~If you were alive~ 死にゆく世界で足掻く君へ... 作:Keith・T
こんな不定期更新でクソ文章力ですが少しでも楽しんで頂ければと思います!
『お願い!.....助けて!』
今度はハッキリと聞こえたのだが、あまりの突然さに「え?」となり聞き返そうと顔を遠ざけると...
先程の綺麗なピンク色の髪はクシャクシャになっていて、落ち着いた色したワンピースには至る所に血の後が付いていた。そして腕や脚も所々が爛れたような後があり、まさかと思い恐る恐る顔を上げると.....
アイツ等と同じ...ゾンビになっていた...
突然の変異に脳が追いつかず、数秒間は目の前の『
「う....うわぁぁぁぁぁぁぁ!」
遅れて脳が今の状況を理解した途端俺は情けない悲鳴を上げながら彼女を左手で突き飛ばし、右足のガンホルダーに手をやる。
しかし、何度触れても底には銃は疎か本来在るはずのガンホルダーでさえ無くなっていた。
あまりの非常事態に頭の中が焦りと恐怖で埋め尽くされかけたがまだ僅かに残った生存本能が『逃げろ!』と警告を促し俺の体を必死に動かそうとする。
逃げようと震える足を無理やり動かそうとするが、金縛りにでも遭ったかのよう体の自由を奪われいて動けなくなっていた。
(頼む!動け!....動けってつってんだろこのポンコツがぁ!?)
恐怖に飲み込まれないように声を必死に声を荒げてみるが、虚しくも願いは届かず俺の足はただただガクガクと震えることしか出来ずにいた。
そんな事をしてる間にも彼女はドンドン近づいて.......気がつけば手を伸ばせば届く程の距離まで接近されて.....そして...
顔をゆっくりと上げ、俺の首もとに....!
...........ガバッ!
目を覚まして起き上がるとベッドの上だった。
夢....だったのか?...
夢にしてみればリアル過ぎる物でトラウマになりかねないぐらいだった...
確かに夢に出てきてもおかしくは無いか...
俺や先生は実際にこの目でハッキリと見たんだつい数時間前前までは一緒にサバゲーの大会に出ていた後輩達が死んでその内の一人は....ゾンビになって..!
思い出していく内に眩暈と吐き気が込み上げベッドにうずくまる。症状自体はものの数分で直ったが生きるためとはいえ、後輩を殺してしまった罪は消えなかった。
いやもしかしたらこれも夢かもしれない...それならただのたちの悪い悪夢だったという夢落ちで終わる。
そう思い窓に近寄りカーテンをあけ、全力で自分の頬を全力で抓る。
ゆっくりと目を開けてみる....が、しかし目の前の光景は何一つ変わらず死体が動き回り生者を貪り散らす世界ままだった。
夢ではなく現実ということを無惨にも突きつけられ倒れそうになる。
(なんで...なんで俺がこんな目に遭わなきゃなんねぇんだよ!...)
そんな思いで一杯になり自然と涙が溢れ出て来そうになり、現実から目を背けるかのようにその場で三角座りしてしまう。そして近くに置いてあったリュックから後輩から預かったガスガンを見た瞬間、次々と数時間前の楽しかった事を思い出し、遂には我慢していた物が決壊し涙が頬をツーと濡らした。
昔から泣くときは声を抑えるほうだったのにも関わらず今日ばっかりは少しばかり声が漏れてしまったようだ。
♢♢♢♢♢♢♢♢
適度な温度が保たれるリビングではその部屋の気温とは裏腹に重い空気を漂わす中、俺と店長は向かい合いになりソファーに座っていた。
「そうか....もうこの町は...いやもしかすれば世界中がこのパンデミックにやられているだろうな...ハハッ」
「かもシレナイデス...アメリカの方でも同じようにbiohazardによるパンデミックが発生しているとの情報が入っている...このままではいずれハッポウシャダンですネ...」
「それを言うなら『八方塞がり』だろ?でも店長の言うとおりだ...今は生き残るためには〈情報〉や〈物資〉、そして奴らをどうにかするための〈武器〉が必要だ。これらの物をなんとかして調達しなけ..!ウッ..!ゲホゲホッ!」
急に心臓を鷲掴みにされるような痛みに襲われむせこんだ。むせ込むこと自体は珍しくないのだがさっきの咳き込み方はどこか違った感触があった。
恐る恐る口元を押さえていた手を退かすと吐血した後があり、唾液と一緒に血が混ざっていた。
やはり....そう長くは保たないな...
