ご注文はハーブティーですか??   作:テレサ二号

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さぁ、いよいよリゼ登場です!!


メインヒロインはタイトル通りシャロで行こうと思ってます、登場まで今しばらくお待ちくださいm(_ _)m


では本編です!!




2羽:銃を愛した少女と鍵盤を愛した少年

リゼは帰宅し、部屋着に着替えた後部屋のベッドでくつろぎながら今日の出来事を思い出していた。

 

「聞いてくれよ、ワイルドギース。今日新人が入ってさ、そいつが中々変わったやつで、練習用のラテアートが余りまくって大変だったよー。当分はカフェラテは飲みたくないなぁ」

 

リゼが視線を向けるとそこに人はおらず、モデルガンを背負い右目に眼帯をつけた紫色のウサギの人形がいるだけだった。

 

「うぅ、寂しくない!寂しくないんだもん!!」

 

リゼは堪らず布団の中に潜った。すると……。

 

「♪~♪♪~♪♪♪」

 

僅かな音ではあったが、聞き覚えの無いピアノの音が聴こえて来た。

 

「音がする方は誰も使っていない空き部屋のはず…。まさか幽霊!?正体を暴かねば!!」

 

リゼは近くにあった銃を手に取り、音のする部屋に静かに向かった。

 

音のする部屋の前に着いたリゼは顔付近に銃を構え、

ソッと扉を少しだけ開き隙間から中を覗いた。

 

「♪~♪♪~♪♪♪」

 

中では自分と同じくらいの歳の茶髪の男の子が、楽しげにピアノを弾いている。

リゼは男の子がピアノを弾いている姿を見たことが無かった為、数秒間その光景に見とれていた。

 

「凄く楽しそうに弾いているな……ハッ!!」

 

リゼは当初の目的を思い出した。使っていない部屋に見覚えの無い男、それだけでも充分に怪しかった為リゼは突入することを決意した。

 

「お前は誰だ!!」

 

勢いよく部屋に入り男に銃を向ける。しかし男はこちらを向きながらピアノを弾き続けている。

 

「♪~♪♪~♪♪♪」

 

月は頭が真っ白になっていた。指だけは冷静に動かしてはいるが、目の前には見知らぬ女の子。しかもその手には銃が握られている。両脇をしっかり締め、銃口は間違いなくこちらに向いている

 

(まさか、強盗!!)

 

月はピアノを弾くことを止め、両手を上に上げ、ピアノの椅子から立った。

 

「お、俺は今日からここでお世話になることになった、あ、相武 月という者です!」

 

「そんなの聞いてないぞ!怪しい奴め!!」

 

(今この状態で怪しいのはどっちだろ…)

 

月はそう思いながら女の子を見つめる。よく見ると女の子は自分と同い歳くらいで紫色の髪と瞳が美しい綺麗な子だった。思わず月は数秒間見とれてしまった。しかしふと後ろを見ると、自分の後ろには親父さんから貰った命より大事なピアノがある。

 

「俺は撃ってもベー君だけは撃たないでくれ!!」

 

月の意味不明の発言に今度はリゼが混乱した。

 

(ベー君??こいつは何を言っているんだ??)

 

リゼと月、どちらもどう動こうか決められず次の動きに悩んでいた時、親父さんが部屋に入ってきた。

 

「おう、リゼおかえり!!月、俺からの入学祝い気に入ってくれたか?」

 

月は咄嗟に親父さんと女の子の間に割って入った。

 

「親父さん下がってください!!ここは危ないです!!」

 

しかし数秒後、リゼと月は親父さんの言葉が脳内で繰り返された。

 

「ん?リゼ?」

 

「ん?ライト?」

 

「「ん?」」

 

冷静になった二人はお互い腕を下ろした。

その後、リゼと月は親父さんから娘のリゼのこと、今日から住むことになった月のことをそれぞれ紹介された。

 

「そんなの聞いてないぞ!!」

 

「そりゃそうだろう、言ってないからな」

 

驚くリゼに親父さんは月の時同様に、屈託の無い笑顔で答えた。

それと同時に月は少し寂しそうな顔をした後、笑顔でリゼに話しかけた。

 

「ごめんなさい、やっぱり俺みたいな男がいると気持ち悪いですよね……」

 

