更新が久しぶりになってしまいスミマセン。
中々筆が乗りませんでした。
((なんか青山さんみたいだな♪))
今回、月のバイトの先輩の名前を決めました!
"賀茂 美瑠 (かも みる)"です!
ちょくちょく出して行きたいと思いますのでよろしくお願い致しますm(_ _)m
ては本編です!!
しんしん降り続く雪が石畳の街を白く染めていく。
その美しい景色に月は見とれていた。
「この街は四季が絵になるな……」
「雪がそんなに珍しいのか?」
雪化粧を眺める月にリゼは声をかけた。
その手には二つのコーヒーが入ったマグカップが握られている。
「街が綺麗だと思ってさ。そういえば東京の実家にいたときは外の景色なんてあまり眺めて無かったな」
「東京ってやっぱりビルとか人とか凄いんだろ?」
「東京は空が狭いんだ。俺はこの街の方が好きだな。ピアニストになれなかったらこの街で仕事しようかな」
「私ももうすぐ三年生だからな……。そろそろ自分の将来を考えないといけないな。将来の夢に向かってる月を見てると眩しくて羨ましい時があるよ」
「目標を決めるのが早いか遅いかの違いだけだよ。リゼは器用だし要領がいいから何でもできると思うぞ。もしリゼにやりたいことが見つかったら俺も応援する!!」
月の飾り気の無い素直な言葉にリゼは少し顔を赤くした。
「よし!朝ごはんできてるってさ♪」
「あぁ行こう!」
二人で朝食を食べに行く。月も天々座家での日常に心が落ち着く事が増えて来ている。その心地よさを月はしっかり噛み締めるのであった。
その日の午後フルールでのバイトに月は勤しんでいた。
そんな月にミルは声をかけた。
「ねぇ、桐間さんまだ来てないの?」
「そういえば来てないですね」
「何かあったのかしら?」
「またどこかで日向ぼっこでもしてるのかな?」
「"また"?」
「おっと、こっちの話です。お、噂をすれば♪」
フルールの入口からシャロが急ぎ足で入ってきた。
「ごめんなさい!遅くなりました!」
シャロは急いできたのかかなり息を切らし、顔を赤らめている。そんなシャロを月は楽しそうにイジり始めた。
「シャロ、遅刻癖がついて来てるんじゃないか?光合成ができる訳じゃないんだから、日向ぼっこは程々にしないとな?」
「月……」
月の名前を呼ぶとシャロは月の胸に飛び込んだ。
「し、シャロ///!?な、な、何してんだ///!!ってどーしたシャロ!?」
月はシャロおでこを触る。凄い熱に月は驚いた。
「凄い熱……店長!水とおしぼりを!」
月はやっとの思いでお客様用のソファーにシャロを寝かせるとシャロのおでこに冷やしたおしぼりをのせた。
「よし、これでひとまずは大丈夫だ」
眠っているシャロは苦しそうに息を切らしている。
「どうするか……。そうだ千夜!千夜に迎えに来てもらおう!」
月はスマホを取りだし、千夜へ電話をかけた。
「もしもし月君?こんにちわ♪どうしたの?」
「もしもし千夜か?シャロがフルールで倒れちゃってな!?多分風邪だと思うんだが、シャロを迎えに来れないかな?」
月の問いかけにしばらく千夜は考えた後に月の問いかけに答えた。
「それじゃあ、私はシャロちゃんの家で着替えとかの準備をしておくわ♪シャロちゃんは月君がお姫様抱っこで送ってくれないかしら?頼んだわね♪」
そういうと千夜は電話を切った。
「おい!千夜!…………切られた」
月は途方に暮れた。
するとミルは月に声をかけた。
「桐間さんのお知り合いどうだったの?」
「それが、俺が送り届けてくれって言われて切られちゃいました」
「だったら相武君が送り届けなさいよ」
「でも俺はシャロを抱えれる程筋力無いですし、それにお店はどうするんですか?」
「お店ならどうにかなるわよ」
すると店長が走ってやってきた。
「桐間さんに続いて相武君まで抜けたら困るよ!桐間さんは別の方に送って貰おう!ねっ!?」
「……相武君、ちょっとゴメンね?」
ミルは月に微笑むと店長に向かって振り返った。
「あ?女の子が苦しくて困ってんだからどうにかすんのが男だろ!!店?んなもん店員がいねーなら閉めちまえ!!」
