仕事が忙しかったのもあり、更新が遅くなってしまいました。
あとはFGOの最新ストーリーが更新されたのでやり込んでおりました(笑)、
毎回タイトル決めるのにとても苦戦しております……。
誰かアドバイスをくださいorz
それと前回言っていたシンフォギアの新作を書き始めたので、お時間が許されるようでしたら、ご覧いただけると幸いです(*´-`)
では本編です!!
「忘れ物は無いな……」
月は久しぶりの登校に向け身支度を整えていた。
「月!そろそろ行くぞ」
「分かってる!」
リゼの呼び方に答え、二人並んで屋敷を出る。
そして、二人はいつも通り学校へ向かった。
「ようやく停学が開けたけど、今の気分はどうだ?」
「正直もう一週間くらい欲しかったな。そしたらもっとピアノの練習ができたのに」
「全く……お前というやつは……」
「でも久しぶりに姉さんにも会えたし、充実した二週間だったよ」
「そっか……それは良かったな♪」
リゼは月に優しく微笑んだ。
その後、学校に着いた二人は下駄箱に靴を納め、別れを告げるとそれぞれの教室に向かった。
「おはよー」
ざわざわ
月が教室に入るとクラスはざわついた。
そしてそこにはシャロはおらず、それどころか見慣れた生徒がいなかった。
「あれ?みんなどうしたんだろ?」
「相武君?久しぶり♪こんなところで何をやってるんだい?」
「天野か?実はクラスのみんながいなくてな?」
「ははっ。相変わらず相武君は面白いね♪」
「???」
「ここは一年生の教室だよ?僕たち二年生の教室は二階だよ?」
「!!」
「そういえば進級してから登校するのは今日が初めてだったね。僕が教室まで案内するよ♪」
月は恥ずかしさから顔を真っ赤にした。
天野は一年生の女子生徒達に手を振ると恥ずかしさで俯く月を連れて二年生の教室に向かった。
翌日以降、あの二人のイケメン誰だ?という噂が一年生の間で流行するのはまた別のお話で。
「おはよー……」
「おはよー月。どうしたの?元気無いわね?」
「一年生の教室と間違えて入ってしまった……」
「ふふ♪月でもココアみたいなミスをする事があるのね♪」
「穴があったら入りたい……。むしろ掃除道具入れにでも入っておくか……」
「止めなさいよ!そんな所、月の身長じゃ収まりが悪いでしょ!」
無理矢理掃除道具入れに入ろうとする月をシャロは入らせぬように阻止した。
「そうだ!今日の放課後、千夜と買い物予定何だけど月も一緒にどう?」
「そうだな……。気分転換も大切だな。課題曲ももう完璧に弾ける事だしたまにはいいか」
「課題曲ってコンクールにでも出るの?」
「いや、6月くらいまでに完璧に弾けるようになっていてくれって坂本先生が……」
「ふーん、きっとあの先生の事だから何か考えてる事があるのかもしれないわね。でも今夜の買い物は付き合ってよ♪」
「あぁ、分かった」
「♪~♪」
約束を取り付けたシャロは満足そうにスキップしながら、自分の席に戻った。
その後の授業は月が停学明けだったこともあり、先生方からイジラれながらも楽しく授業を終えた。
シャロと下駄箱に向かっている最中に蓮季が声をかけた。
「おーい!月~!」
「おう蓮季か。久しぶりだな」
「煌太でいいよ♪」
「おう」
「ちょっと待った!」
会話始めた月と煌太の間にシャロが体を入れた。
「アンタ、また月に悪事を働かせようとしてるんじゃないでしょうね?」
「げっ……桐間」
「げっ……とは何よ!」
「まぁまぁ落ち着けよシャロ。俺と煌太は友達なんだから。それで?何か用か?」
「もうすぐ新入生歓迎会があるだろ?」
「断る」
「まだ用件を言ってないだろ!?」
「新歓ライブをしたいからキーボードを手伝ってくれって言うんだろ?」
「す、鋭い……」
「元々俺は軽音部じゃないんだから、新歓ライブでいいところを見せて部員勧誘頑張れよ」
「そうだけどさ~」
「この学校は普通校よりピアノ経験者が多いんだから、キッカケさえあれば入部してくれる人もいるだろう。元会長がいなくてもお前ら四人で頑張るんだろ?」
「そうだけどさ~」
「頑張れ蓮季部長。一之瀬と美都にもよろしく!行こうぜシャロ」
「じゃあまたね♪」
