今回幸貞の幸貞らしくない言動が多発してる気がするのは俺だけかな…
取り敢えず本編どうぞ
さて、皆様には校外学習なるものはあっただろうか
校外学習とは、学校の外へ出て色々な人やモノを見て…或いは体験を通して学びを得るという活動だ
保育園や幼稚園で言うなら遠足…小学校で言うなら社会科見学…中学校で言うなら職業体験
と、まあ様々であろう…なら高校ではどうだろうか
大学に進学する者も居れば、卒業と同時に就職する者も少なからずいる
その為にも社会というモノを見て学び、実際その時になって自分がどう動くかを考える手助けにする為に行うものだと俺は思っている
なのだが…
「高校生にもなって何故に山登りなんてしなきゃならねぇんだよ」
「激しく同意するわ、意味が分からないわね」
今俺は…校外学習でとある山の麓に居る、因みにこの校外学習は花咲川学園高等部と羽丘女子学園高等部との合同で行われる
そして今俺の横にいるのは華蓮である
言い忘れていたが、華蓮の通う高校は羽丘である
「…にしても、この山…本当に本格的な登山者向けの山じゃないか?」
「あら知らないの?結構有名な山よここ、上級者向けって話でね」
「本当に阿呆なのか学校側は、たとえ高校生だと言えど上級者向けの山に登らすって…馬鹿だろ、しかも九割以上が女子だぞ?」
「そうね、呆れて馬鹿とも思えないわよ」
そう、忘れてはならないのがここにいる大半…いや、保々全員が女子学生なのである
羽丘はそもそも女子学園だし、花咲川も試験的に男子学生を導入しているだけなので現在校内にいる男子人数は俺を含めて三人
なので俺は他の男子生徒の顔を知らない、まあ元より興味も無いけど
「そう言えば貴方、友達いるの?」
「友達はどこからが友達なのかね?どこまで親睦を深めていれば友達と言えるのかね?」
「聞いた私が悪かったわよ、機嫌直しなさい」
「別に機嫌は悪くないさ…そう言う貴女は居るのかね?」
「…まあ、居なくは無いわよ」
「左様ですか、因みに誰?」
「今向こうから来てるわよ」
華蓮が指す方へ視線を向けると、周りの空気が輝いて見えた
そして周りには黄色い悲鳴を上げる女子生徒達が一杯いた…よく見たらひまりちゃんの姿も見えるんだが
「おい、あれってまさか…」
「そのまさかよ、私としては友達になった積もりはないのだけれど…向こうが向こうだからね」
「はぁ、こいつはたまげたなぁ…まさかお前の友達がアレだとは」
「おや、やっと見つけたよ華蓮」
そう言って黄色い悲鳴を上げている女子生徒達に別れを告げるイケメン…いや、イケ女かな
「済まないね子猫ちゃん達、私には先客がいるんだ…寂しいがここでお別れだ」
「誰も一緒に行こうなんて言ってないのだけれどね」
「…何かお前、あの人を扱う姿が女王様みたいだな」
「女王様?……ああ、千聖ちゃんの事ね…そうかしら?」
「ああ、似てる」
そんな事を話していると、向こうからイケ女…基、瀬田薫がやって来た
「お待たせ華蓮」
「別に待ってもいないし呼んでもないですよ、瀬田先輩」
あ、そう言えばこの人二年だっけか…普っ通に忘れてたわ
にしても我が姉ながら辛辣な一言ですなぁ
「おや?久し振りじゃないか幸貞」
「そうですね、薫さん…相変わらずの御様子で」
「家族でお話中だったかい?」
「そう言う訳じゃ無いですから、もう華蓮連れて行って問題ありませんよ」
「サラッと姉を売るんじゃないわよ」
「そうかい、じゃあお言葉に甘えて華蓮を借りて行こうか…では行こう華蓮!」
「はぁ、もう面倒臭い」
珍しいな、華蓮が面倒臭いと口に出すのは
基本的に俺と晶奈は常日頃から面倒臭いと口に出しているが、華蓮は心で思ってはいても口に出すことは少ない
流石は薫さんってところかな
さて、俺は一人で登ろうかな…
「あ!居た居た、おーい幸貞ー!」
「ん?ああ、リサか…どうかしたのか?」
「どうかしたかって、普通に一緒に行こうって誘いに来ただけだよ」
「Roseliaのメンバーと登ってくればいいだろ、俺は一人で登る積りでいたんだが」
「そんな寂しい事言ってないで行こう?皆待ってるんだから」
そう言われて腕を引っ張られる、というかその口振り的にRoseliaのメンツはあこ以外揃ってるのね
