前回のオリジナルが良かったのかここ最近で一番お気に入り登録者が増えました、皆さんありがとうございます!
そして200人を突破しました!\(^^)/
この小説を書き始めた時は200人は正直無理だと思ってたので、メチャクチャ嬉しいです。
今後も変わらないご愛読をよろしくお願い致しますm(_ _)m
今回はあの大人気キャラは少ししか出ませんので……
では本編です!!
「そういえばココアさん進級できるのでしょうか?」
マヤ・メグとの帰宅中チノは呟いた。
「大丈夫だと思うよ?」
「言ってみただけです」
「チノちゃ~ん」
チマメが声のした方を見るとそこには涙を流すココアの姿があった。
「「「大丈夫じゃなかった!?」」」
公園のベンチにココアを座らせるとココアに経緯を話すようにチマメは促した。
「卒業式が感動しちゃって」
「ビックリしたよー」
「それに私がこの街に来てから一年になるんだなって思ったら……。あっという間だね!」
今日のココアは少し感慨深くなっているようだ。
「おっ!いたいた!ココア!!」
リゼ・月・シャロ・千夜がココア達と合流した。
「何で泣いてんのよ?」
「だって……」
「待ち合わせしてたんですか?」
「あぁ!進級祝いにお茶しようって♪」
「美味しい喫茶店見つけたの♪」
「チノちゃん達も一緒にどうかしら?」
「もしかして!?」
「他の店に浮気!?」
「ラビットハウスから卒業するの?」
「!?」
「違うよー!!」
ココアは浮気疑惑を真っ向から否定した。
チノは1人浮かない表情をしている月に気づいた。
「月さんはどうして浮かない表情をしているんですか?」
「あぁ、唯一進級が危ないのが月なんだ……」
「えぇ!?月さんは一番勉強が得意なイメージがあります!」
「学力は問題ない。コイツは全教科満点の学年一位だからな」
月は自慢気にピースサインをした。
「ではどうして?」
「卒業式をジャックして職員会議にかけられてるんだ」
「あはは……積もる話は喫茶店でしようか?」
月は困った素振りを見せながら喫茶店に向かおうとみんなに促した。
喫茶店に着くと人数分のテーブルが無い為、月&チマメ、残りの高校生組で分かれた。
「満席ですね」
「高校生組と席離れちゃったね」
「そういえばさっきの話を教えてください」
チノに催促され観念したように月は事の経緯を話した。
同級生の軽音部達と友達の為に卒業式の最中に放送室に立て籠りライブを決行したこと、告白は成功に終わったこと、友達を侮辱した先生に水をぶちまけた事などを簡潔に話した。
「そんな事があったんですね」
「あ、水をぶちまけたのはリゼには内緒ね?凄く怒ると思うから」
「聞こえてるぞ!?」
リゼは月の元に来ると月の胸ぐらを掴み激しく揺すった。
「どーしてそんな事をしたんだ!!」
「我慢できなくてえへへ♪」
「えへへ♪じゃなーい!!」
すると月のスマホが鳴った。
相手は月の担任からだった。
「お、噂をすれば職員会議の結果報告かな?はいもしもし相武です。はい……。はい……。そうですか…………それでアイツらは?はい……。はい……。それは良かった!ご連絡ありがとうございました。失礼致します」
月が電話を切ると皆結果が気になるといった様子で月の言葉を待った。
「俺を含め全員無事進級だ。軽音部の連中は1週間、俺は2週間の停学だってさ」
月の言葉を聞き、皆胸を撫で下ろした。
「2週間も休めるんだから、その間に坂本先生からの課題に集中できるな♪合法的に学校を休めるなら、これからもちょくちょく停学になろうかな?」
月が視線を上げると鬼の形相の触角姫がそこにはいた。
「二度とするな……。いいな?」
「い、イエッサー」
あまりの恐怖に月は約束する他生きる術がなかった。
「と、とにかく!無事進級が決まったんだし、進級祝いと行こうぜ!」
月が促すとリゼは渋々自分の席に戻り届いていた紅茶を飲み始めた。
しばらくすると高校生組を観察していたマヤが口を開いた。
「私もあんな風に大人っぽくなりたいなー」
「大人っぽい?」
「後輩にお茶して行こーぜ?って自然に誘うの♪」
「なるほど!」
(それが最近の中学生から見た大人っぽいなのか?)
