一人の男とガールズバンド達   作:AZAZEL

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やりましたよ、EXチャレンジマスター取れましたよ
27以上のハロハピ曲Excellent以下20以内が1番キツかったっですね
シュガソンかファントムシーフって……どっちもムズイよ……

さて、私事は以上にして本編どうぞ


19話

はぁ、学校って何故こんなにも面倒なのだろうか

今スグにでも帰りてぇ

 

因みに今はお昼休み

 

「あ、幸貞パンいる?昨日の売れ残った物をどうにかしたくて」

 

「貰う、因みに何がある?」

 

「えっと…焼きそばパンにピザパン、ガーリックパンとかハムチーズエッグにカレーパンかな」

 

「何でそんなに重いもんばっかり残ってんだよ」

 

「私にも分かんないよ…それでどれ欲しい?」

 

「じゃあ全部貰うわ」

 

「重いとか言いつつ全部食べるって…まあ別にいいんだけどさ」

 

「よぉ幸貞ー、飯食おうぜ」

 

そうそう、陽音と裕次は俺のクラスを知ってから毎日昼飯を食べに来るようになった

 

「あ、二人ともこんにちは」

 

「何だ、また山吹さんと食べてたのか?」

 

「パンのお裾分け貰ってた」

 

「二人共仲良いよね」

 

「んー…まあ、そうだな」

 

「何よ、その曖昧な答え方」

 

と、まあこんな感じに駄弁りながら四人で昼食を取っていた

するとバタバタと誰かが走ってこの教室へ向かってくる音が聞こえてきた

 

「ゆ、幸貞くーん!!お願いだから助けて下さい!!」

 

「断る」

 

「ええええ~~!!!!お"ね"か"い"た"か"ら"~!!」

 

「それアイドルが出していい声じゃないですよ」

 

藤〇竜也みたいな叫び方をするな、絶対それ女王様が聞いてたら怒られるヤツだぞ

 

「ほ、本当に今ピンチなの!助けて幸貞君!」

 

「三回まわってワンと鳴いたら考えてやろう」

 

「鬼畜かよ幸貞!?」

 

「ワンッ!」

 

「あ、本当にやったよこの人」

 

何だこのカオス、いやまあ引き金は俺と言っても過言ではないけどね

 

「取り敢えず話だけ聞きますよ、何をそんなに焦ってるんですか?」

 

「じ、実はね…柿谷さんが熱で倒れちゃって、それも大変な事なんだけど…柿谷さんって私達専属のマネージャーで基本的に人に自分の仕事を教えない人なの、だから柿谷さんの仕事って事務所の人達すら誰もよく分からなくて……それで臨時として幸貞君に頼みたくて!」

 

「いや俺に頼みに来るのは可笑しくないですか?同じ事務所の人が分からないのに俺が分かる訳が無いじゃないですか」

 

「そ、それ何だけどね……前にもし私が動けなくなったら幸貞君に渡してって言われた物があって…」

 

「……このノート?」

 

「うん」

 

ノートの表紙には『マネジメントの基本』と書かれており、中は恐らく柿谷さんの字であろう文字で色々と書いてあった

 

あの人もし自分が動けなくなった時に俺に引き継げるように色々と準備してたのかよ……何か末恐ろしいな

 

「つってもこんなの読んだだけでマネージャーなんかは……………はぁ、見返りは?」

 

「え?」

 

このノートめっちゃ分かりやすいんだけど、マジなんなのあの人…俺にやらせる気満々じゃねぇかよ

 

あの人とも仲はいいからなぁ、無下には出来ないか

 

「見返りですよ見返り、何かそれ相応の報酬はあるんですか?」

 

「も、勿論だよ!」

 

「まあそうは言ってもまだ考えて無さそうですね……はぁ、やりますよ」

 

「あ、ありがとう幸貞君!!じゃあ放課後迎えに来るからそのまま事務所に行こう!!」

 

あ、今日からなんですね

……って待てよ、いきなりド素人をブチ込んでいいのか?

