ご注文はハーブティーですか??   作:テレサ二号

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どうも、テレサ2号です!!

お気に入り登録が50を超えました!\(^^)/
1羽を書いた時はお気に入り0だったので、いつになるかと思っていましたが、ありがたい限りです(*´-`)

拙く分かりにくい文章ですが、これからもよろしくお願い致しますm(_ _)m

では、本編です!


7羽:キャンプファイヤー、下から見るか?横から見るか?

マグカップを購入した次の日、シャロはフルールに向け家を出た。

家を出た先には、幼馴染みの千夜が店の前を掃いていた。

 

「行ってきます」 

 

「それは何?」

 

「新しいバイト先のチラシよ?」

 

「私も1枚くださいな♪」

 

「別にいいけど……」

 

幼馴染みにバイト先のチラシを渡すのが恥ずかしいのか、少し躊躇しながら千夜にチラシを渡した。

 

「こ、これは!?」

 

 

~~所変わってラビットハウス~~

 

 

「シャロちゃんが大変なの~!」

 

「何事!?」

 

千夜がものすごい勢いで、ラビットハウスに駆け込んで来た。

 

「シャロちゃんがこんなチラシを持って来て!きっといかがわしいお店で働いてるのよ!」

 

「なんと!?」

 

千夜が持ってきたチラシには、"心も体も癒します、フルール・ド・ラパン"と書かれていた。

千夜はなお慌てた様子で、一向に収まらない。

 

「怖くて本人に聞けない!」

 

(フルール・ド・ラパンって、ただの喫茶店じゃ……それに月のバイト先だったよな?)

 

落ち着いて貰うために、ココアは千夜にコーヒーを差し出した。

 

「どうやって、シャロちゃんを止めたらいいの!?」

 

「仕事が終わったら、みんなで行ってみない?」

 

「潜入ですね」

 

「潜入!?お前ら!ゴーストになる覚悟はあるのか!!」

 

「ちょっとあるよ♪」

 

「潜入を甘くみるな!!」

 

「「サー!!」」

 

「ヨシ、私に付いてこい!!」

 

「「イエッサー!!」」

 

「どこに潜入に行くんです?」

 

ノリノリの三人の耳にチノの言葉は届かなかった。

そのままの流れでフルールまでやって来た四人。

店内から見えないように茂みに隠れている。

 

「千夜ちゃんとシャロちゃんって、幼馴染みだったんだね♪」

 

「そうなの……だから放っておくなくて……」

 

「いいな?慎重に覗くんだぞ……」

 

リゼの合図と同時に四人は、恐る恐る中の様子を覗いた。

 

「いらっしゃいませー♪」

 

中ではシャロが接客をしていた。

 

「なんでいるのよー!!」

 

シャロに見つかり観念した四人は店内に入った。

 

「ここはハーブティーがメインの喫茶店よ♪ハーブには色々な効能があるの。だいたい……勘違いしたのは誰?」

 

「私達、シャロちゃんに会いに来ただけだよ?」

 

「いかがわしいってどういう意味です?」

 

「こんなことだろうと思った……」

 

ココア、チノ、リゼはそれぞれ来た理由を語り、騒ぎの張本人である千夜を見た。

 

「その制服素敵♪」

 

(こいつか!!)

 

「でもシャロちゃん可愛い♪うさみみ似合う♪」

 

「店長の趣味よ!」

 

シャロはリゼからの視線に気付き、頬を赤くした。

 

(こんな所、リゼ先輩には見られたくなかった……あの目は軽蔑の目よ……)

 

(ロップイヤーもいいかもしれない……)

 

「似合うんじゃないか?ちょっと露出が多い気もするが」

 

「ら、月!私は何も思ってないぞ!//」

(コイツ、心を読めるようになってきたのか!?)