「ええ…まさかRoseliaの中に俺を入れる積もりかよ」
「いいじゃんいいじゃん、人は多い方が楽しいよ?」
「はぁ、そうかい」
リサに引っ張られ連れてこられた場所には…友希那、燐子ちゃん、氷川先輩、そして何故か天災とピンク頭
「何でお前もいるんだよ」
「おねーちゃんが居るから」
「成程シスコンか…それでそこのピンクは?」
「何でそんなに私の扱い雑なの!?私一応先輩だよ~!?」
「そんな妄言はどうでもいいです、取り敢えず何で居るんですか」
「も、妄言って…事実なのに……日菜ちゃんに引っ張られて来たら、何故かここに」
「自分でもよく分かってないパターンですね」
まあそんな事だろうとは思ったけどね、この天災だから丸山先輩を引っ張り回してんだろうな
「まあ取り敢えず山登り頑張ろー!」
「面倒臭い疲れた眠い寝たい帰りたい帰っていい?もう帰っていいよね?」
「ダメです導寺峠さん、これも授業の一環ですから…自然から学ぶ事も沢山あるんですよ?」
「流石ですね氷川先輩、優等生っぷりが半端ないです」
「私は至って普通です…導寺峠さんが不真面目過ぎるんです」
そんな事は無いと思うけどなぁ…無いと……な、無いと思うけどなぁ(冷汗)
ええ不真面目ですよ私は、どうせ捻くれてる屑野郎ですとも
「あ、幸貞が不貞腐れてる」
「どうせ俺は捻くれてる屑野郎ですよ」
「さよー、幸貞傷付けちゃ駄目だよ~?」
「わ、私の所為ですか?」
と、まあ冗談はさておき…登山の時間が始まりました
結構しんどそうだぞこの山道……燐子ちゃん大丈夫かな
「この山道、思ったより険しいですね」
「さっき調べましたがまあ何せ本格登山者の人達がきつい山だって評価が付いてましたからね」
「……何故そんな山を選択したのでしょう」
「さぁ、そんな事は学校側に聞いて下さい」
「む~、おねーちゃんさっきからユッキーとばっかり話してる~!アタシつーまーんーなーいー!」
「煩いぞ駄々っ子、少しは静かに山を登れ」
「ヤダヤダー!そんなのちっともるんって来ないもん!」
「日菜、余り騒がないで頂戴」
「おねーちゃんまでひどーい!」
「ちょ、ちょっと待って三人共!何でこんなに凸凹してる上にかなりの急勾配な道を何事も無くスイスイ歩けるの!?」
リサのストップが掛かり後ろを振り向くと、案の定燐子ちゃんは若干バテていた
友希那はこれと言って息は上がって無かった、流石はボーカルの肺活量
リサは若干疲れてた
「普段から体力作りをしていればこの程度は問題ありません」
「そ、そう言う問題じゃないと思うんだけどなぁ」
「しかしそれを言うなら…その有り得ない程に膨れ上がったリュックを背負っているのに私達と同じペースで着いてこれている導寺峠さんの方が可笑しいと思いますが」
「何だよ氷川先輩、人を変人みたいな言い方をして」
「一体それには何が入っているんですか?膨らみ方が以上ですよ」
「お昼ご飯」
「………そうですか」
あ、面倒になったな氷川先輩
そうそう、今日のお昼は持参です…しかも頂上で皆と一緒に食べるんだとよ
何だそれ、本当に遠足じゃねえかよ
「燐子ちゃん大丈夫かね?」
「は、はい…何とか…」
「無理しないように気をつけて下さいね」
「ありがとうございます、幸貞さん」
よく良く考えると燐子ちゃんって俺の一つ上か……俺さん付けで呼ばれてんだけど
まあいいか、花音ちゃんと同じで特別枠だな
リサと友希那に関しては幼馴染だし今更感があるし多分敬語使うと気持ち悪いって言われるな…確実に
それから少し歩いた所に休憩所があった、そこで我が姉と再会した
「あら幸貞、案外早かったわね」
「おや華蓮、随分と早いペースだな」
「ええまあね、瀬田先輩も付いてきてるわよ…あの人割りと体力あるのよね……私の方が早いしそれ持っていこうか?」
「いいのかね?荷物持ちは行きにジャンケンで決めたが…」
「別にいいわよ、
「そうかい、じゃあ頼むよ」
因みに華蓮も俺と同じ位の大きさがあるリュックを背負っている、そして今俺のリュックを前に抱えている状態である
「じゃあ先行くわね」
「おう、頼んだ」
そう言って薫さんに一声掛けてから再び歩き出す華蓮
と言うか何気に貴女薫さんに一声掛けてから行くのね、律儀なこったなぁ