急にむせ込んだ俺を見た店長が心配そうにこちらの顔を覗き込んで来るが「なんでもない」と言い張りさっきの吐血した手を隠した。
「......相棒は昔から隠し事がヘタな所や無茶する所は変わってないな...」
やはり店長も気付いていたようだった。どうやら俺もここまでの命のようだ...まだ奴らの仲間入りすりよりも知り合いの手で楽にしてもらうほうがマシだろう...
「ハハッ...やっぱ気付いてたか...それもそうか...無事にあの死体共から逃げ延びたと思いきやあの
「Oh...my god..やはりでしたか...」
店長はそう呟くと席を離れ俺に背を向けながら近くの戸棚に置いてあった銀色のアタッシュケースを取り出してきた。中にはさっき使った「S&W M29」が入っているのだろう...
店長がアタッシュケースを開け、中身を出そうとした時あぁ...死ぬんだなと覚悟したが、店長の手には「S&W M29」の姿はなく、代わりに使用後であろう一本の注射器があった。
「店長...それは....!」
「あぁ...以前、相棒が言っていた『緊急避難マニュアル』の中にあったワクチンだ。」
「...!どうしてそれを...」
「おいおい忘れたのか相棒?俺は〈元〉軍の者だぜ。そんな話をされりゃ用意の一つや二つはするさ。それと腕を見てみな、既に薬は打ってある。」
そう言われ腕に巻かれていた包帯を少しずらすと化け物の触手刺された後の他に注射の後があった。武蔵も同じように打ってあるのだろう。
「そういえば武蔵は無事なのか?あの化け物を退けた後、盛大にぶっ倒れていたと思うが....?」
「あ~それなんだがな....」
珍しく店長は困った様な顔をしながらその後の詳細を語った。
♢♢♢♢♢♢♢♢
「はぁ~...」
何度目か解らなくなった溜め息を吐く。
近くにあったハイキャパを拾い上げ弄ってみる。
(よくカスタムされているな...グリップは元々付属しているのじゃなくてオリジナルの物だ。
リアサイトも見やすくしてるし、ホルダーからすぐに抜ける様に少し工夫してあるな...中のほうもきっとカスタムされているんだろうな...んっ...なかなか外れないな...!)
ガチャガチャという音がするだけでなかなかスライドが外れなかった。恐らくカスタムをした本人でないと取り外しの方法が解らないっていうやつだろう。
取り外しに苦戦していると壁の向こうから何か声が聞こえた。
店長と...先生かな...?
「~~~~~~~~~だろうな...ハハッ」
辛うじて聞こえるか聞こえないくらいだったが引き続き壁に耳を当てて聞いてみる。
「~~~~れは!」
「~~棒が言...~~~マニュアル...~~ワクチン...~~」
うん?..マニュアル...?ワクチン...?いったい何の話をしているんだ...?
ただでさえあの《
聞き間違いだろうと思い部屋の扉を開け廊下に出て、店長と先生居るであろう居間へ行くことにした。店長の家は一階が店で二階が住居となっているため二階に殆ど上がった事のない俺は迷いそうになるが店長と先生の話
し声を頼りに居間へ通じるドアへたどり着くことができた。
「そう~~~武蔵は無事なの~~?~~~~け物を退けた~~~~~れていたと思うが....?」
ドアノブに手を掛けた瞬間不意に自分の名前を呼ばれビクッとなったが反射的にその場に立ち止まってドアに耳を当てる。
すると店長が珍しくウーンと唸っている声がした。
「あ~それなんだが...ムサシは無事デシタ...いや正確には無傷だったというべきダナ....」
は?...いったいどういうことだ...さっきのマニュアルやワクチンと良い、次は俺自身....?
元から物を理解するのは早いほうだったが今回ばかりは容量オーバーに達した為、酷使されまくった脳は頭痛を引き起こしまた倒れようとするがギリギリの所で踏ん張り続きを聞く。
「店の中に退却して相棒の治療をした後ムサシにも同じように例のワクチンを注入したその後...傷が全て塞がったんだ。ここへ来る途中に出来たと思われる怪我やあのMonsterに刺された痕が治ってしまったんだ...正直My
eyesを疑ったヨ...」
もうわけが解らなかった...あの化け物に刺された所や事故の時に出来た傷が全て..治っ....た..?
震えが一向に収まらない手で体のあちこちに巻かれていた包帯を外す。
包帯は簡単に解け...
そこには...
