一人の男とガールズバンド達   作:AZAZEL

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ほ、星四が…星四が遂に出ましたよ久方振りに
しかも二体

大天使ツグミエルと花音ちゃんでした、花音ちゃんhshs
新規イヴちゃん欲しかったけどまあ星四出たからまあいいや

では本編どうぞ


17話

「ねえねえ幸貞、今度の土曜日って暇?」

 

「何だよ沙綾、突然そんな事を聞いて」

 

「何でもいいじゃん、それで暇なの?」

 

「まあ暇っちゃ暇だが……何かするのか?」

 

「よし、じゃあその日朝の7時にウチの店に来てね…宜しく!」

 

「…………ああ、バイトか」

 

という訳で今週の土曜日は山吹ベーカリーでバイトをする事が決定した

成る可く裏方に回りたいなぁ、SNSを出回るのはもういいよお腹一杯だよ

 

まあでもバイトの報酬で制服貰えるし…ま、多少はね?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、という事で今現在は山吹ベーカリーにてバイト中で御座います

裏方に回りたかったがそもそもパン作りとかド素人もいいところなのでレジ打ち&接客になった

 

「後でお父さんがパン作り体験するかって聞いてたよ?」

 

「お、マジで…今後の為にやらせてもらおうかな」

 

「今後の為って…いつ使うの?」

 

「さあ、覚えておいて悪い事は無いだろ」

 

「……まあそうだけどさ」

 

そうそう…さっき自分でやって驚いたのだがレジ打ちが初見で出来た

コンビニの店員さんのを見ていたのをこんな感じかな?的なノリでやってみたら出来てしまった

 

「何で初めてなのにレジ打ちそんなに早いの?」

 

「やる事さえ分かってれば簡単」

 

「…成程、流石は幸貞」

 

まあ俺も一応、天才の端くれではあるからな…要領さえ掴めば後は簡単作業

 

「……なあ、何故俺が接客する女性の方は皆滑舌が怪しくなるんだ」

 

「それ本当に気付いてないの?」

 

「え、そりゃ気付いてないから聞いてるんだが…」

 

「……ふーん…幸貞ってその内ストーカーとかやられそうだよね」

 

「やめてくれ、そんな面倒な事は御免蒙る」

 

「なら早く気付いた方がいいと思うけどなぁ~」

 

と、まあこんな風に沙綾と駄弁ったり接客したりとそんな感じで時間が過ぎて行く…昼が過ぎピークを超えたあたりで沙綾のおヤッさんから呼ばれたので裏方へ

 

「改めて宜しくな、幸貞君」

 

「はい、こちらこそよろしくお願いします」

 

「いやーしかし沙綾が男を連れてきた時は流石にビックリしたよ」

 

「まあお宅の娘さんとはそう言う関係じゃないのでご安心を」

 

「ははは、まあそこの辺りは基本的に心配はしてないんだけどね…娘の選んだ相手が目に余る程の人間じゃなければ文句は言わない積りだから」

 

目に余る程の人間か…目の前にいる俺は如何なモノなのかな、まあそんな事はどうでもいいのさ

 

取り敢えず沙綾のおヤッさんにパン作りの基本を教わり、生地作りや生地のこね方…オーブンの使い方や焼く時の注意等を聞いた

 

「…にしても、君本当に初心者か?普通の人はそこまで出来ないと思うんだが」

 

「まあ要領はいい方だと自分でも思ってるので」

 

「要領がいいだけではそこまで出来ないと思うんだが…」

 

こうおヤッさんは言ったものの、教えれば教える程スポンジの様にドンドン吸収していく俺を見ていて楽しいのか本当に色々な事を教えてくれた

 

「そうだ、新商品を出そうと思っているんだが…何か良いアイディアは無いかな?」

 

「俺が出していいんですか?ド素人もいいとこですよ?」

 

「こういうのって素人の人から聞くのが一番良いんだよね、あと今回作ろうと思ってるパンのイメージがイメージだし…それに君は最早素人と呼んでいいのか分からないし」

 

…まあそこら辺に関しては俺からはノーコメントで、時間が作り上げる才能ってのも存在してるから

 

