今回は筆が走ったので結構早く書けました♪
ただ最近昼夜の寒暖差で鼻水が止まらないっす……。
どうにかせねば……
では本編です!!
汽車の中で出会いすっかり意気投合したモカとカノンを乗せた汽車は、順調に木組みの家と石畳の街に向かっていた。
「そういえばカノンちゃんはどうして木組みの街に?」
「1人旅ですわ。その中で探したい人がいますの♪モカさんはどうしてですの?」
「私は一年ぶりに妹に会いに行くの♪ココア元気かなぁ♪」
「ココアさんと仰るんですね。お元気だと良いですわね」
「うん!カノンちゃんも探してる人が見つかるといいね♪その人はカノンちゃんとどんな関係なの?」
「秘密ですわ♪どこに行けば会えるのが分かりませんし、木組みの街に向かってるのも私の気まぐれですから、きっと会えませんわ……」
「きっと見つかるよ!ココア達にも探すの手伝って貰いましょ?」
「宜しいんですの?」
「当たり前だよ!困ってる友達を見捨てるなんてできないよ!」
「お友達……」
「あ、ゴメン……。嫌だったかな?」
「いえ、私をそう呼んでくれる方は今までほとんどいなかったので……」
「なら私達は今から友達!!いいよね?」
「はい、宜しくお願い致します♪」
カノンは満面の笑みでモカに微笑んだ。
「あ!木組みの街が見えて来た!」
「ホントですわ!!」
桜の花が咲き誇る木組みの街に二人を乗せた汽車が到着した。
「木組みの街、何年ぶりだろう~♪」
「私は初めてですけど、どこか懐かしい雰囲気の街ですね♪」
「ココアから地図を書いて貰ってるから、まずはココアの所に行きましょ?」
「はい!!」
モカはカノンを連れ、ラビットハウスに向かった。
その途中モカは野生のウサギを見つけた。
「ウサギ♪」
モカはウサギに触ろうとするが、ウサギは逃げ出した。
「追いかけっこ?待てーー!」
「モカさん!?お待ちになって!」
ウサギを追いかけるモカをカノンは追いかけた。
しかしモカはすぐにカノンの視界から消えた。
「はぁはぁ……。モカさん走るのが速すぎますの。仕方ありません、モカさんを探さないといけませんわ!」
一方モカはウサギに追い付き捕まえると優しくモフモフし始めた。
「モフモフ♪モフモフ♪気持ちいい?あれ?カノンちゃんがいない…………迷子かな?」
「ウサギお好きなんですか?」
ウサギをモフモフするモカに偶然通りかかった青山が声をかけた。
「はい!!」
この時出会ったのがモカの大好きな小説家の青山ブルーマウンテン本人だと知るのはまた後日である。
一方その頃、月はココアの姉を一目見ようとラビットハウスにお邪魔していた。
「あれ?ココアは?」
「ココアなら姉を探して出ていったぞ?」
「月さんいらっしゃいませ。いつものキリマンジャロでいいですか?」
「うん、お願い」
「しかしココアのやつ帰ってこないな」
「コーヒーおまたせしました」
「ありがと♪」
するとサングラスとマスクをして顔を隠したモカが入店してきた。
しかし顔が見えない為、月達は正体が分からない。
「「いらっしゃいま……せ」」
(ココアがいない!!)
「空いてる席へどうぞ!」
着席しないモカを不審がりながらもリゼは空席へ座るように促した。
チノは恐る恐る注文に向かい、月はもしもに備え一挙手一投足に目を光らせた。
「ご注文は……」
「オリジナルブレンドとココア特製厚切りトーストを」
「かしこまりました」
チノはリゼの元に向かうと注文をリゼに復唱した。
「ブレンドとトーストお願いします」
「あぁ!」
(今の子がチノちゃんであの子がリゼちゃん?そしてカウンターに座ってるのが月君ね。みんな写真で見るより可愛いくてイケメン♪)
一方のカウンターではモカの正体を考察していた。
「あの風貌……スパイか?あるいは運び屋か?」
「他の発想は無いんですか?」
「芸能人とか花粉症とかあるじゃろ」
「俺にシル◯スコープがあればな」
「それはポケ◯ンの幽霊の正体を暴く道具だろ!」
「??。とにかく私はコーヒーとトーストを運んできます」
チノは変装したモカの元へコーヒーとトーストを運んだ。
「お待たせしました」
チノは商品をテーブルに置くとそのままカウンターに戻った。
モカは周囲を確認した後、マスクを外しコーヒーを口にした。
「ん~♪美味しい~♪」
「月……何か気づいたか?」
「一点だけ」
「何だ?」
「マスクを外した感じは美人のようだ」
「容姿については聞いてない!!」
続いてモカはトーストに手を伸ばした。
「どれどれ~ココアが焼いたパンはどうかな?…………香りはヨシ。パクっ」
トーストを口にした直後モカは立ち上がった。
「このパン!モチモチが足りない!!」
「「お、お客様!?」」
モカは手持ちのカバンを開くと白い粉を取り出した。
「白い粉!?」
「やっぱり運び屋か!!」
「私が教えてあげる……」
「何を?」
「本物の……」
「本物の運び屋の怖さをか!!」
「本物のパンの味をこの小麦粉で!!」
「「パンの味??」」
「小麦粉と言いつつ何かの暗号だな!!お前は誰だ!怪しい奴!!」
(ん?この感じ……どこかで聞いたことあるぞ?)
