すぐ更新できると思っていましたが、FGOの新章が来たので手付かずになってました!すまない……(笑)
ウチのメルトが大活躍でした(*´-`)
では本編です!
夏を終え秋を迎えたある日、月とシャロはバイトを終え帰路に着いていた。
「店長に任せられてる秋の新メニュー開発進んでる?」
「あぁ、来週くらいにはプレゼンかなぁ」
「バイトなのに新メニューの開発まで任せられて大変ね」
夏にアイスハーブティーの付け合わせとして、月の提案したレモンクッキーが好評だったため、今回の新メニュー開発担当に月が選ばれたのだ。
「そうかな?楽しいし、ヒットすれば店長から臨時ボーナスが貰えるからね」
「臨時ボーナス!?いくら貰えるの?」
「残念♪お金じゃなくて現品支給なんだ♪」
「何か嬉しそうね……。何を貰えるの?」
「それは内緒♪」
月はシャロに微笑みながら帰路を歩いていると、月のスマホが鳴った、相手はタカヒロさんだった。
「はい、月です」
「やぁ月君かい?忙しい所スマナイね。今日からココア君が勉強合宿で不在でね?リゼ君とチノに負担がかかりそうだからヘルプをお願いしたいんだが、大丈夫かな?もちろん夜のバータイムは休みで構わない」
「週末はバイトの予定が無いので構いませんよ。ただ一点お願いが……」
「私にできる事なら何でも言ってくれたまえ」
「今フルールの新メニューの開発中でして、決め手に欠ける所があるのでアドバイスいただけませんか?」
「私で役に立てるかは分からないけど、力になろう」
「ありがとうございます、では今から向かいます」
月は電話を切りスマホをポケットに閉まった。
「バイトのヘルプ?」
「そうココアが今週いないらしいから、それでヘルプの依頼だって。ラビットハウスのカフェタイムに入るのは初めてだから、少し緊張するな」
「さっきまでフルールで頑張ってたんだから、あまり無理しないでよ?月はすぐ無理するんだから」
「それはお互い様だよ。シャロもあまり頑張り過ぎるなよ?」
すると今度はシャロの携帯が鳴った。
相手は千夜だった。
「もしもし千夜?どうしたのよ?」
「もしもしシャロちゃん?今夜ココアちゃんと勉強会なの。良かったらウチに来ない?待ってるわね♪」
そう告げると千夜は一方的に電話を切った。
「シャロも大変そうだな……。お互い頑張ろうな。それじゃ!」
シャロに手を振り、ラビットハウスに向かう。
ラビットハウスに着くとリゼとチノが月を出迎えた。
「父が助っ人を頼んだと言っていたのは月さんだったんですね、今日はよろしくお願いします」
「ココアの代わりが務まるかは分からないけど精一杯頑張るよ」
「いえ、月さんならココアさんの百倍は頼りになります」
「ココア……そんなに頼りないんだな……。でもココアがいなくて寂しいんじゃないか?」
「少し……//ほんの少しですよ//」
チノは月の言葉を否定せず少し顔を赤らめながら肯定した。月はバータイムの制服に着替えるとリゼ達が待つ、カウンターへ向かった。
「お待たせ♪しかし今日は思った程お客さんいないな?」
「そうだな。せっかく月に来て貰ったけど、そこまで人手は不要だったかな?」
「じゃあ、俺は食器洗いをしておくよ」
「スミマセン、よろしくお願いします」
「なら私はラテアートの練習でもしようかな」
「では私はコーヒー豆を挽きます」
各々が作業を始めた。しばらくするとリゼは月に会話を投げた。
「そういえば月ってラテアートできるのか?」
「どうなんだろうな?絵を描く経験は乏しいが、そこまで苦手意識は無い。やり方もリゼのを何度か見ているから問題無いと思うぞ?」
「私、月さんのラテアート見てみたいです!」
「あぁいいよ?」
月はリゼから道具を受けとると一心不乱に爪楊枝を動かした。
「これは……?」
「何だこの耳の生えたエイリアンは?」
「え?これリゼなんだけと?」
「私だと!?私はこんなに気持ち悪くない!」
「月さん……。絵心はどこかに捨ててきたようですね……」
月それはチノのそれを遥かに凌駕した。
ショックを受けた月はしばらく拗ねながら食器を拭いていた。
「しかしココアがいないと静かだな」
「今は静かですが、すぐに煩くなります」
「「???」」
「マヤさんとメグさんがお泊まりに来るんです」
ラビットハウスの扉が開いた。
「ヤッホー!チノ!リゼ!」
「お世話になりまーす♪」
「俺もいるぞ?」
「お、ライトもいるじゃん!珍しい!」
「ら、ライトさん!こんにちは//」
月に憧れがあるメグは顔を少し赤くした。
「今日は私達がココアに代わってお店を盛り上げるよ?」
「頑張ろうねー♪」
「よろしく頼むね二人とも♪」
やる気を見せるマヤとメグに月はエールを送った。
「ココアがいたら喜んだろうに」
ふと並ぶ三人に目をやったリゼは何やら考えた後、口を開いた。