「因みに今のところどんな感じのを考えてますか?」

 

「学生向けに作ろうと思っててね、片手で簡単に食べられる物がいいと思ってるんだ…まあだから君の意見も聞きたいと思ってね」

 

「成程…学生向けにですか」

 

「うん、それに男の子も女の子も食べれる物を考えてるんだ」

 

詰まりは余りガッツリし過ぎていないものか、なんか難しいなぁ

もう一層の事チーズケーキとかでいい気がするんだが……チーズか、いいなコレ

 

「アンパンの応用で中にチーズとか入れてみたらとうですか?」

 

「チーズパンか?確かにそれだったら男女共に食べられるが…何処と無く物足りないような気がするぞ」

 

「まあ素のパン生地とチーズだけじゃ味気ないでしょうから、少し辛味のある素材を生地に練り込んでおいたらいいでしょう」

 

「ほう、成程」

 

「あとはこんな感じの味付けソースを掛けておけば」

 

「それいつの間に作ったんだい?」

 

「暇を見てここにあった材料を少し拝借しながらです」

 

「それで味は……美味しいじゃないか、それにこれだったら割と色々な種類のパンに合うな」

 

材料?企業秘密だよ、正直な話遊び半分で作ってたソースだから余り覚えてないってのが本当

 

あ、材料はここから拝借したって言ったけどちゃんと量を見て迷惑の掛からない量を拝借したからな

 

「焼き加減は強火でパリッと仕上げれば宜しいかと」

 

「よし、取り敢えず作ってみようか!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「こんな感じでどうかな?」

 

「……OKです、じゃあ味見をしましょうか」

 

「………これ、凄いな」

 

「ですね、自分でここまで行くとは思ってなかったですよ」

 

「と、取り敢えず沙綾にも味見をしてもらおう」

 

てな訳で沙綾を呼んできて味見をしてもらった

 

「これ幸貞が考えたの?」

 

「そう、まあ作ったのはお前のおヤッさんだけどね」

 

「………本当、幸貞って何者なの?」

 

「と言われましてもねぇ」

 

そして俺の考えたパンは即販売決定となった

因みに、冷めるとチーズが固まってしまう為取り敢えず限定40食で売り出した

 

売上次第で変えるそうだ

 

「今日は助かったよ、ありがとうね」

 

「いえ、こちらこそ貴重な体験ありがとうございました」

 

「あ、待って幸貞……はいこれお土産」

 

沙綾が持ってきたのはビニール袋一杯のパン、それと紙袋

ああ、そう言えば報酬を頼んでおいていたな

 

「どうも、パンまで悪いな」

 

「いいのいいの、また暇が出来たら手伝いに来てよ」

 

「それのコネかこれは」

 

「そこら辺は幸貞の好きに解釈してね」

 

「……まあ暇が出来たらな」

 

「うん、じゃあまた学校でね」

 

そんな訳で帰宅、お土産のパンは晶奈と華蓮にあげた

晶奈と華蓮が絶賛するんだから確実に美味いんだろうな、流石は沙綾のおヤッさんだぜ

 

翌日

学校だぜ畜生

 

まあ朝は特にこれといって無かったから割愛な、昼の時間になりいつも通り昼飯を食おうとしていると

 

「やっと見つけたぜ幸貞!」

 

「どちら様ですか」

 

「酷くねぇかおい!?」

 

「冗談だよ裕次、唯でさえ男子生徒の人数が少ねぇのにお前みたいなキャラの濃い奴を忘れるかって」

 

「喜んでいいのか悪いのか分かんねぇ…まあいいや、昼飯食おうぜ」

 

「別に構わんが…何処でだ?」

 

「屋上だよ、陽音も待ってるからよ」

 

との事で屋上で昼飯を食べる事に、久し振りに静かに食えそうだな

屋上に着くと陽音がこちらに手を振っていた

 

「久し振りだね幸貞君」

 

「山登り以来だからな、基本的に俺教室から出ないし」

 

「まあでも探すのは余り苦労しなかったけどな」

 

「そうなのか?」

 