 

シャロ達の元に、月も合流した。

しばらく姿が見えなかった月にシャロは問いかけた。

 

「月、どこに行ってたのよ?」

 

「店長から呼び出し、お願いがあるって言われてさ」

 

「お願い??」

 

「この前、店でピアノを弾いただろ?あの日の売上が今月一良かったのと、ピアノを聴きたいって要望が多数来てるらしくて。それで俺がいる日で、日曜と平日のお客様があまりいない時間帯に、ピアノを弾いてくれないかと頼まれた」

 

「それで?どうしたの?」

 

「俺にとっては願ったり叶ったりだから、了承したよ。ただし、無条件ってのは嫌だったから、バイト全員の時給を50円上げるという条件で手を打った」

 

そう告げると月は悪そうな顔をした。

恐らく店長を苦しめて来たのだろう……。

 

「私、月さんのピアノ聴きたいです!!」

 

二人の話を聞いていたチノが我先にと提案してきた。

 

「そうねぇ♪私も月君のピアノ聴いたことないから、聴いてみたいわ♪」

 

(実は私も、この間はアンパンマンしか聴けなかったから聴いてみたいも思ってたのよね……)

 

「今の時間帯はお客様も少ないし、演奏してもいいぞ?」

 

「せっかくだから、ついでにお茶して行ってもいいかな?」

 

ココアの提案にみんなが賛同し、月の演奏を聴きながらハーブティーを飲むことにした。

ハーブティーに詳しくない四人はそれぞれシャロのオススメを飲むことになった。

 

(いや、ティッピーも飲むのかよ!?)

 

ティッピーの分も注文しているチノに、月は心の中で突っ込んだ。

 

注文したハーブティーが届くと、各々がハーブティーを淹れ始め、その見た目の鮮やかさを楽しみだした。

 

「さてと、何を弾いたものか……」

 

ふとココア達に視線を移すと、チノの目が物珍しそうにキラキラ輝いていることに月は気づいた。

 

 

「ヨシ!」

「♪~♪♪~♪♪♪」

 

月が弾き始めたのは、キラキラ星変奏曲。

モーツァルトが作曲した曲で、童謡のキラキラ星の変奏曲として有名な曲だ。

12の変奏からなるこの曲は、四季折々で表情を変える星空を表現しているようで、月のお気に入りの一曲である。

童謡をアレンジしたように聴こえるので、クラシックを聴いたことの無い人にも聴きやすい構成になっている。

 

チノも大変気に入ったようで、嬉しそうに聴いている。

月が軽やかに指を運ぶ姿と、それに答えるように響き渡るピアノのメロディが店内を包み、お客さんの視線を全て月が独占した。

 

月が演奏を終えると店内だけでなく、足を止めた通行人までも拍手で月を称えた。

 

アンコールが何度かかかり、その後30分は演奏を続ける月であった。

 

「ふぅ、やっと終わったよ」

 

「お疲れ様でした!ピアノを弾く姿は大変凛々しくて、とても感動しました」

 

「ありがとう、チノちゃん♪」

 

月の演奏にチノは心を射たれたようで、しばらく興奮が冷めなかった。

 

「ま、またライト君にチノちゃんを…………ヴェアアア!!」

 

結果的にチノに良いところを見せつけた月に対して、何もできなかったココアの悲鳴が店内に響き渡った。

 

「ほわぁ……//」

 

「おーい、シャロ?大丈夫か?」

 

「り、リゼ先輩!?」

 

「どうした?ボーッとして?体調でも悪いのか?」

 

「い、いえ大丈夫です!お気遣いありがとうございます!」

(ピアノを弾いてる月に見とれてたなんて……誰にも言えない//)

 

(あらあら、シャロちゃんてばもしかして……)

 

月の演奏に見とれていたことを咄嗟に誤魔化したシャロ。それを見ていた千夜は何かに気がついたようだ。

 

 

 

 

「沢山飲んじゃった~♪」

 

「お腹の中で花が咲きそう♪」

 