「ナチュラルに誘えるかな?」
(微笑ましい悩みだな。しばらく黙って聞いておこう)
「じゃあメグ?ちょっとやってみ?」
マヤが促すとメグは緊張した様子で実演を始めた。
「き、君可愛いね!い、い、一緒にお茶してかない?」
「怪しいナンパです!」
「「「あはは♪」」」
楽しそうに笑うチマメを月は微笑ましく見つめていた。
「こういうのはライトが上手そうだよね?」
「「ごくり……」」
マヤが月に催促をするとチマメの視線が月に注がれる。
月は仕方ないといった様子で実演を始めた。
「この後時間ある?だったら紅茶の美味しいお店があるんだけど付き合ってくれないかな?」
「…………完璧です」
「後輩じゃなくても付いて行きそうだよ!」
「ライト……天職はホストかもしれないな……」
月の完璧な実演にチマメは感心するのであった。
「何だか妹を取られてる気がする!」
「???。何を言ってるんだココア?」
ココアの奇妙な発言に高校生組は困惑するのであった。
しばらくすると中学生組のテーブルにティーセットが届いた。
「失礼します。アフタヌーンティーセットです」
「おぉ!すげぇ!」
「頼んでませんけど?」
「あちらのお客様からです」
チマメと月が視線を向けると、ココアがグッドポーズをしていた。
「バーじゃないんですから……」
(喜んでくれてる♪可愛い妹達にお姉ちゃんからプレゼントだよ♪)
「ありがとうココア!いっただきまーす!」
「待って!!」
ティーセットに手を付けようとするマヤをメグが制した。
「これって食べる順番があるって聞いたことあるよ?」
「マジで?」
チマメは揃って月に問いかけるように視線を向けた。
月は首を縦に振った。勿論月は食べる順番を知っている。
「つまり……これを綺麗に食べなきゃ……」
「大人のレディにはなれない……」
(これを綺麗に食べれる=大人のレディかどうかは分からないけどな……)
「ここはシャロさん達を真似すれば!」
チマメの視線がすぐさまシャロに向けられる。
「「「ホットドッグ食べてるー!!」」」
残念……。シャロ達はホットドッグを食べていた。
「これ……どうすれば……」
(テーブルマナーなんて気にせず食べればいいのにな)
しばらくすると高校生組のテーブルにも同じティーセットが届いた。
「向こうにも同じ物が!!」
「「「ジーーー」」」
チマメの視線が更に高校生組に注がれる。
「みんなー!!私の相対性理論の説明どうだった?」
「頭がいいアピール!?」
「特殊相対性理論と一般相対性理論なら特殊の方が好きだわ♪」
「乗っかった!?」
「い、今時般若心境の暗記なんて楽勝よね!」
「シャロまで!?」
リゼのツッコミが冴え渡っているようだ。
その様子を見たチマメは間違った認識をした。
「まずは食べる前にお喋りを楽しむみたいだね」
(ココア達、見栄を張ったな)
「大人っぽい会話をしなくちゃ!」
メグの言葉を受け、三人は大人の会話を考え始めた。
「私!この前初めて兄貴をパシりに使ったよ?」
「それはただの悪事だ!」
「今度ラビットハウスのバータイムにお邪魔しようかな!」
「来てくれると嬉しいがそうじゃない!」
「よ、夜更かししちゃおうかな?」
「お姉ちゃんは許しませんよ!!」
「「「聞かれてる!?」」」
妹達の小さな悪事も許さないココアのお姉さんっぷりが垣間見えた。
その後しばらくの間、ココア・千夜・シャロによる見栄を張り合戦が行われた。
リゼはそのやり取りを若干冷ややかな目で見つめており、チマメが高校生組を観察している理由を知っている月は何だか可笑しくなってきて笑うのだった。
するとリゼから月にアイコンタクトが送られた。
(収拾がつかない……何があったか教えてくれ)
(いいよー。トイレの前に行こうか?)
月とリゼは立ち上がりトイレの前へ移動した。
するとチマメ達もこっそり(バレてる)二人の後を追った。
「ティーセットの食べ方が分からなくて観察してた?」
「はい……行動を真似してたら思わず付いてきてしまいました」
「微笑ましいだろ?」
「確かにな」
月とリゼは少し可笑しくなって二人で笑い、その後で三人を諭した。
「そんなに堅苦しく考えなくてもいいよ」
「そうゆうこと♪」
「でも大人のレディには……」
「こういうのは楽しく食べればいいんだよ。マナーなんてお互いが楽しむ為のものなんだから」
「みんな一緒なら楽しいだろ?マナーに気を使いすぎて楽しく無くなったら本末転倒だからね?」
月とリゼの言葉にとても感銘を受けたチマメは羨望の眼差しで二人を見た。
「教官達の教え!心に沁みるよ!!」
三人は敬礼のポーズをした。
「「き、教官……」」
「そういえば月、分かってるなら初めから教えてやれば良かったんじゃないのか?」
「マナーを考えるって事は相手の事を思いやる事だから、それを考えるのはいい機会だと思ってね♪」
「それもそうだな♪」
(やはりこのお二人は本物の紳士淑女の嗜みを心得ているようですね。見習わないと!)
