一人の男とガールズバンド達   作:AZAZEL

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今回、地の文がかなり多くなっておりますのでそこの所ご了承下さい

ゴールデンウィークなのに何故火曜と水曜に学校来なきゃ行けないんだろうか、面倒臭いです

では本編どうぞ


22話

導寺峠優珠(ゆみ)、双子の……いや、三つ子の妹である

容姿は華蓮にとても似ており、これまた華蓮と同じで秀才型

 

背丈は俺より少し低い程度なので女性の枠で見れば高い方である

 

この娘は中学を卒業すると同時に親父の元で色々と学ぶ為に高校に進学しなかった、まあ早い話中卒で親父の元に就職した

勿論最初は親父や母さんは意見した…が、元々ウチの親達は本人に後悔が無ければいいと思っているので優珠の意思を聞いてスグに引いた

 

それから一年程経つと優珠は親父と共に各地を飛び回り始めた、そして更にそこから半年程経った頃には海外にまで着いて行っている事を知った

 

そこから今日まで時折連絡は来ていたものの、家には帰って来ない日々が続いた

 

………と、まあ長々と我が妹について話したが…根本的なコイツが何故その様な行動に至ったのか、その原因と言うか元凶というか

 

まあ話し方的にお察しで俺ですよ

いや、まあ俺とは言っても優珠が勝手に解釈した所や彼女の意思決定等もあるんだがな

 

まあ簡単に言えば……本人曰く『兄さんの為』だそうです

 

「兄さん、これ私の通帳です」

 

「え…ああ、そうか……………どうしろと?」

 

「早く受け取って下さい」

 

「いや何故?」

 

「好きに使って構わないので、兄さんが持っておいて下さい」

 

「えぇ、そんな事言われても…」

 

押し付けられてしまったので渋々受け取る、一応中を確n…………うっわなぁにこれぇ

はぁスゲェなおい、一般人でこんなに稼げるんだなぁ(現実逃避)

 

「父さんが毎月仕送りをしてると思いますが、それは飽く迄三人で使う用の仕送りですよね?それだともし自分で使いたいお金がある時に好きに出すことができませんから、少ないですが私の所から使って下さい」

 

「少ない?この額が?」

 

「はい、この程度ならスグに稼げます」

 

こいつはたまげたなぁ…こんなに近くにもアリアみたいなのが居たのか

 

「そう言えば兄さん、今井さんや湊さんとは相変わらずなんですか?」

 

「ん?まあそうだな、特にこれと言って無いけど」

 

「そうですか、それは良かったです」

 

「え、何で?」

 

「もし兄さんが堕落しても貰ってくれそうな人達だからです、特に今井さんは面倒まで見てくれそうなので…まあ最終手段は私が面倒を見ますが」

 

「…あ、そう…て言うか堕落とか絶対しないから」

 

「それもそうですね」

 

確かにヒモも悪くは無いと思ってはいる節があるのは否定出来ない

 

だが俺の目標である山も谷も無い平坦な人生において、ヒモ生活など言語道断

金は自分で稼ぎ自分で使う、これに限る

 

「ああそうだ、俺の部屋にドクペ置いてあるんだった」

 

「えっ?本当ですか?」

 

「飲むか?まあそもそもお前の為に買ってきたんだけどな」

 

「飲みます」

 

明らかにいつもより声のトーンが高くなったな

まあと言っても他人が聞いても分からない位の差だけどね

 

俺の部屋に到着、ドクペのダンボールを前に起き一本を手渡す

 

「はい、これね」

 

「ありがとうございます兄さん」

 

一本をイッキ飲みした、スッゲェなおい…それ100mlじゃなくて500ml缶だぞ

一本飲み干すと更に次の缶へ手のを伸ばす、最終的に五本を飲み干した

 

「相変わらず好きだなそれ」

 

「はい、美味しいですから」

 

「美味しいのかぁ、俺にはよく分からんなぁ…」

 

「そうですか?」

 