「うん、幸貞君割りとこの学校じゃ有名だよ…何でも出来る人だって」

 

「何でも出来る訳じゃ無いけどね」

 

「教室の蛍光灯一個増やしたりクーラーのメンテナンスをしたりする奴がそれを言ってもねぇ」

 

「その話知ってたのか」

 

「聞いたんだよ」

 

まあ電工二種持ってるから問題無いよね、それに先生から頼まれてやった事だし

俺が何でも出来ると思ったら大間違いだゾ

 

「そうだ!二人ともこれ見て!」

 

「え?うおっ!そのパン買えたのか!」

 

「どのパn……」

 

「これ百食限定で全然買えないんだけど、今日やっと買えたんだ!」

 

「ラッキーだな陽音!だよな幸貞!」

 

「お、そうだな(適当)」

 

「何か反応薄いな幸貞、もしかしてこのパン知らないのか?」

 

「ええ!?今ネットとかでも有名になってるよ!」

 

いやこれがよく知ってんだよなぁ、作ったの俺だし

まさかまたSNSにお世話になるとは思っても無かったよ、てか百食に引き上げたんですね

 

「生地の辛さとチーズのまろやかさが合って美味しいんだよ」

 

「だよなぁ、俺も前に偶々別の学校にいる友人に一口もらったが本当に美味いよなぁ」

 

「へ、へぇ…ソウナンダ」

 

「幸貞君も一口食べる?」

 

「いやいいよ、そのパンは陽音のだろ?お前が味わって食べな」

 

「そう?じゃあお言葉に甘えるよ…本当に美味しいなぁこのパン、考えた人は凄いと思うよ」

 

「だよな!一度でいいから会ってみたいぜ」

 

おっと、沙綾からLIN〇が入った

陽音と裕次が俺から視線を外している間に内容を確認する

 

ええと何々…今何処にいるかって?屋上だよ…っと、丁度良かった?何が?

次の瞬間、屋上の入口が開いた

 

「ここに居たんだ幸貞、話がしたくて探してて丁度通りかかったんだ~……って、若しかして邪魔しちゃった?」

 

「いや別に、大丈夫…だよな?」

 

「おいおい幸貞~、もしや彼女さんか~?」

 

「残念だったなぁ、違うんだよこれが」

 

「本当か~?まあ話があるなら俺らは待ってるよ」

 

「あ、直ぐに済む話だから私は後ででも構わないよ!」

 

「それは俺が面倒だから今聞く」

 

「いいならいいけど、あ…ウチのパン食べてくれてるんだ、ありがとう!そうそうそれの話なんだけどさ、百食限定にしたよって言いに来てね」

 

「ああ、そのはなs……あ」

 

その話をこのタイミングでするのかよ、本当に俺はタイミングというやつに嫌われてるんじゃないかって思ってきたよ

 

陽音と裕次がメッチャこっちを見てくるんだよ、やめろその視線

 

「も、若しかして…このパン作ったのって…幸貞君?」

 

「あれ?言ってないの幸貞?」

 

「………おい」

 

「あ、あれ?若しかして言っちゃ駄目だったかな?」

 

「…………そうだよ(本気)」

 

「「え、ええええええええええ!?」」

 

二人の合唱が響き渡った…ああ、面倒臭せぇ

 

「ほ、本当に本当なの!?」

 

「マジで言ってんのか幸貞!」

 

「こんな事で嘘ついてもしょうがないだろ、気になるならあの娘に聞いて」

 

グルッと後ろを振り向き、沙綾の方を見る二人

 

「ほ、本当だよ」

 

「マジかよ…まさかこんな近くにいるとは思ってもみなかったぜ」

 

「まあ俺が作ったていうか、正確には提案を出したに過ぎないけどね」

 

「それでもこれを考え付く時点で凄いと思うけどなぁ」

 

この後、二人からの質問攻めに遭った俺氏

対応するのがもう疲れたよ本当




今度の遠足、八景島シーパラダイス行くらしいんですよね
高校生にもなってシーパラって…一体何すんだよ

一日フリーパス貰えるらしいッスね

以上私事でした

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