「お姉ちゃんの威厳を奪われてる気がする!!」
リゼ達のいないテーブルでのココアの発言にシャロと千夜は首をかしげるのだった。
気を取り直してテーブルに戻ると席を1つに纏めて貰えたらしく、くじ引きにて再度席を決め直した。
くじ引きの結果、ココアはチマメと最も離れた席になり落胆するのであった。
「これ美味しい!!」
「うん本当だ!!」
先ほどのアドバイスが効いてか、チマメはとても楽しそうにお茶飲んでいた。
「あの?1つ聞きたいことが……」
「なになになに?何でも聞いて!?」
「「「特殊相対性理論と一般相対性理論ってどう違うの(んですか)?」」」
「「あぁ…………」」
ココアと千夜は遠い空を仰いだ。
(調子乗ったばっかりに……)
(自業自得だな)
月とリゼは二人に助け船を出さず自分の紅茶を飲むのであった。
翌日、春休みに入りピアノの課題に取り組んでいた月は一段落した所で休憩を取っているとリゼから電話がかかってきた。
「もしもし月か?ココアの修行に付き合ってくれないか?」
「ココアの修行?どうしたんだ急に?」
「詳細は後で話す!すぐラビットハウスに来てくれ!」
要件を伝えるとリゼは電話を切った。
「どうしよう……。たまには息抜きも大切か♪」
月は身支度を済ませるとラビットハウスに向かった。
途中で同じくラビットハウスに向かっているという、シャロと千夜と合流した。
「お姉ちゃん修行?」
「何それ?」
「どうしたらしっかりして見えると思う?お姉ちゃんに成長した姿を見せたいの」
「とりあえずさっきから脅えてるチノを安心させてみろ」
そのお手本として月に白羽の矢が立った。
「大丈夫俺が付いてるから」
「月さん……」
月は満面の笑みでチノの頭を撫でた。
「分かった!だいじょーぶ!ワタシがツイテルカラー!」
「…………」
「同じセリフなのにこの違い……」
月とは同じ言葉で全く違う安心感がそこにはあった。
「うーん……そうだわ♪リゼちゃん達が少し情けない姿を見せたら、反対にココアちゃんがしっかりして見えるんじゃないかしら?」
「逆転の発想!?」
リゼは若干の戸惑いはあったがココアとの約束の手前、その義理を果たすことにした。
千夜をお客さんに見立て実演を始めた。
「注目をお願いしたいんだけど♪」
「ええっと…………。私コーヒーの区別がつかないので」
「ココアーー!助けてーー!」
「私、数学苦手なのでコーヒー缶1トンも注文してしまいました……」
「ココア……パンって火炎放射機でも焼けるのかな?」
「こんな二人見てられないよーー!」
「お前の為だぞ!!」
情けない演技をする二人を見て泣き始めたココアにリゼが突っ込んだ。
「あははは!」
「お前も手伝え!!」
ココアの作戦にてんやわんやするリゼ達を見て月は声を上げて笑った。
その後マヤとメグも加わり色々な修行を行ったがどれも手応えは得られなかった。
「みんな今日は私の為にありがとね♪ほんの気持ちのカフェラテだけど」
ココアは自分の淹れたカフェラテをみんなに配った。
「これココアが描いたの?」
「初めて貰った時から凄く上手くなってる!」
「ずっと見てきたから気がつきませんでした」
「ちゃんとした成長の証があるじゃないか」
「カフェラテも美味しくなってるな」
「ココアちゃん凄い♪」
「カッコいい♪」
皆に褒められ自信を付けるココアであった。
そしてその夜、月はバータイムでのバイトに勤しんでいた。
「一年ぶりの再開か……。それは楽しみだろうな」
「楽しみでもあり、不安でもあるじゃろうな。あのココアが珍しく悩んでおったわ」
タカヒロとティッピーの会話を月はグラスを拭きながら聞いていた。
「姉としての成長か……。生意気な悩みじゃな。そんなもの無理せずとも伝わるもんじゃよ、家族ならな」
「そんなもんですかね……」
「親父……たまには良いこと言うんだな」
「ここにも生意気な息子がおるな!」
「俺も成長できてますかね?できてたらいいんですけど……」
「月君はこの店で働き始めた時に比べて、自然に笑うようになったね。それにピアノはこの街で一番上手いんじゃないかな?」
タカヒロは月の頭を撫で始めた。
「あの……俺子供じゃないっすよ?」
「俺から見たら、みんな可愛い子供さ」
月は恥ずかしさの中に嬉しさを覚え、しばらくそのままでいるのであった。
翌日、いよいよその日がやって来た。
汽車の中に1人、白のシャツに黄緑の可愛らしいワンピースとストローハットが特徴的な女性が木組みの家と石畳の街へ向かっていた。
「ココア元気にしてるかな?会えるの楽しみだな~♪」
「すみません、こちらの席御一緒させて頂いても宜しいですか?」
白のサマーニットに水色のプリーツスカートを履いた可愛らしい女性が声をかけてきた。
「どうぞどうぞ♪」
(この人凄く美人!!きっとモデルか芸能人か何かだよ!)
「ありがとうございます♪女性の一人旅って寂しいなって思っていた所なんですの♪」
「私も♪あ、私はモカって言うの!あなたは?」
「私は華音(カノン)と申します。よろしくお願い致します」
「よろしくねカノンちゃん♪」
「モカさんはどちらまでお行きになられるんですの?」
「私は木組みの家と石畳の街だよ?」
「まぁ私もですわ♪」
「ホント?じゃあ一緒に行こうよ♪早速友達ができて良かった♪」
「はい♪私も嬉しいですわ♪」
いかがでしょうか?
いよいよモカさんの登場です!!
そしてモカさんと一緒に登場したカノンちゃんの正体は如何に?
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ではまた次回ほなっ!(^^)ノシ