「何か色んなモノが混ざってごった返してるから味が分からん」

 

「私はこの位ごった返してる方が落ち着きます」

 

「……まあ、自分から見た他人の感性なんざ分からないもんだからな」

 

「そうです、人の心とは常に変わり行くので特定や完全理解など到底不可能なのです」

 

流石は俺の妹、よく分かっていらっしゃる

それが出来たら最早そいつは人間じゃないな、別の生き物だ

 

「にしても、いつからお前は俺の思考と似るようになったんだか」

 

「小学生の中学年からです、私は兄さんに教えられて来たと言っても過言では無いと思っています」

 

「何と悪影響な、飽く迄俺は反面教師の積りでやってたんだがなぁ」

 

「そんな事はありません、兄さんの考え方は人によっては嫌悪感を抱く人も居ますが世の中には必要です」

 

「それはどうも」

 

別に洗脳した訳じゃ無いからな?さっきも言ったが俺は飽く迄反面教師の積りでやっていた

 

こんな人間を増やしちゃアカンやろ、それに身内だから俺みたいにはなって欲しくなかったんだがな

 

「本当、何でこうなったかなぁ」

 

「私は後悔してません、寧ろ誇りに思っています」

 

「そうなって欲しくなかったから落ち込んでるんだよ俺は」

 

さて、そろそろ止めないとドクペを飲むペースがえげつない事になって来てるんたが

何本目だよそれ、体壊しそうだから兄さん心配

 

「なあ優珠、そろそろドクペ飲むの終わりにしたらどうだ?」

 

「え?…あっ………ご、ごめんなさい兄さん」

 

「いやまあ飲んでもらう為に買ったから別に良いんだけどさ、今飲み切らなくてもいいんじゃないか?」

 

「は、はい………わ、分かってます」

 

本当にドクペ好きなのね貴女

家じゃ優珠しかドクペ飲まないし問題は無いけどね

 

「さて、これから何するか……ん?リサからか……え"」

 

次の瞬間、家のインターフォンが鳴った

マジかよ…今LIN〇でリサから『暇だから家行くね!』と来たのだが、まさかメッセを見て三秒で来るとは思ってなかったよ

 

「誰かお客様ですか?」

 

「いや、リサだよ」

 

「そうですか、なら私は自分の部屋に移動します」

 

「別にいいぞ気なんぞ使わなくて、それにお前も久方振りにあいさつしておけ」

 

「はい、わかりました」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「わぁ!優珠ちゃん久し振り~!」

 

「はい、御無沙汰しております」

 

「何年ぶりだろうね!あの頃と比べて大分綺麗になったねぇ~」

 

「ありがとうございます、今井さんも相変わらずお綺麗ですね」

 

「ホント~!ありがとね!」

 

女子トークに花が咲いている様なので俺は暫く撤退しようかな

じゃあ取り敢えずもう少しばかりアイツの昔話に付き合ってくれたまえ諸君

 

小学生の頃…華蓮や晶奈は様々な習い事をしていた、今考えると本当に化物なんじゃないかと思う程の量だった

そんでもって親父や母さんは仕事で保々家にいない…そうなると必然的に習い事が姉達より少ない俺が優珠の相手をする事になるのは当然だ

 

昔から俺は今の考え方を持ってはいたが、今より捻くれては無かった

 

だがまあ普通の人から見たら子供の癖に奇妙な性格だと気味悪がられる事は目に見えるので妹はそうならないよう反面教師の様に俺の考え方を教えていた

 

まあ結果的にそれが駄目だったみたいですね、中学年辺りから保々俺の思想と同じ物を抱くようになっていたよ

 

「お兄ちゃんの考え方は社会的に見て受け入れてくれる人は少ないと思う、でも私はその考え方が好き」

 

「お、おう…そうか」

 

もうこんな反応しか出来ないよね、これ小学五年生が言ってるんだぜ?信じられるか?