「何かお手伝いできることがあったら言ってください」

 

飲み終わった食器を片付けるシャロにチノが声をかけた。

 

「ありがとう♪チノちゃん、年下なのにしっかりしてるのね。妹に欲しいくらい♪」

 

そう言うとシャロはチノの頭を撫でた。

チノは心地良さそうにしている。

 

「チノちゃんは私の妹だよ!!」

 

「違うな!俺の妹だ!」

 

「いや、どっちも違うだろ……」

 

「月さんの妹ならなってもいいです……」

 

「「「!?」」」

 

チノの衝撃発言に、三人(特にココア)は凍りついた。

落ち込むココアをよそに、シャロはハーブティーの感想を聞き始めた。

 

「二人はリラックスできました?」

 

「確かにリラックスしたけど……」

 

「少し肩が軽くなったような」

 

「少し元気になった気がします……」

 

「流石にプラシーボ効果だろ 笑」

 

「ねえ、シャロちゃん♪ハーブティーって、おうちでも作れるの?」

 

「そうね。自家栽培する人もいるわ」

 

次の瞬間、ココアは眠りに着いていた。

 

「ココアさんが寝てます……」

 

「今喋ってたのに……」

 

「ハーブティー効きすぎ……」

 

月はやれやれと言った様子で、ココアに自分の上着をかけるのだった。

 

 