「おーい幸貞ー…あれ?リュックどうしたの?いつの間にか金華ハムに変わってる」
「華蓮が持っていった、休憩はもういいのか?」
「うん、燐子も行けるって」
「了解、じゃあ行くか」
そっから暫く歩いていた、しかし燐子ちゃんがとうとう体力の限界が来てしまったようだ
どうしようもないので取り敢えず俺が看る事にして、皆には先に行ってもらった
「何かあったらちゃんと連絡してよ」
「了解、ありがとなリサ」
「ううん、じゃあ燐子を宜しくね」
さてと、取り敢えず休憩をとってみてから考えるか
「す、すみません…幸貞さん……私の所為で…」
「気にする事は無いよ、俺も疲れてたし」
それから数十分経ったが、どうやらまだ動けそうになかった
「ゆ、幸貞さんだけでも…先に行って下さい」
「んー…そうもいかないんだよなぁ……仕方無いか、燐子ちゃんちょっと我慢してね」
「え?…な、何を……きゃっ!」
燐子ちゃんをおんぶして行く事にした、流石にここへ一人女の子を置いて行く訳にもいくまいよ
と言うか背中に当たる二つの双丘が柔いこと柔いこと、役得役得ゥー
こう見る燐子ちゃんも中々に大きいなぁ…ナニがとは言わないが
「ほ、本当に…すみません…幸貞さん」
「気にしないで、と言うより大丈夫?急に背負ったりしたけど」
「だ、大丈夫…です……す、少し恥ずかしいですが」
「ゴメンねー、でも流石に置いて行くのは男として少しアレだったからね~」
「ありがとう…ございます」
やだ天使この娘……
暫く歩くと、切り株に座っている人を見つけた
あれは……お、男?いや女……でもズボン履いてるな
「君、どうかしたのかね?」
「あっ…え、えっと…足を挫いちゃって」
最近俺の周りで足を挫人が多いのだが気の所為か?
この前だってイヴがアシクビヲクジキマシター状態になってたし
「友達とかは?」
「先に行ってもらってます」
「そうかい…燐子ちゃん、ちょっと降りてもらっていいかな?」
「は、はい…分かりました」
燐子ちゃんを一時的に背中から下ろし、金華ハムを開ける
中から包帯、医療用テープ、ネット、湿布を取り出す
まずは湿布を貼って…それから包帯を適量巻く、そんでもって包帯をテープで止めてその上にネットを付けて…
「はい完成、応急処置」
「あ、ありがとうございます!」
「あの…幸貞さん、何でそんなものが入ってるんですか?」
「いつ何処で自分が怪我するか分からない世の中だからね、常に持ち歩いてる」
「そ、そう…なんですか」
さて、この男?はどうするか
応急処置をしたとはいえまだ歩ける状況じゃないだろう、と言うか怪我人が出るような山を選ぶな学校
「君、名前は?」
「僕は
「ん?そうだけど…なんで知ってるんだ?」
「この学校って男子生徒が三人しか居ないじゃないですか、僕はもう一人の男子生徒と友達で…消去法的にそうかな…って」
「ほぉ、成程ね…因みに君まだ動けないだろ」
「は、はい…恥ずかしながら」
「燐子ちゃんもう歩ける?」
「はい…大丈夫です」
「よし、じゃあいくか」
「え?うわっ!?」
この柴岡君、かなり背が低い
それでいて顔が中性的な女よりの顔をしていたため分からなかったが、男のようだ
声質まで女らしいからもう分かんないね
という訳で(?)取り敢えず今度は柴岡君をおぶって歩いて行く
「わ、悪いよ導寺峠君!僕は置いて行って構わないから!」
「まあそう言うなって…それより導寺峠って面倒臭いだろ、幸貞でいいぞ」
「じゃ、じゃあ…幸貞君」
「そったら俺も陽音って呼ばしてもらうぞ」
「…うん、いいよ」
「幸貞さん…友達出来て良かったです」
「何ですかね燐子ちゃん、まるで俺がボッチだったみたいな言い方をして」
「だって…いつも一人じゃないですか」
「………いや、そうでもないぞ…俺は一人でありたいが思った程一人になれてない」
「………よく良く考えると…そうですね」
てかコイツ物理的に軽いなおい、ちゃんと飯食ってんのかよ
まあそれを言ったら燐子ちゃんもすっごい軽かったけど…まあ違う圧はかかってたけどね
取り敢えず頂上を目指しますか
山登り編はまだちょっと続きます
バンドリで星四が出ねぇ…この前の友希那さんホスィかったなぁぁぁ