月の言葉に諦めがついた煌太は二人に別れの挨拶を放った。
「じゃあな!お似合い夫婦!」
「「なっ!?//」」
蓮季は二人にウインクするとそのまま走り去った。
「コラ!蓮季!!//」
シャロの呼び掛けに返事は無かった。
月は少し照れながらも帰ろうとシャロに呼び掛けた。
帰宅後、着替えを済ませてから千夜と月はシャロの家に集合した。
「悪いな千夜、俺までお呼ばれしちゃって」
「ううん、月君がいてくれた方が楽しいわ♪」
「そうよ、イチイチ気にしすぎよ♪」
「そっか。それじゃあ行くか。行ってくるなワイルドギース♪」
ワイルドギースは頭を撫でると気持ち良さそうにした。
「何でコイツは月には懐くのよ!」
「何かコツでもあるのかしら?」
「う~ん、警戒心を持たない事かな?大体の動物には好かれる方なんだ、ティッピーだけはちょっと特別だけど……」
「「???」」
ティッピーの中身がチノのおじいさんであることを知らない二人は首を傾げるのだった。
しかし、実はワイルドギースは月になついている訳ではない。本能的に月には良くしていた方がいいと理解しているのだ、それ故にワイルドギースは月にはなついている素振りを見せているとても賢いウサギなのである。
その後しばらくして、チノとココアに三人は合流した。
「あ、チノちゃん、ココアちゃん♪」
「二人もお買い物?」
「奇遇だな」
「ちょうど良かった♪ほら、チノちゃん」
「「「???」」」
「は、はい……」
ココアはチノに何かをするように促した。
するとチノは恥ずかしがりながら、絞り出すように声を出した。
「千夜さ……ちゃん、シャロさ……ちゃん、月さ……くん。こ、こんにちは……」
「ち、チノちゃん!?」
「トイレでも我慢してるの?」
「いや、俺たちをフレンドリーに呼ぼうと努力しているようだ」
月の予想は的中していた。
昔からお客様との接客機会が多いチノは敬語で喋る癖が中々抜けず、それを直す為に月達を使って練習していたという事を買い物を済ませながら、ココアは三人に説明した。
「そんな事だったの。チノちゃんらしいのが一番よ♪」
「無理する必要無いわ」
「そうそう、無理する必要無いよ♪」
「けしかけたアンタが言う?」
「それに敬語ってのは相手への敬意を表した言葉だから、相手を思いやる心がしっかりしているチノちゃんにはピッタリな言葉だと思うよ」
月はチノの頭を撫でた。
「月君に最後の良いところ持って行かれたわね♪」
「月ってショートケーキのイチゴは最後に食べるタイプでしょ?」
「訳が分からない……」
「…………せっかくのいい話が台無しです」
月とチノは苦笑いを浮かべるのだった。
「それにシャロちゃんだって、リゼちゃんの前だと少し固くなるもの♪」
「そうなのか?」
「よ、余計なお世話よ!ほら、先輩だから!」
「リゼは先輩にカウントしなくてもいいんだぞ?」
「さらっと失礼な事言うんじゃないわよ!」
「ねぇねぇシャロちゃん。やわらかくなるコツはどんな時でも笑顔だよ!ほら笑って!」
「愛想笑いで私に勝てると思ってるの?」
「愛想笑いなのに眩しい!!」
シャロの必殺の営業スマイルが発動した。
気を取り直して5人は買い物を再開した。
「シャロさん達は何を買いに来たんですか?」
「今日の晩御飯の買い物をね?カレーにしようと思って」
「お、カレーいいな」
「それならみんなで一緒に作って食べない?」
「グッドアイデア(です)!」
各々が必要な食材を購入しシャロの家へ向かい始めた。
「重いだろ?持つよ」
「いいわよ。ピアニストなんだから腕を大切にしなさい」
「じゃあ、半分こな?」
(新婚さんみたい……)
月はシャロの荷物を半分抱えた。
その様子を見ていた千夜が心の中で呟くのだった。
「そういえば、リゼは誘わなくていいのか?」
「ふぇ!?リゼ先輩!?」
「そうねぇ。リゼちゃんも誘ってみたら?」
「月と千夜がそういうなら……」
シャロはスマホを取り出し、リゼへ電話をかけ始めた。
「もしもしシャロ?」
「あ、あの……先輩、みんなでカレーパーティーしようって話してて。い、今から私の部屋に来ちゃいなYO!」
「YO!?」
(YO?もしかして流行ってるのか!?)