月はピアノの片付けを始めた。

 

「リゼ……少し話をしよう」

 

そう言って親父さんはリゼを連れて部屋から出て行った。

 

「大丈夫、俺にはピアノさえあれば……」

 

黒光りしているピアノを優しくさわるが、当然返事が返って来ることは無かった。

 

 

場所は変わりリゼの部屋でリゼと親父さんの二人が話している。

 

「リゼは月がこの家に住むのは嫌か?」

 

「い、嫌じゃないけど私に少しは相談してくれても良かったんじゃないか?」

 

「月は……」

 

それから親父さんは月について説明した。

月の母親はもう亡くなっていること。将来の夢を理解してもらえず父親から勘当されたこと。ここを出ていけば月に居場所は無くなり大好きなピアノも当分弾けなくなること。

 

そう言われ、リゼは先ほど月がピアノを弾いている姿を思い出した。月は凄く楽しそうにピアノを弾いていた。

全てを理解し、リゼは答えを出した

 

「嫌じゃない!新しい家族ができて私も嬉しい!」

 

リゼの心からの笑顔に親父さんは涙が出そうになったが

涙をこらえ笑顔で返した。

 

「さっきは月に嫌な思いさせてしまったし謝ってくるよ。

それに月とも話がしたいし」

 

そう言ってリゼは部屋を出て行った。親父さんは自分の娘がいい子に育った喜びに一人で涙を流していた。

 

月が部屋のベッドの上でスマホでクラシックを聴いていると、部屋のドアがノックされリゼが入ってきた。

 

「さっきはすまなかった!私も急な話で驚いてしまって!

決してお前の事が嫌だった訳じゃないんだ」

 

リゼは綺麗に頭を下げて月に謝罪した。

 

「改めて自己紹介をさせてくれ。私は天々座 理世(ててざ りぜ)だ。歳はお前の1つ上だ。ヨロシクな!」

 

笑顔でリゼは右手を差し出した

 

「相武 月です。これからよろしくお願いします、リゼさん」

 

笑顔で月はリゼの右手を握りしめた。するとリゼは少しは膨れっ面になった。

 

「敬語は禁止!私の事はリゼと呼び捨てにしてくれ。あと私の事は実の姉と思ってくれ!」

 

リゼの思わぬ発言に月は顔が赤くなった。それと同時に月は先ほど親父さんに言われたことを思い出し吹き出していた。

 

(親子ってやっぱ似るものだな)

 

「これからヨロシク!リゼ!」

 

月も満面の微笑みで答えリゼの手を更に強く握った。

 

すると今度はリゼの顔が赤くなりリゼは月の手を離した

 

「そ、そうだ!ピアノを弾いてくれないか?弾いている所を見てみたい!」

 

話を変える為にリゼは咄嗟に提案すると、月は笑顔で了承した。月は鍵盤の蓋を開くと少し考えた後、ピアノを弾き始めた。

 

「♪~♪♪~♪♪♪」

 

曲はGReeeeNのキセキをアレンジした物だ。知らない曲より知っている曲の方がいいだろうと思い、この曲を選んだ。月はクラシックを聴くことが多いがJ-POPを聴くこともある。

 

リゼも知っているようで笑顔で歌詞を口ずさみ出した。

 

その夜、小一時間ピアノの音色が天々座家に鳴り続けるのだった。まるで新しい家族を歓迎するファンファーレのように……。

 

 

 

 

 

部屋に戻ったリゼは今日のことを思い出していた。

 

「ラビットハウスでも家でも同じようなことしてるじゃないか……。早とちりも直さなければ……」

 

リゼは顔が真っ赤になり布団に潜るのだった。

 

 




いかがでしょうか??

書いててリゼがヒロインでいいんじゃね?って思いました(笑)

リゼがラビットハウスでしたことは皆さん分かるとは思いますが、分からない方はアニメ一期一話の
「ひと目で、尋常でないもふもふだと見抜いたよ」
をご覧ください!



主人公の月の名前の由来ですが、ハーブティーの"アイブライト"が由来です。某漫画の主人公が由来では無いです(笑)

さて次回はそろそろシャロちゃんを出せそうな気がします!お楽しみに!


それでは!!
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