(ドイツの科学は世界一ィィィィィ!!!なんてよくいうぜ)名前が無かったので俺がつけた、以来、ずっと家族のように暮らしている(ちなみに、相棒の彼女その2だ)
「「蒼真様、そちらはどうですか?お友達は出来ましたか?」」
「いや、友達はまだいねえ、だが、面白そうな奴らは何人かいる、セシリアって奴なんだが」
その後俺は家族との会話を楽しんでいると、相棒がドアから入ってきた
「お、兄貴、もう始まってたのか、悪い遅れた」
「おう、今ちょうどクロエが出てるが、話すか?」
俺はケータイを相棒に差し出す、相棒はそれを受け取り、話始める、あの恋人三人は会話になると、甘い、とてもとても甘い、だからこうして話をするときはブラックコーヒーを常備している
久々に聞いてて思ったが、ブラックコーヒーがこんなにも甘く感じたのはいつぶりだ?
時は過ぎて、もう時間になってしまった、束は国際氏名手配犯に認定されてしまっているため、あまり長く会話していると、足がついてしまう、その為一週に一度、こうして話している
「相棒、もうそろそろ時間だ、貸せ」
「わかったよ兄貴、じゃあなクロエ、また」
「「はい、一夏様、また」」
相棒がそう言うと、ケータイを俺に差し出す、通話を切ろうとしたが束がストップをかけた
「「そうだそうくん、そろそろあの子たち、IS学園に来るから、よろしくね!」」
「おい束、どういうk「ブツ ツーツー」切りやがった」
あの子たちとは、誰の事だろう?もしかしたら・・・いやいや、そんなわけがない
「どうしたんだ?兄貴、行こうぜ?」
「ああ、戻ろう」
俺は考えを打ち消すように、寮の自室へと向かった
三人称side
IS学園の校門前、そこで二人の少女が立っている、1人は鮮やかな水色の髪の毛をしており、付けているメガネからは、真面目そうな印象がうかがえるだろう、しかしその容姿は、どこか生徒会長である、更識楯無を思い浮かべるだろう、たいしてもう1人は、どこかふわついていて、見ているだけで眠くなってきそうな容姿で、制服はダルダルで袖が余っていて、手は見えない
「やっと来たねIS学園」
「そだね~、イッチーと蒼真、ちゃんとやってるのかなぁ?」
そう言いながら眠そうな少女はおっとりした口調で話す
「あの二人ならちゃんとやってるよ、きっと」
「そうだね~、あの二人だもんねぇ~」
「束さんに感謝しないとね」
そう言いながら二人の少女は、校門を抜けていく
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久々の投稿なのにメッチャ短くてすみません!!
これもすべて乾巧ってやつの仕業なんだ
嘘ですすみません、実は今春から高校生になりまして、そのせいで忙しくて中々時間が取れないのです、なので、見てくれているかたには大変申し訳ありませんが投稿が本当に遅くなります
色々謝ったところで、今回は終わりです、see you.