 

~~~~翌日~~~~

 

 

今日はフルールでのバイトが休みで夕方からラビットハウスでのバイトが入っている。

月は夕方までみっちりピアノ弾けたことで、満足気にラビットハウスに向かっていた。

 

「雨が降ってるな……こんな時はラヴェルの水の戯れだな」

 

滴が水面に落ち、水面が表情を変えるようなイメージを持たせるこの曲は、弾くにはとても難しく、月も楽譜を見なくても弾けるくらい弾きまくって最近思い通りに弾けるようになった曲だ。

 

「この曲を聴いていれば、雨でも楽しい気分になれるな♪」

 

月はご機嫌な様子でラビットハウスに向かっていると、目の前に傘も差さずに地面に倒れこんでいる女の子2名を発見した。

その異様ともいえる光景に月は言葉を失った。

 

「千夜ちゃーん!!」

 

二人の顔を確認すると、倒れているのは千夜とシャロだった。

すぐに月は、シャロを背中に背負い千夜に自分の上着を上から被せた。

 

「千夜にシャロじゃないか!?どうしたんだ、こんな雨の中で!?」

 

「千夜が酔ったシャロを連れて帰るって言って聞かなくてな?」

 

「すまないリゼ、助かったよ」

 

千夜とシャロをラビットハウスの店内に入れる作業に苦戦していた月をリゼが手伝い、月はそのお礼を言った。

 

「ごめんなさい……私ったら途中で力尽きちゃって……」

 

「私、何でびしょ濡れなの?って月!?//」

 

月におんぶされている事に気がついたシャロが、慌てて月の背中で暴れ始めた。

 

「ちょっと待てって!そんなに暴れたらって……うわっ!」

 

バランスを崩し二人は転けた。

咄嗟に月はシャロが怪我しないようにシャロと自分に引き寄せ、床とシャロの緩衝材代わりになった。

 

「いってぇ……シャロ怪我は無いか?」

 

「う、うん……何とか……」

 

「まぁ♪シャロちゃんったら大胆ね♪」

 

「「ん?」」

 

自分たちの体勢を見てみると、月の股にシャロの脚。月の顔と脇にシャロの両腕、月とシャロの顔は月が体を起こせば唇と唇が触れ合うのではないかと言うくらい近い距離にあり、傍から見るとシャロが月を押し倒しているように見える。

 

みるみるうちにシャロの顔は真っ赤に染まり、千夜は微笑ましそうに二人を観察している。

リゼは恥ずかしそうに両手で顔を隠しながら、指の間からガッツリ月達を見ている。

ココアはチノの両目を両手で塞いでいた。

 

「わ、私は何も見ていない!何も見てないぞ……//」

 

「ココアさん……何も見えません……」

 

「ち、チノちゃんにはまだ早いの!!」

 

吐息がかかるくらい近い距離に二人の心拍数はドンドン上がっている。

シャロは月から目を離せなくなっていた。

 

「えっと……そろそろどいてくれるかな?//」

 

「あ、え!?あ、ごめんなさい……//」

 

シャロが月から離れ、月が起き上がる。

二人は顔を真っ赤にしながら俯いていた。

それを見て、ココアはチノの目を塞いでいる両手を離した。

 

「何があったんですか?」

 

チノのその質問に答える者はいなかった。

 

 

「俺、制服に着替えてくるわ!//」

 

月はその場にいるのが恥ずかしくなり、慌てて更衣室に向かった。

 

 

 

「今日、お二人は泊まって行ってください。良かったらリゼさんもどうですか?」

 

「わ、私もいいのか?」

 

「はい、父には私から連絡しておきます」

 

そういうとチノはみんなを部屋まで案内した。

 

「お二人は先にお風呂どうぞ」

 

「ありがとう♪」

 

「ホントに私まで泊まって良かったのか?」

 

脱衣場に向かう二人を見送った後、リゼはチノとココアに問いかけた。

 

「リゼちゃん♪お泊まり緊張してる?」

 

「い、いやぁ……ワイルドなキャンプしか経験したこと無いから、こんなこと初めてで//」 

 

「ワイルド?」

 

ココアは可愛らしく首を傾げながら、チノ、ココア、リゼの三人はチノの部屋に向かった。

 

「チノの部屋って、チノって感じだよな♪」

 

「あっ♪」

 

チノの中学の制服を発見したココアは、興味本意でチノの制服に着替えた。

 

「じゃーん♪チノちゃんの制服着てみたよ?」

 

「そのまま中学校行っても違和感なくて心配だ……」

 

「ホント!?ちょっと行ってくる♪」

 

「待ってください!外は大雨です!」

 

「そういう問題じゃない!」

 

リゼが突っ込むんでいると、部屋のドアがノックされラビットハウスの制服に月が入ってきた。

 

「入るぞーってココア……何でチノちゃんの制服着てるんだよ?」

 

「えへへ♪似合うでしょ?あ!ライト君もバータイムの制服に似合うね♪」

 

白シャツに黒のベストとパンツと革靴、タカヒロと違う点は蝶ネクタイではなく黒のナロータイを付けている。

 

「月は蝶ネクタイじゃないんだな?」

 

「あぁ、タカヒロさんから月君はこちらの方が似合うねって言われて、ナロータイになったんだ」

 

「月さん素敵です。」

 

「ありがとう。じゃあ、バーに出てくるよ。女子会を楽しんでくれ。行くぞティッピー」

 

月は三人に別れを告げると、ティッピーを連れてタカヒロの待つバーに向かった。

 

 

~~~~お風呂場~~~~

 

 

「ねぇシャロちゃん?リゼちゃんの事、どう思ってるの?」

 

「り、リゼ先輩!?//リゼ先輩は憧れよ……。美人でカッコ良くて可愛くて。後輩の私たちにも優しくしてくれてるし」

 

「シャロちゃん、リゼちゃんの事好きなのね?」

 

「ま、まぁ、そういう事になるのかしら……」

 

「じゃあ、月君の事はどう思ってるの?」

 

「月!?べ、別に月はクラスメイトでバイト仲間なだけよ!ただ……」

 

「ただ?」

 

「最近は月を見てるとドキドキする事があるの……リゼ先輩とは違う、憧れとかそういうのじゃなくて……自分でもこの気持ちが何なのかは分からないけど……」

 