「小さいのが三人並ぶと名前を間違えそうになるな?」
「そうか?俺は普通に違和感無いけどな」
「チノ、マヤ、メグで纏めて、チマメだな」
「お?以外と呼びやすいな!」
「「何かやだ!」」
「私も!?」
三人の新しい呼び名が決まったが、マヤとメグは即座に拒否した。
そしてマヤとメグに制服を貸す為に、リゼを含めた三人がロッカーに向かい、チノと月がカウンターに残った。
「チノちゃんが友達をお泊まりに誘うとわね♪ココアがいなくて寂しくなったのかな?」
「た!たまたまです!!」
「ふふ。今日は楽しくなりそうだね♪」
しばらくすると着替えを終えた三人が降りてきた。
「お待たせ~♪私達が働いてる間はツインテデーね?」
「お揃い~♪」
「妙なルールを……」
「リゼの真似~♪」
「まぁ、いいでしょう//」
「悪くないな♪」
気がつけばチノとティッピーもツインテールに髪型を変えていた。
するとみんなの視線が月に向かった。
「待て、俺は男だ。ツインテールなんてしないぞ?」
「あれ~?ライトはルール違反じゃないかな~?」
「俺は対象外だろ?」
「…………月、ちょっと後ろを向け。制服にゴミが付いてるぞ?」
「え?ホント?悪いけど取ってくれないか?」
「今だ!!」
リゼは後ろから月に抱きつくと月を羽交い締めにした。
「な、な、な、な、何をしてるんだリゼ!//」
「今だマヤ!月の髪をツインテにするんだ!」
「おぉ!その手があったか!」
「は、離せリゼ!」
((それにこの体勢はリゼの主張の激しい神々の双峰が押し当てられてる//))
「ふ、ふ、ふ、観念するんだなライト~♪」
「ち、チノちゃん!助けてくれ!!」
「私も月さんのツインテ見たいです!」
「嫌だーー!!」
月の断末魔がラビットハウスに響き渡った。
「月さん、可愛いです//」
「本当だな//」
「思ってたより全然似合うじゃん♪」
「ライトさん素敵です~♪」
中性的な顔立ちの月は以外とツインテが似合い、リゼ達は月に称賛を送った。
「うぅ、もうお婿さんに行けない……orz」
称賛を受け取った月はショックでしばらく端っこでふてくされていた。
しばらくして機嫌を取り戻した月は仕事に戻った。
「それじゃあ、俺は厨房に入るから接客はチマメとリゼに任せるな♪」
「「「気に入ってる!?」」」
月はチマメに手を振り厨房に向かった。
「ライトって凄く大人っぽいよなー」
「憧れちゃうよね~♪」
「私達も負けないように頑張りましょう!」
「「おー!」」
チノがカウンターで飲み物を注ぎ、リゼの指導の元マヤとメグが注文を取っていた。
「お待たせしました~♪」
「あら?私が注文したのはカプチーノよ?」
「あ!スミマセン!」
メグはお客さんに謝罪をすると飲み物を取り下げた。
「間違えてミルクココア出しちゃった」
「飲み物作ってるのって………。チノ!!何でミルクココアばかり作ってるんだ!?」
「はっ!!いつの間にこんなに……」
「まさか…………ココアシック!?」
「と、と、と、とりあえずお客様のメニューを準備しないと!」
すると厨房からカプチーノを持った月が現れ、先ほどのお客さんの所へ向かった。
「お待たせ致しました。ご注文のカプチーノです。先ほどはウチの者が失礼致しました。こちらサービスのミルクレープになります。私の手作りですのでお口に合うかは分かりませんがどうぞお召し上がりください」
「まぁ♪ありがとう♪お兄さんイケメンな上に器用なのね?」
「勿体ないお言葉です。それでは失礼致します。ごゆっくりお過ごしください」
月はチノにウインクするとココアの入ったカップを一つ取り、そのまま厨房に戻った。
「「「すげぇ(凄く)!格好いい(です)!」」」
月の完璧なフォローにチマメは称賛の言葉を送った。
「とりあえず飲もう♪」
「そうだな」
「スミマセン……」
接客組は作りすぎたココアを飲み始めた。
ココアの処理と接客をチマメに任せ、リゼは厨房に移動した。
「あれ?ホールはいいの?」
「あぁ、チマメも接客に慣れてきたからな。それよりさっきのケーキ、良く準備してたな」
「タカヒロさんに試食して貰おうと思って作ってたんだ。タイミングが良かったのは偶然だよ」
「やっぱりピアニストだけにタイミングはバッチリなのかな?」
「リゼ、面白くないぞ?」
「突っ込めよ!?」
そんなやり取りをしながらリゼはパスタを作り始めた。
「ねーリゼー、私にもアルゼンチン教えて?」
「アルゼンチン?」
「アルゼンチン共和国。首都はブエノスアイレス。人口はおよそ4000万人で公用語はスペイン語だな」
「急にどうした!?」
「ライトって物知りキャラなの!?」
月のアルゼンチンへの補足にリゼとマヤは驚きを示した。
「それで?アルゼンチンって?」
「アルデンテの事じゃないかな?」
「そう!それそれ♪」
「通訳か!?」
「メグさん達は以心伝心なんです。私とリゼさんも心が通じ合えば……」