 

と、最初はこんな感じだったんだが…何時からか俺の思想を抱くのではなく俺の思想を叶える為の思想を抱くようになっていた

まあ簡単に言えば俺の夢を叶えることが夢…みたいな感じだな

 

あと気付いたことは、優珠が俺に抱く感情は尊敬や崇拝に近いことが分かった

 

いつからこんな事になったんだろう…自分で原因が分かってない以上、下手に手出しは出来ないから見守るしか選択肢は無いんだよね

 

「幸貞~?何ボーッとしてるの?」

 

「ああ悪い、女子トークの邪魔しないようにしてたらつい考え込んじゃってな」

 

「あ、ゴメンね?私達ばっかり話してたみたいで」

 

「気にするな、久し振りに会ってるんだから好きなだけ話しとけ」

 

寝ようかな、アイマスクとかあれば良いんだけど…

 

「兄さん、アイマスクです」

 

「え、あ…おう、ありがとう」

 

何で俺が欲しいと思った物が出てきたんだろうか……偶然だよな?て言うか偶然であってくれ頼むから

 

取り敢えず貰ったし付けて夢へ落ちるとするか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は、兄さんの思想や歩もうとする人生…それら全ての支えになりたい

 

私は家族の事が好きだ…それは殆どの人が想っている事だと思う

母さんも父さんも、華蓮姉さんもアキ姉さんも…皆好きだ

でも、私が想う兄さんへ対しての『好き』という感情は…何か違うような気がする

 

勿論それは恋愛感情で無い…確かに兄さんは魅力的な男性ではあるけど血の繋がった兄に対して恋愛感情を抱く程、私はアブノーマルでは無いと自負している

 

これは……そう、尊敬なんだと思う

 

小さい頃からずっと兄さんは自分の考え方について教えてくれた…しかし、兄さんはそれらの考え方をしては駄目だと執拗く私に言った

 

何故だか私には分からなかった、小さい私にはその考え方こそが生きる道においては最善なのではないのかと思っていた

だが歳を重ねるに連れて、その意味を理解した…それと同時に私はその考え方が好きだと言う想いがより一層強くなった

 

だが、考えてみて欲しい…中学二年生がそんな事を考えていると思うと、気味が悪くてしょうがないだろう

それに加え、私は華蓮姉さんと同じでやれば何でもできてしまった…それらも含めて私は中学二年の頃、主に同級生の女子達から嫌がらせを受けていた

 

嫉妬や渇望等の様々な感情があったのだろう

やられる事と言えば、態と聞こえるように悪口を言ったり…すれ違いざまに肩を当てられたり等実に幼稚なものばかりだったので、そこまで気にはしていなかった

 

だがある日

 

「お前、前から思ってたけどムカつくんだよ!」

 

「少し頭と顔が良いからって調子乗りやがって、ウザイんだよ!」

 

学校の帰り道、質の悪い連中に絡まれてしまったのだ

数人の女子とガラの悪い男達が私の前に立っていた

 

「…はぁ、帰りたいのだけれど…どいてくれる?」

 

「ああ!?今の状況分かってんのかよお前!」

 

「帰れると思ってんの?頭湧いてるんじゃないの」

 

「湧いてるのは貴女達でしょう、幼稚な事しか出来ないと思えば今度は逆上ですか…呆れて物も言えませんね」

 

「お、お前…今更後悔すんなよ!やっちゃって!」

 

ガラの悪い男達がニヤニヤと私の方へ近づいて来る、猪里なれば母さん直伝の護身術を使えばどうにでもなるのだが…生憎私は制服だった

 

何か問題でも起こせば彼女達が学校側に言いかねない

 

「何してんだ優珠」

 

「…兄さん」

 

そこへ、偶々帰りの兄さんが通りかかった




新しいイベント始まりましたねぇ
みっくみくにしてやんよがカバーされましたね

一瞬、彩ちゃんのシテヤンヨ姿が一瞬浮かんだ…ファンの人マジでごめんなさい
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