オーバーロード・ユグドラシル~今日ものんびりぷれい~ 作:ジル青髭
ヘイヘイムと再び出会うと色々と話してくれた。
そして話を聞くと驚きを隠せなかった。
有名なPKギルドが犯人だったこと等だ、幸いヘイヘイムは死なずに逃げ切れたと心底安心していた。
個人的にホッとしたことは落としてしまった装備については別段気にすることは無いと言ってくれたことだ。
そもそもそんないい装備を渡したわけでもないらしい。まあ当然といえば当然だ。
しかしばんぶぅは初心者なのでそこらへんはまだ疎いのだ。
その後、明日も早いということでヘイヘイムは早々にログアウトした。
勿論ばんぶぅも同じである。
ばんぶぅはログアウトする前に自身のステータスを確認することにした。
種族的な影響で物理攻撃が一番伸びていた。
と、次の種族がまだ選択可能なことに気がついた。
どうやらオートマトンの方はレベルが下がっていないので可能のようだった。早速先程習得して即消滅したグレーターオートマトンをゲットする。
そして種族的特殊技能を確認する。確認するとどうやらパッシブスキルが多い印象だった。
種族レベル
自動人形(オートマトン)―15Lv
上位自動人形(グレーターオートマトン)―1Lv
種族スキル
・〈物理攻撃耐性Ⅰ〉
・〈物理攻撃耐性Ⅱ〉
・〈物理攻撃耐性Ⅲ〉
・〈物理攻撃強化Ⅰ〉
・〈物理攻撃強化Ⅱ〉
・〈クリティカルヒット補正Ⅰ〉
・〈クリティカルヒット補正Ⅱ〉
・〈酸攻撃脆弱Ⅰ〉
・〈酸攻撃脆弱Ⅱ〉
・〈電気攻撃吸収Ⅰ〉
・〈電気攻撃吸収Ⅱ〉
・〈炎攻撃脆弱Ⅰ〉
・〈炎攻撃脆弱Ⅱ〉
・〈手足分離操作〉
・〈オーバーヒート〉
・〈リミッター解除〉
職業レベル
ファイター―6Lv
因みにだが職業スキルはまだ選んでいない。
理由としては最悪の場合消しても良いと思っているからだ。
なぜならトランスフォーマーといえば銃撃戦や格闘戦がメインというイメージが強いからだ。
とは言っても消すのをはばかられるのも事実だった。
パッシブスキルだけ取るという選択肢もあるからだ。
残念なことに種族的弱点としてモンクの職業を獲得できないのだ。
それはグレーターオートマトンでも変わらなかった。
より上位の、もしくは特殊なオートマトン系種族で取れるかもしれないが現段階ではほぼほぼ諦めている。
そんな時、不意に話しかけてくるプレイヤーが居た。
「ねぇ君、もしかしてオートマトン?初心者?いつ始めたの?」
振り向くとそこにはばんぶぅと同じオートマトン系の種族のプレイヤーが立っていた。
突然の質問に「え、あ、はい」としか言えなかったばんぶぅを無視してそのプレイヤー、声からして男はばんぶぅの興味を引く言葉を発した。
「変形するロボットとか興味ある?トランスフォーマーとかさ?」
「あります!」
「え!ホント、ラッキー!じゃあさ、うちのギルド入らない?っと急すぎた急すぎた、…えっとまず聞きたいんだけどユグドラシルはいつから始めたの?」
「えっと今日です」
「レベルは?」
「いまは22です」
「なるほど、じゃあ問題無いかな。このあと暇?」
「あ、いや、すいません。もうログアウトするつもりで…」
「そうなんだ…じゃ、じゃあフレンド登録だけしようよ!またログインしたら細かい話させてもらってもいいかな?」
「あ、ええ、大丈夫です」
全身が銀一色のスリムな見た目のロボットは「じゃあね」と言うとそのまま路地へと消えていった。
「いきなりギルドの勧誘が来た…」
どうしたものかと思ったが明日ヘイヘイムに聞いてみよう。
ばんぶぅはログアウトしたのだった。