「あ、あぁ!行くYO!」
「乗ってくれた!YO!YO!YO!」
(迷走してるな……)
(そうね、迷走してるわね……)
キャラが崩壊しつつあるシャロを千夜と月は若干冷めた目で見た。
その後、リゼも合流しいよいよカレー作りに取りかかった。
「よし、担当に別れて作業しよう!」
リゼの提案にジャンケンでペア訳をして食材を切ることにした。
まずはニンジンとじゃがいもを切る係をココアとチノが務めた。
「見て見てチノちゃん♪ハート形だよ?」
「それならこっちは星形です!」
「姉妹仲がいいな♪」
「「姉妹!?」」
「こ、ココアさん!真面目にやってください!」
「えへへ♪チノちゃんだってノリノリだったじゃん♪」
二人が楽しく切り終えると次はシャロと千夜が玉ねぎを切り始めた。
「シャロちゃん…………涙が出ちゃう……。女の子だもん」
「真面目にやりなさいよ」
「千夜、皮を剥いた玉ねぎを30秒くらい温めると目にしみないぞ?」
「そうなの?試してみるわね?」
実際に試すと全く目にしみなくなりスムーズに作業を終えた為、そのまま玉ねぎを炒める所まで終えた所で煮込みをリゼが付け合わせのサラダを月が作る事にした。
月がサラダを作ろうとすると、横にチノがやってきてじっと見ている。
「チノちゃん?どうしたんだ?」
「父が月さんの料理の腕はピカイチだと言ってました。見て学ばせてもらいます」
「タカヒロさんの贔屓目もあると思うけどね」
月は苦笑いを浮かべながらも一つ一つ丁寧にチノに教えていく。
まずは残っていた玉ねぎを繊維を絶つように切る。
「繊維に沿って切るより絶つように切った方が辛味が抑えられるんだ。逆に炒め物や煮物などに使う場合は、熱を通せば甘さが出るから、今度は旨味が出やすくする為に繊維に沿って切るんだ」
「なるほど」
その後キャベツとニンジンを千切りにし、キャベツを水に浸し、玉ねぎは砂糖で揉んでしばらく置く、ニンジンは1分程度レンジで温める。
「こうすることでそれぞれの甘さや旨味が引き立つんだ。玉ねぎは苦味や辛味が抜けたら水で洗い流すね」
水に浸していたキャベツと砂糖で揉んでいた玉ねぎを水で洗い流し、温めていたニンジンと合わせて袋に入れその中に軽く塩を入れて良く振る。
「塩を入れて振る事で野菜の余計な水分を抜く。抜けて来たら野菜から出た水は捨ててくれ」
その後にソース作りに取りかかる。
まずはサラダにドレッシングが回り易くするためにオリーブオイルを入れ良く振る。
袋からザルに移して良く水分を切りボウルに移す。
その後、マヨネーズ・加糖ヨーグルト・塩コショウ・ブラックペッパー・レモン汁を加えて良く混ぜればコールスローの完成だ。
「ヨーグルトが無かったらお酢で代用してもいいけど、その場合は酸味が強くなるから分量には注意してね」
「はい、今度作ってみます!」
そうこうしている間にカレーも完成が近づき、リゼが隠し味にチョコレートを取り出した。
「最後にこれだ」
「高そうなチョコレート!」
「親父の部下が持ってきた土産だけど甘いの苦手だからみんなで食べろって」
「わーい!いただきまーす!」
「いただきます」
ココアとチノはチョコレートを口にした。
リゼは一粒取るとカレーの中に入れた。
「これを一粒」
「カレーにチョコレート?」
「味に深みが出るんだ」
「あとはインスタントコーヒーやヨーグルト、擦り降ろしたリンゴを加えても美味しいよな」
「さすがリゼちゃんと月君♪」
シャロと千夜は二人に拍手を贈った。
「あとは煮込むだけっと。ん?」
「「「???」」」
リゼの視線の方向に月達は視線を移すと顔を真っ赤にしたチノがいた。
「チノ?」
「顔真っ赤!!」
「ブランデー入りだったのね?」
「全くだらしない子ね!それでも私の妹なの!?」
ココアに視線を移すとココアの顔も真っ赤に染まっていた。
「ココアも!?」
「洋酒入りのお菓子で酔うなんてありえない!」
「「カフェインで酔うやつがいたような……」」
「おほほー!そんなことではロゼリアを渡せなくってよ?おほほー!」
「高級な食べ物で性格までお嬢様に!」