「嘘....だろ...?」
あまりの衝撃に出来事に思わず自然と声が漏れた。
この短時間で多くの非現実的な事を目の当たりにして気が狂いそうになる。
うっ...!こんな時に...
酷使されまくった俺の頭はやがて限界を迎え、店長さんと先生が居る部屋のドアに向かって思い切り倒れこんだ。
♢♢♢♢♢♢♢♢
次に目を開けたら自分が知っている天井が見えた。
「...!気がついたか武蔵!大丈夫か?どこか痛む所とかないか?」
「へーイ!ミヤモト!Are you ok?心配しましたよー!」
...それと俺の安否を心配する先生と盛大に笑う店長さんの姿もあった。
てか店長さんワザとやっているよね..それ...
どうやらさっきの盗み聞きの時に限界を迎えまた盛大にぶっ倒れてしまったようだ。
寝てばっかりいるのもアレだったので体を起こそうとするが一向に体が動かない。それでも無理やりにでも動かそうとすると店長さんが慌てて制止してきた。
「oh..まだ無理して動いてはいけません...ムサシは1weekもSleepしていたのですカラ!」
「マジかよ...俺一週間も寝ていたのですか...」
何故か今度はそこまで驚かなかった、むしろ逆に納得しているぐらいである。
急展開に追いつけるようになった俺を見て先生は話を切り出した。
「武蔵が眠ってる間、俺と店長の2人で交代しながら外に出て色々と情報を探っていたんだ。」
先生のその一言に俺は一気に緊張を覚えた。
「まずはこの辺りの状況についてだが...ご察しの通り地獄絵図そのものだ...町中のあちこちに奴らがウヨウヨしてやがる。この一週間助けが来ると思っていたが一向に来る気配がない...恐らくこのパンデミックは町だけではなく他の場所でも起きているかもしれん...まだまだ情報が必要だ...
そして奴ら...あの動く死体共についてだが...これは店長に説明してもらったほうが良いだろう。」
そう言うと同時に店長さんはいつの間にかやたらデカいダンボールを抱えていた。
「そうダナ...Easyに説明すると正直詳しい事は何もわかっていマセーン!奴らが何故誕生したのかはさっぱりデス。
ですがこの1weekの間にいくつか不確定ではありますが幾つか気になる事がアります」
「店長さん...どういうこと?」
「まず1つは相棒とムサシが試していた『音』だ。奴らは音に敏感な様で物音をたてればその音の方へ行く習性がアりました。そして次に『目』も機能しているのかと思って試したかったんだが...リスクがデカすぎて試せませんでした。」アッハッハッハ
店長さんの唐突ないつも通りのテンションにちょっとずっこけそうになる。
「まぁそれは置いといて...奴らの特徴?みたいなのはいくつかあったな...」
「特徴?...店長さんいったいそれは?」
「まだ不確定ではあるが、もしかすれば奴ら...『生前の記憶』でも有るんじゃねぇのか?』って思ったんだ。外で様子を見ている時に顔馴染みの客が居たんだ...ムサシも覚えてるか?単スナ突撃Loveだった....えーと名前が確か..「CQBさんでしょ?」そうそう!それ!」
CODさん...もちろん覚えているさ。
この店で知り合ったスナイパー大好きマン、でよく口癖で『遠くからの狙撃も良いが単スナで俺は突撃兵になるんだ!』って言ってゲーム開始してから5分以内には絶対ダウンしていた人だが意外と狙撃の腕は高く、[YearTube]では結構人気のあるほうだった。
彼には今後もあの自慢突スナで頑張って欲しかったんだが...
「.....でもなんでCODさんが?」
「そう思うだろう?だから俺と相棒はアイツに発信器を取り付けて行動を監視していると行く先のほとんどが同じ事がわかった。」
「それは偶然じゃなくて...?」
「俺もそう思ったんだが店の周りに群がるヤツらのほとんどが『元』知り合いばかりナンダヨ...試しにエアーガンをヤツらの近くに置いてみるとどことなく興味を示しいたことからも見て恐らく...」
「うーん...そう言われてもいまいちピンとこないな...」
訳が解らず首を傾げていると先生が「フッフッフ」とこの時を待っていたかのように自慢気にしている。
なんか...どこぞのオー○ド博士みたいだな...
「こんな時こそ俺d『あ、いえ先生に言って頂かなくてもなんとかするんで』」
「ちょっと待ってくれよ武蔵君!頼むよ~!こんな時位しか出番無いのだから説明させてくれ~!」
ワンワンと泣かんばかりに先生は頼み込みんでくるが...自覚あったんだ...それ...