 

丸山先輩もう居ないし…まあなる様に成るべ

 

「はぁ、面倒臭い」

 

「何だかんだ言って幸貞も優しいよねぇ」

 

「何だよ沙綾、その反抗期の息子が見せた一瞬の優しさを慈愛に満ちた目で見つめる母親の様な目は」

 

「無駄に長いし妙にリアルだね」

 

「幸貞君って変な所で細かいよね」

 

「喧しいわ」

 

「……あっ、ていうか今のってパスパレの丸山彩さん?」

 

本当に不意に思い出した感じで裕次が発した

丸山先輩…気付かれてないとは何か可愛そうになってくるな

 

「え、今更かよ裕次」

 

「きゅ、急な事過ぎて反応出来なかったが…まさかお前パスパレと関係あるの?」

 

「いや別に、これと言ってないけど」

 

「あー、幸貞って結構色んなパイプ持ってるんだね」

 

「パイプって…別にそんなつもり無いぞ沙綾」

 

「でも事実そうじゃない?」

 

「もう幸貞が何なのか分からなくなってきたな」

 

「幸貞君って凄いんだね」

 

「小並感な感想ありがとう陽音」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

放課後

 

「お待たせ幸貞君っ!」

 

「面倒になってきたので成る可く来ない事を願ってました」

 

「酷い!?」

 

「取り敢えず行きましょうか」

 

「更にスルー!?」

 

横で喚く丸山先輩は放っておいて歩みを進める…そう言えば事務所に行くのはこれで二度目なんだよね

前に一度、華蓮とスカウトされた時に行ったことがある

 

「…ここに来るのも久し振りなのか」

 

「そう言えば大分前だけど事務所にいたよね」

 

「そうですよ…そう言えば、あの状況だと盗み聞きしてたんですか?」

 

「あ、あははは…ゴメンね、どうしても気になっちゃう話題だったし…何よりあの千聖ちゃんが気になるっていうから」

 

「ああ、成程…普段なら止めそうですよね」

 

さて、取り敢えず俺は先ず挨拶しに行かなきゃならんのか

こんなド素人が行っていいのやら

 

「じゃあ俺は色々と挨拶とかあるから」

 

「うん、分かった…じゃあ後は自分達で出来る事をやっておくね」

 

という事で事務所長部屋を探す、壁に掛かっている案内図等を宛に事務所内を歩いていると

 

「あれ?もしかして君、幸貞君?」

 

「えっと……ああ、勝山さんか」

 

「久し振りじゃないか、と言うか何故ここに居るんだ?もしかして気が変わってアイドルに?」

 

「そんな訳無いです、柿谷さんの代わりで来ました」

 

「ああ!柿谷さんの代わりで来る人って君だったのか!」

 

「もしかしてもう話行ってるんですか?」

 

「ああ来てるよ、柿谷さん本人が優秀な代わりを呼んでおくから心配しないでってね」

 

「無駄にハードルが高いんですが」

 

「はは、まあ取り敢えず今は所長でも探してるのかな?そしたら私でよければ案内するよ」

 

「助かります」

 

勝山さんに案内してもらい所長へ会いに行った

 

所長…女の人だった、しかも柿谷さんに劣らない程に美人

黒髪ロングが似合ってますよ

 

て言うか何か俺の周りにいる大物っていうか凄い人って女の人多くね?何か狙ってん?

 

「こんにちは、君が幸貞君?私は城山(きやま) 朱音(あかね)

 

「はい、素人なので足を引っ張らないよう頑張りたいと思っています」

 

「気にしなくていいよ、それに悠香ちゃんから聞いてるけど君中々優秀みたいじゃない…パスパレの子達を熱くさせる原動力になったって聞いたよ」

 

「いえいえ、そんな大それた事なんてしてませんよ…紛れもなく熱くなったのは彼女達の意志なんですから、そこに俺は関係ありませんよ」

 

「あらあら、随分と謙虚ね…それじゃあ早速だけど仕事の手伝いをして貰おうかしら……と言っても私達でも悠香ちゃんの仕事って把握してないのよね」

 

「その辺事情は聞きました、それに何故か自分用にノートを作っていたみたいで…それを読んだので大抵の事は把握しました」

 

「そうなの?あの子ったら、最初から君に目を付けてなのね」

 

「はは、まあ複雑な気持ちですね」

 

城山さんへの挨拶を終えたので早速仕事を始める事に

てかマネージャーって何すんの?と思ったそこの貴方、そう貴方です

 

