オーバーロード・ユグドラシル~今日ものんびりぷれい~   作:ジル青髭

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プロローグ

 ゲームユグドラシル、それはDMMORPGと言えばこれだと言わしめるほど人気を得たゲームである。

 無論私こと『後藤稔』もそのゲームのプレイヤーであった。因みにだが自分がゲームを始めたのは会社の同僚が誘ったのがきっかけであった。

 それまでの娯楽とは言うとテレビで見るアニメやドラマや特撮、主に役者が誰かを演じているものが大半だった。そう、自分は俳優や声優といった役者が好きだった。

 と、ここは余談でそれほど深い意味はない。

 

 結局何が言いたいかというと自分はほとんどゲームをしたことがなかったのだ。

 事の始まりは同僚、名前を『三谷衛吉』があまりにもユグドラシルをオススメするのがきっかけだった。

 聞く所によるとゲームユグドラシルは最近、大型アップデートのヴァルキュリアの失墜なるもので種族やなんやらが一新されたので同じように新規プレイヤーが増えるから安心だとも言っていたな。

 そして後藤稔は新たなる世界へと旅立つのだった。

 

 最初に視界に現れたのはキャラクターの選択画面だった。

 まずはキャラメイキングのようだな。

 と、後藤稔はここで一つの足止めをくらった。

 種類が…多すぎる!

 

 なんだこの膨大な選択肢は!?

 目の前に現れた選択肢は人間種、亜人種、異形種となっていたのでとりあえず三つ共を非表示から表示にしてみた。

 すると出るわ出るわの選択肢の海。

 しかし後藤稔は知らなかった。これらはまだ序の口であると。

 

 訳も分からず上から眺めていく、しかしながらどれも魅力が湧かなかった。

 上記の説明欄を読んでみるとステータス値は異形種、亜人種、人間種の順番で高いとのこと。

 だったらと後藤稔は初心者だしあまり辛いのも嫌だったので人間種と亜人種の項目を閉じた。

 うへぇ、それでもあんまり減らないや。

 

 既にこのゲームに対して嫌気が差し始めた後藤稔だったが気を引き締めて項目の中からよさげなものを探した。

 お?

 すると一番下の所に目を引くものがあった。

 

 異形種・自動人形(オートマトン)

 これはつまり、体が機械ということか。

 その時、ふと後藤稔の脳裏をある計画が過ぎった。

 

 これはもしかしたらできるのでは?

 

 そうと決まれば後藤稔の行動は早いものだった。

 直ぐ様オートマトンを選択して次の項目へと進む。選んだ際に注意事項としてPK判定がされないと出たが無視した。

 次は基本となる外見の選択だった。これは人型を選択。

 外装の設定と出たがどうしようか?

 とりあえずはメカメカしくしてみよう…人型だがなんというか、ガラクタの寄せ集めみたいな感じになってしまった。歯車が所々むき出しで見ようによってはアンティーク感が出てなくもない。ただ戦闘時は頼りなさそうに感じることだろう…。

 

 次は職業の選択だ。

 項目を開いて再び驚く。

 職業もこんなにあるのか…現実もこれだけ選べたら良いのになぁ…。等とぼやく。

 いろいろ見ていると選ばない選択肢もあった。

 まあゲームの中ぐらいニートでも良いがそれだとつまらないかも知れないのでとりあえずということで無難なファイターを選択した。

 

 次で最後のようだ、プレイヤー名だ。さてどんな名前にしよう。

 ジョーカー?ダメダメ、安っぽい中二病っぽさが否めない。

 ゴトウ。安直すぎるだろ!もっと考えろ!

 そうしてしばらくしてやっと決まった。

 

 プレイヤー名『ばんぶぅ・ぷらいむぅ』…完成だ。

 これは自分の一番好きな作品のキャラクターから拝借したものだ。後藤稔のオリジナルネーミングセンスは自分で言うのもアレだがあまりよろしくなかったので既存のキャラから借り受けたのだ。少しいじったが。

 

 これでやっとゲームができる。

 時間を見るとあれから一時間も経っていたので少し驚いた。

 ともあれ、やっと同僚に会える。

 後藤稔もといばんぶぅ・ぷらいむぅはユグドラシルにログインするのだった。

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