「わかりました...んじゃ馬鹿な俺でも解るようにお願いシマスネセンセー」
「よし来た!任せろ!」
(ムサシも色々と苦労スルンダナ...)
「それでは...ゴホン!!
まぁ先程店長から説明があったが、もしかすればヤツらは『生前の記憶』があるかもしれない。さっき店長はCODさんを例として言っていたが俺が質問するからお前はそれに答えろ。」
「わかりましたよ...」
「んじゃまず一つ目だ。お前は今...一応学生だな?今日が平日で朝の8時くらいだったら何をしている?」
「え?...そりゃ普通、学校に行くためにいつもなら自転車で登校している途中だけど...」
「そう、それだ!」
「はい?」
先生が急に大きな声を挙げながら『犯人はお前だぁ!』と言わんばかりに指を指してくる。そんな急に熱血系になられてもこっちは置いてけぼりにされるだけなんで勘弁してほしい。
「だから、その当たり前の事を言ってるんだよ。人は生きているとさっき武蔵が言ったみたいにごく自然な生活を送るだろ?」
「...!!そういうことか!。」
結局先生の説明でも理解出来ずに首を傾げかけたが、先程の店長さんの説明と合わせてようやく理解した。
「ようやくわかったか、もしヤツらに『生前の記憶』があるなら何か対抗策が見つかるかもしれない。」
先生の言うとおり、もしヤツらに『生前の記憶』が本当にあるならヤツらに対して何か有効な手立てが見つかるかもしれない。
暗闇の中で僅かな光が見えた気がしたがまだ不確定な所が多すぎてる為あくまでお頭の片隅にでも置いておくことにしよう。
「それで、ヤツらの特徴...?みたいなのは理解しましたけど...この先どうするんですか?」
「それなんだが...ムサシ!come here!(ついてこい!)」
さっきまで黙って見ていた店長さんが立ち上がり店へと続く階段へと歩きながら手招きをしてきた。
とりあえず俺も一旦店長さんの後を追って一階にある店エリアへと向かう。
店長さんの家は店と住宅が一緒でになっていて、1階がミリタリーショップ、2階が店長さんの住居となっている。
ここの店には個人では勿論、部活の時はよくお世話になっている。
この一階のミリタリーショップはこの巡ヶ丘市で一番取り扱っている銃の数が多い、そのため沢山の人がこの店を訪れて銃のカスタムをして貰ったり、サバゲー仲間同士での情報交換やたわいない雑談をする人が多かったのだが今は店内にはただただ静寂な静けさと時折聞こえてくるヤツらの呻き声だけだった。
正直ここもいつまで保つかはわからない...
「な~に落ち込んでるデスカ?そんなんじゃお先Pitch
dark(真っ暗)デスよ~!」ガッハッハ バシバシ
「ちょ..!店長さん痛い!痛いって!...」
落ち込んでいる俺の背中をいつもと変わらないテンションでバシバシと容赦なく叩いてきた。
(痛ってぇ!容赦なく叩きやがって...)
流石に痛みに耐えれず思わず涙が出そうだったがなんとか耐えた。
(まったく...でも今回ばかりはちょっと大目に見てあげよう)
普段は鬱陶しいと思うこの店長さん独特のノリには今回ばかりは助けられた気がした。
(よし!やるぞ!俺は何としても生き残るんだ!)バシッ!
頬を自分の手で叩きやる気を奮い立たせた。
そしてレジカウンターの方へ大股で歩いてく店長さんの後に着いて行った。
「店長さん俺だけを呼んだのって何か意味があるんだよね?」
「Yes!流石はムサシ!お前には生き延びてもらうために必要なことをマナんでモライマース」
そう言いながら店長さんはレジカウンター床に置いてあったダンボールを退かしていくとそこには南京錠でロックされた床下ドアがあった。
店長さんが南京錠を開けるとそこには階段がつづいていた。
以前から店長さんの店は訪れた時に隠し部屋はあると聞いていたがこんなところにあったとは...。
「店長さん...もしかしてこれって以前話してくれたあの『秘密の隠し部屋』??」
「イェース!さぁ中で詳しい話をするからplease come here!」
そう言うと店長さんは隠しドアを開け、階段を降りていった。俺もその後に続くとそこにはテレビやゲームとかでよく見る様な秘密部屋とかではなく、周りはコンクリートの壁と殺風景だが階段の近くにはテーブルとイスが置いてありそして何故かカウンターテーブルのようなものが設置されている。
奥にはいくつか的みたいなのが見える。
「店長さん、ここって射撃場か試射場なの?秘密部屋にしてはかなり広いし...」
「yeah.そうだよ。」
俺が辺りを見回しながらそう訊ねると近くのダンボール箱を漁りながら即答した。
てか...秘密部屋だったらもっとこう....雰囲気とかソレっぽくしろよ...