すると頭から湯気が出てそのままココアはテーブルに伏せた。
「なんかシャロちゃんの学校に行った夢を見たよ」
「私の学校そういうイメージ?」
「そういえばチノちゃんは?」
「お前がいきなり怒鳴るから逃げて行ったぞ?」
「あ……」
視線の先には涙目のチノがドア越しにこちらの様子を伺っていた。
「ごめんね……お姉ちゃん。いい子になるからもう怒らないで……」
「「「「「何事!?」」」」」
「ココアちゃんの思いがようやく通じたのね?」
「苦労の日々だったよ!こっちおいでおいで!」
ココアは床に正座するとチノを手招きした。
「お姉ちゃん!」
「チノちゃーん!」
「千夜お姉ちゃーん!」
「見境ない!」
チノはココアを通過し千夜の胸に飛び込んだ。
羨ましい。
「リゼお姉ちゃん……。お料理のお手伝いするよ?」
(新鮮……)
「じゃあ、使わなかったニンジン片付けてくれるかな?」
「うん!」
チノの屈託の無い笑顔にリゼは思わず心をときめかした。
すると周囲からただならぬ空気が流れ始めた。
「争いたくなかったけど仕方ないね……。お姉ちゃんの座を賭けて勝負だよ!」
「悪いが今回ばかりは譲れそうにないな」
ココアとリゼの間に激しい火花が散った。
そんな二人をよそ目にシャロと月は酔って眠ったチノの介抱をしていた。
「シャロお姉ちゃん……」
「可哀想に……。酔いから覚めた時、羞恥心で死にたくなるのよ」
「経験者は語るってやつか?」
「ラビットハウスではいつもこんな感じだよ?」
「技を決められてるのが?」
「どんな店だよ。タカヒロさんが泣くぞ」
するとワイルドギースが部屋の中に入ってきた。
「ニンジンが欲しいの?」
「ダメよ!ご飯は各自調達って約束でしょ!」
(そんな約束通じるのか!?)
「二人の間にも距離があるね」
「ゆっくりでいいのよ。目指せ!ウサギ愛され系女子!」
「好かれてるから困ってるのよ!」
すると目を覚ましたチノがココアに寄ってきた。
「チノちゃん?」
「お姉ちゃん……今の私の方が好き?」
「はっ!あの時……。もしかして私が言った事気にして……」
「いやーー!」
「ゴメンねーーー!」
シャロが振り払ったワイルドギースがチノの頭に直撃すると同時にココアはチノを抱き締めた。
「はっ!」
「ゴメンね。ゴメンねチノちゃん……。いつものチノちゃんが大好きだから」
「あ、あの……別に酔ってないです……」
チノの顔は羞恥心でみるみる真っ赤に染まって行く。
「ん?おー!愛の力で元に戻った!」
「い、今までの全部演技ですから……」
(無理がある)
(照れ隠し?)
(記憶が残るタイプね)
(可哀想に……。今後の反省点だな……)
「演技ですからーー!!」
チノの悲痛な叫びが部屋内に響き渡った。
その後完成したカレーとサラダをみんなで食べ、余った物は全てタッパーに移して冷凍庫に入れた。
そして食後にココアとチノを除く四人がチョコレートを食べていた。
「ん?どうした?月は食べないのか?」
「いや、この手のチョコレートを食べるのを姉さんから禁止されててな?子供の頃だけど」
「カノンさんが?」
「何かあったのかしら?」
「お酒は20歳になってからって事なのかしら?まぁお菓子に含まれてるくらいなら大して問題無いわ」
「そうだよな?じゃあ、いただきまーす」
月が気が付くと、そこには顔を真っ赤にして気を失っているシャロと同じく顔を真っ赤にしながらも何かを決めたような表情をしているリゼ・千夜・ココアの3人と首を傾げるチノがいた。
「あれ?俺は一体何を?」
「な、なんでも無いぞ!!//。ただチョコレートは全部無くなってしまったがな!//」
「そうなんだ?チョコレートの味よく覚えてないや」
「ら、月君はもう洋酒入りのチョコレートは食べない方がいいわね?」
「そ、そうだね!すぐ眠たくなるなるみたいだし!//」
「俺寝てたのか?」
「とにかく!お酒入りのチョコレートは禁止だ!//いいな!?」
「あ、あぁ……。分かったよ」
月は納得がいかなかったが洋酒入りのチョコレートを食べる事が禁止されるのだった。
いかがでしょうか?