柿谷さん著筆の『マネジメントの基本』によると

えー…具体的にはスケジュール管理や宣伝活動、マスコミ各社への出演交渉等を行う

芸能人マネージャーの場合、その人がどれだけ活躍し輝いていけるかを補佐しサポートしていくのが仕事である

 

と書いてある、あと因みに

 

※とは言っても幸貞君は素人だと思うので交渉や宣伝活動等は他にいる代わりの人が行ってくれるので気にしないでね

 

この辺すっごい抜かりなく書いていて正直引くレベル

 

「さてと、じゃあ俺はスケジュールとかその辺をやるとしますか」

 

「幸貞君、これパスパレのスケジュール表ね…何か私のケータイにメールで送られてきたからコピーしておいたよ」

 

「用意周到ですね…何か怖いですね」

 

「……そうだね」

 

柿谷さんはアレなのか?自分が熱で動けなくなる事を予測でもしていたとでも言うのかね

 

因みにサポートには知り合いという事もあって勝山さんが担当してくれることになった

 

「このスケジュール凄いですね、全部柿谷さんが考えたんですか?」

 

「そうだよ、基本的に私達は彼女の仕事内容は知らないからね」

 

「はぁ、これは単純に凄いですわ」

 

二ヶ月先以上の予定がビッシリ書いてあった

それにパスパレには現役女優の女王様もいるので調整等も抜かりなく

 

これ俺何もしなくて良くないか?

 

すると一人の男性が勝山さんの所へやって来た、中年のダンディな人だな

 

「勝山君、少しいいかな?……おっと、話中だったか」

 

「少し外していいかな幸貞君」

 

「ええ、大丈夫ですのでお構いなく」

 

「悪いね…実はこの会社に交渉をしようと思ってるんだがどう思うかね?」

 

「この会社ですか…大手ですしいいかもしれませんね」

 

「あ、その会社は余りお勧めはしませんよ」

 

あ、やっべ…つい声に出てしまった

ポッと出の若造が余り調子こいた事はしない方がいいな

 

「その理由を聞いてもいいかね?」

 

「その会社、最近株価があまり良くないんですよね…そう言った所は絶対とは言えませんが何かしらの面倒事を抱え込んでいる事が多くて」

 

「…成程、取り敢えず一旦調べてみるか」

 

「何かすみません、見ず知らずの若造が意見を」

 

「いや、気にしないでくれ…様々な意見を取り入れるのは大切だ……ところで君は誰だね?」

 

「柿谷さんの代わりで来ました」

 

「ああ、君がそうなのか…何かと分からない事があったら聞いてくれ、それじゃあ頑張れよ」

 

そう言って歩いていった、何か背中が凄いかっこいい…語彙力皆無だけど凄いかっこいい(小並感)

 

「今の人って?」

 

「私の上司だよ、いい人でしょ」

 

「はい」

 

それから数分、スケジュールに関して勝山さんからアドバイスを貰いながら訂正点などを探していた

 

すると先程の勝山さんの上司さんがまたこちらへ来たのだ

 

「君凄いな…よく調べてみたらこの会社、ついこの前に社内で問題を起こしていたようだ」

 

「お役に立てたのなら光栄です」

 

「君のような若い青年が何故株価なんて知っていたんだ?」

 

「ええと…まあ知り合いが株に関しての仕事をしてる人でして、偶に手伝ったりとかしているので」

 

昨日、偶々アリアから頼まれてサーチしてたんだよね

調子のいい企業や悪い企業で分けて見てたから丁度覚えていた

 

「幸貞君、本当に何でも出来るんだね」

 

「何でもは出来ませんよ、俺は俺の出来る事が出来るんです」

 

「まあその出来る具合が人一倍凄いってことだな、逸材だな君は…いっそこの事務所に就いてもらいたいくらいだ」

 

そんな話をしていると、パスパレのレッスンが終わるようなので顔を出しに行くことになった




そう言えば幸貞君はめっちゃ最初の方に一度だけ白鷺先輩って言ってるんですよね
自分も最近見直してて気付きました、て言うか普通にキャラが安定してない時のミスですね

まあ直すつもりは無いので良かったら探してみて下さい

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