昨日地上波で紅の豚をやってましたね?
ジブリは好きなんだけど、紅の豚だけは何故か見たこと無いんですよね(  ̄▽ ̄)
見た方がいいんですかね?
皆さんはジブリ作なら何が好きですか?
俺はもののけ姫です。
では本編です!!
「私…………結婚しますの」
カノンの言葉にシャロはどう返したら良いか分からず、しばらく困惑したがやっとの思いで口を開いた。
「もしかして、結婚する事を月に伝える為にこの街に来たんですか?」
「それもありますが、今の月を見たかったんですの。あの子は何でも1人でできますけど、ブレーキをかけるのが苦手で突っ走ってしまう所がありますから。でもこの街に来て安心しましたの♪もう私は必要ありませんわ」
「そんな事無いです!」
シャロは大きな声でカノンの言葉を否定した。
「そんな事無いです…………。月は時々さっきのお姉さんみたいに遠い目をするんです。きっとお姉さんやご家族の事を考えているんだと思います。月は優しいのにどこか不器用で自分を分かってくれる、支えてくれる、愛してくれるお姉さんがきっと必要だと思います!だから…………」
シャロの瞳には薄ら涙が浮かんでいる。
「そんな寂しいこと…………言わないでください」
そんなシャロを見てカノンは優しく微笑んだ。
「月は幸せ者ですわね♪こんなに可愛くて優しくて自分の事を分かってくれてる人が自分の事を愛しく思っていてくれて♪」
「そんな事……//」
恥ずかしそうにするシャロを優しい目でカノンは愛でていた。
「そうですわ!私達が勝ったら月に頬にキスをして貰いましょう!」
「えぇ!?」
「そうと決まれば善は急げですわ!シャロさん!ハイドー!!」
「えー!!」
遅れながらもシャロは必死にボートを漕ぎ始めた。
一方、そんな話を知らない月はココアと共に打倒モカに燃えていた。
「よーし!あとはお姉ちゃんとチノちゃんチームだよ!」
ボートを漕ぐのがモカからチノに代わりペースダウンした事で、ココア達は一気に差を詰めていたがそれでもモカ達を抜くまでには至らなかった。
「お姉ちゃんがあんなに遠く……。私、また負けちゃうのかな?」
「ココア?」
「あのね……私……。お姉ちゃんに一度も勝てた事無いんだ……」
[ババ抜きなど]
「ココア……俺にも分かるよその気持ち……」
(俺はチェスで一度も姉さんに勝った事が無い)
「私……悔しさのあまり家出を考えた事もあるんだ……」
[ババ抜き修行の旅。ただし家出未遂に終わる]
(そこまで真剣な事だったのか!俺はチェスなんかで同意してしまった!)
「妹だから勝てなくてもしょうがないのかな?バb……」
「らしくないぞココア!!」
月はココアの両肩を掴んだ。
「過去がなんだよ!?大事なのは今なんだよ!超えるんだよココア!!姉がどうした!?お前は誰の姉なんだ!?チノちゃんにそんな情けない姿を見せてもいいのか!?」
「はっ!私、目が覚めたよ……」
月とココアの変なスイッチが入ったようだ。
「私やるよ!お姉ちゃんとの因縁にケリをつける!」
「骨は拾ってやる!やれ!ココア!!」
「うぉーーーー!!」
燃えたぎったココアが全力でボートを漕ぎ始めた。
どんどんスピードを上げたボートはあっという間にその差を埋めて行った。
「私は!この戦いで!お姉ちゃんを超える!!」
ついにココア達はモカ達のボートを抜いた。
「ぬ、抜いた!」
「ライト君!ありがとう!」
二人は熱い包容を交わした。そこには性別を超えた熱い友情があった。
「さぁ!あとはゴールするだけry……」
ビュン!!