「は、はい……。スミマセンでした」
店長はあまりの恐怖に目尻に薄ら涙を浮かべている。
「助っ人なら兄貴を呼んでやるからしばらく待ってろ。兄貴はパティシエだから厨房なら誰より頼りになる」
「相武君、気をつけて送って行きなさい!」
「「………………」」
店長の態度の移り変わりに二人は言葉を失った。
「それじゃあ、相武君は桐間さんをおんぶして帰りなさい。私も手伝ってあげるから」
「それって色々マズくないですか?若い男と若い女か密着するのって」
「あなたはいいのよ」
「何でですか?」
「そんな事は自分で考えなさい。それじゃ頼んだわよ?」
月は顔を少し赤らめるとシャロをおんぶした。
背中ごしにシャロの甘い匂い、体の柔らかさ、熱い体温が伝わってきた。
恥ずかしさと同時にシャロは自分が助けなければと月は決意し、フルールを後にした。
「千夜いるか!?」
「あら月君おかえりなさい♪ご飯にする?お風呂にする?それともシャロちゃんにする?」
「いやいや、ふざけてる場合じゃないって(笑)」
「ごめんなさい♪一度やってみたかったの♪」
「それならそこは、それとも私?だろ?」
「それは自分で考えなさい♪」
「ここでもそう言われるのか……」
「何の話?」
「いや、こっちの話だ」
月は先ほどフルールで言われた事を思い出していた。
「それじゃあシャロちゃんを着替えさせるから、月君は向こう向いててね」
「お、俺は何か作っておくよ!!//」
月は慌ててキッチンに向かい、冷蔵庫を開けた。
思っていたより食材が無く、月はメニューに悩んでいた。
「給料日前か……ヨシ!」
月は冷蔵庫に入っていた玉ねぎを2玉取りだし、繊維に沿って薄くスライスした。
中火でフライパンを温め、オリーブオイルを敷き切った玉ねぎを投入。
きつね色になるまで炒めたら、更にかき混ぜながらあめ色になるまで炒める。
あめ色になったらそれを鍋に移し、水と固形のコンソメを入れ、沸騰した後に弱火にして灰汁を取りながら更に煮込めばオニオンスープの完成だ。
「凄くいい匂いがするわね♪」
「オニオンスープだ。温まるぞ?千夜も飲むかい?」
「まぁありがとう♪」
「シャロはどうだ?」
「ぐっすり寝てるわ。」
「そうか、それは良かった。それじゃあ俺は……」
「そうだ!私、甘兎に仕事残してるんだったわ♪月君、しばらくシャロちゃんをお願いね♪」
「千夜!?」
「そうそう、風邪は移すと治るらしいわよ?」
千夜は月にウインクすると家を出て行った。
途方に暮れた月は千夜の言ったことを思い出していた。
「移せば治る……。つまり俺にずっとここにいろと言うことなのか?」
シャロに視線を移すとシャロは相変わらず苦しそうにしている。
「一人にする訳にもいかないし、千夜が戻るまではここにいるか……。一応遅くなるってリゼにはメールしておこう」
過去に朝帰りをしてしまった時にリゼからかなり絞られたのを思い出し、月はリゼにメールを送った。
メールを済ませると月はベットの横に腰掛け、カバンから楽譜を取りだし目を通し始めた。
「あれ?なんか……集中力がおち……て…………」
シャロを運んだこともあり、月はすぐに意識を手放した。
「あらあら♪確か月君って一度寝ると中々起きなかったわよね?」
シャロの家に戻った千夜は悪そうに微笑むと月とシャロにイタズラを仕掛けた。
「うふふ♪どちらか早く起きないかしら?」
千夜は満面の笑みで寝ている二人を眺め、記念に写メを撮った。
最初に目を覚ましたのはシャロだった。
「えっ!?/////」
シャロは目の前の景色に思わずパニックに陥った。
フルールに行った所までは覚えているが、気がつけば家のベッドの中にいて目の前には月の顔が数センチ先にある。
少し首を伸ばせば、唇と唇が触れてしまう程の距離だった。
そして動悸は激しくなり顔は暑く、物事を正しく理解するだけの余裕がない。
そして目の前には好きな人の寝顔がある。
シャロは本能のまま少しずつ首を伸ばした。
「あらあら♪シャロちゃん盛ってるわね?」