「まぁ秘密部屋っぽく無いとは思うが気にすんな!それより...ホレッ!」
「うわぁっと!....え!これってまさか本物のM1911!?」
「No.見た目は本物のソレとそっくりに仕上げてあるただのガスガンさ。」
慌ててスライドを開けると中には9mm弾ではなくただのBB弾だった。くっそ見た目とかが本物みたいだったから早とちりしてしまったじゃないか。
「ハッハッハ!残念だったな!まぁM1911でちょっとでも射撃能力でもPower upしておけ。俺はこの『違法改造銃』の調整をしてくるからよ」
そう豪快に笑いながら背を向ける店長さんの手には後輩から渡されたあの『
今更な感じがするが一応レッグホルスターを確認するとやはり案の定無かった。
いったいいつの間に....ってどうせ二度目の気絶の時に回収されたんだろう。
「一応先に言っておきますけどそれh..」
「Stop!言わなくてもわかってマース!相棒から既に聞いているからNo problemデース!こっちは任してムサシは腕を磨いておくのデース!」
そう言い残して店長さんは近くのイスに腰掛け、押収した例の銃を改造し始めた。
まぁ恐らく店長さんのことだし弱体化はないだろうし多分大丈夫だろう。
射撃練習用のテーブルに近づき備え付けられていたターゲットペーパーをワイヤー引っ掛け準備した。店長さんは任せろといったのだから自分はお言葉に甘えてちょっと練習させてもらおうかな。
俺は数メートル先の的に向かってM1911を構え、練習を始めた。
♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢
とある学校にて......
「おーいめぐねぇ~!面白い物見つけたって聞いたんだけど何見つけたんだ~?」
「こ~ら!『めぐねぇ』じゃなくて 『佐倉先生』 でしょ?」
「あ、ごめんめぐねぇ...でもめぐねぇって先生っていうよりみんなのお姉さんって感じだからついうっかり言ってしまうんだよな~」
「はぅ..!私.....先生として見られてないのね....」
本人は悪気があって言ってるつもりはないのはわかってるがそれでも意外とショックだった。確かに生徒からは「先生」より「めぐねぇ」って呼ばれる回数が多いけど...ソレデモ..ソレデモ...
ショボーンといじけているといつもより早めの助け舟が出された。
「そ、それよりも先生、くるみにさっき見つけたもので何かするんじゃ無かったんですか?」
「そうだったわね、ありがとう悠里さん。」グスン
((やっぱり先生っていう感じがしない...))
「前に学園生活部をするって言ったでしょ?その記念にこのカメラでみんなで写真を撮ろうと思ってね」
「お~いいね~!ならゆきを早速連れてくるか!」
そう言ってゆきちゃんを呼びに走って行こうとする恵比寿沢さんを悠里さんが腕を握って止めた。
「もう夕暮れ時だし、また明日のお昼頃に撮りましょう?ゆきちゃんも今日は疲れて寝ていたはずだから」
「そうか...まぁアイツも今日のバリケードの拡張作業で疲れているからな。」
「そうね、今日はみんな頑張ったんだから今日はゆっくり休んでまた明日撮りましょう」
そう私が言うと2人とも頷いてくれた。
今日であの事件から数日経つけど未だに救助の来る気配は一切無い、正直怖くて堪らないけど私はこの子達の先生である以上絶対に諦めてちゃいけない。私がしっかりしないと...
不意に外を見るといつの間にか夕日で赤かった空は少し鉛色の雲がかかっていた。明日は曇りか雨かもしれない。
みんなで良い写真が撮れるように明日は晴れて欲しいな...
第4話からようやく本編に触れていけますね(ノ^^)ノ
この先本編とオリジナルの部分を混ぜて書いていく予定ですが本編がガッツリ崩れることは無いのでご心配なく....と言いたい所ですがまだまだ自分慣れてないためどうなるかまだわかんないです...はい...それでも次回も楽しみにしていただければ幸いです!
また次回でお会いしましょうサヨウーナラー(*・ω・)ノシ