「言葉無しで通じ合いたいなら、ハンドシグナルを教えてやるよ♪」
「ハンドシグナル?」
「これが撃て。これが弾寄越せだ」
「そんなの使わないです……」
「じゃあリゼとライト!私は今何を思っているでしょう?」
「えっと……銃貸してとか?」
「私もパスタ食べたいかな?」
「ぶっぶーー!!」
「はいはい!!」
「はいメグ♪」
「仕事終わったら温泉プールに行って疲れを取ろう♪」
「ピンポーン♪この前チノに話聞いてから行きたかったんだー♪もーそれくらい分かってくれないとー♪」
「「分かるか!!」」
「それじゃあ、仕事が終わったらみんなでプールに行きませんか?」
「ありがたいお誘いだけど、俺は止めておくよ。タカヒロさんにご意見いただきたいし、バータイムの手伝いもしたいから」
「親父さん、バータイムは働かなくていいって言ってたぞ?」
「いや、俺が手伝いたいんだ。だからリゼ引率は任せたぞ?」
「任された!!」
月はプールに向かうリゼとチマメを見送り、ラビットハウスに戻った。
「おや?チノ達とプールに行かなかったのかい?」
「はい、バータイムの手伝いをしたかったので」
「私に気を使わなくて良かったんだよ?」
「タカヒロさんにアドバイス貰う約束ですし……、ここが好きなので!」
「…………それじゃあ、お願いしようかな」
「はい!!」
二人はバータイムの準備に取りかかった。
しばらくするとチマメが帰ってきて、チノの部屋に向かった。
途中タカヒロはボードゲームをチノの部屋に差し入れに行ったので、月もしばらくしてからチマメに差し入れをすることにした。
「これ、タカヒロさんからアドバイスをいただいたケーキなんだけど良かったらどうぞ♪」
月はミルクレープと紅茶を3つずつ用意した。
「うぉー!美味そう!」
「ライトさんってケーキ作り得意なんですか?」
「シャロさんの誕生日ケーキは月さんの手作りでした。あれは綺麗でとても美味しかったです」
「「手作りの誕生日ケーキ!?」」
「手作りの誕生日ケーキとは、シャロってば愛されてるなぁ~♪」
「バカ!//そんなんじゃないよ!!//」
「あぁ~♪照れてる照れてる♪」
「そんな事より味だよ味!味の感想を聞かせてよ!」
月に促され、チマメはケーキを口にした。
「「「!?」」」
「美味い!!」
「美味しい♪」
「しかもさっぱりしてます!クリームは普通の生クリームじゃないんですか?」
「紅茶と香り付けにレモン果汁を少しとレモンピールを入れてる」
「フルールの新作ですか?」
「やっとしっくり来たからね♪明日店長にプレゼンしてみるよ。それじゃあ帰るね。夜更かしし過ぎるなよチマメ隊!!」
「「「その呼び方嫌だー!」」」
月は手を振りラビットハウスを後にした。
帰宅すると月は疲れのあまり、着替えもせずにベッドに倒れ混むように寝ていた。
一方のリゼはココアからパッつん祭りと称した写メが送られて来たため返事を送る準備をしていた。
「月ー!帰ってるか?って寝てるのか?ならちょうどいい」
するとリゼは予備のヘアゴムで月の髪の毛をツインテにし、自撮りをするように一緒に写真を撮った。
「こっちは、ツインテ祭りだぞっと♪」
リゼはココアにメールを送り終えるとそのまま部屋を後にした。
一方メールを受け取ったココアとシャロは月のツインテに興奮していた。
「ライト君可愛い!!」
「悔しいけど似合ってるわ……//」
((それに月の寝顔の写メ……欲しい!))
「ココアちゃん?あとでその写真私にも送ってくれないかしら?」
軍師千夜によって月の寝顔の写メがシャロの手に渡るのだった。
後日談
月の提案したレモンティークリームのミルクレープが店長より採用され、瞬く間にフルールの人気メニューとなった。
それから数日後、シャロを含むバイト数名が店長に呼び出された。
「みんな集まってもらってすまないね。用件は一人1着ずつ外回り用のロングコートの配布だ。みんな各々のサイズを持って行ってくれ」
バイトメンバーは店長の気遣いに喜びながら各々好きなコートを持って行った。シャロはコートを手に取り店長にお礼を言った。
「店長ありがとうございます!!」
「あぁ、彼との約束だからね」
「約束?」
「新メニューがヒットしたら外回りのバイトさんにコートを至急してくださいだってさ。おっと、これは言わない約束だっけな?まぁいいか……」
そう言うと店長はシャロの元から離れて行った。
シャロは受け取ったコートに顔を沈め、独り言を呟いた。
「カッコつけちゃって……そういう所が好きなのかな?//」
いかがでしょうか?
今回はほのぼの系に仕上げてみました(^^)♪
感想お待ちしております!
あと投票してくれてもええんやで?(笑)
ほなっ!(^^)ノシ
追伸、変なタイミングで投稿した19話は削除しましたm(_ _)m