「………………………………うわーーー!!」
シャロは驚きのあまり飛び起きた。
しかし月は全く起きる素振りを見せない。
「ち、千夜!?」
「おはよう♪やっと目が覚めたのね?体調どう?」
「頭がガンガンする……。私一体?」
「フルールで風邪で倒れたのよ。月君がここまで運んでくれたの。それで気がついたら寝てたから、シャロちゃんのベッドの中に入れちゃった♪てへっ☆」
「てへっ☆じゃないわよ!おバカ!!」
ぐーーー
「あらあら起きたと思ったらすぐにご飯の催促なんて、シャロちゃん意外と関白タイプなのね?」
「そんなんじゃないわよ……。あれこれは?」
「月君が作ってくれたオニオンスープよ?温めて食べましょ?」
千夜はスープを温めると二つのマグカップに注ぎ、その内の一つをシャロに差し出した。
「美味しい……」
「そうねぇ。こんな料理を作ってくれる人が旦那さんだったらいいのにね♪」
「余計なお世話よ//」
「ねぇシャロちゃん?」
「ん?」
「月君に告白しないの?」
「ふぇ!?//よ、余計なお世話よ!」
「また同じ事を言ってるわ(笑)」
「それに……。月はいつまでこの街にいるか分からないもの。タイミングが来たら学校を辞めてでもピアニストへの道に進むと思うわ……きっとね」
「止めようとは思わないの?」
「うん。だってあれを見て?」
シャロは床に散らばっている楽譜を指差した。
楽譜には余白の隅々に月の字でメモが書かれている。
何度も何度も読んだのであろう、譜面もだいぶ古くなっている。
「こんなに頑張ってる物を見せられたら、私も応援するしかないでしょ?この街に残って欲しいなんて私のワガママでしかないわ」
「それでいいの?私は月君の事を想ってあげられるシャロちゃんは素敵だと思うけど、少しはワガママじゃないと人生損しちゃうわよ?」
「千夜…………」
「それに二人はこの街にいないと想い合えないのかしら?私はお互いの想いさえあれば距離なんて関係無いと思うわ♪」
「うん……ありがと。私頑張ってみる!」
「もし玉砕しても骨は拾ってあげるわ♪」
「玉砕前提で話をしないでよ!!」
「さぁスープも飲み終わった事だし、シャロちゃんは寝ないとね♪さぁ、王子様の隣へ!!」
「えっ!?また隣で寝るの!?」
「当たり前でしょ?月君は起きないし、シャロちゃんも床で寝る訳にはいかないもの」
「うぅ……。仕方ないわね……」
シャロは渋々ベッドに入った。
月の息づかいやぬくもりが伝わりシャロはドキドキしたが、風邪をひいていることもありすぐに眠りについた。
翌朝、月は目を覚ますと体が硬直した。
目の前にシャロの顔があったからだ。
月は顔を赤くしながらもシャロの顔を観察した。
カールのかかった綺麗な髪にきめ細かい肌、そしてほんのり赤くなっている頬に艶やかな唇。
月とはいえ目の前に可愛い女の子の顔があれば、本能を抑えるのは中々大変である。
月は寝惚けているのもあり、普段の自制心を失っていた。
月は腕を伸ばすとシャロの頬を撫でた。
続いて唇に指を伸ばす。そのマシュマロとゼリーを足したような柔らかさに月は一気に目を覚まし、家出していた自制心も帰宅した。
「お、俺は何をやってるんだ……////」
月は荷物を纏めると顔を真っ赤にして帰路に着いた。
月にとってシャロが特別な存在になりつつあることは、まだ本人を含めて誰も知らない。
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ごちうさ三期が決定しましたね!
( ^-^)ノ∠※。.:*:・'°☆
喜びが止まりません!!やったーー!!( ≧∀≦)
さて今回の話でやっと一期が終わりました。
二期の話が色々書きたい話が多かったのでこれからまだまだ頑張って行きたいと思います。
ちなみにこれからの話ですが
月の○○が現れたり
月が○○○を始めてみたり
月が○○になったり
シャロが○○したり
リゼが○○したり
などなど目白押しです!!
続きをお待ちください!!
ではまた次回!ほなっ!(^^)ノシ