月達のボートを一瞬で抜いたボートがあった。
あまりの突然に月とココアは言葉を失った。
一番最初にゴールしたのは千夜とリゼペアだった。
追い込まれると発揮する千夜の潜在能力がココアの努力を凌駕したのだった。
死にそうな表情を浮かべる千夜をなだめながら、いよいよお願いを聞くこととなった。
「優勝はリゼちゃん・千夜ちゃんチームだね♪」
「千夜の火事場の馬鹿力凄かったよ!」
「そこまでして叶えたい願いがあったのかな?」
一同が千夜のお願いを待った。
「わ、私をモフモフしてください!」
「「「「えぇ~~!?」」」」
「御安い御用~♪」
モカは千夜と何故かチノを抱き締めた。
そして、陽も暮れて来たので帰路に着くことになった。
「はぁ~。やっぱりお姉ちゃんには敵わないな……」
「モカさんには弱点が無さそうです」
「そうかな?」
「そうだよ!」
「そんな顔しないで?帰りにスーパー寄って行こうよ?ココアが好きな物何でも作ってあげるよ?」
「何でも!?じゃあ、お姉ちゃん特性のハンバーグが食べたい!」
「お姉ちゃんに任せなさい♪」
モカはお得意の腕捲りポーズをした。
(はっ!!こうやってすぐお姉ちゃんに甘えちゃうから、お姉ちゃん超えができないんだ……)
「私、先に帰る!!」
ココアは涙を浮かべて走り去った。
その後をチノが走って追いかけた。
「ココアのやつ、何かあったのか?」
「弟妹にしか分からない葛藤ってやつがあるのさ」
「???」
リゼは月に質問をしたが納得の行く答えは帰って来なかった。
その後、帰宅した月とリゼとカノンはそれぞれの部屋に戻って休んでいた。
そんな月の部屋にカノンが訪れた。
「月?入っていいですか?」
「姉さん?いいよ?どうしたんだ?」
「月のピアノを久しぶりにゆっくり聴きたいんですの♪」
「あぁ、そういうことか。いいよ♪」
月は鍵盤カバーを開くと滑らかに指を運び始めた。
「♪~♪♪~♪」
月が演奏を始めたのは、ドビュッシーの月の光。
フランスの作曲家ドビュッシーの1890年頃の作品で、ディズニー映画「ファンタジア」やオーシャンズ11などの映画にも使用されている有名な曲だ。
儚くともどこか優しくそれでいて寂しい曲調に、今の自分自身を映しているようでカノンは涙が溢れそうになった。
「♪~♪♪~♪♪♪」
そんな気持ちを知らない月は、いつものように優しく丁寧に強弱や奥行きを大切にしながら弾き上げて行く。
「♪♪♪~♪~♪」
月は月光が優しく水面を照らすように演奏を終え、カノンに微笑んだ。
「どうだった?」
「見違えましたの♪この一年間直向きにピアノと向き合って来たんですのね」
「大袈裟だよ」
「ヨシ!」
カノンは決意した様子を見せると月に語り始めた。
「ねぇ月?話がありますの」
「ん?どうしたんだ改まって?」
「私…………」
「???」
「私…………結婚しますの……」
「えっ!?…………姉さん昨年聞いた時は彼氏なんていないって言ってたじゃないか!」
「お見合いですの」
「お見合い!?相手はどんな人!?」
「医療機器メーカーの会長の会長子息ですの」
「それって政略結婚じゃないのか!?」
「…………」
カノンは言葉を濁した。
月は信じられないと言った表情で、その場から走り去った。
「月!?待って!!」
しかし悲痛にもその言葉は月の耳には届かなかった。
カノンはしばらくその場に立ち尽くしていた。
しばらくするとリゼが月の部屋を訪れた。
「カノンさん?月はどうしたんですか?」
「リゼさん……どうしたら良いのでしょう?」
カノンの頬には涙が流れていた。
リゼはカノンを落ち着かせた後に事の経緯を聞いた。
「カノンさん結婚するんですか!?そ、それはおめでとうございます!それを聞いた月が部屋を飛び出して行ったんですか?」
「そうなんですの……。月は祝福してくれると思いましたのに……」
「と、とにかく心当たりを探そう!アイツの足ならそんなに遠くには言っていないだろうし!」
リゼはスマホを開くとみんなに事の発端を伝え、月を見かけたら連絡して欲しいとメッセージを送信した。
心配になったシャロと千夜も月を探しに向かうのだった。
一方その頃、ラビットハウスのバーではモカがミルクを一気飲みしていた。
「マスタぁ……何だかココアが冷たいよぅ」
モカは大粒の涙を流し始めた。
勿論アルコールは飲んでいない。
「年頃の子は色々ありますからね」
(モカの弱点はココアか……)
すると店の扉が開く、そこには月がいた。
「こんばんわ月君。今夜はお休みの予定だったと思うけど?」
「スミマセン……少しここに居させてくれませんか?」
「構わないよ?何か飲むかい?」
「はい、任せます」
月は店の一番隅のテーブルに座るとぼんやり外を眺めた。