「ふふ♪慌てなくてもいずれ分かるわよ♪シャロちゃんが自分の気持ちに嘘を付かなければね♪」

「ねぇねぇ、シャロちゃん。月君との出会いを教えて欲しいわ♪」

 

「月と初めてあったのは、入学式の校長室で……」 

 

それからしばらく、二人は月との出会いやバイト先での話で盛り上がるのであった。

 

 

~~~ラビットハウス・バータイム~~~

 

 

「「ありがとうございました!またのお越しをお待ちしております」」

 

一通りお客様が会計を済ませ、客がいなくなったのを確認してから、タカヒロは月に声をかけた。

 

「別の喫茶店でバイトしているだけあって、接客業にも慣れて来たね」

 

「ありがとうございます」

 

「月君が作る冷やしトマトのカルパッチョやアボカドサラダは若い女性に人気でね、本当に助かっているよ」

 

「さっきつまみ食いしたが、確かに旨かったわい」

 

「親父……いい歳してつまみ食いなんてするなよ……」

 

「月君は料理とかには興味無さそうと思っていたんだがね。失礼だけど少し意外だ。」

 

「今後海外に留学することがあったら必要なスキルと思いまして、家族に内緒でこっそり勉強してました」

 

「お前のピアノへの情熱は大したもんじゃの……」

 

ティッピーは若干呆れたように月を褒めるのだった。

 

「さて、そろそろお客様も来なくなったし、閉店の準備をしようか」

 

「はい、自分食器洗ってきます」

 

そういうと外に大きな雷が落ち、ブレーカーも一緒に落ちた。

 

「うわ!停電!?二階は大丈夫かな?」

 

「こんな時の為に、チノにはロウソクを預けているから大丈夫さ。ブレーカーを見てくるから、月君は座って待っていてくれ」

 

「はい、分かりました」

 

座って待っていると暇をもて余したのであろうティッピーが話しかけてきた。

 

「月はあの小娘らの中なら誰が一番いいんじゃ?」

 

「ティッピー……修学旅行の消灯後のお約束みたいな会話は止めてくれよ 笑」

 

「ええじゃろう……盛り上がるし。まさかチノとか言うんじゃないだろうな!ワシはお前らの交際なんぞ許さんぞ!」

 

「いいじゃないか。月君がチノを嫁に貰ってくれたら、俺は嬉しいがね」

 

ブレーカーの確認に行っていたタカヒロがロウソクを持って戻ってきて、会話に加わった。

 

「ブレーカーどうでした?」

 

「ブレーカーを上げても電気は付かなかった。ここら辺の電気の供給が止まっているみたいだね……それでチノを嫁にどうだい?」

 

「勿体ないお話ですが、そういうのは本人がいるところで話さないとチノちゃんに悪いので……リゼの親父さんにも引っ越した日に同じ事を勧められましたよ……」

 

「なるほど、リゼ君が相手ならチノは厳しいかもね」

 

「バカモン!!チノを選ばずして誰を選ぶと言うのじゃ!!」

 

「交際は認めないんじゃないのかよ……」

 

ティッピーの支離滅裂な会話に月は思わず突っ込んだ。

 

「それで、誰がいいんじゃ?」

 

「親父、若者の恋沙汰に年寄りが首を突っ込むのは野暮と言うやつだ。スマナイね月君。帰宅する準備をしてくれていいよ」

 

「はい、着替えてきます!お疲れ様でした!」

 

「あぁ、お疲れ様!」

 

ティッピーは名残惜しいようだったが、月は気にせず更衣室に向かった。

 

着替え終わった月は帰ることを女性陣に伝えてから帰ることにした。

部屋をドアをノックするが中から返事が無い。

 

「月だ、開けるぞー」

 

月がドアを開けると暗い部屋にロウソクが灯っており、その回りに5人が座っていた。

 

「電気消えてるみたいだけど大丈夫か?俺はもう帰るけど、早く寝るんだぞー」

 

「「月(ライト君)!ちょっと待った!!」」

 