「私?そう私は…………私です!!」
「「「本当に誰ー!?」」」
月達は完全に混乱しているようだったので改めてモカは自己紹介をした。
「妹のココアがお世話になってます。姉のモカです♪」
「ココアさんのお姉さん……。あ、こちらこそお世話になってます!」
チノ・月・リゼは丁寧にお辞儀した。
そしてカウンターにモカを座らせるとココアがいない経緯を説明した。
「そっか、ココアは私を探しに行ったの。大丈夫だからラビットハウスで待っててって手紙に書いておいたのに」
「どこかですれ違ったのでしょうか?」
「相変わらずそそっかしいなぁ」
「「「うんうん」」」
「あなたリゼちゃんでしょ?そしてチノちゃんとティッピーね?それと月君!ピアノがすっごく上手なんだよね?みんなの話は聞いてるよ?」
「そうなんですか?」
「変な話とかされてないといいけど……」
「こーんなに分厚い手紙に写真も沢山送って貰ったの!」
モカが送られて来た写真を広げると、そこには面白可笑しい写真が沢山あった。
「アイツろくなの送ってないな」
「みんな可愛い♪えへへ//」
「どこが!?」
一通り写真を愛で終わるとモカはチノを撫で始めた。
「チノちゃん、中学生でお仕事なんて凄いねぇ♪」
「マスターの孫として当然です!」
(そのマスターは今撫でられてうっとりしてるけどな)
「リゼちゃんも可愛いね♪」
モカはリゼの頭も撫で始めた。
「私は高校生ですけど!?」
「私から見たら可愛いの♪あぁ♪真っ赤になるのも可愛いなぁ♪」
頭を撫でられる事に耐えられなくなったリゼは顔を真っ赤にして逃げ出した。
「逃げられちゃった……」
「まるで怯えるウサギみたいです」
「ウサギならこっちにもいるようだね♪」
「モフモフしますか?」
チノはティッピーを差し出すがモカはチノを抱き締めた。
「チノちゃんてホントにモフモフなんだね♪暖かい~♪」
(お母さんのような安らぎ……)
「さて残るわ……」
月とモカの視線が交差した。
「も、モカさん?俺は男ですよ?お、男と女が抱き合うのはいかがな物かと?」
「でも月君って、いい匂いがしそうだよ?」
「ひ、人柱!人柱としてリゼを捧げます!!」
「それもいいねぇ♪」
「月!私を売るつもりか!」
「俺が助かる為の等価交換だ!」
「それは◯の錬金術師だろ!ってモカさん!?うわーー!!」
モカのモフモフ攻撃にリゼの悲鳴がラビットハウスにこだました。
「わ、私がモフモフされるなんて……」
「大丈夫ですか?」
「も、モカさんには休んでて貰った方がいいんじゃないか?」
「そうですね。モカさん、良かったらココアさんの部屋で」
「大丈夫!ココアが帰ってくるまでお店のお手伝いするよ!」
「いえ、お客さんにそんなことをさせる訳には」
「お姉ちゃんに任せなさい~♪」
モカが腕捲りのポーズを取ると一斉に頼れる姉オーラが拡散した。
「こ、これが……」
「頼れる姉オーラ……」
「いつものココアが……茶番のようだ……」
チノ・リゼ・月はモカのオーラの眩しさに目を細めるのであった。
先ほどの発言通り、モカはラビットハウスの厨房に向かうとパンを焼き始めた。
「できたみたい!」
「いい香り!!小麦粉ってホントに小麦粉だったのか……」
「輝いてます!!」
「ドリュールだよ?」
「同じドリュールでもココアさんが作ったのとは違う感じがします」
「ところで月君はカッコいい制服に着替えて何をしてるのかな?」
「モカさんがパンを作ってる間に、バータイムで出す物を作ってたんですよ。バータイムにも出せてパンに合いそうな物を作ってました」
ラビットハウスで働く上で月はタカヒロから食材は自由に使っていいと許可はいただいている。
「何を作ったんですか?」
「カボチャが結構余ってたからカボチャのポタージュだね。パンにも良く合うと思うよ?」
「月君ってお料理も上手だったんだ!いいお嫁さんになるね♪」
「せめてお婿さんにしてくださいよ……」
モカのドリュールと月のカボチャのポタージュをお盆に乗せテーブルに向かうと月達は早速ドリュールを食べることにした。
「召し上がれ♪」
「「「いただきます」」」
「ワシも……」
ドリュールを口にすると、チノ達はあまりの美味しさに涙を流した始めた。
「モカさん……このパン美味しすぎて涙が……」
「月君はどうかな?」
「このレベルの美味しさをパンと呼ぶなら、俺は今日初めてパンを食べました。姉さんにも食べさせて上げたいな……」
「大げさだよー。月君ってお姉さんいるの?」