タカヒロはいつもと違う月の雰囲気を察してモカに声をかけた。
「モカ君、月君の様子がおかしい。私が飲み物を出したら話を聞いて上げてくれないかな?」
「私がですか?マスターの方が良いのでは?」
「いや、今日は私より君の方が適任な気がする。頼むよ」
そう言うと、タカヒロは月用の飲み物を作り始めた。
「シャーリーテンプルです」
「未成年ですけど?」
「ノンアルコールさ♪ごゆっくりどうぞ」
タカヒロは頭を下げるとその場から去っていった。
そして入れ替わるようにモカが月のテーブルに座った。
「こんな時間に出歩くなんて、感心しないぞ♪」
「スミマセン、少し落ち着きたくて……」
「何かあったの?」
「………………」
「マスター!!私も彼と同じものを!」
モカはあえて催促はせず、月から言葉が出てくるのを待った。
その間に、モカはココアとの思い出話を月に聞かせた。
「あのモカさん……俺も少し話してもいいですか?」
「うん、聞かせて?」
「実は姉さんが結婚するらしいです。それが政略結婚みたいで、姉さんには幸せになって貰いたかったからいてもたってもいられなくなって……」
「そうだったの……ありがと、話してくれて♪」
「あのまま姉さんと話してたら、自分の感情を抑えておけなくなると思って部屋を飛び出してしまいました」
モカはしばらく月の話に耳を傾けていたが、自分の意見を月に伝えた。
「抑え込まなくていいんじゃないかな?」
「え?」
「せっかくの姉弟なんだもん、ケンカしたっていいじゃない。自分の本心をぶつけ合うことも大切だよ?」
「………………」
月は黙ってモカの話を聞いていた。
「私もね。やっぱりココアが自分の気持ちを素直に言ってくれなきゃ嫌なの。大切な姉妹だから、ぶつかったって本音をぶつけて欲しいなって思うもの」
しばらくモカの言葉に月は耳を傾けた。
するとラビットハウスの扉が再び開いた。
「月!!」
「みんな!?」
そこにはカノンとシャロ、リゼ、千夜がいた。
そして騒ぎを聞き付けたココアとチノも降りてきた。
タカヒロは扉を閉め、表札をさりげなく閉店にひっくり返した。
「月は私の結婚に反対なんですの?」
「反対じゃないよ!ただ姉さんには幸せになって欲しかったんだ!それなのに政略結婚なんてあのクソ親父!俺達子供を道具のようにしか思ってないじゃないか!あんなやつ父親じゃない!母さんじゃなくてアイツが亡くなれば!」
パン!!
カノンは月の頬を思い切り叩いた。
今までカノンに叩かれた事の無い月は驚きのあまり呆然としていた。
「アナタは何も知りませんの!お父様の事も!お母様の事も!お父様から口止めされていましたけど、もう関係ありません!今から真実を語ります!」
カノンは月の母が亡くなった時の話を始めた。
月の母が亡くなった時、月は5歳でカノンは10歳だった。
月の母が亡くなる時の最後の言葉は月とカノンには好きな事をさせて欲しいという願いだった。
月の父はこの言葉を守り、月とカノンに自分の夢を追えるようにすると妻に誓った。
そして、その事は当時5歳だった月には伝えられず、カノンにはその旨を伝えていた。
しかし10歳のカノンは自分を育ててくれた父とその会社を繁栄させることを選び、自己啓発として留学することを決めた。
そして月の将来の夢を聴く時が訪れ、月はピアニストになることを選んだ。
勿論父は月の夢を応援したかったが、月は相武製薬の子息であり、周囲がそれを許す風潮では無かった為に、月とケンカをして勘当する事を選んだ。
勘当する事で、周囲を納得させると共に月に後ろを向かせない為の父の配慮であった。
勿論、その後の天々座家に居候することは事前にリゼの父親と月の父親の間で話し合われていた。
一通り真実を語り終えたカノンは月に再び意見を述べ始めた。
「だからお父様が私達を愛していないなど有り得ませんの」
「そんな……俺……何も知らないで……今まで……」
「アナタは家族みんなに愛されてますの。離れていても私達が家族だって事を忘れないでくださいね?」
「うわーー!!」
月はカノンに抱きつくと大声で泣き始めた。
冷静な月がここまで感情的な姿を見せるのを皆初めてみた。
今まで抱え込んでいた重荷を一気に手放すように月の涙は溢れて止まらなかった。
いかがでしょうか?遂に30羽を突破しました!!
モカ&カノン襲来の話は次回がラストです!
カノンちゃんについての感想を聴かせて貰えると大変嬉しいです(*´-`)
それとこの話が終わったら別のキララ系の作品とコラボしようかと考えておりますのでこうご期待!!
それでは今回はこのくらいで。
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ではまた次回、ほなっ!!(^^)ノシ