やはり俺がボーダー隊員なのはまちがっていない。(未完結)   作:スキート

3 / 6
1.比企谷八幡はボーダー隊員である。

-ボーダー本部-

 

春休み。それは、学年が上がる前に挟まる休み。中学三年生や高校三年生にとっては、受験という長い戦いの日々が終わり、新しい学校に行く前の休みである。

 

そんな春休みに俺は別段やることなどなく、いつも通り玉狛支部を出て、本部でぶらぶらしていた。

 

本部に来てやることといえば、ランク戦したり、ランク戦したり、弟子にいろいろ教えたり、ランク戦したり、ランク戦したり………あれ? 俺ほぼほぼランク戦しかしてなくね? あと、弟子にいろいろ教えるというのは、俺には一人弟子がいるため、修行をつけているためである。

 

「お! ハチじゃん! ランク戦しよーぜ!」

 

「出会い頭の一発目がそれかよ。 この槍バカ」

 

このいきなり俺にランク戦を仕掛けて来た男、米屋陽介。通称槍バカ。A級7位の三輪隊所属の攻撃手(アタッカー)である。

 

「いいからいいから今から出水と緑川よんで、な?」

 

「まぁ、暇だからいいんだけどな」

 

「よし! そうと決まれば早速ランク戦ブースに行くぞ!」

 

「お、おい。引っ張るなって」

 

☆

 

-ボーダー本部・ランク戦ブース-

 

「よし、これで全員揃ったな」

 

米屋が読んだ出水と緑川が到着した。

 

「よねやん先輩、四人呼んで何すんの?」

 

こいつが緑川駿。A級5位の草壁隊の軽量級の攻撃手である。

 

「そうだそ槍バカ。さすがに何もなしに呼んだんじゃねーだろーな?」

 

そしてこいつが出水公平。A級1位の太刀川隊所属の射手(シューター)である。

 

「ちゃんと考えてるよ。……それはな………

 

………2対2のランク戦だ!」

 

「ああ、そう」

 

「ちゃんと考えてたんだ」

 

「そうと決まればグーパーで別れるぞ」

 

「「「「グーっとパーっで別れましょ‼︎」」」」

 

4人一斉に掛け声をする。

 

俺→グー

米屋→グー

出水→パー

緑川→パー

 

「俺と比企谷、出水と緑川か。 ちょうどいいんじゃね?」

 

「そうかもな」

 

「ひきやん先輩とよねやん先輩には負けないよ!」

 

「よし! やっか!」

 

そして、俺たちは、一人一人部屋に入った。

 

☆

 

-ステージ・市街地C-

 

ステージは市街地C。山の斜面に作られた住宅地のようイメージで、狙撃手(スナイパー)が上の建物をとれれば、場を有利に進められる。

 

そして、今俺が転送された場所は、斜面の中間らへんの位置。上にいけば狙撃手として狙撃手できるが、どこに敵がいるのかわからないため動こうとは思わない。

 

《ハチ。まずは俺と合流しようぜ! こっち来てくれ!》

 

「おう。了解。そっちに向かう。 それとあいつらと遭遇したらそのまま戦っておいてくれ」

 

《了解!》

 

「よし。行くか」

 

「おっとまったはちやん先輩。相手は俺だよ」

 

「! 緑川か…」

 

俺は米屋と合流に向かう途中緑川と遭遇してしまう。

 

「米屋、緑川と遭遇した。お前がこっちに来い」

 

《すまん、ハチ! こっちは出水と遭遇した》

 

「あー、わかった。じゃあ俺もお前の方に向かいながら戦うからお前も俺の方に向かいながら戦ってくれ。んじゃ」

 

《おう!》

 

米屋との通信を一旦やめ、俺は緑川との相手に集中する。

 

「はちやん先輩、よそ見はよくな・い・よ‼︎」

 

緑川が勢いをつけスコーピオンで攻撃をしてくる。そして、俺は間一髪でそれを躱(かわ)す。

 

「うおっ、流石に早いな」

 

「はちやん先輩には及ばないけどね」

 

「メテオラ」

 

俺は緑川に向けてメテオラを何発も放つ。辺りは埃まみれで、周りは俺以外にはよくわからないだろう。

 

俺のサイドエフェクトの気配察知。どんなに見えなくても気配だけで相手の場所などがわかる。結構便利だ。

 

そして、俺は緑川の後ろ側に静かに周り、弧月で仕留めようとするが、緑川のスコーピオンに阻まれる。

 

「よく気づいたな」

 

「けほっけほっ! まぁ感なんだけどね」

 

咳き込みながら緑川がそういう。いや、ホントすげぇわこいつ。

 

「はちやん先輩! 勝負はこれからだよ!」

 

「いや、もう終わりだ」

 

「ほぇ?」

 

緑川が間抜け声を出した直後、緑川の体を何発ものアステロイドが貫く。煙に紛れながら何発がアステロイドを緑川の背後に置かせておいたのだ。

 

「あの煙の中でここまで出来るなんて……!」

 

《トリオン供給器官破損 緊急脱出(ベイルアウト)》

 

「ふぅ…、あいつも結構強くなってるな」

 

「あーはい。こちら比企谷、米屋そっちは?」

 

《逃げてる》

 

「え?」

 

《逃げてる》

 

「おい」

 

《とにかくこっち来てくれハチ》

 

「了解」

 

☆

 

「んで、なんで俺と出水が遭遇しているのかね」

 

「いや、知らんけど」

 

「あ、ああ。そうだよな。……あの槍バカ…」

 

「まぁ、そんなことはいい。行くぞハチ」

 

「ああ。かかってこい」

 

「アステロイド!」

 

「シールド」

 

俺は初手のアステロイドを難なくシールドで防ぐ。

 

「ハウンド!」

 

すると何発ものハウンドを上空に打ち上げる。

 

「うおっ!」

 

上に上がったハウンドたちが勢いよく俺の頭上に降り積もる。

 

「メテオラ!」

 

「くそっ!」

 

俺がハウンドの対応に追われている最中、出水がメテオラを放つ。

ちっ、面倒だな。弾の量が多い上に攻撃が早い。

 

「旋空!」

 

「おっと!」

 

俺が決死に放った旋空をシールドで防ぐ。

 

「流石だな、出水」

 

「ハチ。油断しすぎだ」

 

「んなっ!」

 

すると、またもや頭上からハウンドが降り注ぐ。

こいつ、さっき上にあげたハウンドの何発かの軌道を高くして落ちるのを遅らせやがったのか。

 

そして、俺は突然のことに驚き、シールドを張る間もなく、避けようとしたが避けきれずに、右肩からごっそり削られてしまう。

 

「強いな」

 

「へっ、お前がいうかよハチ。アステロイド!」

 

「っと!」

 

出水の放つアステロイドを俺は弧月で切る。

 

「はぁ…」

 

「ん? どうしたハチ? いきなりため息なんか……! 」

 

「おらっ!」

 

「やべっ! 忘れてた!」

 

「遅いぞ。米屋」

 

「すまねぇ、ハチ」

 

ここでようやく戻ってきたのが米屋。米屋の奇襲のお陰で出水の右腕はもらった。

 

「ほらっ! 行くぞ弾バカ!」

 

「うっせー! 槍バカ!」

 

「仲良いなお前ら…」

 

その後は結局、2対1となり有利だった俺たちが勝ったのだった。

 

 

 

 

 

 

 




最後めんどくさくて終わらしたとかじゃないからね?
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。