「はい、今はアメリカに留学中ですが。ご飯よりパン派でパンへのこだわりが強い人なんです」
「そうなんだ、一度私のパンも食べて貰いたいな♪あ、私も月君のポタージュいただくね?」
「どうぞ!お口に合えば良いのですが」
「凄い美味しい!!太陽の恵みを口にしてるみたい!」
絶品のパンとポタージュに四人と一匹舌鼓を打つのであった。
一方その様子を外から眺めていた、ココア・シャロ・千夜は店内に入るタイミングを見計らっていた。
「ココアちゃんのお姉さん凄く馴染んでるわね。チノちゃんとリゼちゃんとまるで三姉妹みたいだし、月君とは夫婦みたい♪」
「三姉妹……」
「夫婦……」
ココアとシャロがこの世の終わりのような表情を見せた為、二人を元気づけるのに千夜はしばらく時間を要した。
「しかし、入りにくい雰囲気ね……」
「そうだわ♪ココアちゃん、名案があるの!」
千夜の作戦でココアはコートにハンチングを被り、マスクとサングラスを着用してラビットハウスに入店した。
そう、変装してサプライズをかまそうとしたのだ。
「おかえりココア!」
「モカさん、ずっと待ってます。」
「えっ!?もうバレてる!?」
(このくだりも二回目だしな……)
モカはゆっくりココアに歩みよった。
「ココア…………その変装はダサい!!」
「さっき同じ光景見たぞ!!」
(やはり姉妹だな)
「………………久しぶり。元気そうで良かった♪」
「お姉ちゃ~ん!」
「よしよし」
モカは抱き付いてきたココアの頭を優しく撫でた。
「み、みんなの前で恥ずかしいよ!私もここらじゃしっかり者の姉で通ってるんだから!」
「しっかり者の……」
「姉?」
ココアの言葉に一同は首をかしげた。
「こほん、ココアも帰ってきたところで私から1つご報告があります」
「報告?」
「実は……数日間ラビットハウスに泊めていただく事になってるんです!」
「ホント!?」
「あらかじめマスターに許可はいただいてます♪」
「ワシ聞いてない!!」
(タカヒロさん、ティッピーには相談しなかったのか……)
驚いただろうと言わんばかりのモカの表情に、ココアとの血の繋がりを感じるリゼとチノであった。
「そうだ!私からお姉ちゃんにウェルカムドリンクを作るね?その前に千夜ちゃんとシャロちゃんを紹介するね?」
店の外から成り行きを見守っていたシャロと千夜をココアは向かい入れた。
「初めまして♪」
「こ、こんにちは//」
「こんにちは♪千夜ちゃん、シャロちゃん♪二人のこともココアの手紙に沢山書いてあったよ?」
「それってどんな事ですか?」
「変な事書いてあったんじゃ?」
「二人ともモフモフしたらとても気持ちいいんだーって」
「嬉しい♪」
喜ぶ千夜とは裏腹にシャロは複雑な表情をした。
「お待たせ!あの、これ!ラテアートなんだけど……」
ココアはラテアートの施されたカプチーノをモカに差し出した。
「ココアが作ったの?凄い!!お姉ちゃんサプライズ負けしちゃった……」
「これはココアさんの成長の証なんです」
「そっか……お客さんの為に練習したんだね。立派だよココア……」
モカは感動でうっすら涙を浮かべている。
「えへへ♪」
「ラテアートの練習してるか日向ぼっこしてるかのどっちかだもんな」
「でへへ♪」
「でへへ♪じゃないでしょ!!」
一方その頃、モカを探していたカノンはようやくモカを見つけラビットハウスに入ってきた。
「モカさん!やっと見つけましたの!モカさんったら……今ま……ま……で……」
「あ、やっと会えたね!」
するとカノンはモカの横をダッシュで通り過ぎると、月にタックルをかまして月を押し倒した。
そしてそのまま月の頬にキスをした。
「あぁ!月!!やっと見つけましたの!!もう二度放しませんわ!!」
「「「「「えーーー!!!」」」」」
まさかの急展開に一同は言葉を失った。
シャロは魂が口から抜けかかったのを千夜が慌てて押し込んだ。
「あの?あなたと月君のご関係は?」
皆が聞けずにいることを千夜が躊躇いなく質問した。
「私は月の許嫁ですの♪」
「「「「「えーーーー!!!」」」」」
今度は本当にシャロの魂が飛び出るのであった。
いかがでしょうか?遂にモカさんを出す事が出来ました!
モカさんは結構好きなキャラなので、ずっと出したかったので出せて嬉しいです(*´∀`)♪
そしてカノンちゃんが衝撃的な登場をしました。
彼女については次回触れていきます(*´-`)
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ではまた次回、ほなっ!(^^)ノシ