帰ろうとする月をシャロとココアが引き留めた。

 

「外は大雨よ?何かあったらどうするの?」

 

「傘持ってるし、来るときも雨降ってたから大丈夫だろ」

 

「暴漢に襲われたらどうするの!?」

 

「いいかココア、暴漢の漢の字はおとこを意味するんだ。男が男に襲われる訳ないだろ?」

 

「ココアさんとシャロさんは、千夜さんの話を聞いて怯えているんです。月さんが傍にいてくれると安心できると思います。私も同じです。だから今日は、月さんも泊まって行ってくれませんか?」

 

「その理由だと俺も同じ部屋で寝ることになるだろ!?さすがにそれはマズイよ……リゼと千夜も嫌だよな?」

 

「月は何かする度胸は無いだろ?それに月が襲ってきても私が返り討ちにしてやるし」

 

月はリゼより非力な為、恐らくリゼと月では勝負にならないだろう。

 

「私も全然大丈夫よ♪」

(面白くなってきたわ♪)

 

「千夜……楽しんで無いか?そ、それにタカヒロさんが許すわけ……」

 

「大丈夫だよ。月君の布団とパジャマを用意しないとね」

 

「タカヒロさんがそう言うなら……」

 

断る理由を無くした月は首を縦に振るしか無かった。

 

布団の順番は、チノとココア、少し隙間を開けて月、更に隙間を開けてシャロ・千夜・リゼの順番だ。

 

ココアが月と布団をくっ付けようと提案したが、月が頑なに拒んだため、この配置になった。

 

「「「「「「おやすみー(なさいです)」」」」」」

 

就寝の挨拶を済ませると、各々は瞳を閉じた。

月はバイトとピアノの疲れからか、意識をすぐに手放した。

 

しばらくすると各布団から各々の寝息が聞こえてきた。

しかしシャロは寝付けなくなっていた。

 

「もう、千夜のせいで寝れないじゃない……」

 

当の千夜はぐっすり寝ている。千夜の寝つきはいいようだ。

千夜の寝顔に若干の苛立ちを覚えたシャロは、体の向きを入れ替えた。入れ替えた方向には月が眠っていた。

 

シャロは月を観察していた。

茶色の髪に整った顔立ち、まつ毛なんかはかなり長めで少し女の子みたいだった。月は寝相が悪いようで、布団から右腕がはみ出しており、その手はシャロの近くにあった。

 

「月、起きてる?」

 

小声でシャロは確認するが月からは返事は無い、ぐっすり寝ているようだ。

 

月から返事が無いことを確認したシャロは、月の手を握ってみた。しかし月は起きる素振りを見せない。

 

((綺麗な手……女性みたいな手ね//))

「月?起きないならイタズラしちゃうわよー?//」

 

月は相変わらず反応せず、規則正しく寝息を立てている。

月の反応を確認しながら、少しずつ月に近づく。

 

「おーい月……月……ん//」

 

シャロは月の頬にキスをした。

しかし月は目を覚ます素振りはない。

 

「お、起きない月が悪いんだからね//」

 

そういうとシャロは我に帰り、顔を真っ赤にして布団に潜った。

 

(わ、私ってば何て事を!?//もうカフェインは残って無いはずなのに!!//)

 

悶々としているシャロを余所に月は目を覚まさず、夜は更けていくのであった。

 

 

 

 




いかがでしょうか?

ついにシャロが自分の気持ちと向き合い始めました。
月は鈍感なのかどうかは分かりませんが、月の気持ちにも今後は注目していきたいですね(^^)

そろそろチマメ出さないとマズイ気がしますが、マメファンの方々、もうしばらくお待ちくださいませm(_ _)m

プロ野球観ながら書いていたら、凄く時間掛かってしまいました(*´-`)

ほなっ!(^^)ノシ
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