はいっ!チノのロリコンホイホイの回ですね!
俺もやられました!
アニメを見てて思ったのが、チノが純粋にお姉ちゃんって呼ぶのはココアだけなんですよね。
千夜とかは千夜お姉ちゃんだし。
そんな所が尊い回でした。
それと、月がチョコレートを食べてからの空白の時間を後書きの下に載せますので読みたい方はそのまま下へ降りてください。
想像を膨らませたいって方はお手数ですが、バックボタンを押してください!
またしばらく更新のペースは落ちるかもしれないですが、頑張って書きますね(*´-`)
ではまた次回!ほなっ!(^^)ノシ
~~~ここから回想~~~
「あははは!!」
月は大きな笑いを発すると更に数個チョコレートを食べた。
「甘くて美味しいな?シャロ?」
「そうね」
「ここにもっと甘くて美味しそうな物があるな?」
「ふぇ?」
月はシャロの右手を自分左手で恋人のように繋ぎ、反対の手で壁ドンの様な姿勢を取りシャロが逃げられないようにした。
咄嗟にココアはチノの視線を両手で遮った。
「「「えーーっ!?」」」
「ココアさん!?何も見えません!」
「チノちゃんにはまだ早いの!!」
「なぁ、シャロ。君の唇……柔らかくて甘くて美味しそうだ……。いただいてもいいかな?」
「そ、そんな//。急にどうしたの!?///」
千夜はチノの耳をふさいだ。
「!?。何も聴こえません!!」
「否定しないって事は了承という事で構わないね?」
「い、いいわけ無いでしょ!!//」
「嫌ならもっと本気で抵抗しろよ」
月はシャロの顎に指を沿えるとそのまま少し顔を持ち上げた。そして少しずつ自分の顔をシャロの顔に近づける
「それじゃ、いただきます」
「っ!!///」
その瞬間、月の体は糸が切れた操り人形のように倒れ、月は規則的な寝息をたて始めた。
「わ、私もう限界……///」
シャロも顔を真っ赤にして気を失った。
残った三人(チノを除く)はお互いの顔を見合わせた。
「お、修まったみたいだな?」
「は、激しかったね//」
「あ、あんな月君は初めて見たわ……」
「そ、そうだ!カノンさんに電話してみよう!」
リゼはスマホを取り出すと以前番号を交換したカノンの番号をプッシュした。しばらくコール音がなった後、カノンが出た。
「もしもしリゼさんですか?この前はありがとうございました。それで?本日はどの様なご用件ですの?」
「あの、月が洋酒入りのチョコレートを食べてから性格が豹変しちゃって。カノンさん、何か知りませんか?」
「!!!。あの、誰か被害に合いませんでした?」
「シャロが未遂ではありますが被害にあって、ビックリしたのか今気を失ってます」
(ドキドキでキャパがオーバーしたんだと思うわ♪)
(きっとドキドキでキャパがオーバーしたんですわね)
「未遂なら良かったです。月は少しでもお酒を口にすると酔っ払ってしまいますの。酔っ払うと女の子を口説きに行くエンペラータイムが発動しますの。あれは大抵の女の子を口説き落とせるゾーンみたいな物なのですが、時間は1分しか持ちませんの。1分経つと糸が切れたように眠ってしまいますの。それでも問題なると困るので月にはお酒入りのお菓子を食べる事を禁止にしてましたのに」
「スミマセン、私たちの不注意です」
「これからは気をつけてくださいね?それではまた電話いただけると嬉しいですわ♪失礼しますの♪」
カノンは挨拶を交わすと電話を切った。
リゼとココア、千夜は顔を見合わせて誓った。
「もう月にはお酒入りのお菓子を食べさせないようにしよう……」
「「うん……」」
「この事は私達の胸の内に秘めておこう」
「そうだね」
「そうね」
「それとこのチョコレートは私と千夜で食べてしまおう」
「そうね」
「お願いします」
「???」
三人の間で密約が交わされた。
しかしチノだけは状況を理解できずにいるのだった。